週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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<   2007年 03月 ( 20 )   > この月の画像一覧
デンソー;中国人社員のデータ窃盗。――すぐ隣にいた国際スパイ。
トヨタ系の大手自動車部品メーカー「デンソー」から、中国国籍の社員によって、
13万件もの技術データが盗み出されていた、とのニュース。
盗み出された技術データが民生用にコピーされるだけでなく、
軍事転用されないか、不安に思わないわけにはいかない。
・毎日→<デンソー>機密13万件持ち出す、中国籍社員逮捕 愛知(3月17日3時3分)

                ※※

上記の記事はかなり詳しいが、それでも、
盗み出されたデータが機密のものを含んでいるだけに、
今後、いったいどこまで明らかにされるかわからない。
それでも、とにかく大変なことだと、身震いした。

逮捕されたのは、同社社員、楊魯川容疑者、41歳。
来日は90年で、東京の工学系大学に留学、それ以来、
足掛け17年にもわたって、日本の社会に溶け込み、暮らしてきた。

楊容疑者は来日前、中国の国防科学技術委員会傘下の
軍事企業「中国航天工業総公司」に勤務した経歴があったとのこと。
同公司はミサイルなどの兵器も製造していると伝えられる。

だから、悪いケースとして、楊容疑者は最初からスパイに仕立てられるべく、
日本に送り込まれ、デンソーに潜入、日本と中国とを行き来し、
すでに、盗んだデータを中国に送り届けた――と、そう推理した。

私たちの、すぐ隣に、国際スパイがいた。

                ※※

今回の事件は、デンソーでデータベースのシステムに
エラーが頻発したことから、同社が社内調査し、明るみに出た。

2月14日、会社の調査を担当していたセクションで、
楊容疑者に事情を聴いた。――もちろん、答えは「知らない」。
しかし、この事情聴取に、楊容疑者はばれた、と確信したに違いない。

楊容疑者は会社側の再度の事情聴取を拒否、翌々日、
中国へと出国したが、いぶかしいのは3月4日の再来日。
逃げたなら再来日は不要だったはずだが、戻ってきた。

                ※※

楊容疑者になんの背景もなく、金目当てで、
どこかへ、盗んだデータを売り渡していただけなら、
証拠がのこっていようがどうだろうが、逃げればよいだけ。

また、背景があったとしても、小説もどきに、中国へ戻ったところ、
口封じに命を狙われでもし、再び勝手の知った日本へ戻ってきたとすれば、
自宅などに立ち寄らず、他のところへ姿を消すに違いない。

ひょっとすると、あわてて出国したために、なにか重大な
証拠、痕跡、機密を残したままだったのかもしれない。
それを隠滅する必要に迫られていたのではないか。

危険を承知で再来日し、自宅へ戻った……、そして、
その、なんらかの証拠、痕跡、機密を消そうとしたのではないか。

そして、再出国を図ろうとした直前、16日に、
愛知県警に踏み込まれた。

                ※※

家宅捜査で押収された楊容疑者の私有PCは叩き壊され、
HDが取り出されていた。さらに、アクセスの記録があるのに、
行方不明となっている記憶媒体もあるという。
確信犯のなせるわざと見るしかない。

彼はいま、愛知県警に拘留され、取調べを受けている。
が、データの持ち帰りは認めているものの、
コピーについては否認しているという。

祖国のために戦ってきた、と考えているかもしれない。
容易に、口など割るはずがなさそうだ。


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by yodaway2 | 2007-03-18 02:19 | 中国と、どう付き合う
西武裏金問題;「才能に罪はない」と、欽ちゃん。――そのボール、清水選手はキャッチしたかナ?
<追記、18日11:10>
西武のアマチュア2選手への現金供与問題で、外部有識者による調査委員会が、
05、06年のドラフト制度で西武が獲得した計14人の選手側に対しも、
球団からの現金供与などがなかったかどうかについて、調べる方針――とのニュース。
この問題、他の選手にも飛び火するのではないか。
・毎日→<西武現金供与>ドラフト入団選手14人も聴取方針 調査委[18日03時04分]

                ◆◇
<17日11:46>
プロ野球、西武からの裏金問題で、早大野球部を退部処分となり、
大学球界からも追放が決まりそうな清水勝仁内野手に、
社会人球界、茨城ゴールデンゴールズ、欽ちゃん、こと、萩本欽一監督から、
心に染みる言葉が届いた――。

「才能に罪はない、いっしょにやろう」

清水選手が欽ちゃん球団に進めば、それは一大センセーショナル!
逸材がプロの手をこぼれたことで、社会人球界の各球団は
放っておくはずはなく、現実にそうなるかと言えば、それはむずかしそう。
でも、それをわかっていても、欽ちゃんの言葉は、心のひだに染みる……。

                ※※

欽ちゃんの言葉を記事にして伝えたのは、スポーツニッポン。
・スポーツニッポン→清水に欽ちゃん球団が“救いの手” [ 03月17日 06時11分 ]

「彼の才能に罪はない。野球部は退部という残念なことになったが、
そういうときこそゴールデンゴールズでしょ。あすにでも本人なり、
大学の(応武)監督なりに“会いたい”と連絡を入れたい」

