週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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平和ボケは国民なのか、自衛隊の側なのか?――イージス艦事故で考えるべきこと。
※文末に追記あり。

イージス艦事故について、その後の報道をもとに。
海上保安庁による事故調査が進むなか、
専門家の間では原因に対するだいたいの見方、方向が
固まってきたとの印象を受ける。

たとえば、下記の毎日の記事――。
・毎日→<イージス艦事故>「常識外」自動航行 悪条件重なり衝突か
[ 02月22日 12時03分 ]


見出し、「悪条件重なり……」が、今回の事故の実情なのだろう。
往々にして、この世で起こる事故、事件では、
突然の自然災害を除き、いくつかの不運が重なっておきるもの。
個人の人生においても、そう。

                ※※

今回、衝突を起こしたあたごは、イージス艦の中でも最新鋭で、
昨年3月に就航したばかり。今回、ハワイ沖での対空ミサイルの試験を終えて、
4ヶ月ぶりに帰国、母港舞鶴基地への途中、横須賀基地に寄港する直前だった。

事故がなければ、おそらく、横須賀では、大役を終えての帰還に、
賞賛を以って迎えられるはずだった。

午前4時7分……、事態は一転、、、ずしん、、、
漁船と衝突した衝撃が、艦内に、にぶく伝わった。

緊急事態、非常召集、強いサーチライトでの洋上照射、救難艇の出動、
艦橋に集まる幹部たち、本省、海上幕僚監部とのやりとり……。

衝突した漁船は二つに割れた、無残な姿を浮かび上がらせ、
生存者らしき影を見つけることができない。……焦り、おののき、動転し、
艦内には怒声が飛び交ったのではないか。

                ※※

なぜ事故が起きたのか、避けることができなかったのか……。
筆者の見方は、報道直後の記述ながら、
前のエントリーに述べたとおり。

付け加える代わりに、毎日の記事から下記の部分を引用したい。

>海保関係者は「一般的に漁場に向かう漁船は準備などで忙しく、
>乗組員の注意が行き届かなくなることもある。
>大型船の方が接近しないように気を付けるものだ」と話す。

前のエントリーに対して、自分から避けるべきなのは、
小回りの効く小さな船――とする見方をいただいたが、
筆者としては、上記の引用と同じ感想を持つ。

                ※※

あたごは、ミサイル試射という重大任務を無事に成功させた。
イージスシステムの運用なども、選ばれた隊員によって、
プロフェッショナルとして挑み、成果を挙げて帰国の途についたはずだった。

しかし、通常の、海の航行については、
およそ、プロフェッショナルとしてのレベルからは程遠い、
むごい姿をさらしてしまった。

結果として、最新鋭イージス艦の弱点をさらし、さらには、
自衛隊組織の欠陥、情報伝達における、幹部自衛官の、
通達を理解していないなどの怠慢――などなどをあからさまにしてしまった。

ちまたには、マスコミや国民が自衛隊叩きをしているとして、
国民の平和ボケを指摘する意見もあるが、
平和ボケなのは、自衛隊組織そのものではないか。

結果の結果として、イージス艦事故は、
この国の安全保障にも、危うさを招いてしまったのだ。

                ※※

沈没した清徳丸にも、不運が重なった。
仲間の船が、巨大船の影に気付き、大慌てで対処するなか、
遅れを取ったと思われる。僚船が無線で交信するなか、
清徳丸は加わってこなかったという。

清徳丸は自動操舵で運航し、乗組員の親子は
漁具の点検などで操舵室を離れていたのかもしれない。

鳴り響くエンジン音、そして波濤の響きにかき消され、
無線の交信は2人に届かなかったのだろう。

ただ、他の僚船に促されて気付いたとしても、
すぐ後ろを進んでいた船が、右、左と急舵を切って、寸前のところで
難を逃れた状況からすれば、あたご側からの対処がない以上、
先行していた清徳丸が衝突をまぬがれたとは限らない。

それほどまで、現場は切羽詰っていたのではないか。

                ※※

事故の数分前……、巨大な自衛艦の接近に気付いた清徳丸の2人、
操舵室で舵にしがみつき、おそらく父親の側が叫んだ!

