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週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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6カ国協議、日本は“本心”を隠せ。――いずれ金体制は崩壊する。
※昨日、27日のエントリー、「6カ国協議、孤立など恐れる必要なし。
――敵失を見逃すな。」
についても、お読みいただけると幸いです。^^

北朝鮮の核開発に関わる6カ国協議は、今日、28日で3日目に――。
昨日の、参加各国による基調演説は非公開であったが、
協議終了後に要旨が記者発表され、一部が報道されている。

そのなかで、気になるのは、米朝の「国交正常化」――をめぐって、
いくつかやり取りになっていること。
米国と北朝鮮との間には隔たりが大きい、とも伝えられているし、
かつ、米国はレトリックの上で“柔軟”であるに過ぎない、との分析もある。
たぶん、それで正しい、と思われる。

が、北朝鮮のバックには、実質的に中国がいて、
米国を牽制し、朝鮮半島における米国の影響力の増大を望んでいない。

韓国は、形なき国家崩壊に突き進んでいる北朝鮮に、
「領有権」を主張しはじめているがごときだ。

その主導権争いの、一つの現れが、200万キロワットの電力供給で、
しかもそれを韓国から、直接、送電する、としている。

ロシアもエネルギー支援の問題で、
何か、援助とは異なるビジネスを目論んでいるようだし、
地政学的な警戒感は、中国同様、強い。

それに対して、米国が北朝鮮と関係改善するのは、
米国からすればカウンターパンチの意味合いがある。
中国、韓国、ロシアの思惑を越えて、
朝鮮半島を管理する手立てとなる可能性がある。

しかし、そうなっては、日本にとって、全体としてはマイナスにならないのだけれど、
焦眉の急としている拉致問題は、短期的に解決が先延ばしになる恐れもある。

                    ※※

協議再開の前に、北朝鮮外務省が、朝鮮中央通信を通して、
口を極めるようにして、日本を非難、牽制した。
「日本はすでに解決済みの拉致問題を繰り返し持ち出し、
6カ国協議開催に向けて努力している関係国を妨害しようとしている。
関係国のなかで、日本ただ一国が、何の貢献もしていない」

実は……、書くまいとも思っていたのだが、
けっこう、当たっている面もある。

日本はなまじなことでは、北朝鮮の核問題も、
そして拉致問題も解決しないと見ているのではないか。

むしろ、米政権、ネオコン・グループ(チェイニー副大統領ら)の見方に近く、
レジーム・チェンジ(体制転換)しないことには、抜本解決は難しいと、
実は官邸、政府レベルにおいても考えているのではないか。

しかし、それは絶対に口にできない。

挑発に乗らず、また、逆風にたじろぐことなく、
今の、この場面では、日本は"本心"を偽っていてよいのだ。

                    ※※

6カ国協議の前に、首相は山崎拓氏を韓国に派遣、
鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相と事前協議させた。
それは、さらにその以前に、韓国統一相が金正日総書記との会談にのぞむ前に、
首相から「日朝平壌宣言に基づいて国交正常化を図りたいという気持ちには、
今も変化はない」――などとしたメッセージを伝えてもらうよう、
同統一相に依頼していたことを受けたものでもあった。

そもそも、この、日本の、拉致問題を含めた懸案を解決し、
国交正常化を期したい――としたメッセージは、
実は米国の今回の交渉方針を事前に得ていたからこその動きであり、
ある意味、アリバイづくりのお芝居だった。

ただし、米国と中国がボス交の結果、北朝鮮の共同管理に向かう――というのは、
非常に現実的なシナリオの一つであることは、直視しないといけない。
そこに韓国、ロシアが食い込みを図ろうとしている。
そのときになって、打つ手を失えば、それがほんとうの、日本の孤立化――となる。

日本政府も、もちろん、それを計算し、さかんに布石を打ち、
仕掛けもつくろうとしている。……ただ、それが、見えにくいのだ。


                    ※※
≪追記≫

●崩壊後の北朝鮮を、どのように管理するか――が裏側のテーマ。

北朝鮮の食糧、エネルギー事情が、中国、韓国との間で、
貿易額が急伸しているにも関わらず、破滅的状況に近づいていることは、
十分に、計算に入れて考えるべきだと思われる。

関係国の駆け引き、外交戦に目を奪われがちだが、基本的には
北朝鮮が、形なき崩壊過程にあることを忘れると、先々の展開を見誤る。

むしろ、中国と米国は、そして韓国もそれにからんで、
崩壊後の北朝鮮の経営をどうするか――について、綱を引き合っているというのが、
6カ国協議の、もうひとつの真実に違いないと考えている。

それについて、日本の影響力はほんとうに小さくなどない。

                    ※※

≪追記、その2、17:21≫

●唐家セン氏がブッシュ大統領、ライス長官と会談……。

訪米中の中国、唐家セン国務委員がブッシュ大統領、ライス国務長官と会談。
現在、開催中の6カ国協議についても意見交換――と、ニュースで。
内容が非常に気になる。

米国と中国とが共同で北朝鮮を管理していくという図式が、
固まりつつある――などという展開を想像してしまった。
実際、そのとおりになる可能性だって小さくない。

日本は、注意深く情勢を読み解いていかないといけない。

一方、28日午前、町村外相もワシントン入りし、
ライス長官と会談したとのことだが、国連改革についての
協力要請が中心だったと伝えられた。
by yodaway2 | 2005-07-28 11:25 | 北朝鮮問題、どうする