週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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<   2005年 07月 ( 23 )   > この月の画像一覧
仙台市長選、梅原克彦氏が当選。経産省出身、51歳。(速報)
●“らしさ”――のなさは、美徳。その人、であれ。

今日、投開票の行われた仙台市長選挙の結果が出たので、
週刊!Tomorrow's Wayなりに速報したい。(31日21:54時点)

当選は予想通り、梅原克彦氏(うめはら・かつひこ)。
51歳、仙台市出身、東大法学部卒、経済産業省交渉官からの転進。

若手経済人らが擁立し、自民党、公明党が支持、
自主投票だった民主党の市議も陣営に加わるなど、
磐石の体制を築くことに成功した。

開票開始まもなくだったが、NHK、地元紙・河北新報などは、
出口調査の結果、梅原候補の得票の伸びが確実として、一斉に当確をつけた。

                    ※※

今回の、仙台市長選挙には6人が立候補。
民主党衆議院議員だった鎌田さゆり氏ら他の5候補が、
すべて、これまでの藤井黎(ふじい・はじむ)市政に批判的であったのに対し、
梅原氏は藤井市政継承の立場を取った。
争点となった、新しい地下鉄の路線、東西線の建設問題でも、
ただ一人、推進の立場を取った。

仙台市民の間には、この、総事業費2700億円という巨大プロジェクトの推進に、
懐疑的な見方も根強いのだが、計画の見直しまでは求めず、現実的な選択をした。
梅原氏は一方で財政再建を筆頭の政策課題に掲げており、
どのように両立させていくのか、簡単ではなさそう。

                    ※※

10時前、NHK、ローカルで選挙事務所からの中継。
拍手で迎えられた梅原氏がインタビューに答える。
「100万都市・仙台、東北の中心都市・仙台を、市民の目線に立って……」

当選した梅原氏は、はっきり言って、非常に地味な印象。
でも、政治家はリーダー。――思い切って、やってほしい。

                    ※※

なお、確定投票率は43・67%。参議院選挙と同時に行われた前回より
12・59ポイント低いが、ただし、平成に入って行われた、
単独の市長選挙は、これまですべて30%台で、
単独としては今回が最高となった。

次点の鎌田さゆり氏には、連日、民主党の国会議員らが応援に入ったが、
選挙違反の連座制による辞職後とあって、
有権者の理解は、とうてい得られようはずもなかった。
いくらなんでも……との声は、結局、打ち消すことができなかった。

宮城1区では、この10月に、やはり選挙違反の連座制に問われた、
今野東元衆議院議員(民主党)の辞職に伴う補選が実施される予定。
しかし少し時間があり、市長選の影響がどの程度になるか、いちがいには、言いにくい。
(もっとも、郵政法案否決で解散になっているかもしれないけれど、ネ。-_-;)

                    ◇◆
≪追記、1日09:15≫
仙台市長選挙の開票結果、選管最終は以下のとおり。
▽当、141,005票、梅原克彦、無新(1)▽次、81,889票、鎌田さゆり、無新
▽55,145票、菅間進、無新▽39,926票、小野寺信一、無新
▽14,396票、伊藤貞夫、無新▽10,498票、佐藤和弘、無新
当日の有権者数は79万6551人。投票率は前述のとおり、43・67%。

≪追記、その2、1日09:57≫
朝刊(地元紙・河北新報)に、当選した梅原氏が、
選挙終盤になっても演説のたどたどしさが抜けず、「応援弁士が
『下手で申し訳ございません』とわびることもしばしば」――とのエピソード。
上記、本文に「……非常に地味な印象。でも、政治家はリーダー。」
などと書いてしまったが、ちょっと後悔。

“らしさ”のないことも、ときに美徳――。
その人なりであれば、それもまたよし、なんてネ。^^


★当ブログ、過去・関連エントリー(7月26日UP)
→ 「仙台にも台風迫る―、ずぶ濡れで戦う市長選候補者。その背景は?」
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by yodaway2 | 2005-07-31 22:21 | 新球団&仙台のいろいろ
6カ国協議、北朝鮮の生きるかりそめの時間……。それはいつまで?
いま午前8時を回ったところ。
さっそくPCを立ち上げ、ニュースサイトをいくつか開いた。

毎日新聞、22日22時35分の記事。
・→「<6カ国協議>共同文書草案検討開始 日本、不満大きい内容」

>北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は5日目の30日、議長国・中国が
>共同文書の草案を各国に提示したことを受け、各国は草案の検討を開始した。
>協議筋によると、文書には日米が求める「人権」や「ミサイル」という言葉はなく、
>日本にとって不満の大きい内容になった。各国は草案をたたき台に
>31日からの次席代表会合で文書の起草作業に着手するが、
>論議は今後数日かかる見通しだ。

