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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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数十秒のファルージャからの映像。そして自衛隊、第4次隊の派遣。
2004年 11月 13日
いままで、テレビでビロードキャスターを見ていた。
メインキャスターの福留さんは、いつも番組を、大変、にこにこと 円満このうえないキャラクターで進行させる。 そのにこにこ顔で進むニュースの間を縫って、 イラク、ファルージャの戦闘のようすが、数十秒、伝えられた。 建物の屋上から、抵抗している武装集団側が米兵を銃で狙ってくる……。 武装集団の声……、「投げるぞ」。 米兵が身を低くして、一斉に自動小銃を向け、射撃。 ワァワァと声を上げながら、足でドアを蹴破って建物に突入。 たった、数十秒の映像だった。 ※※ 米軍は抵抗勢力、武装勢力の拠点となっているファルージャを、 8割制圧した――と発表しているのだけれど、映像からは、いまなお、 とても激しい戦闘が続いているようにしか見えなかった。 ※※ あはは……と、笑い声も混じって進むニュース番組。 でも、瞬間、伝えられたイラクの戦闘の場面。 それは、番組のキャスター、出演者たちの笑いとはそぐわないもの。 たしかに視聴者は、1週間の仕事を終えたウィークエンドの夜、 厳しいニュースをくどくど見せられたくないのかもしれない。 でも、うまく書けないけれど、 私たちって、こんなんでいいのだろうか……。 偽善者にはなりたくないけれど、なにか、ちょっと考えてしまう。 ※※ 今日、イラクへ派遣される自衛隊の第4次隊、第1陣約200人が仙台空港を発った。 それに先立つ隊旗授与式が山形県東根市の陸自神町駐屯地で行われた。 大野防衛庁長官が出席し、あいさつするようすをテレビで見た。 私の記憶だけれど、大野長官は 「隊員の安全を確保できる環境は、十分につくっています。 ですからご家族の方も、どうぞ安心して待ってほしいと思います」などと述べた。 でも、それは安全な環境に赴くのでもないし、家族も安心して 待てるものでもないはず。にもかかわらず、隊員は、 それぞれ使命を与えられて、イラクへ赴くのではないのか。 ことにいま、イラクは全土に、非常事態宣言が布かれている。 なんと言えばよいのだろう、………申し訳ない。 ※※ そうせざるを得ないから、日本はイラクへ自衛隊を派遣している。 国はいろいろ考えても、結局はそうせざるを得ないと判断して、 自衛隊をイラクへ派遣したし、いまも続いている。 たぶん、特措法の期限の切れる12月14日以降にも、 それは延長され、自衛隊派遣は続くことになる。 せめて、万一のときの危機管理、状況が悪化したときの対処については、 十分に考え抜かれていると、信じたい。 ※※ 【追記/23:45】 イラクでは来年1月に選挙が実施されることになっている。 それによって、イラク国民に選ばれた統治機関が 誕生することになるはずなのだけれど……。 ファルージャ攻撃は、軍事的にはその前段であり、 米軍の駐留、暫定政府の統治を安定させるために、そして何よりも 選挙の障害となる武装勢力を排除させるため――とされている。 ところが、テレビを見ていると、たとえばいま、 バグダッド市内でも数万人規模の、反米デモが行われてしまっているというし、 混乱は、むしろ増しているようにさえ見える。 もちろん実際には、普通の、平穏な生活をのぞむイラク国民が 多数のはずなのだけれど、それはデモの群集に、 かき消されてしまっているように見える。 ※Please click, if you sympathize with this entry! →Blog Ranking
by yodaway2
| 2004-11-13 23:24
| 日本とイラク、どうなる
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