くりくりと目を回しながら、少し斜になって、
彼に届けと、話したにちがいない。

                ※※

この問題が発覚して、西武は清水選手に口止めを図った。
しかし、清水選手は、たぶん、そんなことは通じないと考えて、
自ら経緯を明らかにする道を選択した。

15日、大学の一室に用意された会見場に、
詰襟(つめえり)の学生服姿で現れ、頭を下げた。

「ルールに反したことをやってしまいました」

そのあとの、記者団との一問一答にも、
ひとつひとつ丁寧に答えた。

・サンスポ→「ばれるのでは…と不安」 生々しく真実話す清水選手(2007年03月15日)

                ※※

筆者は数年前、仕事で欽ちゃん、萩本欽一氏と
一度だけ会ったことがある。あるクライアントからの依頼で、
赤坂プリンスホテルの喫茶店でお会いし、インタビューした。
(ほんとうは、そこで取材してはイケナイ。)

マネージャー氏と2人で現れた欽ちゃんに、
コーヒーがテーブルに届いた瞬間からお話をうかがった。

自分の家族、母親のこと、浅草のストリップ劇場での下積み時代、
奥さんとの出会い、コント55号結成のいきさつ……、それらを、
何か走馬灯を早回しするようにして、次々と話してくれた。

ノートにメモしながら、欽ちゃんの目を見た。
潤んでいた。……声を詰まらせ、小さくしゃくりあげはじめた。
遠い記憶から、つらかった日々、明日に迷う日々がこぼれてきた。

すぐ近くのテーブルに、他の客もいたのだけれど、
欽ちゃんの、嗚咽はしばらく続いた。

私がお会いしたのは、そんな、欽ちゃんだった。

                ※※

清水選手が会見の最後に話したこと――。

「信じてくれた人を裏切ったのが、一番申し訳ない。
今後、野球をするか分からないが、
仲間に背を向けないで謝っていきたい」

仲間に背を向けないで……、
欽ちゃんは、その言葉に応えたのかもしれない。
野球、やれよ、あきらめるなよ、と、ボールを投げた。

                ※※

私たちがテレビで見る、今回の、清水選手に関わる映像は、
2年4ヶ月前の、一場選手のときのそれと、まったく変わらない。

プロ球界は、楽天、一場選手のときの教訓を、
まったく生かしていなかったことになる。

選手も悪いのだが、彼にお金を渡した側、
プロ球界からだけ、心に響く言葉が聞こえてこない。


<当ブログ・過去の関連記事>
・一場クン、楽天へ!――目を潤ませるキミに「悪人正機説」を思う。
2004年 11月 09日



<追記、17日17:34>

●主語が違っても述語がいっしょ……。

プロ球界が西武に処分を行えず、かつ、球界全体として
果断な措置を取れないのは、この問題が、たまたま発覚した、
氷山の一角だからではないか、と受け取ってしまう。

他の球団でもあるだろう――と、誰しもが疑っているのではないか。

政治資金の不正処理など、政界の不祥事とまったく同様であるし、
上場企業の粉飾決算なども同様、さらに、官側もからむ、公共事業の
談合なども同様、電力会社の事故隠しも同様――。

構造がとても似ていて、主語が違っても述語はいっしょ。

さて、自分がその立場に置かれたら、すなわち、
企業、組織の論理、慣習に縛られる身であれば、
ルールを逸脱しているとわかったときに、
きちんと抗えるだろうか……、けっこう、ムズカシイ。

※「思想のの存在被拘束性」について、過去に下記の記事。
・学生時代に出会った3つの言葉――権力や思想をめぐって
(2004年 06月 29日)



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by yodaway2 | 2007-03-17 11:46 | 社会の問題、世相さまざま
堀江被告に実刑判決。――つわものどもに見た夢は覚めるのか?
<速報!16日10:47>
ライブドア、堀江貴宏元社長に、東京地裁は判決を言い渡した。
懲役2年6ヶ月の実刑判決で、かなり重い内容。
裁判所が検察側による証拠、証言をほぼ認めた結果に違いない。
・毎日→<ライブドア判決>堀江被告に実刑 懲役2年6月 東京地裁 [月16日10時08分]
※↑判決骨子あり。


判決公判は午前10時から始まり、各局がテレビ中継した。
堀江被告は午前9時25分ごろ、東京地裁に到着。
黒のスーツに白いシャツ、いつもの、少しぼさぼさの頭で、
口を一文字に結び、左右に並ぶ報道陣のカメラに目だけ動かしながら、
建物のなかへと入っていった。

堀江被告は現在34歳。――東大在学中に、
ホームページ制作の会社「オン・ザ・エッジ」を設立、
そのときの資本金は600万円で、前妻から借りたものだったという。

2004年にプロ野球、近鉄買収に名乗りを上げたことで
マスコミの注目を浴び、以来、新球団のオーナー権を楽天と競い、
さらにニッポン放送株の買収で、フジテレビと激しく
攻防を繰り広げるなど、つねに渦中の人物であり続けた。

