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週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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北朝鮮に迫った眠狂四郎――、調査団派遣を突きつける。
今回の北朝鮮との実務者協議の中身が漏れてきた。――やっぱり、だ。

まず、協議において、けっこう、結果的に比重がかかったのは、
日本からの調査団の派遣問題。
これについては、北朝鮮側の代表、ソン・イルホ氏が北京空港を発つ前に、
取材陣に対して、はっきりと受け入れる意向を示した。
協議のなかで本国とも連絡を取り合い、日本側の要求を呑んだのかもしれない。


●拉致実行者を「特殊機関」と表現――。いまも存在すると。

もちろん、調査団を派遣したとしても、相手が相手。
簡単にはいかないし、情報をつかめないことに対して、
かえって日本側が責任を負ってしまいかねないリスクもある。

ことに、今回の協議で、北朝鮮側は拉致事件の実行者が特殊機関であって、
調査に、その協力が得られないと、釈明しようとした。
そして、その特殊機関は、いまも存在する、とも言ったようだ。
協力云々は信じて良いものかどうか迷うのだけれど、日本から派遣する調査団は、
その特殊機関を相手にしなければならない。

ちなみに、この「特殊機関発言」なのだけれど、調査団派遣を俎上に乗せたからこそ、
向こうから持ち出してきた話であったとも思われる。


●日本にとってもリスクのあるカード

いずれにせよ、日本政府は、このカード――調査団の派遣というカードを切って、
相手に突きつけた、ということなのだろう。

いつ膠着してもおかしくない事態を、自らの力で動かそうとの意思と受けとりたい。
少なくとも、ぐだぐだ言うだけの、そして交渉の仲介者に、わけのわからない
ミスターXだのZだのと言ってきた従来の雰囲気より、希望を見い出したい。

また、前後してしまったが、やはり、どうやら横田めぐみさんの消息については、
初日、ほとんどのっけから、北朝鮮提供による情報と異なることを
相手に突きつけて迫ったようだ。

3つまえのエントリーに対して、毎日の記事を支持することに反対の意見をいただいた。
ちょっと、私の書き方も悪かった。――毎日の記事は、やはり結果的に支持したいのだけれど、
私が、なるほどと理解したかったのは、今回の交渉担当者、つまり
斎木審議官の作戦というか、意図なのだ。

相手から不確かな情報を受け取り、それにこちら側の情報を突きつけて、
それが矛盾している、不備だと追い込むのが、それはやはり、正攻法に違いない。


●めぐみさん情報のリークの意図は?

しかし、政府、斎木氏らは、相手から不確かな情報を、なまじ受け取ってしまった場合、
それが報道された時点で日本国内の世論が、一気に硬化してしまいかねないと危惧した。
(このことは、いただいたコメントへの返信にまとめさせてもいただいた。)

それで、中途半端な、子供だましは通じないぞ――と、事前に牽制と言おうか、威嚇した。
それが毎日による、蓮池さんの証言の報道となったと思われる。

で――、それで、毎日の報道についても、結果として、私は理解したい。

家族会との気持ちの行き違いは、已むを得ないと覚悟してのリークだったと思われる。
家族会は経済制裁、特定船舶法案の発動を求めているので、反発は避けられないのだが、
仮に人道支援などを凍結してしまうとなると、日朝交渉の機運は冷え込み、
結果的には拉致問題も解決せず、6ヶ国協議にも響くことになる。
もちろん、日朝国交正常化交渉でも、再開のメドを立てられなくなる。

結論を急いでしまうと、展開が強引と、お叱りをいただきそうなのだけれど、
交渉の局面を多面的にとらえて、今回の協議に臨んだと、そう、今は思いたい。

なお、協議前に、やはり毎日が伝えた金総書記の暗殺未遂情報については、
政府部内では、はるか以前に入手しているものであるし、
現在の北朝鮮の国内事情については分析を、当然加えている。

非常に不安定になっていると、見ているだろう。
問題はそれに、どう応じていくか――、だ。
日本だけの感覚で行動しては危ういのかもしれない。

北朝鮮は北朝鮮で、実際には困りきっている。
なんとか日本から経済的な支援を引き出したいと、ねがっているのだ。

いずれにしても、政府、外務省は、協議そのものを危機管理したかったのだろう。
一方で、どのように運んでも、国内の反発は目に見えてもいた。
それで次回協議を1ヵ月後に開催するよう求め、さらにその場に、
かねてから問題にしている150項目に対する回答を出すよう、迫った。


協議の代表をつとめた斎木氏について、いまは、期待したい。
ムダな言葉の少ない、それでいて、なかなかのタフネゴシエーターに見える。
調査団の派遣にはリスクもあるが、彼であれば、
北朝鮮にいいようにごまかされ、手ぶらで帰ってくるとも思えない。

眠狂四郎の円月殺法のごとく――、音もなく相手を切り伏せてほしいものだ。


(今回、ちと――、甘いかナ?^^)


                    ※※

※斎木氏のプロフについては、参考になる記事がありますので、下記にリンクを貼ります。
(3つ前のエントリーにトラバいただいていますが、再掲いたします。)
・schadeさんのブログ→「日朝交渉その2:ザ・男前 斎木審議官」
http://blog.goo.ne.jp/schade/e/cb001e009b4f64c962d992ec6bc2df35


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by yodaway2 | 2004-08-14 19:26 | 北朝鮮問題、どうする