共同、31日07時01分の記事。
・→文書の起草開始 6カ国が次席代表協議

>協議筋によると、草案には、北朝鮮に核兵器計画の「放棄」を迫る内容の
>文言が入っているが、日米が求める核計画の「廃棄」や「人権」「ミサイル」という
>言葉は明記されていない。日米韓や北朝鮮それぞれにとって
>受け入れがたい部分があり、作業は難航が予想される。
>日本代表団は、拉致問題を含む「人権」などが除外されているため、
>起草の最終段階までこれらを明記するよう各国の説得を続けるとみられる。

>「人権」については、米国以外はすべて反対の立場。
>今回の会期中、唯一北朝鮮との2国間協議が実現していないこともあり、
>日本は厳しい立場に追い込まれている。

引用が続いて申し訳ないが、さらにもう1紙。中日新聞、1日付。
・→6カ国協議参加国、共同文書草案の検討開始

>共同文書の草案は、中国がまとめた。(1)朝鮮半島の非核化と核問題の平和的解決
>(2)北朝鮮の主権尊重や安全の保証(3)北朝鮮への支援
>(4)北朝鮮と日米などの関係正常化-について、原則が列挙されているとみられる。
>日本代表団関係者は「中国の努力の跡がうかがえる」と評価しており、
>日本側の意向を反映した文言が含まれているようだ。


                    ※※

記事がアップされた時間もからんでいるのかもしれない。
したがって、当然のことながら、これから時間を追って、
文案の中身が、さらに漏れてくるのかもしれない。
各国次席代表による協議内容も伝わってくるかもしれない。

上、2つの記事では、現状、日本の立場がまったく反映されていない――とのニュアンス。
しかし、3つ目の中日新聞によれば、(4)の項目において、
「北朝鮮と日米などの関係正常化」の原則を列挙するなかで、原案に、
人権、すなわち拉致問題を盛り込まれている、ということなのだろう。

実際のところは、まだ、わからない。
ただ、いずれにしても、今回、合意文書が出来上がる方向にはありそうだ。

しかし……、それはほんとうに、一片の紙切れであるし、
その一片の紙切れをもとにして、どうも、これから
長い長い、ほんとうの駆け引きと、そして政治的な闘争が始まるのではないか。

それは北朝鮮との間で……、というよりも、関係国同士の間で、
激しく綱を引き合うような形で。

「北朝鮮はかりそめの時間を生きている」――。
これは2000年、ライス氏がブッシュ大統領1期目の選挙に際して、
外交政策の責任者をつとめていた当時の、論文の言葉。

かりそめの時間を生きている北朝鮮は、
各国の綱引きにより、もうしばらくだけ、生きながらえそうだ。


                    ※※
≪追記、20:49≫
NHKのニュースで。中国がまとめた草案には、日米が求めている
人権問題が盛り込まれていないなどとして、もめているとのこと――。
核開発についても同様、北朝鮮側の主張も取り入れ、
北朝鮮は核兵器開発を断念する――との、
弱い表現にとどまっているのだという。

中国は米朝――の双方に配慮したような顔をしているが、
実質的には、米国の核についても北朝鮮のそれと同じに扱い、
あわよくばの話にすぎないのだが、朝鮮半島からの
米国の軍事力の放逐をも目論むような文脈。

まあ、このまま、草案どおりに文書がまとまるとは、とうてい思えないが、
それにしても、中国の魂胆が透けて見え、嫌な感じになる。

ちょっと耳を通りすぎただけの情報で追記し、やや後ろめたいが、
とりあえず――、送信ボタンをポン!
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by yodaway2 | 2005-07-31 08:21 | 北朝鮮問題、どうする
6カ国協議。じりじりと、北朝鮮を追い詰めはじめた米国――。
★お時間があればですが、ぜひ、2つ前、ひとつ前のエントリーもお読みください。
 ・→6カ国協議、孤立など恐れる必要なし。――敵失を見逃すな。(7月27日)
 ・→6カ国協議、日本は“本心”を隠せ。――いずれ金体制は崩壊する。(7月28日)

29日午後7時のNHKニュース、6カ国協議の合意文書作成が、
米朝の対立によって難航している――と。
朝鮮半島の非核化の意味の解釈、条件で折り合わないようす。

●北朝鮮代表団に、何か判断できる権限ってあるの――?

北朝鮮代表団には、それほどの権限は与えられておらず、
いちいち本国にお伺いをたてている状況と推測される。
本国では、体制のトップのみが判断を下せる。

中国は仲裁(――中国に有利になるように)に動こうとするだろうが、
こうしてみると、果たして、米国にそれが通じるだろうか。
ひとつ前2つ前のエントリーでもふれたが、米国は、もともと北朝鮮を
公衆の面前にひっぱり出したいだけだったのかもしれない。

引っ張り出したうえで、いままさに、
じわりじわりと追い詰めようとしているように見える。

                    ※※

●ロシア首席代表、30日に一時帰国、と。――つまり、週内決着は消えた?