2005年8月の郵政解散では、郵政民営化反対派の領袖、
亀井静香氏の選挙区、広島6区から、無所属ながらも
「刺客」の一人として立候補したが、亀井氏に阻まれた。

しかし……、彼が時代の寵児(ちょうじ)ともてはやされ、
マスコミ、メディアを振り回し続けていた陰で、
東京地検特捜部が密かに動き出していた。

2006年1月16日、テレビ各局が臨時ニュースを流した。
六本木ヒルズ、ライブドア本社に、東京地検の家宅捜査が行われた――と。
それから1週間後、1月23日に、堀江被告、側近であった宮内亮治取締役、
関連会社社長の岡本文人取締役、金融子会社社長の中村長也社長の4名が、
証券取引法違反の容疑で逮捕された。

                ※※

裁判では、堀江被告とかつての側近、宮内被告が
激しく対立、お互いに罪をなすりつけ合った。

堀江被告は判決の瞬間、不満な表情を見せたものの、
すぐに冷静さを取り戻したふうだったという。

現在、16日午前10時44分、法定ではまだ、
判決の言い渡しが続いているはず。

私の住む街の、今日の天気は晴天、けれども肌寒かった。
東京では今日、観測史上、最も遅い初雪が舞ったとのこと。
昨夜から関東上空に寒気が接近し、気温を一気に引き下げた。
脱ぎかけていたコートの襟を、再び立てた方も多かったのではないか。


<追記、12:22>

●裁判長の説諭。――あなたに勇気づけられた人もいた、と。

判決の言い渡しは11時45分ごろに終わったとのこと。
判決の言い渡しを終えたあと、裁判長が、堀江被告に次のように説諭したという。

「裁判所に、障害のある子を持つ母親から手紙が届きました。その子は、
若くして会社を興した被告の姿に、働く力をもらったと言います。そして、
働いたお金でライブドアの株を買い、いまもその株を持っているそうです。
判決は有罪となりましたが、被告のすべてが否定されたわけではなく、
あなたに勇気づけられた人もいました。罪を償い、能力を生かすべく、
再出発してほしい」――と。(NHK特番から聞き取り。メモなし、記憶の範囲)

しかし、堀江被告と弁護団は、閉廷後、ただちに控訴手続きを取った。


※当ブログ関連記事/2006年 01月 25日
・→ ライブドア、これ以上、野放しにできなかった。…ラ社は偽札を作っていたようなもの?
(ライブドア事件について、過去に多数UP、そのうちの1つです。)



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皆さまからの、温かな陽射しを感じます。アリガトウ。^^
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by yodaway2 | 2007-03-16 10:47 | 社会の問題、世相さまざま
塩崎官房長官とそのまんま知事。――「体温」を感じているのか?と。
昨日のニュースだが、いまになって見つけたものをひとつ――。
またもや松岡農相の関連で恐縮だが、発言自体は塩崎官房長官のもの。
そして後段に、そのまんま東知事の講演における発言を。

昨日午後の記者会見で、塩崎官房長官は、松岡農相の
光熱水費問題への答弁について、記者からの質問に、
次のように答えたのだという。
「精いっぱい国会で答弁している」

官房長官として閣僚を擁護せざるを得ない立場としても、
松岡農相の答弁の、どこがどうして精いっぱいなのか、不思議な
言語感覚だと、首をひねってしまうし、呆れる。

・サンケイ→塩崎長官、松岡農相を擁護「精いっぱい答弁してる」 (2007/03/14 19:13)

                ※※

この問題については、安倍首相も国会で、たびたび答弁に立たされるが、
やはり木で鼻をくくったようにしか、答えない。
「政治資金規正法にのっとり、適切に処理していると承知しています」

松岡農相本人も、また然り。
「法律以上のことは、各党で基準なり扱いなりを、
お決めいただければ、それに従います」

この3人――、ほんとうに、貝のように、
ダンマリを決め込んでしまっている。

ダンマリを続けているうちに、民主党幹部の一人、
中井洽(なかい・ひろし)氏にも、同様に、議員会館の
光熱水費を計上していることが発覚、ほころびが現れた。

そして、柳沢厚労相の「産む機械」発言も、もう、
メディアに取り上げられることもなくなったし、国会で質問に
取り上げられることもなくなったが、同様に、松岡農相の発言にも、
いくぶん、飽きが見え始めているように感じる。

                ※※

a0014163_2213025.jpg昨日14日、そのまんま東、こと東国原英夫宮崎県知事が、
日本外国特派員協会に招かれ、講演した。
その中で、安倍内閣の支持率低下の原因について、
次のように話したという。

「国民の体温を感じてないんじゃないか」

そうだ、――と思った。安倍内閣からは、どうしても、
体温のぬくもりが伝わってこないし、逆に、国民の体温も
伝わっていないのじゃないか、ということになる。

・日刊スポーツ→東知事が安倍首相にダメ出し (2007年3月15日8時29分)

こう言っては、多少、語弊がありそうだけれど、そのまんま東知事は、
さすがに人気商売の世界でしのぎを削ってきただけのことはある、、。

否――、政治だって、人気商売とは異なるが、
その行為、言葉が、人々の心をとらえるものであるか、
そうでないかについては、敏感な世界であるはず。

それが、すさまじいばかりの鈍感に陥っている。
あるいは、ひょっとして、何かの魂胆があって、
陥っているフリでもしているのだろうか。……ハテナ?なのだ。


<追記、15日23:26>

●宮崎県が入札改革案を発表

そのまんま東知事、宮崎県の公共入札改革等について、
250万円以上一般入札、工事規模別に地域業者発注、
再就職公開も拡大――と。なかなか、やる。
以上、15日付けの西日本新聞で。


