週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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<   2005年 12月 ( 19 )   > この月の画像一覧
中国の領事館員、情報提供で強請られて自殺。――凄絶な現実。
★29日22:49、追記/中国外務省、秦剛報道官が日本の
抗議に反発、との続報。事実無根、決着済みと強気の姿勢を見せ、さらに
「(何らかの)意図があるのは明らかだ」と。――それは意図はあるだろう。気になる。


                ◇◆

今日正午のNHKニュース、安部官房長官が昨日の記者会見で、
週刊文春が報じた日本の上海領事館員の自殺について認めた――と。
ニュースサイトを開いて検索した。知らなかった。
・毎日→<安倍官房長官>上海の男性領事の自殺、認める(12月28日 01時10分)
・共同→中国政府に4回抗議 上海総領事館員の自殺問題(12月28日 12時53分)

読売、朝日、毎日などによれば、自殺した領事館員は
40代の男性で、遺書を残していたとのこと。
中国人男性から外交機密文書を日本に運ぶ航空便名などの
情報を提供するよう強要され、そのことで追い詰められた、というのだ。
(※お断り;筆者はまだ週刊文春を読んでいません。)

以下、読売の記事から短く抜粋。(――つまり、文春記事の孫引き?)
>自殺後、総領事や家族などにあてた遺書が数通見つかっており、
>このうち総領事あての遺書の中に、中国人の男から交友関係を問題視され、
>総領事館の情報を提供するよう求められたという趣旨の内容が記されていたという。
・読売→上海総領事館員が昨年自殺、「中国が機密強要」と遺書

                ※※

「交友関係を問題視され」とは、いろいろ考えられるが、
ひとつには、極めて古典的な手法によって、
ひっかけられたのではないか、などと考えてしまった。

それにしても、なのだが、それが強請(ゆす)りのネタにされ、
結局、最後、自殺してしまったとは……。

                ※※

今年5月には中国の北京、上海など主要な都市で、反日デモが相次いだ。
その後、当局の取締りによって沈静化されたが、そのときデモの群集が押しかけ、
投石などの被害にあった北京、上海などの大使館、領事館で、
中国当局による外壁修復、清掃などの作業が開始された、
とのニュースを、少し前に聞いた。たぶん、まだ、終わっていないはず。

一方で、日本人の間に、嫌中感も高まっているように思われる。

内閣府が今月24日に発表した「外交に関する世論調査」によれば、
中国に「親しみを感じる」と回答した人は32・4%で、
前年より5・2ポイントも減少、昭和53年以降、最低となった。
それに対し、「親しみを感じない」とした人は63・4%、
前年比5・2ポイント増で過去最高になった。
・サンケイ→広がる嫌中意識 親しみ感じない63.4% 内閣府調査

今回のニュースの影響は限定的と見るのが常識なセンと思われるが、
今年1年の日中関係を振り返ってみると、最後の最後に現れたニュースなだけに、
何か、嫌な気分をのこしてくれる。

                ※※

この問題について、政府は領事館員が自殺した直後に、
中国政府に対し、2度の抗議も行っていたのだという。

そして、週刊誌の報道に前後して、今月19日、27日に、
佐々江大洋州局長らも、あらためて抗議の意を表したのだという。
外交官の身体の不可侵などを定めたウィーン条約に反する、として。
・共同(再掲)→中国政府に4回抗議 上海総領事館員の自殺問題(12月28日 12時53分)

そうであれば、情報提供の強要があったことについて、
政府レベルでは確証のある話と認識していたことになるし、
いまもその認識に変わりがない、ということになる。

これが、スパイ小説、映画さながら、もしくは小説、映画を上回るほどの、
外交戦、情報戦の実態なのだろう。すなわち、自分たちの
生活センスの延長で、ものごとを考えてすむ――というほどに、
国家間の競い合いは甘くないのだろう。

                ※※
<追記>
情報には、必ず裏がある……。この時期、タイミングに、
この情報が週刊誌に持ち込まれたのはなぜか、が気になる。
週刊誌が足で稼いだネタ、あるいは偶然に
転がり込んできたネタとは思えない。考えすぎだろうか。

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by yodaway2 | 2005-12-28 13:54 | 中国と、どう付き合う
羽越線転覆、不明の女児、座席で歌っていた――との証言。
★追記/29日朝、「不明の母子とは私たちのことではないか」と、
秋田県由利本荘市内の女性(41)が名乗り出た、との続報あり。脱線した特急の
先頭車両に、6歳の娘と乗っていたという。目撃者の証言した母子であればよい。
そうであれば、そして、そうであっても、母子は九死に一生を得たのだと思う。(29日22:29)


                ◇◆

JR羽越線脱線転覆事故について。
新たに子どもを含む3人の不明者がいる、との情報。
さらに、読売に「座席で女児歌っていた」――、との記事。
・読売(Yahoo!)→「座席で女児歌っていた」脱線先頭車両で目撃情報