昼間、何気なくつけたテレビ、BS-1のニュースで、
ロシアの主席代表が30日に、いったん本国へ帰国するのだという。
週明けに持ち越しとなるのは確実な情勢。

協議に先だって、電力200万キロワットの直接供給など、
派手なパフォーマンスを見せていた韓国は、
ちょっと展開が思い通りでなく、焦りはじめているのではないか。

米国は韓国の「重大提案」に賛成したはずだったが、
それは北朝鮮をおびき出すために、ちょっと
甘い顔をしてみせた、という面があった。

日本は慎重に動いており、「名」は浮かび上がらないが、
「実」はその手から離さず、かなりおもしろい役回りを演じている。
孤立どころか、けっこう、テコの支点となりつつある。

                    ※※

●ひょっとしたら、“孤立”は日本ではなく、K国だったりして……??

なお、余談ながら、米国と日本は同じホテルに宿泊しているが、
韓国代表団は別――。韓国は前回はいっしょだったが、
今回は北朝鮮に気兼ねして、米国、日本とホテルを別にした、との観測がある。

が、それは行き過ぎた行為であったかもしれない。
“孤立”は日本ではなく、電力供給を言い出したK国――ということだってある。
否、”孤立”というだけでなく、“ピエロ”――になることだってある。

                    ※※

まだわからないし、ここでハードランディングに転じるには、
米国としても、もう少し時間がほしいはずなので、
なんらかの合意文書はつくるだろうが、それは今回の協議で、
外堀を埋める――という、確固たる意志に裏打ちされているのは、言うまでもない。
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by yodaway2 | 2005-07-29 20:26 | 北朝鮮問題、どうする
6カ国協議、日本は“本心”を隠せ。――いずれ金体制は崩壊する。
※昨日、27日のエントリー、「6カ国協議、孤立など恐れる必要なし。
――敵失を見逃すな。」
についても、お読みいただけると幸いです。^^

北朝鮮の核開発に関わる6カ国協議は、今日、28日で3日目に――。
昨日の、参加各国による基調演説は非公開であったが、
協議終了後に要旨が記者発表され、一部が報道されている。

そのなかで、気になるのは、米朝の「国交正常化」――をめぐって、
いくつかやり取りになっていること。
米国と北朝鮮との間には隔たりが大きい、とも伝えられているし、
かつ、米国はレトリックの上で“柔軟”であるに過ぎない、との分析もある。
たぶん、それで正しい、と思われる。

が、北朝鮮のバックには、実質的に中国がいて、
米国を牽制し、朝鮮半島における米国の影響力の増大を望んでいない。

韓国は、形なき国家崩壊に突き進んでいる北朝鮮に、
「領有権」を主張しはじめているがごときだ。

その主導権争いの、一つの現れが、200万キロワットの電力供給で、
しかもそれを韓国から、直接、送電する、としている。

ロシアもエネルギー支援の問題で、
何か、援助とは異なるビジネスを目論んでいるようだし、
地政学的な警戒感は、中国同様、強い。

それに対して、米国が北朝鮮と関係改善するのは、
米国からすればカウンターパンチの意味合いがある。
中国、韓国、ロシアの思惑を越えて、
朝鮮半島を管理する手立てとなる可能性がある。

しかし、そうなっては、日本にとって、全体としてはマイナスにならないのだけれど、
焦眉の急としている拉致問題は、短期的に解決が先延ばしになる恐れもある。

                    ※※

協議再開の前に、北朝鮮外務省が、朝鮮中央通信を通して、
口を極めるようにして、日本を非難、牽制した。
「日本はすでに解決済みの拉致問題を繰り返し持ち出し、
6カ国協議開催に向けて努力している関係国を妨害しようとしている。
関係国のなかで、日本ただ一国が、何の貢献もしていない」

実は……、書くまいとも思っていたのだが、
けっこう、当たっている面もある。

日本はなまじなことでは、北朝鮮の核問題も、
そして拉致問題も解決しないと見ているのではないか。

むしろ、米政権、ネオコン・グループ(チェイニー副大統領ら)の見方に近く、
レジーム・チェンジ(体制転換)しないことには、抜本解決は難しいと、
実は官邸、政府レベルにおいても考えているのではないか。

しかし、それは絶対に口にできない。

挑発に乗らず、また、逆風にたじろぐことなく、
今の、この場面では、日本は"本心"を偽っていてよいのだ。

                    ※※

6カ国協議の前に、首相は山崎拓氏を韓国に派遣、
鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相と事前協議させた。
それは、さらにその以前に、韓国統一相が金正日総書記との会談にのぞむ前に、
首相から「日朝平壌宣言に基づいて国交正常化を図りたいという気持ちには、
今も変化はない」――などとしたメッセージを伝えてもらうよう、
同統一相に依頼していたことを受けたものでもあった。

そもそも、この、日本の、拉致問題を含めた懸案を解決し、
国交正常化を期したい――としたメッセージは、
実は米国の今回の交渉方針を事前に得ていたからこその動きであり、
ある意味、アリバイづくりのお芝居だった。

ただし、米国と中国がボス交の結果、北朝鮮の共同管理に向かう――というのは、
非常に現実的なシナリオの一つであることは、直視しないといけない。
そこに韓国、ロシアが食い込みを図ろうとしている。
そのときになって、打つ手を失えば、それがほんとうの、日本の孤立化――となる。