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by yodaway2 | 2007-03-15 22:04
北陸電力で臨界事故が起きていた!――ほんとうは危機一髪だった?<追記あり>
★追記、12:11/16日正午のNHKニュースで、甘利明経済産業相は、
今日の記者会見で、北陸電力の事故隠しがなければ、3ヵ月後に起きた、
東海村の臨界事故について「(公表されていれば)防げたかもしれないと、
正直、そういう思いはあります」
と述べた。――北陸電力の責任は、ほんとうに重い。


                ◆◇

これも看過し得ない重大なニュースと思う。
北陸電力、志賀原発1号機で、99年6月に臨界事故が発生しており、
それを会社は今日まで、およそ8年、完全に隠蔽してきた。
経済産業省が、電力会社の相次ぐ不祥事隠しに、
一斉調査を命じたなかで判明、今日午前、北陸電力が公表した。

・<北陸電力>制御棒抜け「臨界」 志賀原発事故報告せず  [ 03月15日 12時32分 ]

                ※※

「臨界とは」でググってみたところ、次がわかりやすかった。
※核COMMUNICATION→「臨界とは」、以下に引用。
(http://contest.thinkquest.jp/tqj1999/20283/jco1.html)
<臨界とは>
現在発電に使われている様な「核分裂」は,一度始まると核分裂によって放射された中性子線が次の核燃料原子核に衝突し,これが繰り返されることで連鎖反応が起こる。
この連鎖反応はそのままにしておくと一気にすすみ,大爆発を起こしてしまう。原子力発電などの技術の中核となるのはこの連鎖反応のスピードをいかに遅く制御するかの技術である。この制御がうまくいかないと大爆発事故が起こってしまう。すなわち臨界とは,連鎖反応が起きないための限界のことである。これを超えてしまうと大惨事に発展してしまう。

志賀原発1号機の事故が起きた、その年の9月に、
東海村でJCOによる臨界事故が発生、作業員2名が亡くなった。
事故の発生に近隣住民は避難し、現場周辺の県道、国道は閉鎖、
JR東日本の常磐線は運行見合わせ、陸上自衛隊への
災害派遣要請などの措置もとられた。
・参考/ウィキペディア→東海村JCO臨界事故

科学に疎くとも、あの、JCOの事故を思い出せば、
臨界事故がどれほど恐ろしいものであるのか、想像に難くない。

それどころか……、JCOの事故では作業員が、
バケツに入ったウラン溶液をスコップでかき混ぜて発生したが、
今回明らかになった事故は、電力会社による定期点検作業の中で、
緊張のうえにも緊張し、慎重のうえにも慎重に
事が進められているはずの状況で発生した。

すなわち、徹底的に安全が確保されているはずの状況で、
起きるはずのない状況でその事故が起きた。

関係者はこの事故を、ひた隠しに隠そうとし、所長の日誌にも記載がないという。
それどころか、ほとんど事故の記録が残っていないと伝えられている。
現場では、徹底した証拠の隠滅が図られたのではないか。

                ※※

今日午前、北陸電力の役員が、報道カメラの前で、深々と頭を下げた。
「申し訳ありませんでした」

そして、記者の質問に、この事故による被爆者はいなかった、
放射能漏れもなかった、と答えた。
しかし、事故の記録そのものが残っていない。

隠し通せない事情があったかどうかは知らないが、
また、経済産業省の一斉調査の求めに応じたものにせよ、
8年前のこの事故を発掘し、公表したこと自体は
評価すべき面もあるのだが、結局、とどのつまるところ、
運良く大惨事を免れていたに過ぎない。

                ※※

電力会社は電気事業法によって規制も受けていれば、
守られてもいる。民間企業の体裁にはなっているが、
ところが中身は、お役所以上にお役所的で、つねに、
気の毒なほど所轄官庁の、経済産業省の顔色をうかがい、
事なかれ主義でもある。

相次ぐ事故、不祥事隠しは、悲しむべきことにも、
そうした、徹底してミスを嫌うお役所以上のお役所体質、
事なかれ主義がもたらしたものなのだ。

ゆえに、ほんとうに放射能漏れがなかったのかどうか、
被爆者がいなかったのかどうか、……心配にならざるを得ない。

                ※※

この事故が明るみに出たことによって、
今後の電源立地、原子力発電所の立地計画は、
ひどく影響を受けざるを得ないだろう。

以前の、福知山線脱線事故を起こしたJR西日本もそうだが、
電力会社全体の信用が傷ついており、
信用はぐに戻ってこないだろう。


<追記、16日12:16>
各地の電力会社で、データの改ざん、原子炉の緊急停止隠しなどが続発している。
もしくは、長年にわたって隠蔽され続けてきた。電力業界の不祥事隠しは、まるで
「臨界事故」のように、連続的、連鎖的に起きており、それが収まらない。

