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週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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施政方針演説、最後まで「死んでもいい!」と。――ヘンなの?
いつもながら短い演説だった。

今日、小泉首相にとっては、最後の通常国会となる、
第164回国会が開会され、衆参の両院で、
首相、外相、財務相、金融相による政府4演説が行われた。

その最初の、首相の施政方針演説は9200字と、
極めて短く、自己最短を更新したのだという。
首相が自分で、原案から5000字も削ったらしい。
・官邸→第164回国会における小泉内閣総理大臣施政方針演説
・読売→「改革路線を揺るぎないものに」首相が施政方針演説
・毎日→政方針演説:「改革」連呼は半減 首相もう燃え尽きた?

さて、その最後、首相は孟子から次の言葉を引用して締めくくった。
「志士は溝壑(こうがく)に在るを忘れず」。

                ※※

とりあえず、諸橋轍次著(もろはし・てつじ、大漢和辞典の著者)、
「中国名言事典」(講談社、学術文庫)を開いてみたところ、
次のようにあった。

「志士は溝壑に在るを忘れず。勇士は其の元を喪うを忘れず」
(ししはこうがくにあるをわすれず。ゆうしはそのこうべを
うしなうをわすれず。=孟子・縢文公下)

>義を守る志士は、常に溝や谷に屍(しかばね)をさらすことに
>なるかもしれないことを忘れず、また、勇士はいつも自分の首が
>落とされるかもしれないちうことを忘れない。すなわち、
>日常、死を覚悟している。(孔子のことば)……以下、略。

つまり、義のためには死んでもいい、というコトバなのだ。

                ※※

昨年8月、郵政解散を断行する2日前、コイズミ首相を思い止まらせようとして、
森前首相が首相官邸を訪れた。……それは実際には、森前首相は、
首相の気持ちが固く、決意が揺るがないことを予め知っていたらしく、
むしろ、解散に打って出た場合の善後策を話し合おうとしたらしい。

だから……、会談のあとに、森前首相が「こんなのしかなかった」と言って、
握りつぶした缶ビールの空き缶、ひからびたチーズ(これも、実際には
高級チーズ)を報道陣に見せたが、それは演技以外の何ものでもなかった。
(後日、森前首相が親しい人に、会談の内容を自分で漏らした。)

が、そのときに、森前首相はこんなふうに言った。
「彼は死んでもいいって言ってるんだな。
俺も、もうさじなげたよ、彼との付き合いもこれまでだな…」と。

                ※※

首相は死んでもいい、が、よほど好きらしい。
結局、首相として行う、最後の施政方針演説でも、
死んでも構わない、と結んだ。

後世、小説家諸氏は、彼をいったい、
どのように描くのだろう……。先のことだが、気になった。


                ※※
<追記、18:25>
私見を述べれば、後継の首相には、できれば、
政治について、死んでもいい、以外の言葉で語ってもらいたいものだ、と思う。
飛躍するけれど、今回のライブドア事件だって、こうした、
死んでもいい、の人生観と、何か共通項があるのではないか。

もっと、しなやかさがほしい、と、思うのだけれど、どうだろう?


                ◇◆

<施政方針演説と所信表明演説について>
どちらも首相の行う演説。どちらも、国政の当面する課題、方針を述べる。
前者は通常国会(常会)で、後者は臨時国会、特別国会で、それぞれの冒頭、
衆参の両院で行われる。通常国会は毎年1月に召集され、予算審議が
最大の議案、会期150日。臨時国会は内閣や議員の要求で開かれる。
特別国会は衆議院解散による総選挙のあと召集され、首班指名が行われる。

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by yodaway2 | 2006-01-20 18:10 | 風雲急!政局と選挙