日本政府も、もちろん、それを計算し、さかんに布石を打ち、
仕掛けもつくろうとしている。……ただ、それが、見えにくいのだ。


                    ※※
≪追記≫

●崩壊後の北朝鮮を、どのように管理するか――が裏側のテーマ。

北朝鮮の食糧、エネルギー事情が、中国、韓国との間で、
貿易額が急伸しているにも関わらず、破滅的状況に近づいていることは、
十分に、計算に入れて考えるべきだと思われる。

関係国の駆け引き、外交戦に目を奪われがちだが、基本的には
北朝鮮が、形なき崩壊過程にあることを忘れると、先々の展開を見誤る。

むしろ、中国と米国は、そして韓国もそれにからんで、
崩壊後の北朝鮮の経営をどうするか――について、綱を引き合っているというのが、
6カ国協議の、もうひとつの真実に違いないと考えている。

それについて、日本の影響力はほんとうに小さくなどない。

                    ※※

≪追記、その2、17:21≫

●唐家セン氏がブッシュ大統領、ライス長官と会談……。

訪米中の中国、唐家セン国務委員がブッシュ大統領、ライス国務長官と会談。
現在、開催中の6カ国協議についても意見交換――と、ニュースで。
内容が非常に気になる。

米国と中国とが共同で北朝鮮を管理していくという図式が、
固まりつつある――などという展開を想像してしまった。
実際、そのとおりになる可能性だって小さくない。

日本は、注意深く情勢を読み解いていかないといけない。

一方、28日午前、町村外相もワシントン入りし、
ライス長官と会談したとのことだが、国連改革についての
協力要請が中心だったと伝えられた。
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by yodaway2 | 2005-07-28 11:25 | 北朝鮮問題、どうする
6カ国協議、孤立など恐れる必要なし。――敵失を見逃すな。
昨日、26日から北京で始まった、北朝鮮の核開発をめぐる
第4回6カ国協議について、ひと言――。

今回の6カ国協議において、拉致問題に固執する日本は
孤立している――と伝える報道が、けっこうある。それでまず、結論から。

今回の協議において、孤立はやむを得ない。
日本は日本の立場において、核問題ももちろん重要だが、
拉致問題についても提起し、解決を迫るのみではないか。

どうせ、日本が動かなければ、北東アジアの情勢は改善されない。
自らの国の影響力を、過少に見てはいけない。
少なくとも韓国、ロシアとは比べものにならない。

                    ※※

米国は冒頭発言において、「6カ国協議は
多国間、2国間の問題を話し合う場であり……」と、日本の提起する
拉致問題への配慮を示した、ともされるが、積極的ではないように見える。
――が、がっかりすることのほどでもない。それはそれで、
米国なりの“戦術”なのだろうから。

中国は要注意――。
先ごろ、米国が中国の軍事予算が公表されている額と大きく掛け離れ、
アジア地域の脅威になっている――と発表したことに(事実なのだろうが)、
中国は厳しく反発しており、中国とって、朝鮮半島の
地政学的価値は高まっている。だから、前回にも増して、
陰に陽に北朝鮮を擁護するに違いない。注意しないといけない。

韓国の盧武鉉政権は、基本的に反米政権――。
かつ、政権の支持率低迷に、竹島問題を渡りに船と、
“反日感情”を政権の求心力維持に利用しはじめた。

盧武鉉大統領自身の口から「バランサー(中国と米国を
天秤にかける)」発言まで飛び出し、日米韓の3カ国が同盟関係にある、
というのはなかなか危うい話になり、北朝鮮、中国を喜ばせている。

韓国の代表は、昨日の冒頭発言でも、わざわざ、
拉致問題を持ち出した日本の発言を牽制してきた。
露骨な発言であって、北朝鮮の代弁者さながらであり、非常に驚いた。

ロシアはやはり、影が薄い。
ただ、全体としては日米韓に対抗するポジションにあり、
その延長において、拉致問題をからめる、日本の姿勢には反対の意向。

拉致を人権問題ととらえるとしても、
そもそも中国もロシアも、国内においてチベット民族、
チェチェン人に対して、深刻な人権抑圧を行っている事情があり、愉快でない。

また、韓国では日本以上に、北朝鮮に拉致、抑留されている被害者が
多いと言われているのだが、それをひたすら隠蔽している。
それが、日本の拉致問題で刺激されることを、極度に恐れている。

さて、北朝鮮――。
この国は食糧に枯渇し、エネルギーが途絶え、
ありとあらゆる産業において生産基盤を失っているはずなのだが、
こと、外交については、非常によく、情勢を見極めている。

各国の利害対立を誘い、日本の孤立化を仕掛け、一方で、
6カ国協議中断中に核保有宣言を行い、さらに今年に入ってから、米国との、
事実上の2国間協議を数次にわたって行い、今回の6カ国協議に臨んだ。
なかなかしぶとく、それは認めざるを得ない。