右だ、右、面舵(おもかじ)に切るんだッ!
ぶつかる、ぶつかる……!馬鹿!右に決まってるんだ、
右に切るしかないんだッ、右、右だ!わああ…、うわああ……。


清徳丸は自衛艦も自分たちの船に気付いていて、
右に、面舵に切ると信じて、自分たちも右に切れば
ぶつからないと考えたに違いない。

それで、必死に右に舵を切った。

ところが、あたごは直前で、後進をかけたものの、
進行方向は変えず、あるいは変えようがなく、
結果として、清徳丸は、まさにあたごの、
進行方向のどまん前に、直角に入ってしまった。

それも、あろうことか、ちょうど船体のど真ん中……、
だるまお落としで間のコマを抜くように、左舷側から、
清徳丸の操舵室の部分がまるごとくり抜かれ、飛ばされた。

あたご側からすれば、衝突の直前、もはや、
その時に至ってしまっては、どうすることもできなかった。

                ※※

不明のお2人の、一刻もも早い発見を願いたいと思う。


<追記、23日20:41>直近の報道によれば、あたごは見張り員が清徳丸の
灯火を視認しても、衝突の危険なしと思い込んでいた。
すなわち判断ミスがあり、漫然と引継ぎを行ってしまった。

当直仕官は当直仕官でレーダーによる追跡をまったく怠り、船影特定作業も
行っていなかった。衝突直前、安全確認を決定的に怠った状態で、
当直全員の交替が行われ、交替した当直仕官、当直員たちは危険が
迫っているとは、つゆ、考えていなかった。

このようなことが、あたご乗組員からの事情聴取で
はっきりしてきたとのこと。

見張り員は、本来、人形やかかしではなく、
レーダーはアクセサリーでもおもちゃでもないはず。

このようなていたらくの末に、今回の事故が起きた。非常にむごい。


<追記、24日11:17>ネット上で目立つととらえているのだけれど、
漁船側の過失に言及しないのは片手落ち、そもそも漁船側が的確に
回避すれば今回の事故はなかった――との意見が、けっこうある。

このブログにもコメント、TBで入っている。筆者の意見はすでに
述べているとおりだが、結論として、イージス艦側の見張り員がきちんと見張り、
レーダー員がきちんとレーダーを見ていただけでも、今回の事故は防げたはず。

また、漁船側に瑕疵があったとしても、海上衝突予防法の
定めからすれば、直前の回避行動は法に則していたとしか受け取れない。
イージス艦、自衛艦だからと言って、それらの法律を守らなくて
よいとする根拠、法令は、いかに探しても見つかりそうにない。

やはり、2人乗りの漁船が沈没した――という、小さな事件ではなさそうだ。

なお、あたごの、この国の防衛、ミサイル防衛に果たすべき使命は、
今回の事故と切り離して考えるべきであり、事故原因の究明を急いだうえで、
体制が刷新され、任務に復帰するのは当然と考えてもいる。
 

※一部の記述は報道記事をもとにしての、筆者の構成による記述です。
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※資料/面舵と取り舵について(図)
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by yodaway2 | 2008-02-22 15:45 | 社会の問題、世相さまざま
イージス艦事故;官尊民卑の思想がもたらした惨事!――12分前に気付いても自動操舵の、なぜ。
イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故について、驚愕の続報あり!
あたごの見張り員が漁船を目視で確認できたのは、
衝突の2分前――と発表されていたが、防衛省は昨夜、この情報を訂正、
衝突した午前4時7分の12分前に、清徳丸の灯火を目視確認していた、とのこと!

・毎日→<イージス艦事故>衝突の12分前、清徳丸の灯火を視認
[ 02月20日 21時21分 ]


そのとき、あたごは自動操舵で航行中だった。
見張り員からの連絡は、当然にして機関室に伝わったはずと思いたいが、
その後もあたごは自動操舵による航行を続け、なんと、
手動に切り替え、全速後進をかけたのが、衝突1分前だった、とのこと。

素人考えにも、間に合うはずがない。
そして、空白の11分……、あたごはいったい
何をしていたというのだろうか???

