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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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反日デモ、過少に見ない方がいい。
2005年 04月 09日
午後7時のNHKニュースを見ながら。
中国・北京で行われた反日デモ、について。 新聞各社のサイトを見たところ、 デモの参加者数は、2000人、数千人から1万人とまちまち。 しかし、これを過少に見てはいけないような気がする。 もちろん、韓国も同様――のこと。 ※※ 日本の国連常任理事国入りの問題については、 日を改めてエントリーしたいと思うのだが、 これは領土問題、資源問題、北朝鮮核問題、拉致問題……などをにらんでも、 重要な布石となるテーマ。 日本の安保理入りについては、 実は少し前まで慎重論も根強かった。 憲法で制約を受けている集団安全保障の問題が、 重石にもなっていた。 いずれ整理させていただきたいと思うが、 日本は「経済大国」の看板を「政治大国」の看板に替えようとしている。 国内的には、少子高齢化――なども動機になっている。 ※※ とりあえず今回は必要最小限、手短に。 中国、韓国から、日本の安保理常任理事国入りを見ると、 彼らが反対したい理屈は明らか。 日本が常任理事国になってしまえば、たとえば、 もめている領土問題について、事態が緊迫したときに、効いてくる――。 このことは日本も意識しているし、 中国、韓国も意識している。 それから、北朝鮮問題――、とくに日本の場合、 世論は核問題よりも拉致問題を優先して考えていると思われるが、 この問題を国際社会の枠組みで動かそうとするにも、 当然のことながら、日本が常任理事国であるかないかは、 かなり違う展開になる。 当然、常任理事国となったあとの、日本の存在は、 北朝鮮にとって恐怖に近いものとなる。 ※※ 戦略的に考えるなら、歴史問題も沈静化を図る方が得策――。 だから竹島問題についても、実は政府は「竹島の日」制定を回避したかった。 が、影響を過少に分析し、スジ論としてはなんら非がないし、 かつ、自治体への干渉に限度があったため、それが通った。 コイズミ政権は、政治面における中国との関係が冷え込む中で、 韓国とシャトル外交を開始し、ロシアのプーチン大統領も迎えるはずだった。 これらは、常任理事国入りをにらんだ対応でもあった。 ※※ 島根県の「竹島の日」制定は、全然、間違ってはいないし、 それに、それはもう済んでしまったこと。 ただこれから先は、中国であれ韓国であれ、 少し先を見て、相手をうまくなだめすかし、ときには欺くくらいのことをして、 まず、常任理事国入りを果たしたほうが得策なはず。 ところが今はあべこべに、日本の意図が完全に見抜かれ、 しかも直球ばかりを投げざるを得ない状況に追い込まれている。 ※※ NHKニュースで見た中国の反日デモのようす――。 ネットで呼びかけられたというのだが、日本の常任理事国入り反対と 大書された横断幕、プラカードが用意され、 日の丸にスプレーで×印が描かれたりしていた。 日系企業、大使館のガラスも割られたとのこと。 参加者の少女(――たぶん日本なら高校生くらいの年齢)が話した。 「(デモのことを)授業で先生から聞いてきました。 日本の常任理事国入りは断固反対」。 警察の規制も形だけのように見えた。 報道では、中国政府がデモを容認している――との分析もあり、 そう受け取らざるを得ない。 それどころか、今回の一連のデモは中国にとって、 外交戦術として容認され、行われているかもしれない。 それは韓国の反日デモにいても、まったくいっしょ。 ※※ とりあえず、近々、日中の外相会談が予定されている。 事態の変化に手をこまねくべきではないし、策も練らねばならない。 中国、韓国を抑制するのに、今、どんな手が打てるのか、 なかなか難しい問題だけれど、放置してはデモが続き、 中国政府、韓国政府がコントロールしきれなくなる恐れもある。 日本の常任理事国入りは、プロ的に見ると、楽観が決して許されない情勢であるらしい。 米国からも9月決着は難しいなどと、おかしなノイズが混じってきている。 とにかく、ここは勝負どき……だ。 ※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
by yodaway2
| 2005-04-09 19:17
| 中国と、どう付き合う
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