この国は、外交のみで命を長らえている。

                    ※※

米国に戻りたい。6カ国協議再開の前に、ライス国務長官が
中国、日本、韓国を訪れ、事前協議した。いずれの国においても、
報道からは、訪問で話し合われたことの深奥が浮かび上がらなかったが、
伊達や酔狂で3カ国を回るものか――、ということなのだ。

米国、ブッシュ政権は、たしかに、北朝鮮がここで折れるなら折れるで、
それは良い――と考えているフシはある。
金正日政権が核の完全放棄を誓えば、それはそれで、
非常に低廉なコストで北東アジアを管理できることになるからだ。
またそうなれば、そこから同盟国、日本の拉致問題解決にも手を貸すことができる。

しかし……、それは一番甘いシナリオでではないか。

ではなぜ、米国は、「圧制国家」の呼び名を一時的にとはいえ差し控え、
金正日にミスターの敬称をつけ、主権国家と認めたのか。
そこにこそ、今回の協議の真実がある。

それはただ単に、今回の6カ国協議が、
北朝鮮に突きつけようとしている、最後通牒に他ならない――ということを意味している。

逆から言う。北朝鮮はそれを察知して、
適確に情勢分析したからこそ、核保有宣言を行い、布石を打とうとした。
そのうえで、今回、協議の場に出てきた。

さらにそのまた逆から言う。
米国は米国で、もう一度6カ国協議に北朝鮮を引っ張り出し、
協議破綻の結果でなければ、国連安保理に付託するにせよ、
常任理事国、P5の中国、ロシアが首を縦に振らないとも読んだ――。

どちらに転ぶにせよ、米国は、ソフトムードを演出しつつ、
ただ単に北朝鮮を、国際社会という、公衆の面前に
引っ張り出したかった、というのがホンネではなかったのか。

                    ※※

日本は孤立を恐れることなどない。
いまは、日本は日本なりの主張をし、
ある意味、のらりくらりして、時を待てばよい。

ただ、願わくばなのだが、もう一つ、
「敵失」があれば、ほんとうは助かるのだが………。
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by yodaway2 | 2005-07-27 14:04 | 北朝鮮問題、どうする
仙台にも台風迫る――、ずぶ濡れで戦う市長選候補者。その背景は?
今日、7月26日、2つ目のエントリーは、珍しく地元ネタで。では、スタート。^^ 
(※1つ目は道路公団橋梁談合事件です。よろしければそちらもどうぞ。^^)

                    ※※

台風が静岡、関東へ上陸とのこと――。
私の住んでいる街、仙台も、明朝には台風が刻一刻と近づいている。

その仙台、いま、市長選挙の真っ最中。
31日投票で、運動できるのは、残り、今日を入れても5日間。
立候補者は6人で、今日の地元紙、河北新報によれば、
どうやら、案の定ながらも、強弱がはっきりしてきた。

                    ※※

その見出しは次のよう。
「梅原氏ややリード、鎌田氏激しく追う、仙台市長選終盤情勢」(河北新報)

候補者は次のとおり。(届け出順)
・佐藤和弘、45、公認会計士、無新
・伊藤貞夫、65、団体役員、無新(共推)
・梅原克彦、51、元経産省職員、無新(自・公支)
・小野寺信一、57、弁護士、オンブズマン代表、無新
・鎌田さゆり、40、元衆院議員(民主党)、無新
・菅間進、54、前県議、無新

梅原克彦氏(うめはら・かつひこ)の前職は経済産業省交渉官。
若手(同世代)の経済人らが押し上げられる形で立候補し、
今期で勇退する現職、藤井黎(ふじい・はじむ)市長も、
事実上、後継者として支援の姿勢を明らかにしている。

自民党、公明党が支持し、さらに民主党の
市議会議員も選対に参加するなど、体制としては、
ほとんど相乗りに近く、磐石。

投票率が極端に跳ね上がるなど、よほどのことでもないかぎり、
リードは固まっていきそうだ。

                    ※※

それを追っているのが鎌田さゆり氏。前職、民主党の衆議院議員。
支援労組の選挙違反で連座制に問われ、昨年12月に議員を辞職した。
民主党は自主投票となり、前述のとおり、
梅原陣営に参加している民主党所属市議もいるが、
党中央から鳩山由紀夫氏ら有志が続々と応援に駆けつけ、逆転ねらい。

他候補はちょっと水をあけられつつあるが、そのなかで動向が気になるのは、
前県議会議員の菅間進氏(かんま・すすむ)。
宮城県知事、浅野史朗氏を初当選から支えてきた一人で、
一昨日、知事は「私ひとりの票は菅間さんに入れたい」と明言した。
知事夫人も、個人の立場と断りながら、同候補の集会に顔を出して、
応援演説を行ったのだという。

知事選の選対メンバーの少なくない人数が、
同候補の陣営に参加しているらしく、
みっともない結果にしたくないと考えているのかもしれない。

                    ※※

ところで、菅間候補は知事と同じ仙台二高(宮城県仙台第二高等学校)の卒業。
知事の選対の中核は、実はその、二高の同窓生・同級生グループが中核になっている。
(参謀は別――。衆議院議員秘書の経歴のあるプロ。)

