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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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赤福、再開!老舗再生の希望が照らすものは何か?
2008年 02月 06日
相次いだ、食品偽装事件のなかでも、とりわけ驚いた赤福餅――、
それが今朝から、販売が再開された。 ・共同→赤福が4カ月ぶり営業再開 本店に徹夜組など長い行列 [ 02月06日 09時54分 ] 午前5時、夜明け前、ぴんと凍りついた空気が、 詰め掛けた客たちにもまれ、そして報道陣のライトに照らされ、 ぱっと融けるようだった。 店の板戸を男性の店員たちが一斉に引き上げ、 その前に社長が立ち、少し、うわずった声であいさつした。 「たいへんながらくご不自由をおかけしました。 ただいまより、赤福本店、再開させていただきます」 集まった客たちを熱心なファン…と、どこかの記事に書いてあった。 映像でみると、もう、それは群集にも近い。 社長のあいさつに呼応するように、「ばんざーい」の声まで挙がった。 買った赤福餅の箱を両手でつきあげ、小躍りする人もいた。 ※※ 創業301年の老舗。江戸時代から続くその味も、 守り抜くのに困難な時代があった。終戦が近づくなかで、 食料、物資が不足し、国家統制が強まった、そのために、 さすがの赤福でも、原料の米や小豆、砂糖が思い通りに 手に入らない事態となった。 闇市に行けば、手に入らないでもなかったが、 それでは赤福の、もともとの味と違ってしまう――、 ときの当主、濱田ます(現社長の祖母)は、そう考え、 再び納得のできる材料が手に入るまでとして、店を閉じる決断をした。 物資が枯渇していたのだから、たとえ味が落ちようとも、 人々に言い訳ができそうなものだったが、 赤福は、そうはしなかった。 店の休業は5年にも及んだ。 しかし、人々は赤福の味を忘れず、再びのれんがかかったときに、 歓呼の声でそれを迎え、もとのように長い列をつくった。 かつて、赤福はたしかに、混濁の世に抗(あらが)った。 ※※ 赤福の偽装が発覚し、営業停止の処分が下されたのは、昨年10月。 それから4ヶ月……、赤福は今日未明、営業を再開した。 短い時間に再開できたのは、それでも赤福であれば、 店の信用を取り戻すのに、全身全霊を尽くしてくれるに違いないと、 人々が信じたからこそ。赤福は徳を積んできた店だと、人々が慕ったからこそ。 赤福の堕落は、ある意味、濁世に流された結果だった。 それが、赤福ほどの企業でも起きた。 事件で赤福の名は地にまみれたが、それでも、 人々の赤福餅への愛着は消えなかった。 ※※ 株式会社赤福は三重県伊勢市の、ひとつの企業。 一企業の話ではあるけれど、私たちがその再生を確認できるとすれば、 ちょっとおおげさかもしれないが、この国のそこかしこにも、 まだ幸せを取り戻すチャンスが、のこされているのではないかと、 そんなふうにも、感じた。 ◆◇ <追記>同社が足を踏みはずしたのには、すでに指摘されているとおり、 過度な成長志向、拡大路線が背景となったのは否定できない。 同社は良質なミッションを有していたはずだが、企業規模が 大きくなるにつれて形骸化した。 今後の信頼回復は、実は本文に書いたほど、簡単でないかもしれない。 また、企業としての体力は残っているかもしれないが、大規模な工場設備、 再開していない営業店、縮小による余剰人員などをどうするか等、課題は山積。 同属経営による閉鎖的体質への批判もある。 けっこうきつい道のりになると思われる。 社長は若く、可能性のある人物。奮闘を祈りたい。 ※お時間があれば、あせてお読みください。企業の危機管理について、です。 ・当ブログ→三菱自事件とタイレノール事件(2004年 06月 12日) ★★よろしければ、今日もクリックを!→人気Blogランキング
by yodaway2
| 2008-02-06 11:56
| 社会の問題、世相さまざま
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