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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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元旦の習慣①――今年も、各紙の主張に「明日」を探してみる。
2005年 01月 03日
私が毎年、元旦の日に続けている習慣が、ひとつある。
それで、今年の元旦も、その習慣を実行した。 それは新聞の主要各紙を購入し、読み比べること。 いつから始めたか、記憶は定かでないが、 もう、少なくとも、15年以上は続けていると思う。 ●毎年、3ヶ月間の「座右の書」――。 まず、元旦の1面の記事。そして社説。元旦からの新連載、特集記事――。 さらに国際面、経済面、社会面、 各面における著名人へのインタビュー記事などなど、と読む進んでいく。 それからしばらく、最低でも3ヶ月くらいは、元旦の各紙を手元近くに置いて、 半ば「座右の書」のようにしてきた。 ※※ さて、今年の元旦の各紙――日経、読売、朝日、毎日、サンケイ、 それに地方紙1紙の紙面にはどんなことが書かれてあったか。 それぞれほんのちょっとずつだけれど、メモしてみたい。 ●少子の波紋は国の、そして私たちの人生をどう変えていくのだろうか。 <日経> 1面トップ、新連載・特集「少子に挑む~ニッポン大転換①」。 04年に一人の赤ん坊も誕生しなかった徳島県木沢村。 全国で産声を聞けなかった自治体が増えている。 昨秋、国際通貨基金(IMF)が「2050年の日本は15-64歳のすべてが働いても、 現在の労働力を保てない」との報告をまとめた。 成長率や経常収支は先進国最大の落ち込みになるという。 少子の波紋はゆっくり経済に及ぶ――と。 1面の記事で、厚生労働省が1日付けで発表した人口動態統計で、 04年に生まれた赤ちゃんは110万7000人で、過去最小を更新。 今後も子供を生む世代の人口が減るため、出生数は減り続ける見通し。 昨年、ネットをあちこち巡っていたところ、どこかの掲示板に、 女性の方だったと記憶しているが、少子化問題について、 「政府が対策を言うのは不愉快」とする意見があった。 いわく「女性に子供を生めというのは、政府が税金をしぼり取る人間を 増やそうとしているようにしか聞こえない」と。言葉の端々は、記憶なので 違っているかもしれないが、そんな内容だった。 私はその意見がずっと気になっている。 また、今年になってブログをあちこち開いていたら、 やはり「女性は国家のメンドリじゃない」――との、女性の意見(エントリー)があった。 いずれも、とても気の重くなる意見に聞こえた。 それは違う、と思うのだけれど・・・・・。 このことについて、機会を得て、きちんと話さないといけない。 ●「明知」。そして「知略」――と。 社説は「戦後60年を超えて①――歴史に学び明智ある国際国家めざそう」。 末尾の段落で60年前の元旦、ジャーナリスト、清沢洌が 空襲警報のなかで日記に記したという言葉を紹介。 「蛮力が国家を偉大にするというような考え方を捨て、明智のみが この国を救うものであることをこの国民が覚えるように――」と。 なるほど、だ。なお、Tomorrow's Wayとしては、 かねて記してきたとおり、「知略」をキーワードにしている。 これからも「知略」を――とこそ、思う。 中面で1面の特集「少子……」の関連で、作家の塩野七生氏へのインタビュー記事。 見出しに「ローマ帝国も少子化に悩んだ……」。 そう言えば塩野七生氏の「ローマ人の物語」、私の本棚ではツンドクのままだった。^^ ●食糧、化石燃料の調達に窮屈になる……。 <サンケイ> 1面トップ、日経と同じく少子高齢化の記事。 「高齢ニッポン存亡岐路~待ったなし、人口減少時代」。 中身は日経と同じく厚労省の人口動態統計。 大原一三・大原財政経済研究所代表(元農水相)が、コメントを寄せている。 「中国やインドが、人口増加率に比例した経済成長率でわが国を追い越していく日も そう遠くない。その場合、食糧や、石油などの化石燃料などの調達は窮屈なものとなる。 物価高騰や貿易赤字が現実となり……日本経済が 自滅への速度を速めることになる恐れがある」。 諸外国と人口増を競う合うわけにもいかないし、 だいたい、そんなことを考えるのは不合理極まりないが、 座して滅びたくもなし――。 また、食糧、化石燃料の奪い合いはすでに始まっているし、 強いて言えば、人類は歴史のなかで、その奪い合いを、ずっと続けてきているわけだ。 社説=年頭の主張は「歴史の大きな流れに思う~保守に求められる創造的挑戦」。 「内なる敵こそ真の敵」として、保守政権に内在する腐敗や汚職を絶てと言う。 それはたしかにそうなのだが、それだけではないはず。 なんか、いま、この国が直面している問題を矮小化している感じがしてしまった。 中面、コラム「緯度・経度」にて「歴史カード手放さぬ中国」(北京・伊藤正)、 国際面、フランシス・フクヤマ氏(歴史の終わり」著者)と古森義久氏(同紙)の対談、 「対テロ、米は政治戦略を」などがおもしろかった。 ※※ 続けて書きたいところなのだけれど、 急に出掛ける用事ができてしまい、続きは帰宅後に。 では今年も、それぞれ、精いっぱいがんばりましょう! ※時間の関係で小見出しは、後ほどに付けたいと思います。校正も。^^ ※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
by yodaway2
| 2005-01-03 14:05
| 社会の問題、世相さまざま
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