                ※※

新たに不明とされた3人のうち1人は国家公務員の女性、28歳。
2人は母子で、救出された乗客が証言した。
4歳位の女の子が30代の母親に連れられていた、というのだ。
読売が報じた歌っていた女児は、その子のこと。

読売の記事から以下に抜粋。
>母子については、救出された複数の乗客から
>「列車が酒田駅を出発した後で、4歳ぐらいの女の子をつれた
>30歳ぐらいの女性が列車内を歩いていた」という目撃情報が寄せられている。
>これまでに確認された乗客には、該当者はいないことから、
>県警で確認を急いでいる。乗客の女性(25)は女の子と女性が
>先頭車両の後ろから3列目付近の席に座り、女の子が歌っていたのを覚えていた。

                ※※

その親子、指折り数えて、お正月まであと何日と、
そんなことを話していたかもしれない……。

地吹雪に揺れる車両のなかで、きっと女児は、
母親に体を寄せ、歌を口ずさんでいた。
母親もそれに合わせたりしていただろう。

突風が列車を襲った。――一瞬にして、とてつもない力が働き、
車両が宙に浮いた、線路をはずれ、吹雪のなかへ突っ込んだ。
自然は一人一人の人生まで、かえりみてくれなかった。

                ※※

救出活動の続く現場に、奇跡が起こればよいのだけれど……。



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by yodaway2 | 2005-12-27 20:36 | 社会の問題、世相さまざま
仙台市の暴走事件、会社のいじめの末に……。複雑な心境になる。
12月25日、年の瀬、そしてクリスマスの日の夜、午後6時50分ごろ……、
仙台市中心部、にぎわう夜のアーケード街に1台の車が侵入、蛇行、暴走、
通行人が7人がはねられ、騒然、悲鳴が響き渡った。
・共同→「人はね、けがさせる」 暴走男、車止めよけ進入(12月26日 09時55分)
・共同→殺人未遂容疑で送検へ 仙台のアーケード暴走(12月26日 22時11分)

車はアーケード街の出口付近で居合わせた人々に取り囲まれ、
いったん、進行を阻まれたが、それをふりのけるように急発進、大通りに出た。
しかし、今度は異変に気付いた通行車の幅寄せを受けるなどして、
ついに停止、まもなく取り押さえられた。

幸い、はねられた人々は軽傷で済んだらしい。

緊迫した現場で、通行人、通行車などが
果敢な行動に出たことに非常に驚き、そして、
犠牲者が出なかったことで胸をなでおろした。

                ※※

実は、現場となったアーケード街の、すぐ近くで、
今年4月に、やはり車が侵入し、7人をはねた事件があり、
このときは死亡者が発生した。――市当局や警察、地元商店街などでは、
出入り口付近に大型のフラワーポットなどを設置し、
車両が進入しにくくするなどの対策を講じていたが、結果として、役に立たなかった。

今回の事件の犯人は、いわゆる模倣犯であり、
これまでの報道では、暴走の果てに、
引き起こされるであろう事態を知る、確信犯であった。

                ※※

犯人は52歳、男性の運転手――。
当然、もちろんのこととして、犯人の行為は許されざるもの。
以下は、それを踏まえての話。

犯人は事件の数時間前に、複数のテレビ局にメールを送っていたのだという。
直接犯行を予告するものではなかったが、4月に起きた、
暴走事件にふれた部分もあったらしい。

メールには「会社でいじめられた。病院にも通っている」(河北新報、以下同)
などの記述があり、さらに警察の取調べでは「事件をニュースで見て思い出した。
自分も人をはねて警察に捕まり、楽になろうと思った」「職場で嫌がらせを受け、
むしゃくしゃしていた」などと供述しているとのこと。

精神がおかしい可能性は小さくなく、犯人の話を、
どこまでまともに聞いてよいか難しいが、「会社でいじめ……」
「職場で嫌がらせ……」などがほんとうとすれば、ちょっと、心苦しい。

犯人の人物像を伝える報道には接していないが、
案外、生真面目で地味な人間であったりする場合がある……。

                ※※

容疑者は仙台市内の薬品販売会社に、長年つとめていたが、
今年1月から関連の運送会社に移籍し、運転手として働いていたとのこと。
「会社でいじめにあった……」は、現在の運送会社でとも受け取れるが、
ひょっとすると、前の薬品販売会社かとも考えてみた。

長年、“奉公”してきたはずの会社を追われ、
関連会社にて運転手に……となり、それに適応できずに、
自暴自棄になっての犯行なのだろうか。

                ※※

誤解のないように重ねてお断りしたが、
筆者は犯人、犯行は許される余地のないものと考えている。

が、しかし、犯人が、もし、供述のとおり、
会社、職場でその人の人格、存在のすべてを否定しつくされ、
誇りを奪われ、夢や笑いをなくし、その挙句に気が狂い、
あるいは自暴自棄となった末に犯行に及んだとすれば、悲しい。