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by yodaway2 | 2007-03-15 17:33 | 社会の問題、世相さまざま
国民投票法案、公聴会開催へ。――今国会で、たぶん、成立するに違いない。
いろいろニュースが目白押しで、必ずしも多くの方々の
目を止めないでしまうかもしれないが、今日午前、今国会中、
最大に注目すべき法案審議で、大きな動きがあった。

それは国民投票法案について――。
今日午前、衆院特別委員会は、法案採決の前提となる、
公聴会を22日に開催すると、与党多数の賛成で可決した。
・共同→公聴会は22日開催 国民投票法案、与党押し切る [ 03月15日 11時34分 ]

                ※※

特別委員会の委員長は、自民党、中山太郎氏。
可決は、もちろん強行採決によるもので、
中山委員長が採決に移ろうとした瞬間、
民主党など、野党議員が詰め寄ったが、中山委員長は
マイクを離さず、「起立多数、よって可決されました」と、、、宣した。

採決を終えて、中山委員長は野党議員にもみくちゃに
されるようにして、部屋を出た。

民主党、枝野幸男氏がテレビカメラの前に立ち、
「国民投票法は中立な法律でなければならない。安倍首相は
基本が分かっていない。憲法が政局の道具に使われた」(東京新聞)と、
憤ってみせたが、数の劣勢はどうしようもない。

与党側からすれば、これで委員会採決、
衆院本会議採決へと進むべく、道が開けた。

                ※※

一見、柳沢厚労相の「産む機械発言」や、現在進行中の
松岡農相の「ナントカ還元水」の問題で、安倍政権は立ち往生していると
思われがちだが、落ち着いて見てみると、どうもそんなこともないようだ。

平成18年度の補正予算は野党が審議拒否したなかで成立させたし、
平成19年度予算案は、実質的に年度内成立(参院での可決がなくとも、
4月1日に成立)のスケジュールで衆院を通過させた。

さらに、改正教育基本法、防衛庁の省昇格なども果たしている。
ごたごた続きに見えて、歴代内閣が棚上げにしたり、先送りしてきたものまで、
意外なことにも、次々と決めているのだ。

                ※※

少し前、自民党、中川秀直幹事長が「(閣議の際に)首相が
部屋に入ってきても起立しない閣僚がいる、首相に対する
尊敬の念が足りない」――などと、閣僚たちに文句をつけた。
その発言は、自民党内からもひんしゅくを買ったが、しかし、あくる日、
閣僚たちはテレビカメラの前で、粛然として一斉に立ち上がった。

部屋は異様に静まり返り、固い空気が満ちた。
そして、党内も、この発言の影響を受けた。

だから…、その空気が解けないなかでの、
衛藤晟一(えとう・せいいち)氏の復党問題などでも、
不満は満ちていたが、決定的な反乱にはいたらなかった。

安倍内閣は弱いと見せかけて、強硬路線をひた走っている。
計算づくで、そうしているとしたら、ひょっとすると、
なかなかの政局巧者――ということになる。

                ※※

国民投票法案の話に戻る。
この法案が、憲法改正の前段となるのであれば、フクザツ。

現憲法が、敗戦後にGHQによって作られたというのは、
いまや明らかにして周知の事実となっている。

それゆえ、日本人が、日本人として生きていくための基本法が、
実は外国人によって作成された、というのは、たしかに
すわり心地が悪すぎる。……で、いつも、すっきりと心が晴れない。

しかし、その一方で、戦後、日本人はこの憲法をたくみに利用し、
国家を再建し、国際社会でも名誉を回復することができた。
もちろん、言うまでもなく戦禍を遠ざけ、経済的な発展を
果たしたのにも、憲法は貢献してきた。

だから、こと憲法に関する限り、決して少なくない人が、
筆者と同じように、心、揺れているのではないか――。

でも、それがもう、どちらかの道、――すなわちYESかNOか、を、
選択しなければならなくなるのだろうか。

                ※※

国民投票法は、5月3日の憲法記念日に間に合うかどうかはともかく、
今国会で、おそらく間違いなく、成立するに違いない。



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by yodaway2 | 2007-03-15 15:16 | 風雲急!政局と選挙
民主党・中井氏も光熱水費を計上。――まさか、野党は腰砕けになったりしない?<追記あり>
<追記、16日15:00>
中井氏が16日に記者会見、「不明朗な使い方は一切なかった」と強弁した。
共同の記事によれば「秘書が記入を間違えた。十分チェックできなかったことを
反省している」、izaの記事では「会計責任者のミス」とも。――記入を間違えた、
ということではないだろう、そして、会計責任者のミス、にしてしまうとは。。
このような言い訳、やはり、不愉快に思う。
・共同→不明朗な使い方一切ない 民主中井氏、虚偽記載で説明 [03月16日11時28分]
・iza→中井元法相が釈明会見「会計責任者のミス」(16日13:16)

<追記、14日18:57>
読売に次の記事。――10議員が光熱水費百万超、と。
自民党議員が多く、民主は中井氏1人。でも、ドンブリ勘定は光熱水費だけ?

