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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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戒厳令の上海。早く”大人の対立”になると、いい。
2005年 04月 23日
午後7時のNHKニュースを聞きながら。
今夜、コイズミ首相と胡錦濤主席の、日中首脳会談が開かれる――とのこと。 それで、今日の中国国内のようすが報じられた。 先週、3万人が反日デモに参加したとされる上海――。 今日は武装警察官3000人が動員され、日本総領事館の周りをぐるり。 十重二十重(とえはたえ)の言葉があるけれど、そんな感じで、 もう、まるで「人間の壁」が出来ているように見えた。 また、総領事館に続く道には、コンテナが置かれ、進行方向を遮断。 これでは、ちょっと突破することができなさそう。 上海の映像は、戒厳令下の都市さながらに見えた。 中国政府は一転、デモの抑制に、すさまじいばかりの執念を見せている。 ※※ さらに、中国のほかの都市でも 反日デモは確認されていないとのこと。 反日を訴えるサイトも、今日までに、次々と規制されたという。 また、TVなどメディアを使った”違法デモ”不参加呼びかけのキャンペーン、 駐日大使経験者らによる集会、経済団体による日中友好イベントなども行われた。 中国政府は総力をあげて、反日デモの発生を防いだ。 面子にかけての、なりふり構わぬ、強硬な姿勢を見せた。 首脳会談に際して、デモを抑制した姿を示した形――となった。 今後については、五四運動記念日も迫っており、もちろん、 まだまだ安心できないけれど、それはそれとして、 胡錦濤政権の姿勢には謝意を表してよいと、私は思う。謝謝。 ※※ サイトでは記事が読めないように思われるが、 今朝の新聞に載った共同配信の背景記事に、次のようなものがあった。 「反日デモで試練、中国指導部――対策遅れに江前主席の影、 再発許せば政権の命取り」と。 さらに小見出しを拾ってみる。 「暴徒化は予想外」「強硬派がけん引」「(対日関係の)『リスク』に注意」――。 記事によれば、北京で反日デモが起きた9日、胡錦濤国家主席は山東省を視察、 温家宝首相はインド訪問中で、そのために対応の遅れが生じたとの分析もあるらしい。 また、外交部が暴力行為を明確に非難せず、逆に 日本政府を批判する姿勢に終始した背景には、 対日強硬派だった江前主席の影響を受ける「上海グループ」の影があるとも、 中国政府関係者の間で、指摘されているらしい。 胡錦濤主席は対日友好政策であった故胡耀邦元総書記の直系。 温家宝首相は天安門事件で失脚した故趙紫陽元総書記に仕えていた。 胡錦濤主席はもともと対日関係の「リスク」に注意を払ってきており、 温家宝首相は、中国におけるデモの怖さは骨身に染みている――との見方を示す。 この記事の、もともとの情報、視点は、ひとつの意図のもとに、 中国政府のどこからか発信されたものだと感じる。 であるとしても、こうして、歩み寄りを呼びかけてきていることは、 やはり受け止めて良いと思われる。 中国とは、この先もたぶん、事あるごとに、対立を避けられない。 ことに、ひとつ前のエントリーで取り上げた東シナ海ガス田問題は差し迫っている。 であればこそ、理の通らない、いらない対立は、お互い避け、 必要なところでぶつかればよい――と思う。 国益が、すべて一致するのであれば、外交も国際法もいらないことになる。 大人の対立――であれば、それは、むしろ良いことだとも考える。 ※※ 首脳会談が、大人の対立に転じるきっかけになればよいと思う。^^ ※読み返しもせずにアップ。これから外出のため、誤字など、ごかんべんを。^^ ※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
by yodaway2
| 2005-04-23 19:27
| 中国と、どう付き合う
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