                ※※

まれには、人を傷つけたり、騙したりすることに、
生来、とらわれてしまっているような、危険、凶悪な人間もいるのだろうが、
人は誰しも、好んで犯罪を犯したり、他人を不幸な目に遭わせたり、
また、自分自身が不幸な目に遭うような人生は望まないはず。

みな幸せになりたいと思っている。
他人からも喜ばれる存在でありたいと思っている。

なのに、あがいてもあがいても、思い通りにゆかず、
最後、自分自身が思いもよらなかった、
不本意な人生に追い込まれてしまう場合がある。

                ※※

今回の事件で死亡者が発生していれば、
こんな悠長な話は書けないかもしれないが、犯人の供述を
信用すればだけれど、その人生は、
何か泣くに泣けないものであるようにも思われてくる。

犯人、52歳の男性は、望みどおり逮捕された。……でも、
ぜひ、正気を取り戻し、更正されるよう、祈りたい。



                ※※
<追記>
キレイごとかもしれないが、世ノ中、愛ガタリナイ、と思いませんか?

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by yodaway2 | 2005-12-26 23:25 | 社会の問題、世相さまざま
女子フィギュアSP、安藤復調するも6位。――願わくば、4回転を跳べ!
★トリノ代表、女子に荒川静香、村主章枝、安藤美姫が決まった。
男子は1枠、高橋大輔、アイスダンスで渡辺心、木戸章之組が選ばれた。
ガンバレー!と思う。(25日23:09、追記)


今日はクリスマスイブ!――ワインの栓を開け、ささやかな晩餐をとりながら、
いつになく、ずっと、少ない数のわが家族と共にテレビをみていた。
いまもテレビはつけっ放し。ブロードキャスターを見ながら、キーを叩き始めた次第。

先ほどまで全日本女子フィギュアスケート選手権、2日目を見ていた。
女子フィギュアについて、ぜんぜん、くわしいわけじゃないが、
それでも釘付けにならざるを得なかった。

犬が部屋に入れてほしいと吼えようが、お風呂に入れと
せっつかれようが、テレビの前を離れることができなかった。

わずか数分のプログラムに、自分の、これまで磨いてきた、
すべてを注ぎ込み、氷上に駆け、翔び、舞う選手たちの姿は、美しかった。

テレビでは音楽の音と、演技を伝えるアナウンサー、解説者の声に
そして時折の会場のざわめき、歓声、拍手が混じるだけなのだが、
実際のリンクでは、シューズのエッジが削り、飛び散る氷の音が、
激しく響いていただろう……。

                ※※

すごい戦いになった。

トリノ冬季五輪、3人の代表枠を争って、僅差で上位選手が並んだ。
しかも、そのなかには、先のグランプリ(GP)ファイナルで優勝しながら、
五輪の年齢制限規定で参加できない、15歳の浅田真央選手も。
ジャンプで失敗したが、それでも3位をキープした。

今日のショートプログラムの結果は1位、荒川静香(68.76点)、
2位、村主章枝(67.30点)、3位、浅田真央(66.64点)、
4位、恩田美栄(62.20点)、5位が中野友加里(61.46点)。
しかし、これまでの獲得ポイントで1位の安藤美姫は、
復調の手ごたえが十分に伝わる滑りを見せたが、
他の選手が良すぎて、今日は6位、60.24点にとどまった。

ブロードキャスターで知ったのだけれど、
今回の全日本選手権には加算ポイントがあり、さらに、
五輪代表選考では、獲得ポイントの10%以内で勝てるかどうかの、
判断がプラスマイナス、加味されるのだという。

だから、3人の選手枠に、最終的に誰が入るのか、
ほんとうにもつれた状況で、明日次第、となっているのだ。

                ※※

テレビをつけたときに、ちょうど安藤美姫選手の演技の始まる前だった。
彼女はこのところ不調続きだったが、それをふっきるようなすべりを見せた。
そして、滑り終わって、小さなガッツポーズを見せた。

しかし、ライバルはさらに手ごわくなっていた。
浅田はジャンプに失敗したけれど、荒川、村主、恩田、中野とも、
みな、ノーミスの滑り……。安藤もミスがなかったが、
解説によると、スピードで劣ったらしい。

                ※※

たった一度の人生――。

スケートに限らず、いかなる生き方をしていても、
それはある意味、同じだと思うが、“可能性”が問われている局面で、
安全策に走るのは、かえって危険なときがある。

一度きりの人生ゆえ、妥協の結果として、
悔いを残すようであってはならない。

                ※※

どの選手も、必死なのだろうけれど、ホンネ……、
明日は4回転が、やはり見たい。


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by yodaway2 | 2005-12-24 23:50 | 社会の問題、世相さまざま
41歳の母親、2人の子をダムに突き落とす――。どんなに苦しくとも、何も殺さなくたって。
もうあと、10日も経たないうちに年が変わると言うのに、
気持ちのふさぐニュースを目にしてしまった。