・読売→10議員が光熱水費百万超、中井氏は架空1070万(3月14日14時39分)

                ◆◇

結局、このような心配がつきまとっていた。
松岡農相による光熱水費の問題について、政党を問わず
同じようなことをしている議員がいるのではないか――と思っていたら、
なんと、それが、民主党から飛び出してきた。
・毎日→<光熱水費>民主・中井元法相が虚偽記載 286万円分[14日 03時00分]

13日、民主党・中井洽(なかい・ひろし)氏の事務所が、
自らの資金管理団体「洽和(こうわ)会」について、団体の事務所が
議員会館にしかないのに、05年に286万円の光熱水費を計上していたと発表。

電話代や花代など別の費目の経費を付け替えて虚偽記載したといい、
しかもそれが、長年にわたって続けられてきたものであるらしい。

これは、まったく松岡農相の問題と重なり、
政治資金規正法に触れる可能性がある。

                ※※

中井氏は05年選挙で三重1区から出馬、比例東海ブロックにて当選、
現在10期。94年に羽田内閣で法務大臣をとつめ、
05年に衆議院永年在職議員表彰(25年)を受賞、
06年9月より民主党常任幹事会議長。

民主党内では小沢グループ、川端グループに所属。
父親は元社会党の代議士、中井徳次郎氏で2世、
初当選は34歳だった。

・中井洽Webサイト→http://www.nakai-hiroshi.net/index.html

                ※※

中井氏の問題の資金団体「洽和(こうわ)会」の
収支報告書が、大枠のみだが、HPに掲載されている。

05年に43,220,049円の収入(総額)があり、
35,167,503円を支出、8,052,546円を翌年繰越としている。
もちろん、そこには細目、中身の掲載などなし。

その支出細目に、議員会館の光熱水費が隠れていた。

                ※※

要するに、ドンブリ勘定――なのだ。
そして、これが、実は松岡農相や中井氏に限った問題とは、
たぶん、おそらく、言えないはずなのだ。

いま、国会では、野党各党が、参議院において、
松岡農相の証人喚問を求めている。

しかし、この問題が、他の議員に飛び火すると、
松岡農相への追求も腰砕けとなってしまう可能性も出てきた。

だから、野党の立場に立てば、できれば、もっと
早く追い込まなくてはならなかったのだし、
逆に松岡農相を擁護する、自民党の立場からすると、
松岡農相を更迭などせずに、時間稼ぎをすれば、
野党のほころびも生まれる――と、しのげばいいことになる。

                ※※

今回、中井氏は自ら、議員会館の光熱水費計上を公表した。
舞台裏ではけんけんがくがくだったと思うが、
一方で、自民党側も手をこまねいてばかりいるとも思えず、
こうした問題が野党側にもあると、いずれ、引っ張り出される恐れはあった。

けんけんがくがくのすえ、後手に回るよりは――と、
公表する道が選択されたに違いない。

民主党にとって、自民党の反撃の結果、なし崩し的に
公表に追い込まれるよりは、よかったかもしれない。

                ※※


民主党のWebサイトを開くと、13日UP、次のニュースがあった。
・民主党→松岡農水相 場合によって刑事訴追も 菅代表代行が記者団に

菅氏は記者団に対し、「本来かかるはずのないものを計上した、
何らかの計上すべきでないものを計上したものであり、
国民に説明する必要がある。説明できないのであれば、
責任を取るべき」と述べ、刑事訴追も検討する、と話したとのこと。

刑事訴追――となると、少なくともこれは、苦しむことになる。

繰り返しになるけれど、こうした虚偽記載が、中井氏だけで、
もう他にいないとは、まったく限らない。

                ※※

2004年、小泉政権のときに、閣僚、国会議員の
「国民年金未納問題」というのがあった。

当時の民主党代表は菅直人氏――。
とくに、閣僚のうち中川昭一氏(経済産業相=当時、以下同)、
麻生太郎氏(総務相)、石破茂氏(防衛庁長官)の3名の未納が発覚したのをとらえ、
子どものうた「だんご3兄弟」になぞらえて、「未納3兄弟」と囃したてたが、
まもなく、自分自身にも未納の期間があったことが判明、
菅氏は民主党代表の辞任に追い込まれてしまった。

そして、いつのまにやら、年金未納問題は、
制度の問題として置き換えられ、沙汰やみになってしまった。

今回の、光熱水費問題も、同じ道をたどったりしないか、
ちょっと、かなり、もやもやとした気持ちになっている。

※当ブログ・関連記事(直近/2007年 03月 12)/
松岡農相のナントカ還元水、政権を脅かす問題に。――安倍政権を襲う第3波。



※すみません、校正していません。たぶん
誤字脱字、誤変換あると思います。ご容赦を。^^
(↑19:06、高熱水費→光熱水費に訂正。やっぱすごい誤植、あった。^_^;)


<追記、14日13:42>
ちょっと息抜きに。上記本文で「ドンブリ勘定」を「donburikanjou」と入力、
変換したら「どんぶり感情」と出た。それには気が付き、直したけれど、
「どんぶり感情」というのも、なかなか妙――と思った。

政界は相撲×屋のようなもので、敵味方に分かれているようでも、
どこかで話し合い、馴れ合いになり、貸し借りができたりするのではないか。
要するに、「利」に「情」がからむ世界のように見えている。

それで追求も「どんぶり」になり、……なあなあの「感情」でオシマイ、、、
なあんてことはないと思うけれど、ドウカナ?