それに対して梅原氏は仙台一高(宮城県仙台第一高等学校)出身で、
たぶん、彼の選挙戦でも、一高の同窓生、同級生が
エンジンになっているものと思われる。

仙台市において、今日、仙台生まれの市民の割合は、
非常に少なくなっていて、転勤族を含め、他の地方、地域からの
流入人口が圧倒的なはずなのだが、選挙となると、
とたんにトラッドな人脈が浮かび上がってくる。

どこの都市、地方でも、このような傾向はありがちとは思うのだけれど、
仙台において、過去も今も、最大に意識し合い、競い合っている人脈が、
実はこの2つの高校――、仙台一高と仙台二高のそれ。

どちらも県立で男子校だが、校風は対照的。
一高は質実剛健、バンカラを伝統とし、二高は礼儀正しくハイカラ。
2つの高校は毎年春に硬式野球の定期戦を行い、
その応援合戦は仙台の風物詩になっているほど。
進学については、古くは一高が圧倒していたが、
近年、学区制が導入されてからは、二高が逆転、優勢になった。

一高人脈は、知事を二高出身者に押さえられている以上、
仙台市長を手中にしたいと望んでいる。
だから、市長選なのに、相手は宮城県知事――、でもあるのだ。

ゆえに、菅間候補が苦戦していることを承知しつつも、
知事は、知らんふりなどできないのだろう。

人口100万人を擁する東北の中心都市、仙台にあって、
こうした2つの人脈が裏側で戦っているとは、
たぶん、けっこう、知られざる世界(?)なのでは、と思ったりした。

                    ※※

台風の影響で、今日は一日雨だった。
候補者も、たぶん、ずぶ濡れになりながらの運動だったと思う。
でも、明朝には台風も通過し、そのあとには、夏も戻ってくるのだろう。
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by yodaway2 | 2005-07-26 19:28 | 新球団&仙台のいろいろ
橋梁談合、公団副総裁が逮捕。――10月の民営化にひるむなッ!
今日、7月26日の朝刊、トップは「道路公団副総裁を逮捕」――、だった。
先に、元公団理事で大手橋梁メーカー、横河ブリッジに天下りしていた
神田創造容疑者の逮捕のときにも、少し、このことを書きたいと思っていたのだけれど、
機会を逃していた。それで、書く。

逮捕された副総裁、内田道雄容疑者は、公団のプロパー、生え抜き。
日本道路公団のトップ、総裁は、現在の近藤総裁を除いて、
代々、建設省、国土交通省からの天下りポストだった。
副総裁もだいたいそうで、プロパーで副総裁となったのは、
内田容疑者が2人目だった。

                    ※※

昨日、帰宅して、NHK、ニュース10を見た。
ちょうど、猪瀬直樹氏と内田副総裁が対決している場面だった。
6月、道路公団民営化委員会、猪瀬氏が内田副総裁を厳しく追求した。

「あなたは『かづら会』という団体を知っているでしょう?」
「新聞で読んで知りました。それまでは知りませんでした」
「そんなこと、あるわけないでしょう、『かづら会』と言ったら、有名ですよ、OBの間で」
「全く知りませんでした」
「あなたは委員会の席でウソをついているんですよ!」

このやりとりのあと、内田副総裁(容疑者)は、
「猪瀬委員から根拠もなくウソつき呼ばわりされた。名誉が回復されるまでは、
委員会に出席しない」――と記者会見までして、次の委員会をボイコットした。

                    ※※

東大工学部土木工学科を卒業、1968年、発足間もない日本道路公団に入社、
将来の公団を背負うと嘱望され、エリート街道をひた走る……。
仙台建設局長、企画部長、技官(技術系職員)トップの技師長などを歴任した。

コイズミ政権のもと、日本道路公団を襲った民営化の激震――。
藤井治芳総裁(当時)が、石原伸晃国交相(同)に激しく抵抗、
ついに解任され、2003年11月、現在の近藤剛氏が総裁に就任した。

近藤氏は伊藤忠商事出身で、初の民間出身総裁。
日本経済団体連合会、経団連事務局長を経て、
2001年に政界に転出、参議院議員をつとめた。

近藤総裁は公団改革を進めるには、それまでほとんど、
建設省、国交相からの天下りポストとなってきた副総裁に、
同省からの影響を振り切ろうと、生え抜きの内田容疑者を抜擢した。

だから今回の逮捕で、近藤総裁は、内田容疑者に裏切られた……。

                    ※※

コイズミ内閣は、旧橋本派を中心とする道路族と戦いながら、
公団改革には道筋をつけたはずだった。

道路公団民営化委員会では答申のとりまとめが近づく中で、
委員同士が激しく対立し、これもまた、メディアのかっこうのネタになった。
(答申への評価はまちまちだが、何もしないよりも1000倍も良い――というのが、
当ブログの意見。これまでも繰り返しエントリーしてきたとおり。)

