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週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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母ライオン、たった1頭の戦い――。人間社会はどうなのだろう。
昨日、帰宅してテレビをつけたら、NHK「地球・ふしぎ大自然」が放送されていた。
実は私は、ふだん、こういった番組はあまり見ることがない。
我が夫婦に子どもがいないせいもあるかもしれない。

番組のタイトルを新聞のテレビ欄で確認してみる。
「ライオン、ひとりぼっちの子育て」。
途中からだったけれど、これがひどくおもしろく、最後まで見続けた。

人気番組のはずなので、ご覧になった方も多いとは思うのだけれど、
今日は仕事の最中にも、ずっとこの番組のことを考えていて、
ふと、書き留めてみたいと思った次第。
・NHK、番組HP→http://www.nhk.or.jp/daishizen/fbangumi4/haharion.html

                    ※※

●サバンナの厳しい掟のなかで、懸命に生きる母ライオン。

番組の舞台はアフリカ、サバンナの大平原――。
主人公は、そこに生きる1頭のメスのライオン。
子どもたちが6頭もいる。

たぶん研究のために、一度捕らえられて、発信機付きの首輪をしている。
名前は実はど忘れしてしまった。(トシかな?^^)
とりあえずセレナとしておく。

番組は、サバンナの厳しい掟(オキテ)のなかで、
群れをつくることができず、たった1頭で6頭の子どもを育てながら
生きなければならない、母ライオンの奮闘ぶりを追ったものだった。

●ライオンは女系社会、群れで生きるのがふつう。

ライオンは普通、群れで暮らしていて、女系社会なのだという。
番組に出てきた群れでは、メス4頭に対して、オスが1頭だった。

群れで生きるライオンたちは、水場の近くに縄張りを持ち、
共同で子育てをし、狩をする。

基本的に子育ても狩(つまり食料の調達)もメスライオンが行うという。
で、オスは、そのメスライオンと子どもたちからちょっと離れたところで、
あくびをしながら、あたりを見回しているだけ。

一見、暇そうで良い身分に見えるのだけれど、
オスはオスで、これが縄張りの監視をしているらしい。
いわば群れの用心棒の役割なんだそうな。

群れは、放浪オスと呼ばれる、まだ群れを手に入れていないオスたちに、
つねに狙われてもいるのだ。

オスは、放浪オスが群れの乗っ取りを企てるのを威嚇して追い払おうとする。
もちろん、相手が逃げなければ闘う。

●群れのメスライオンたちの、見事な連携プレー。

メスライオンたちの連携プレーは、実に見事だ。

たとえば狩のとき、1頭のメスが、他のメスの子どもたちもまとめて子守する。
つまり子どもたちを見張る。さらにオスが、縄張りに外敵が近寄らないように、監視する。

他のメスたちが連れ立って狩に出掛け、縄張りの水場でシマウマを狙う。
つまり、少なくとも狩の間は、子どもたちのことは忘れて、狩に没頭できる。

追いかけるメス、待ち伏せするメス――と、やはり狩でも役割があり、
まんまと、ころりと太ったシマウマをしとめたあと、子どもたちに分け与える。
もちろん、オスもごちそうにありつく。

                    ※※

●群れに生きなければ、水を飲むことすら厳しい。

さて、1頭で6頭を育てる母ライオン、セレナ、である。
6頭の子どもたちは、いつもお腹をすかしている。
けれども、昼間はとてもじゃないけれど狩などできない。
また、暮らしている場所も、実は水場からはけっこうな距離がある。

それでも、水場には子どもたちを連れて近づこうとするのだが……、
それが群れで暮らすライオンたちに見つかってしまうと、
大慌てで逃げなければならない。

さて、追われたセレナと子どもたちは、
次の日の朝、草に滴る朝露を舐めては、渇きを癒していた。
サバンナで群れをつくらずに生きるのは、水を飲むことすら厳しい問題になる。

●3日も獲物にありつけず。お腹を空かす子どもたち……。

狩はどうか――。
セレナは夜になって動き出した。
子どもたちはどうするのだろうと思ったら、それが、
狩の場へと引き連れていく。

母ライオンのあとを一列になってついていく子どもたち……。
獲物の群れに近づいた。ガゼル。
群れのライオンたちが狙うシマウマなどに比べれば、ずっと小型だ。
しかもすばしっこい。

セレナは草むらのなかに、たくみに身を隠しながら獲物に近づいて行った。
子どもたちも、なんとか、じっとがまんしようとする。

なかなか獲物が、セレナの間合いに入ってこない。
子どもたちの中から1頭、がまんしきれなくなって飛び出した。

とたんに――、獲物に気付かれ、あとは追っても追いつけない。
セレナも仕方なく追いかけたけれど、追いつけない。

そんなことが3日続き、親子は何も口にすることができなかった。

このままでは体力も消耗し、ますます狩にも成功できなくなるところだったのだが、
そんなときにハゲワシが上空を旋回するのを見つけ、
セレナが走り出した。ハゲワシが降り立った場所に着くと、それを追い払い、
動物の屍肉を横取りした。

番組の中でも、そのようにナレーションがあったのだけれど、
群れを持たずにサバンナで生きるとすれば、
百獣の王、ライオンといえども、ライオンらしく生きることができない。

●放浪オスが家族に接近――。母ライオンは?

別の場面――。
セレナの家族に、ある日、放浪オスが近づいてきた。
セレナは子どもたちを連れて逃げた。

放浪オスは自分の子孫を残すために、
メスのもとの子どもたちを殺してしまうのだと言う。

それで、セレナが子どもたちを守るには逃げるしかなかったのだ。

●成長する子どもたち。狩に力を合わせるようになった。

それからしばらく経った――。(どのくらい経ったか、これも失念。失礼!)
サバンナを彷徨い、さらに水場から離れたところに居場所をつくっていた。
子どもたちも、ちょっとの間にだいぶ成長していた。

狩は、相変わらず夜の時間だったけれど、そして狙う獲物も小型のガゼルだったけれど、
もはや子どもたちは、セレナの足手まといではなかった。

家族が協力し合って狩をしていた。
子どもたちだけで役割を分担し、数頭が仕掛け、
ほかの数等がガゼルの動きを読んで待ち伏せ。

ダッと捕らえ、狩に成功――、獲物を子どもたちだけで捕まえた。

セレナはもともと妹といっしょに生活していたらしいのだけれど、
放浪オスの侵入に戦い、命を落としたのだという。
それからは群れをつくらずに、ただ1頭で、
子どもたちを守りながらサバンナに生きたのだった。


                    ※※

毎日のニュースで、子どもたちをめぐる事件が絶えない。
自然のなかに生きる動物の世界の番組に、人間の世界を比べた。
自然の世界の厳しさは、人間の世界以上。

でも、我が子を慈しみ、守り、知恵を授け、
群れは群れで協力し合い、家族は家族で力を合わせ、
生き抜こうとしている。

万物の霊長たる人間が、知恵や愛において、劣ってなるものだろうか。


多くの方が見たであろう番組を取り上げて恐縮なのだけれど、
今日1日気に懸かって過ごしてしまったがゆえに、
やはりエントリーしておきたいと考えた。


※番組は9月24日に再放送されるとのこと。母ライオンの名前などは、そのときに確認し、
修正させていただきます。その前にお分かりの方がいらっしゃれば、お教えください。
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by yodaway2 | 2004-09-21 19:04 | 社会の問題、世相さまざま