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by yodaway2 | 2007-03-14 10:57
松岡農相をかばっているのは自民党か、総理かッ――と、福島みずほ氏。けっこう、恐カッタ。
今日、参議院の予算委員会で「農業と食の安全」に関する、集中審議が行われた。
焦点となったのは、もちろんのこと、松岡農相の「ナントカ還元水」――。

午後5時前、今日、最後の質問者は社民党、福島みずほ代表だった。
久しぶりにピリリとしていて、それ以前の幾人かがかすむほど、激しく噛み付いた。

「松岡大臣をかばっているのは自民党ですかッ、安倍総理ですかッ!
今日私が質問しているのは、松岡大臣が、法にふれる、
虚偽記載をしているのではないですかッ、ということなんです!
総理、お答えいただきたいッ!」

小政党ゆえ持ち時間が少なく、テレビカメラの入っているなかで、
松岡農相に答えを求めるよりも、最初から
安倍総理に迫るほうが利があると判断したのだろう、
答弁席に、安倍総理を引っ張り出した。

松岡農相の席は、安倍総理の斜め後ろ。
口をへの字にして、背もたれに体を押し付けていた。

残念なことにも、テレビ中継は、福島氏の質問が終わらないうちに
時間が来てしまい、ニュースに切り替わった。

                ※※

野党は、松岡農水相の証人喚問を要求することで、すでに一致しており、
今日の参院、予算委員会では、野党議員の求めに対して、
尾辻秀久委員長が「理事会で協議します」――と、応じた。

野党各党の追求を、松岡大臣は、今日もすべて、ノラリクラリとかわした。
「法に基づいて報告しております。法律以上のことについては、
各党でお話し合いいただき、基準なり扱いなりが決まれば、それに従います」

各党は、いまここですべてを出しても仕方ない、とも考えているのだろう。
しかし、証人喚問について、理事会で協議と言っても、
多数決で決まる以上、野党の描くように、すんなりといくわけではない。
実現するのは難しい――と言った方が正確だ。

「基準なり扱いなり」も同様になる。

が、そうであっても、統一地方選を目前にし、
激しい駆け引きになっているのだと思われる。

※当ブログ関連記事(2007年 03月 12日)/
  →松岡農相のナントカ還元水、政権を脅かす問題に。――安倍政権を襲う第3波。


<追記、14日11:14>
友人から社民党支持だったの?――とのメールが届き、びっくり。
決してそうではありません。念のため。^^

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by yodaway2 | 2007-03-13 17:26 | 風雲急!政局と選挙
全日空機、高知空港に胴体着陸!!――なかなかの腕前だ!
<速報!11:51UP>
大阪発高知行き、全日空1603便の、
胴体着陸のようす、映像をニュースで見た!

・FNN→大阪発高知空港行き全日空機、前輪が出ないトラブルで胴体着陸
乗員乗客60人は無事(13日12時7分=差し替え)

・JNN→全日空機、前輪出ず胴体着陸(13日12時55分=差し替え)
(※映像ニュースは更新が早くリンク切れになるかもしれません。)

同機は着陸態勢に入っても前輪が出ず、
高知空港上空を旋回――、10時25分ごろ、いったん
後輪で着地し、すぐに上昇する、タッチ・アンド・ゴーを試みた。
着地の際の衝撃で前輪を出そうとしたのだが、うまくいかなかった。

そこで、後輪のみでの着陸を決断、
余分な燃料を海へ捨て、着陸態勢に入った。

再び滑走路へ……、ゆっくりと降下、機体が
ゆらゆらと揺れている様子が、映像からもはっきりわかった。

これ以上無理というギリギリまでの減速――、
水平飛行、機体がすぅーと滑り降りてくる、
キキキキーッ、プシューッ、ズン、と着地、滑走、機首の接地、
カカカカッ、火花、黒煙、……停止。

すぐに消防車が駆けつけ放水を始めた。

時計は午前10時54分だった。

テレビ中継のアナウンサーの声がうわずった。
「成功しましたッ!着陸、成功です、よかったですねー!」

                ※※

まずは、コックピットのクルーらに、敬意を表したい。

敬礼――ッ!^^


<追記、11:38>
でも、全日空殿、危ない機体の使用はやめてほしい。整備も念入りに、ネ。
今回の機長は、コックピットでキャビンアテンダントといちゃいちゃするような、
不真面目な方ではなかった――ということなのだろうか。。^_^;


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by yodaway2 | 2007-03-13 11:51 | 社会の問題、世相さまざま
松岡農相のナントカ還元水、政権を脅かす問題に。――安倍政権を襲う第3波。
★文末に追記あり。――収支報告書の形骸化、政界に蔓延?(12日17:30)

日曜日の朝に、この国の政治が動く――というのは、
よくありがちなことになった。

日曜日の朝は報道2001、サンデーモーニング、NHK日曜討論、
そしてサンデープロジェクトと、TV各局が報道系の大型枠で競う合う。
火―金、昼間に放映される、NHKによる国会中継を見る人は稀でも、
この、報道系の番組ラッシュに触れる人は多いのではないか。
(※TVの国会中継は衆参の本会議、予算委員会、何かの集中審議などが対象)