近藤総裁は参議院の職を辞して登板した、期待の民間トップ――なはずだった。
しかし、就任後の改革が思い通りに進んでいないさまは、
今回の事件、逮捕劇からも容易に知ることができる。

                    ※※

道路公団改革に立ち向かうリーダーとしては、
近藤総裁は、何か、ずいぶん大人しい印象だと思っていた。

が……、今朝の新聞に猪瀬氏の話。
「(内田容疑者は公団の中で)最も権力を持っており、
一般企業で言えば、社長だった。……総裁は外様。何も改革ができなかったのは
実質的な社長である内田副総裁がいたから」

                    ※※

技術官僚が権力を握る特殊な世界――。
先に逮捕された神田容疑者と言い、今回の内田容疑者と言い、
さらにこの2人だけでなく、先に逮捕された神田容疑者に、
談合の総元締めを禅譲したとされる、公団の元副総裁(三菱重工業に天下り)はじめ、
もっとっもっと多くの人間が関わっている疑いも強い。
それらが業界と癒着し、この社会にブラックボックスをつくってきた。

                    ※※

日本道路公団は今年10月の、分割、民営化が決まっている。
この事件は、それに向かって胸突き八丁と言うタイミングで起きた。

民間出身(――ただし参議院議員出身)、近藤総裁のもとで、
生まれ変わろうとしてきたはずだが、それが依然として、
公団と業界の悪しき実態を引きずっている実態を浮かび上がらせた。

しかし、ひるむな。事件を逆手に取り、好機ととらえ、
過去の清算に挑めばよい――。              

いま、もめている郵政民営化も同様と思うけれど、
道路公団民営化にも不十分のそしりはある――と考える。
それでも、ゼロと着手とでは、1000倍ほども違うはず。

闇は深くとも、突っ込むしかないじゃないか――と、今日は考えてみた。
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by yodaway2 | 2005-07-26 12:10 | 社会の問題、世相さまざま
エジプト、テロで88人超死亡――と朝刊。「模倣」の連鎖を恐れる。
●そして英国、射殺男性はテロと無関係だった――と、ロンドン警視庁。

今朝の朝刊、1面トップが「エジプト同時テロ――死者88人超、重体20人超」、
そして少し下がって「英テロ、射殺男性は無関係」と。

エジプトのテロは7日に発生したロンドンでのテロの犠牲者、56人を、
はるかに上回ってしまった。爆発は3箇所で、ほぼ同時に起きていて、
アルカイダ系を名乗る組織から犯行声明も出された。

ロンドンの、2度目のテロ(未遂)から数日と経たないうちに発生し、
強い類似性がある。――やはり、テロの「模倣」と言えるのではないか。

                    ※※

もう一つ、ロンドン、2度目のテロに関係したと疑われ、
ロンドン警視庁の特殊部隊に追われ、射殺された男性が、
「事件とは無関係」であったとのニュース。

これには、非常に驚いた。
そのときの状況については、ニュースで断片的に目にし、読んでいる限りの話だが、
男性は改札口を飛び越え、追跡を振り切ろうと地下鉄に飛び乗り、
さらに車両から車両へと走って逃れようとしたとのこと。
私服の警察官、特殊部隊に追いつかれ、……そこで銃弾を浴びた。

自爆テロを企てているのなら、いかなる状況であっても、
身に付けた爆弾を必ず爆発させる。――そう、警察官は判断し、発砲した。
それは極限であって、結果として起きてしまったことは、もう、元には戻らない。

                    ※※

ロンドン警視庁が、射殺した男性が「無関係」であったことを、ためらいを振り切って発表した。
英国、そして他の国々においても、イスラム社会が過剰に反応しないことを祈りたい。
痛ましい結果に思うけれど、極限のなかで起きてしまった誤り……。

                    ※※

前後するが、7日のテロのあと、犯人グループが、
パキスタンの神学校を訪れていたとの疑いが強まり、
英国政府の要請を受ける形で、パキスタン政府も捜索、取り締まりに乗り出した。

ところがパキスタンは、もともと国民の間に、イスラム原理主義からの影響が
広がっていて、首都、イスラマバードでは大規模なデモが発生してしまった。
学生らが中心で、その人数は1万人にも膨れ上がった。
それをテレビのニュースで見た。

「テロはイスラムへの攻撃の報復!」
「取り締まりは欧米諸国と連携した行為で、イスラムへの敵対行為」
「我々は不当な行為を攻撃し、最後まで戦う」
「オサマ・ビンラディン、万歳!」
皆、口々にそんなふうに叫んでいた。

デモに参加した学生の少なくない人数が、
オサマ・ビンラディンの写真入りプラカードを掲げていた。
オサマ・ビンラディンの写真入りのTシャツ姿も見かけた。

日本を含めた国際社会が一致して、オサマ・ビンラディンを
犯罪者と認識し、追跡が行われている――と、私たちは考えている。

しかし、学生たちが手にしていたプラカード、Tシャツ姿からは、
それとはまったく反対の認識が、一つの国の市民のレベルにおいても、
強く存在していることを物語っているのではないか。