徳島県阿南市の主婦(41)が、今朝、警察に、
「自分の長男(8つ)と長女(5つ)をダムに突き落とした」と自首した――というのだ。
警察が捜索したところ、長男は遺体で見つかった。
長女は見つかっていないが、この寒さだ……。
・共同→実子2人をダムに落とす 徳島、母親が自首(12月22日 13時48分)

いやだ……、こうしたニュースは見たくなかった。聞きたくなかった。
子どもの問題、子どもが関係する事件が、次から次へと起きているなかで、
今度は母親の子殺し………。いやだ。

子どもが少なくなる一方の社会で、どうして、
このように、子どもが犠牲となるような事件ばかり続くのか。

この母親、何か事情があったのかもしれない。
それは、いま伝えられるニュースには報じられていなかった。
事情があったとすれば、それは生活苦、精神を病んでいた、
その他の病気、家庭の不和や特殊事情……などが頭に浮かぶが、
今の時点ではわからない。

何か、苦しいことがあったのかもしれない。しかし、そうであっても、
何も、2人の子をダムに突き落とすことはないだろう。

                ※※

母親には、何かの事情があったのだろうが、
それを、どこかに救いを求めることはできなかったのだろうか。
駆け込むことはできなかったのだろうか……。

ほんとうに、殺さないでほしかった。
絶対に、殺さなくたって、すんだはずなのだ。



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by yodaway2 | 2005-12-22 14:50 | 社会の問題、世相さまざま
総研、内河氏。「だって、自信、ないですもん」だって!――何をいまさら!<`ヘ´>
さきほどまで、いつものようにNHK、ニュース10を見ていた。
そのなかで、耐震偽装事件の中心人物の一人、
総合経営研究所の内河健所長がインタビューに答えていた。

いろいろ話していたが、構造設計に関わる指導、指示を
したかどうかについて、次のように言った。(※記憶の範囲)
「私は数値が大変、好きな男なんです。
だからあのホテルとこのホテルを比べて、どうして
こんなにも違うのかなあ…と、そういうことは言いました。
(構造設計で鉄筋を減らせという)指示なんてしていません。
だって自信がないですもん、構造計算については」

                ※※

テレビで、総合経営研究所のPRビデオを見た方は、けっこういると思う。
少し前につくられたビデオだったが、そのなかで、たしか内河氏は、
「私たちが、実質的な設計までしてしまって、
それを設計事務所に渡すんです。だから設計事務所は、
それを清書しているだけなんです
」――と話し、胸を反らせていた。

それが、事件になったいま、まるで、あべこべの話を、
しゃあしゃあと言ってのけている。恥も外聞もないとは、ほんとうに、
こうした人物のことを言うのではないだろうか。

そのときどきの都合で、もっともらしいことを、ぺらぺらとおしゃべりし、
真に受けた人間はカネを吸い取られていった……、のだ。

                ※※

総合経営研究所のホームページは、
事件発覚後に、一時、トップページに「声明文」が掲げられただけで、
ほかの、会社概要、事業内容などのページは見ることができなくなっていた。
いまは見ることができるのだが……、それは以前の内容と、ずいぶん
違うものとなっている。つまり、差しさわりのない内容に書き換えられている。

キャッシュを保存なさっているHPから、以下に一部転載させていただく。
なかでも、同研究所が売りにしていたホテル事業部門、
「フルターン・キー・システム」に関わる部分を。
㈱総合経営研究所 ホテル指導部が、あなたのビジネスホテルの
事業計画・市場調査からオープンまでのすべてをお手伝いをします。

それが”フルターンキー・システム”

 ◆必要なすべての市場調査
 ◆安心確実な事業計画
 ◆借入金融機関への説明・交渉
 ◆設計依頼はすべて総研で打合せ
 ◆テナントの交渉、建築工事の発注折衝
 ◆建築工事打ち合わせからコストダウン。ホテル仕様にあった指導
 ◆ホテル印刷物(30種以上)のデザインから発注
 ◆リネンサプライ、メンテナンス、その他の協力業者との交渉・契約
 ◆什器・備品の設計から、買付交渉
 ◆支配人候補者をお預かりして、直営ホテルでの教育
 ◆ホテル運営システムの設計から、パソコンのプログラム
 ◆一般社員の募集・教育
 ◆消耗品等(約270種)すべての調達業務

あなたは新規事業として、ビジネスホテルの経営が始められます。
あなたの努力が実るホテル経営は、ビジネスホテルだけです。
※★阿修羅♪ > 日本の事件18 > 237.html「総合経営研究所」 とは?(1)(2)
投稿者/木田貴常様――から。


※現在の総合経営研究所のホームページはこちら。
(今回の事件についても、いろいろ釈明していて、けっこう、“資料性”があるかも。)

                ※※

前述、PRビデオについても同じなのだが、
上記、書き換えられる以前のHPに、しっかりと
「設計依頼はすべて総研で打ち合わせ」などと記述されていたではないか。

国会の証人喚問で民主党、馬渕議員が、内河氏が、
構造設計について「指示などしていない」と話したのに対して、
同社のチーフコンサルタント、四ケ所猛氏自筆のメモを手に、
「(設計について、鉄筋を減らせと)指示じゃないですかッ!指示してるじゃないですかッ!」
と迫ったが、ビデオ、旧HPからも大体はうかがえる。