そこに出演した政治家の発言は、かなりの確率でニュースに
取り上げられもするし、結果、世論の流れを左右したりもする。

                ※※

昨日のサンデープロジェクトに、野党各党の幹事長、書記長が揃って出演、
松岡農相の資金管理団体が、本来、無償、タダのはずの光熱水費を
政治資金収支報告書に計上していた問題で、証人喚問を
求めていくことで一致した、という。

筆者はその番組を見なかったけれど、ニュースで内容を知った。
・共同→松岡農相の証人喚問を要求 野党4党が一致 [ 03月11日 16時07分 ]

さらに夕方のニュースで、民主党、鳩山幹事長が街頭演説にて
「証人喚問であれば、ウソをついたら偽証罪に問える」と発言するのを聞いた。

                ※※

そして今日、週が明けた。
月曜日は国会が休みだが、これから先、松岡農相の問題、証人喚問をめぐって、
政治、政局が揺さぶられていくのは必至――、と見る。

松岡農相の問題は、数ある政治スキャンダルの中で、
本来、決して際立ったものとも言えないのだが、
答弁の内容がずさんすぎるのだ。

安倍内閣は発足以来、行政改革相だった佐田玄一郎氏が、
やはり架空事務所経費計上問題で辞任し、それが
収まったところで、柳沢厚労相の「産む機械」発言ショックに見舞われた。
そして、それが幾分、世間の関心が和らいだと思ったら、
今度は、松岡農相の高熱水費の問題……。

その他にも、本間政府税調会長の辞任、江藤前議員の復党など、
ショックが数珠つながりになっていると思うが、案外、この、
松岡農相の問題が、ショックの決定打になったりするのではないか。

                ※※

先週までも、松岡農相は、野党から質問攻めにあっていた。
そして、それへの松岡農相の答えが、また、誰の目にも狂ったものだった。

先週の国会における、松岡農相と野党議員のやりとり。

松岡農相/あの、まあ、水道については、ナントカ還元水というのを取り付けております。
いまどき、水道水を飲む人なんていないんじゃないですか」

野党議員/それでは、あなたは浄水器に507万円も計上していると言うのですかッ?
浄水器の名前は何ですか?いくつ、付けているんですか?……事務所、
すぐそこじゃないですか、行ってみればわかるじゃないですかッ!

松岡農相/……(収支報告書へは)適切に報告しております。


翌日から、農水省には、水道水を飲む人々から
抗議の電話が相次いでいるのだという。

また、その後に、民主党議員たちが松岡農相の議員会館事務所を電撃訪問、
部屋のなかをぐるっと見回しが、「ナントカ還元水」、浄水器はなかったという。

松岡農相は「ナントカ還元水」と、子供騙しの虚言をついたばかりか、
「いまどき、水道水を飲む人なんていないんじゃないですか」と
無神経発言を行い、傷口を自分で広げてしまった。

                ※※

佐田行革相の辞任が第1波だったとすれば、それは小さなものだった。
第2波、柳沢厚労相の失言問題で、被害が広がった。
途中、江藤氏復党問題の余波があり、
そして第3波……、松岡農相の「ナントカ還元水」問題。

政権の示す国のあり様、政策への是非ではなく、
政治家、閣僚たちのルーズさ、だらしなさ、無神経さで、
政権自体の存続が脅かされようとしている。

私たちは、いまの政治に、実にこっけいな、
お笑いのような現象を、見ているのかもしれない。


<追記、12日16:44>

●ひょっとすると、政治資金収支報告書の形骸化は、
与野党問わず、政界に蔓延――?

上記本文で、ひとつ書き足りなかったことがある。

今回の、松岡農相の問題を民主党など野党が追求するのは、
難しくないと思われるのだが、一方で、松岡農相が、あっけらかんと
開き直っている裏側には、こんな言葉が隠されているのじゃないかと、考えてみた。

けっこう、野党の方々も含めて、政治資金収支報告書の記載なんて、
どこも叩けば埃のひとつ、ふたつ、出るんじゃないですか――、と。

少し問題は違うかもしれないが、しばらく前に、公設秘書給与の不正流用の問題で、
政界が揺れたことがあった。そして、それは自民党ではなく、
社民党の土井たか子氏、辻本清美氏らがやり玉に挙げられ、同党は深い傷を負った。

政治家のカネの管理は、自民党だけでなく、けっこう多くの事務所で、
グレーな部分を抱えていたり、どんぶりであったりするのかもしれない。
そのあたりを見て、松岡農相は強気を保っているのかもしれない。

今は、まだ――ということに過ぎないとは思うのだけれど。


<追記、12日18:31>
izaに次のニュース。
・iza→松岡農水相、疑惑の洪水…「1本5000円」高価水の逆効果

記事は、永田町を駆けめぐっている、とする情報で真偽は定かでないが、
もし、本人がこのような主張、言い逃れをするつもりなら、愚かしいにもほどがある。
いやしくも日本国の大臣……、そこまでウソにウソを重ねることのないよう、望むばかり。
(いくらなんでもまさかね、とは思うけど。)


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by yodaway2 | 2007-03-12 07:31 | 風雲急!政局と選挙