                ※※

状況として、運の悪いことに、午前4時前後、見張り員の交替が
行われていた可能性があり、艦橋は慌しかった、との見方がある。
しかし、これも、見張り員の本来的な使命を処置せずに、
交替したとは考えにくく、不可思議極まる。

一方で、清徳丸は僚船と、ほぼ一団となって航行しており、
そのうちの一隻の船長があたごの航行について、
「まっすぐに直進してきた、スピードも落とす様子がなかった、
あぶないと思って舵を切った」……などと証言する様子をTVで見た。

その証言から、次のように考えた。

                ※※

あたごは、漁船の一団をレーダーでもとらえていた。
見張り員も目視確認していた。

しかし、どけるのは漁船の方で、自分たちが
進路を変える必要は、まったくない、と考えていた。

だから、レーダーでとらえ、艦橋から目視確認の報せが入っても、
なんら処置せず、自動操舵を続けた。

                ※※

実際、漁船たちは、巨大な船(――タンカーと思っていたらしい)の出現に、
蜘蛛の子を散らすように、舵を切り逃げた。

ところが、なんらかの理由で、清徳丸だけが逃げ遅れた。
あるいは、逃げるつもりが、逆に衝突する方向に、
衝突する方向にと、吸い込まれていった。

                ※※

あたごが進路を変えなかったのは、ひょっとすると、
お上意識、官尊民卑(かんそんみんぴ)の
思想の現れだったのではないのか。

自分たちはそこのけそこのけで、進む。
どけるのは、雑魚(ざこ)の方――とでも言いたげに。

                ※※

事故の原因は究明中。筆者の想像力でエントリーを
書くには、実は早い段階なのだけれど、防衛省の情報訂正に、
何か、そこはかとない不快感がこみあげ、キーボードを
叩かずにはいられなくなった。

あたごには、気のゆるみもあっただろうが、
それ以上に、簡単に言えば自分たちは偉いという、
お上意識があり、今回の事故を引き起こしたのではないのか。

                ※※

沈没した漁船の名は清徳丸(せいとくまる)――、清らかに徳を積む船。

船の持ち主、吉清治夫さん(58)と長男の哲大さん(23)は
仲のよい親子で、治夫さんは漁業一筋、哲大さんは
その父に従って漁をしながらホームレス支援の
ボランティア活動にも参加していた。

哲大さんは4年ほど前から、東京都内のホームレス支援団体に、
年に数回ずつ、魚の差し入れを続けてきたという。
・iza!→「助かって!」とホームレス イージス事故の長男は“あしなが兄さん”
(2月21日04:27)


船の名にこめた、親子2人の想いは、突然の事故に潰えた。

どんなに小さな存在であっても、義のあるところが、
必ず通らねばならない。

今回の事件をもってして、不祥事相次ぐ防衛省を、
芯から、叩きなおせ!!


                ※※

今回の事故は決して特異なものでない。
いまの、防衛省の体質、ゆるんだ意識がもたらしたもの。

石破防衛大臣は、おそらくそのようにならないが、
辞めるのが相当と考える。


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by yodaway2 | 2008-02-21 03:24
イージス艦、衝突!親子2人の船、真っ二つに。――イージス艦に、いったい、何が守れるのと言うのか?
春浅い季節、夜明けを待つ房総の海――、
マグロを追う親子2人の船に、巨大な船影が覆いかぶさった。
海が揺れ、おそらく、一瞬にして船は真っ二つに。

海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、今日午前4時過ぎ、
千葉県房総沖で、マグロ漁に出ていた漁船と衝突した。

・読売→海自イージス艦と漁船が衝突…千葉・野島崎沖
(2月19日7時28分配信)


                ※※

衝突事故を起こした「あたご」は
日本の保有するイージス艦のうち5隻目。

イージス艦は周知のとおり、ミサイル迎撃に最新鋭のシステムを誇り、
世界最高の捕捉、攻撃能力を持つとされるが、今回の事故では
小さな漁船をとらえることができず、漁船の乗組員2名が不明――。

「あたご」の全長は165メートル、幅21メートル、基準排水量は
7750トンで定員300人、甲板に要塞が築かれているよう。

一方、漁船は千葉県勝浦市の新勝浦市漁協に所属する「清徳丸」で、
全長12メートル、7.3トン、乗組員2名はマグロ漁をする親子だった。

漁船はイージス艦に比べればちっぽけな大きさ、
トン数では1000分の一。

午前8時半、NHKニュースによると、
親子2人の消息はまだわかっていない、とのこと。

                ※※

イージス艦がとらえることのできなかったのは、
音速で飛行するミサイルではない、
親子2人で漁をする、小さな漁船だった。



<追記、12:20>報告が石破防衛大臣に届くまでに
90分を要したとのこと、2度驚く。とんでもないこと。


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by yodaway2 | 2008-02-19 08:47 | 社会の問題、世相さまざま