設計について、建築工事のコストダウンについて、明確に指示していた、ことが。
否、指示することをこそ、セールスポイントにしていたことが。

                ※※

上記、旧ホームページのソースから、もうひとつ抜粋、コピペしておきたい。
それは内河氏と四ケ所氏の経歴――。
四ヶ所 猛  
チーフ・コンサルタント ㈱総合経営研究所 取締役
大手ゼネコンを経て長年複数の会社の役員として経営に参画し、優れた技術手法で優秀な企業を育て上げた実績を持つ。実施工に極めて強く、構造にも識見の高いものを持っている。指導企業では素人を型枠大工、躯体工に仕立て上げるなど地道な活動も目立つ。設計企画面も強く、特に近年は開発新技術等について国内業界の第一人者と目されている。

内河 健  
ゼネラル・マネージメント・コンサルタント ㈱総合経営研究所 代表取締役所長
経営コンサルタントとして半世紀近くに渡る経歴を持ち、わが国における経営コンサルタントの初期からの一人である。北海道から沖縄まで全国各地で建設業経営の実践指導に携わり、多数の信奉者を持つ。さらに近年その活動は欧米・東南アジアなど世界各地に及び年間の半分近くを海外に飛ぶなど、建設業界指導団体の中で唯一の国際的コンサル活動を展開している。指導にあたっては利益追求の信念に燃え、独創的な発想のもとに幅広い手法を全面的に発揮して必ず好成績を上げている。著書に「建設業経営、革新の発想」など多数。
※ソースは同前。当然、飯塚孝文会長らの経歴もあり。

いやはや……、すぐれた技術手法で優秀な企業を育て上げた、だの、
実施工に極めて強く、構造にも識見の高いものを持っている、だの、
指導にあたっては利益追求の信念に燃え、独創的な発想のもとに…、だのと
よくもまあ、ぺらぺら、きゃあきゃあ、見え透いたような文句を並べられるもんだね。

それでもって、雲行きが悪くなったとたん、
「自信、ないですもん」なのかい???

詐欺師って、大体がこんなもんなのかねえ……?

                ※※

ニュースをあちこち行き来しているうちに、
今回の事件の登場人物たちも、たまたま明るみに出てしまっただけ、
などの心配が大きくなってきてしまった。

いずれにしても、不愉快極まりないのである。


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by yodaway2 | 2005-12-22 00:21
ブッシュ氏、フセインとビンラディンを間違える。……あのときも?と。
ロイター、19日発(→excite、21日)のニュース、
『ブッシュ大統領、フセインとビンラディンを言い間違い』 について。
小ネタと言えば小ネタなのだけれど、イミシンにも思われ、
ちょっと書き留めておくことにした。

まず、以下に、記事から一部引用。
>ブッシュ大統領は月曜日、オサマ・ビンラディンと言うべきところを間違えて、
>一瞬サダム・フセインにしてしまった。

>ブッシュ大統領はホワイトハウスで行われた記者会見で、
>彼の2大宿敵の名前を入れかえてしまった。この記者会見は、
>アルカイダおよび「テロとの戦争」に関連するその他の団体と
>繋がりがあるとみられるアメリカ人を取り締まる目的の通信傍受を
>許可した件についてのものだった。
・ロイター→ブッシュ大統領、フセインとビンラディンを言い間違い(12月19日)

                ※※

演説は、いま、ブッシュ大統領を悩ませている、正規の手続きをしないで行ったとされる、
米国民への盗聴――通信傍受についての釈明だったが、それはさておきたい。
※通信傍受については次の記事など参照。
・ロイター→米国の通信傍受問題、一部の上院議員が調査を要請(12月21日)

ブッシュ大統領の言い間違い自体に、他意はないのだろうが、
しかし、ビンラディン容疑者、フセイン元大統領の2人の名前を取り違えたとは、
なかなか暗示的に響いてくると思った。

イラク戦争の正当性についての疑念は、いまさら、改めて
記述する必要もないわけだが、この演説のように、ちょっとした間違いで、
世界を揺るがす戦争が始まったのではないか――と考えてしまった。

事実、イラク開戦を積極的に推進したネオコン(新保守主義)グループの
主要メンバーの一人、ウォルフォウィッツ世界銀行総裁(前国防副長官)は
「イラク攻撃必要なかった」(12月9日、共同の見出し、ソースは見当たらず)と発言し、
米国のみならず、関係国を驚かせた。
・朝日→イラク侵攻「必要なかったかも」米前国防副長官(12月9日)
・読売→イラク戦争回避の可能性あった…前米国防副長官(12月9日)

                ※※

開戦前に米国が主張した、大量破壊兵器の存在は、
結局のところ、証拠が見つからなかった。――つまり、もともとなかったかもしれない。
フセイン大統領とアルカイダ、ビンラディン氏とのつながりも、
証明することができなかった。――つまり、イラクをテロの温床にしたのは
開戦「後」ということになってしまう。

