人気ブログランキング | 話題のタグを見る
週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
・→関連エントリー
・→ブロガーズ・マナー
・→ステイタス&プロフィール
◆22万アクセスを突破!記事数644本(2007.3.16現在)

★★人気Blogランキング
よろしければ、ぜひクリックを!
カテゴリはニュース全般です。

・→BlogRanking

★厳選!情報ソース
※ニュースサイト、シンクタンクなどのリンク集。すごく便利ですよ!
(Seesaaに移転しました。)
★ブログ・リンク(excite以外)
※外部の相互リンクのページです。exciteブログはこのフレーム、下の方にあります。  
★中国古典の名言
※生き抜く知恵を古典に学ぶ。
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
山形知事選、票差わずか4500。選挙はオール・オア・ナッシング。(続報)
朝、山形県の知事選について、各紙のサイトで解説記事を読んでみた。

当選したのは無所属新人、元日銀マンの斎藤弘氏、47歳。
現職で無所属、社民推薦の高橋和雄氏、74歳を、
斎藤氏が苦戦の下馬評を覆して、5000票に満たない僅差で振り切った。

中央政界における「加藤の乱」のあと、議員辞職から返り咲いた、
自民党元幹事長、加藤紘一氏は、終始、斎藤氏を支えた。

                    ※※

毎日。
>斎藤氏は加藤氏らの組織に加え、若さを武器に都市部の無党派層にアピール。
>知名度の低さで序盤は苦戦を強いられたが、
>県政刷新や広域経済圏確立を訴え、終盤に逆転した。

朝日。
>斎藤氏の陣営は、現役最年長知事の高橋氏との年齢差を強調。
>全国の知事を年齢順に並べたチラシを作ったり、
>集会に若者のバンド演奏を取り入れたりした。
>長野県の田中康夫知事を応援に招くなど、無党派層への浸透も心掛けた。
>加藤氏も斎藤氏の演説会に頻繁に顔を出し、自身の選挙のような力の入れ方だった。

サンケイ。
>(高橋氏は)民主県連の支持や、自主投票の自民党を含む大半の県議、
>市町村長のほか連合や医師連盟など約500団体の支援を得て組織戦で臨み、
>郡部で着実に得票したものの競り負けた。

                    ※※

年齢が若い――というのは、それだけでも期待を抱かせる。
とくに、膠着を感じている世相のもとでは、いつの時代にも共通の強み。
あやゆる選挙で「刷新」の言葉は有利に働く。

今回の知事選は、加藤氏に取っては失地回復の戦いでもあったのだろうが、
全体としては、選挙の定石のとおりに結果が出た。

                    ※※

朝日の記事で紹介されている「全国の知事を年齢順に並べたチラシ」は、
全国知事のなかで現職最高齢の高橋氏にとっては、キツイものとなった。

現職は旧態依然とした組織型選挙を繰り広げてしまった。
たぶん、高橋氏の選挙事務所には、サンケイはその数「500」と書いているが、
小さな団体まで含めれば何千という推薦状が壁に張り出され、
「祈必勝」の筆文字の躍る激励のビラで埋め尽くされていたはず。

毎日、県議団などの選対会議がにぎにぎしく開かれ、
陣中見舞いの客でごったがえしていたはず。
「選挙のプロ」 、「選挙の神様」たちも多数、顔を揃えていたのではないか。

高橋氏の陣営は逃げ切れる――と踏んでいた。
しかし、結果は逆になってしまった。

                    ※※

一方、加藤氏率いた斎藤陣営――。
苦戦の下馬評にめげず、必死の戦いを繰り広げた。
加藤氏も自身の選挙とみまごうほどの熱の入れ方だったよう。

加藤氏の後援会組織、そして行動を共にした国会議員にも分派はあったはずだが、
それでも「背水の陣」――で、「殿」を支えたとは、あっぱれ!

当選した斎藤氏、そして、それを支えた加藤氏の前途は、もちろん、
厳しいには違いない。それを地元の新聞(東北地方のブロック紙)、河北新報は
やや冷ややかに、次のように書いている。

>選挙には勝ったものの、新人擁立の過程で自民党県連や
>自らの後援会組織の分裂を招き、「後遺症」が残るのは必至。
>県政界で今後、影響力を維持することができるかどうかは不透明だ。

それはそうだろう。
しかし、これもまた、いつの時代にも言われてきたことなのだが、
選挙は「勝てば官軍」――。

加藤氏は、賭けに勝った。


                    ※※

<選挙結果のメモ>

◇山形県知事選開票結果(選管最終)
  275,455票  斎藤  弘 (さいとう・ひろし)   無新
  270,978票  高橋和雄 (たかはし・かずお) 無現 
   30,877票  本間和也 (ほんま・かずや)  無新

  ※票差は、わずか5000票に満たない。4477票の差。
   知事選という、地方にとっては最大規模の選挙では、まさに僅差。
   しかし、勝てば100%、負ければ0%。選挙はオール・オア・ナッシングの世界だ。

   よく政治家の言動、行動が「選挙目当て」などと、批判的な意味合いで
   書かれるけれど、選挙こそが政治の基本であることは、動かすことのできない事実だ。

◇投票率/59.32%
  ※過去最低だった前回を10.51ポイント上回った。

◇斎藤弘氏のホームページ→http://www.hkysaito.jp/
  ※斎藤氏の詳しい来歴については書かれていない。
   どのようなお育ちなのか、ご両親のことなどを含めて興味のあるところ。^^


※岐阜知事選は、あまりにあたり前の結果なので、前回のエントリーでお終いです。^^
※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
by yodaway2 | 2005-01-24 10:39 | 風雲急!政局と選挙