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週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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日朝協議、成果なく終了。――それでも続く、水面下の攻防!
2日遅れになったけれど、日朝政府間協議について、
簡単にふれたい。――と言うのも、今回の協議について、
多くが成果ゼロ、具体的な進展、ひとつもなし、との評価のようだが、
むしろその先を考えたほうがよいように思われるから。

目に見える結果として、進展なしは、もちろん、そのとおり。
しかし、今回の政府間協議で、たとえば横田めぐみさんなど、
北朝鮮にいまも捕らわれている拉致被害者の、
即時帰国が決まる……などとまでは、実はもともと、
なかなか、期待できなかったのではないか。

結論的に言えば、そんなことまで踏み込めるほど、
現在の、金正日体制の権力基盤が強固であるとは、到底、思えない。
それを、金正日体制は、もうほとんど、外交の場における、
駆け引きだけで、生き延びようとしている


切羽詰っているからこそ、北朝鮮は
動くに動けないのではないかと、考えてきた。

だから、今回の協議は、被害者ご本人はもとより、
ご家族の方々にとっては、非常に辛いと思われるのだけれど、
当初から通過点としての、つばぜり合いで別れることになると、
考えないわけにはいかなかった。……そして、非常に、
辛いことだが、現実に事態は進展しなかった。

                ※※

今回の協議に至るまで、日本政府は、実は水面下において、
かなりの動きをしたと考えてみたい。
その一つが、協議直前になって、NHKなどが繰り返し報道した、
拉致の実行は、金正日総書記の指示――とのニュース。

横田めぐみさんらの拉致の実行犯とされる、
シン・グァンス(辛光洙)元工作員が韓国抑留中の取調べで、
それを供述していた、というもの。

もちろん、日本人の多くは、もともとそうに違いない、と、
疑っていたわけだが、それが韓国側の取調べ調書を根拠とし、
かつ、NHKは捜査官(当時)への実際のインタビューを、
映像でじゃんじゃん流した。

                ※※

協議が終わって、今度は、蓮池薫さん夫妻を拉致したとされる、
パク(朴)元工作員の情報を漏らし、昨日、NHKの夜のニュースで、
6時、7時、9時、10時とじゃんじゃん流した。

「警察は、この元工作員が現在も北朝鮮にいる可能性が高いとして、
今後、拉致容疑で国際手配し身柄の引き渡しを求める方針です」――、と。

これらは、協議の成果は目に見えていないが、
そこで応酬した内容の延長とみたい。

                ※※

北朝鮮政府は、本来、日朝協議が実りのないものであり、
それどころか、彼らの立場を悪くするものならば、いつかそうしたように、
打ち切り、もしくは無期限中断を宣言すればよいのだが、
北朝鮮側、宋日昊(ソン・イルホ)日朝交渉担当大使は
「日朝双方の間には、あまりに距離がある、という点で共通の認識を持った。
今後も交渉が必要ではないかという見解を持っている」
(各紙)と述べた。

実際に、これからどのように変わっていくか、
まったく信用できないが、現場の担当レベルでは、打ち切りにしたくない、
これで終わりにしたくない、との期待をにじませた。

そのほか、脱北者支援は「拉致」として、それを手助けしている、
大学教授を引き渡せとか、ミサイル凍結の約束はすでに失効しているとか、
むちゃくちゃなことを言ったらしいが、しかし、協議は打ち切りにしたくない、というのだ。

日本が圧力、経済制裁の発動をちらつかせれば、
物理的な対抗措置を取る――とも言ったようだが、そのくらいは
言い返すと言うもので、むしろ具体的な内容が伴っていないことに注目すべきだ。

さらに、北朝鮮側が発言したとされる内容を細かく見てみると、
たとえば、条件付ながら特定失踪者への調査には応じる、など、
何か“妥協”(――向こうからすれば)めいた話も混じっている。

                ※※

日本側代表団は、今回、たしかに具体の成果を
持ち帰ることはできなかったが、北朝鮮を
がんじがらめにしつつある点で、ポイントがゼロではなかった。

勝負はこれから――だと思われるし、
背景には米国、中国の視線があり、かつ6カ国協議もからんでいる。
とりわけ、米国は北朝鮮政府による偽ドル製造を、
昨年後半から急速に問題化させ、制裁を発動した。

制裁発動は、報道で多く解説されているように、もちろんのことだが、
北朝鮮政府にとっては、直接的なダメージとなっているに違いない。
しかし、それ以上に、その先に、米国が意図していることを感じもし、
恐怖しているのだろう。

だから、年明け、金正日総書記は、膝を屈するようにして、
10日間も中国を訪問し(――中国側から訪問させられた)、庇護を請った。
ちなみに、金総書記の足取りは、かつて、改革開放経済の総設計士とうたわれた、
トウ小平氏が視察(南巡)してあるいた地域に、きれいに重なり、
それは事実上、金正日氏が国内統治、経済政策に失敗していることに対して、
中国側から自己批判を迫られたのと同じだった。

                ※※

とにかく、北朝鮮政府は、旗色が悪い。
日本政府は、コイズミ政権の任期切れが刻々と近づく中で、
それはあせりもあるが、これでも、水面下では
遮二無二に、動いているのだろう。

成果が見えず、北朝鮮国内に捕らわれ、生存している被害者を、
いまも奪還できないのは、ほんとうに心苦しいが、
いまは、思っている以上に大事なタイミングにさしかかっているかもしれず、
もう少し、あと少し、それでも待たなければならないのかもしれない。


・当ブログ、直近の関連エントリー(2006年 02月 03日)
  →拉致は金正日の直接の指示――。元工作員が供述していた!!


※書きっぱなし、校正未了。誤字脱字、お許しのほどを。^^
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by yodaway2 | 2006-02-10 18:39 | 北朝鮮問題、どうする