しかし、歴史の現実として、当時、米国は一途に戦争の大儀を主張し、
日本を含めた関係国、世界を振り回し、タリバン政権統治下の
アフガニスタンに続いて、イラク攻撃に踏み切り、
おびただしい砲撃、銃弾、ミサイルを浴びせた。

さらに今も、数十万という部隊を進駐させ、武装勢力の掃討を続けている。

                ※※

2×××年、高校入試で「イラク戦争の理由を記述せよ」との問題が出題された。
答えは、ブッシュ大統領の勘違いで始まった、が正解になった。(――んだとさ。^^)


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by yodaway2 | 2005-12-21 15:49 | 日本とイラク、どうなる
民主党大会、さえなかったかも?――政局は首相の独走、続く。
3日遅れのニュースなのだが、民主党の定期党大会について。
耐震偽装やこどもが巻き込まれた事件のニュースなどが相次いで、
ほんとうに目立たなかった。

政治、政局のニュースは、総選挙後、すっかり自民党オンリーになり、
ニュースのボリュームで見れば、ひょっとすると、
1党独裁になってしまったのではないか――と思われるほどの印象がある。

本来であれば、こうしたときにこそ、総選挙で痛手を深くしたとはいえ、
民主党の巻き返しのチャンスがうかがえそうなのだが……、
現実には、ますます沈滞ムードに陥っているように見えるのだが、どうだろうか。

                ※※

総選挙は周知のとおり郵政民営化で競ったわけなのだが、
選挙後に民営化法案は再提出、パタパタと決着がつけられ、
その後、次々と重要政策が動きだしている。
それは否定的にみるべきではないし、率直に理解もしたい。

しかし、日々のニュースを見ていて、どうもひっかかってしまう。
たとえば議員年金廃止について、首相のひと言ひと言で、政策が二転三転した。

政府系金融機関の見直しなど、ビフォーたる選挙前であれば、
自民党にあっては、郵政改革同様、大モメにモメたであろう案件。
それがアフター、選挙後にさらりと持ち出され、けっこう、抵抗も
受けずに進んでいる。全体としてはよろこばしいのだが、何か、釈然としない。

道路特定財源の一般財源化は、それは、首相でなければ
手のつけられない課題であるのだろうが、それも首相の
たったのひと言で動き出したかの観がある。

また、何よりも憲法改正問題では、自民党案が総裁たる首相の、
これもひと言で、中曽根元首相らがまとめていた前文が、
ごっそりと削り取られたのだという。

靖国問題では相変わらずの強硬ぶりで、盟友・ブッシュ大統領に
心配されようが、マレーシアの首相に「うまくやってほしい」と促されようが、
どこ吹く風の雰囲気を変えようともしない。逆に堂々と中国、韓国を
非難する発言までしてしまい、それを誰も諌めることができない。

新たな追悼施設については、今後、首相が調査費計上される可能性も残っているが、
それが、結局は首相1人の判断を待っているような状況で、何か、
力が集中しすぎてしまっているように思えてならない。

                ※※

誤解のないように書きたいが、賛成、共感したことは多々あれども、
何か、ニュースで「これに対し小泉首相は……」「小泉首相は今夕、
官邸内で記者の質問に答え……」「この問題で小泉首相は関係閣僚に対し……」と、
首相ばかりが主語となるニュースが目に付きすぎて、すっきりしないというわけなのだ。

                ※※

それで、民主党の定期大会のようすを、ニュースで見ていた。
しかしそこでは、民主党の相変わらずの、まとまりの
なさばかりが印象にのこった。――政策も、ほんとうにバラバラなままだ。

民主党は、要するに、もともと敵失がないと浮かび上がれないのに、
それがあべこべに、自責点ばかりが続いている状況なのだ。

いまの民主党であっては、この先も
ちょっと厳しいと見ないわけにはいかない。

                ※※

首相の路線を良い意味で清算し得る人材が、
次の政権奪取に、粛々と準備を進めていることを期待したいし、
その兆候も、かすかだけれど、あるにはあると思われる……。

残念ながら、それは民主党の人材ではなさそうだけれど。



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by yodaway2 | 2005-12-20 17:31 | 風雲急!政局と選挙
耐震偽装、一斉捜索に。膿を出せればよいのだけれど……。
耐震偽装事件で、今日午前8時半過ぎから、警視庁などによる一斉家宅捜索が始まった。
家宅捜索の対象は1都5県、103箇所、動員される捜査員は合わせて520名。

事件発覚からおよそ1ヶ月、国会では2度の参考人招致、1度の証人喚問が行われ、
国交省による関係先への立ち入り検査なども繰り返されていた。
そのなかで、司直の動向は注視されていたが、今回の捜索規模から考えれば、
文字通り、突貫作業で準備、調整が行われていたことだろう。……逃すな、と。

                ※※

総合経営研究所、木村建設、姉歯氏自宅事務所、ヒューザー、シノケン、
イーホームズ、日本ERI等の現場には、マイクロバス、ワゴン車などで
捜査員が到着し、隊列を組んで建物の中へ入って行った。

これほどの捜査員が投入される事態は異例――とニュースが伝える。
捜索を受ける現場は、どこもマスコミのカメラ、野次馬でごった返していた。

                ※※

千葉県市川市の姉歯元建築士の自宅捜索では、
姉歯氏自身が立会いのため、警察のワゴン車に同乗して到着――。

詰め掛けていた報道陣から「姉歯さんッ!姉歯さんッ!ひと言ォッ!」など、
怒号にも似た呼びかけが繰り返されるなか、もみくちゃにされながら、
自宅玄関にたどりつき、鍵を差し込んだ。

姉歯氏宅の捜索は午後0時30分頃終了、
ノートパソコンや段ボール箱60箱が押収されたという。

今回の事件で、イデオローグであったと疑われている、
総合経営研究所には、最大規模の60名の捜査員が投入された。
さらに関連会社を含めると100名に及ぶものだったという。(NHK)
そのほか、熊本県八代市の木村建設、ヒューザーなどの現場にも、
数十人単位で捜査員が向かい、各局が競うようにして伝えた。

                ※※

今回の、耐震偽装事件が最初に報じられたのは11月17日――。
国土交通省が同日、「東京、千葉、神奈川の3都県のマンション20棟と
ホテル1棟の計21棟で、設計事務所が偽造した構造計算書が
建築確認の際に使われていた」と発表した。
・国交省→姉歯(あねは)建築設計事務所による構造計算書の偽造とその対応について

問題の、マンションの住民、ホテルのオーナーらは驚愕。
マスコミは蜂の巣をつついたような騒ぎになり、
偽装の張本人、姉歯元建築士、売主のヒューザー、小嶋社長ら
関係者を追い掛け回したし、また、その一方で、
小嶋社長も当初は積極的に番組に出演したりもした。

その一方、施工主の木村建設は手形が不渡りになったとして、
いち早く破産手続きに入ってしまった。しかしその後も、
問題物件は拡大し続け、19日、国交省の発表によれば77件にもなった。

事件の登場人物も増えた。
たとえば国会で証人喚問された総合経営研究所の内河健所長、
姉歯氏にコストダウンの圧力を執拗にかけたとされる木村建設、篠塚元東京支店長。
検査機関についても、偽装を国土交通省に通報したイーホームズだけではなく、
最大手、社員500名を擁する日本ERIでも見過ごしがあったことがわかった。

事件の構造、構図については、すでにさまざまに報じられているが、
それでこの事件がどこまで法的に裁けるのか、
案外、誰もわかっていないのではないか。


また、耐震強度に問題のある建築物は、姉歯氏以外でも
疑われ始めており、さらに拡大する恐れがある。

                ※※

イーホームズ、藤田社長が、事件発覚に先立って、
売主、ヒューザーの小嶋社長と面談したときの会話が、
べっとりと記憶にのこっている。

藤田社長の言葉どおりならば、だが、偽装を公表するとした藤田社長に、
小嶋社長は公表しないよう、次のように迫ったというのだ。

「正義感面して公表して、いったい何の得になる。
偽装を見逃してきたイーホームズの責任だ。
地震でで倒れると言うなら倒れたときに考えればいい。
大地震が来てから公表すればいいんだ。その方が役所も喜ぶ。

もし、公表するなら、イーホームズだけを徹底的に叩く。
カネはある、優秀な弁護士を雇って、叩く」
(記憶の範囲。ソース探索中)

                ※※

洗いざらい膿を出せれば、まだよい。
しかし、もし、なのだが、手の施しようがないほどに、
事件の底、闇が深いとしたら、逆に、人々の怒りが通り過ぎるのを待って、
事件は矮小化されてしまったりしないのか。

非常に心配だし、不安に思っているのだけれど、
皆様はいかがお考えだろうか。


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by yodaway2 | 2005-12-20 15:12 | 社会の問題、世相さまざま
闇に引き込まれ、あがいた姉歯氏……。どこまで広がるのか?
★多少、修正、加筆しています。19日午後2時35分。

耐震偽装のその後について、ひと言。
今週、姿を隠していた姉歯元建築士を含む関係者4人が
証人喚問が行われたのは、ご承知のとおり。

姉歯氏への喚問でトップバッターだった自民党、渡辺具能(わたなべ・ともよし)氏が
持ち時間40分のうち、34分を自身の発言にあて、姉歯氏の答弁が
わずか6分間でしかなかった、などのことに批判が集中したのも、
多数、報道されているとおり。

その一方、総合経営研究所、 内河健所長への喚問では、民主党、馬渕議員が、
同社、チーフコンサルタント、四ケ所氏が作成した平成設計への指示メモを暴露――。
「設計に関する指示などしていない」と胸を反らしていたが、
馬渕議員は「これ、指示じゃないですか、指示じゃ!」と語気鋭く迫り、
内河氏をたじろがせた。「早急に調べてご報告します」と。

また、木村建設、元東京支店長の篠塚明氏は、
同社の積算対照表(鉄筋数などの基準含む)の存在を明らかにし、
姉歯氏への指示も、同社の基準に沿ったもの――と強弁しようとしたが、
これが、四ケ所氏のメモと並んで、とてつもない波紋を呼びつつある。

                ※※

その後のニュースによれば、四ケ所氏によるメモは、総合経営研究所、
四ケ所氏自身も存在を認めた。メモは自筆で書かれたもので、
言い逃れできないと考えざるを得なかったのだろう。

また、木村建設の積算対照表の存在は、やりとりの中で、
篠塚氏から言及があった。篠塚氏は構造設計者への指示、要請が、
姉歯氏に限ったものでもなく、かつ、社内の基準に
基づくものであった、と言いたかったのだろうが、それは、
この事件が、今後において、とてつもなく広がっていくことを予感させてしまった。

事実、すでに同社によるすべての施工物件が疑いの対象となっており、
姉歯氏以外の担当であったのにもかかわらず、
姉歯氏よりも鉄筋の量が少ない物件の存在も明らかになりつつある。

                ※※

このほか、証人喚問では検査機関の業務についても、
改めて問題性が浮かび上がった。

イーホームズは姉歯氏から「ほとんど、何も見ていないと思いました」と、
“酷評”されてしまった……。それに対して、イ社、藤田社長が、
テレビのなかで「自分たちが犯罪を犯していながら、それを見抜けなかった
検査機関が悪いなどと言っている」と怒りをぶちまけたが、
検査機関の業務内容は、改めて問われざるを得ない。

そして何よりも、こうした検査機関の審査は、個々に勝手に
行っているものでない以上、国、国土交通省の用意したマニュアルに沿っていると
考えざるを得ず、その意味では、制度をつくり、監督している
国、同省の責任が、強く問われることになる。

                ※※

姉歯氏は偽装の動機、きっかけについて、
木村建設、篠塚元東京支店長からの圧力に抗し切れなかったこと、
妻が病気がち(――週刊誌によれば、強度の躁鬱病)で入退院を繰り返していたこと、
当時、木村建設からの受注が9割以上で、「構造事務所は他にもある」との
脅しに負けたこと……などと証言した。

いろいろ、あちこちで読み知った姉歯氏の人物について、以下、書き留めてみたい。
(※記憶の範囲……、多少、不正確かも。読み手において、ご判断を。)

宮城県の生まれ。昭和32年6月生まれで48歳。
母親ひとりに育てられ、生活保護も受ける家庭であったらしい。
地元の古川工業高校、建築科を卒業。中堅ゼネコンを経て、
都内設計事務所で実務経験を積み、独立。
平成2年に難関の1級建築士の資格も得た。

独立してからの事務所運営は決して楽ではなかったが、それが
九州の鉄工所からの紹介で、木村建設の物件を受注するようになって、一息つけた。
姉歯氏にとって、木村建設は初の大口顧客だった……。

テレビのインタビューに、姉歯氏は木村建設の仕事を
受注するようになったころの心境を「うれしかった」と振り返った。

ところが、この大口顧客との出会いこそ、彼の人生を狂わせていくことになる。
彼の言葉を信用すればだが、彼は最初から偽装を行ったわけではなく、
むしろ、当初段階では、大口顧客の信頼を失うまいと、
懸命に仕事をしていたのかもしれない。

しかし、98年ごろ、同社の篠塚東京支店長(当時)から、
厳しいコスト削減、鉄筋量の減量を求められた。
「もうこれ以上、無理です」「それでも、やれ」
「できません」「構造事務所はおまえのところだけじゃないんだ」……。
押し問答し、抵抗したが、結局は抗えず、一線を踏み越えてしまった。

それからは、ずぶずぶと深みにはまり込むばかりだった。

姉歯氏には兄がひとりいるとのことだが、行方不明になったままらしい。
母親は東京で成功した次男の同氏を自慢の種にしていたが、
2年ほど前に他界したのだという。……地元を取材した記事に、
その、母親の葬儀で号泣していた姉歯氏の姿が、
地元の人の話として伝えられていた。

                ※※

事件の闇は、底知れぬほどに深そうで、姉歯氏など、
ほんとうに、たまたま明るみに出てしまった、
入り口の人物に過ぎないのではないか――などと考えてしまう。

耐震偽装を行ったのは姉歯氏だけなのか、
不良施工は木村建設だけなのか、
違法、危険な建築物を誘発したのは総合経営研究所だけなのか、
儲け主義に凝り固まった売主はヒューザーだけなのか、
ザル検査を繰り返しているのはイーホームズ、日本ERI、
問題となっている自治体だけなのか……。

以上について、現在の印象としては、
いずれも「だけ」が当てはまらない不安を、ひどく覚えている。


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by yodaway2 | 2005-12-18 00:19 | 社会の問題、世相さまざま