やはり……、根が深い。

                    ※※

ロンドン、エジプトのテロが、さらにどこかに模倣されていくことを恐れる。
防げればよいのだけれど……。
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by yodaway2 | 2005-07-24 10:48 | 世界のいろいろ、さまざま
やはり首相と青木氏は密会。――現実味を帯びる修正、継続審議。
★21:11、追記。NHK、午後9時のニュース。修正、継続審議について、
首相が夕方の記者会見で真っ向否定。「成立か廃案しかない」と。文末に追記。
コイズミ降ろしが始まる可能性もあり、ちょっと読みにくくなってきた。


3つ前のエントリー、「首相、秘密裏に青木参院会長と会談?
――官邸もステルス作戦??」
の続報。

今日、22日13:06、朝日に次の記事がアップ――。
・朝日→「継続審議の可能性も協議 郵政法案で首相と青木氏」

会談は3つ前のエントリーに記述のとおり、
18日の夜、赤坂プリンスホテルの一室で行われたもよう。
その日、首相は赤プリの中国料理店で家族と食事――と、
まことに、らしからぬ日程を入れていたが、それはまったく、ウソだった。
会談は青木氏からの求めで行われたのではないか。

一方で、いまなお、小泉首相は法案修正、継続審議に応じない構えを崩していない。
それゆえ、ロイター、22日11:13の記事で、首相サイドが8月5日の
本会議採決をめざしている、との情報を伝えている。
・ロイター→「郵政民営化関連法案、与党は8月5日参院本会議採決目指す=国会筋」

この2つの記事は対立している。
最初の、密談内容のリークは、たぶん、青木会長、参院執行部サイドからのリーク。
青木氏は首相に対して、法案は修正、ただし継続審議のうえ成立――との
「落としどころ」を懐にして、迫っている。

それに対して、いまなお、首相は応じず、今国会での成立を主張したのに違いない。
継続審議など反対派を勢いづかせるだけで、かつ、政権の求心力を
決定的に削ぐことになる、との強い危惧がある。

それに何より、首相は、取り引きの条件を信用していない。
かつて、若き日に、「角福戦争」で呑まされ続けた煮え湯が、
首相の原体験になっていて、信じるのは、己の力だけ――、のように見える。

それで、国会筋――、つまり側近の中川国対委員長その人か、
副委員長の誰かが、逆の情報を流した。

森前首相は、一方で青木氏と盟友関係にあり、
首相の出身派閥の会長でありながら、首相のやり方には、
少なからず苦々しさを覚えている。

その、密談で板ばさみにあったストレスから、昨日の、
首相の参院票読み批判になった。――「もってのほか」と。
・サンケイ→「首相の票読みに批判続出」

さらにその一方、東京新聞、22日付には、次の“票読み”の記事――。
・東京→「自民『反対』19人に 郵政法案~参院調査 否決ライン超す」

18人が反対すれば否決になるとされる参議院で、
同紙独自の調査の結果として、現在19人と、+1で反対が多いというのだ。
攻防の最中とはいえ、そして、回答自体が最たる駆け引きの場になっているとはいえ、
なかなかやり過ごすことのできない数字だ。

舞台裏では丁々発止のやりとり、駆け引きがあり、
成り行きが読みにくくなってきた。――首相は、なおも押し切ろうとしているが、
ことによると、修正、継続審議はあり得る。

どちらに転ぶともつかない、ギリギリの局面だ。

郵政民営化問題に対する世論の関心は高くないけれど、
法案が成立してもしなくとも、日本の政治構造を、
かなり変える可能性のある政治テーマであることには、違いない。

                    ※※

当ブログとしては、郵政民営化の頓挫は望まないとの意見を持っている。
現在、法案化されている内容について、もちろんのこととして、
不備も少なからずあるように考えているが、そうであっても、
廃案にしてしまってよいとは思わない。――理由はいくつもある。
それについては、加筆させていただきたい。

とりあえず走り書きながら、アップする次第。


                    ◇◆
≪21:11、追記≫

●首相、修正、継続審議を真っ向否定――。「ありませんッ!」と。

NHK、午後9時のニュース。
首相、夕、官邸内にて、いつもの番記者とのスタンディング会見。
郵政民営化法案で郵便貯金銀行、保険会社の全株式売却を義務付けている条項を、
付則などで凍結する修正案が党内で浮上していることについて、
「出ているとは全く聞いてません。修正はないです。衆参一体で
修正したんですからありません」――と。非常に怪訝な、不快そうな表情で。

継続審議の可能性についても、気色ばむようにして、次のように。
「ありません。成立か廃案しかないじゃないですか。
なぜ継続しなきゃならないんですか、これだけ審議をして」。

演技には見えず。……やはり、首相は闘うようだ。
ここまでやるとなると、アルイミ、ひょっとしてすごいかも。+かも。
一方でコイズミ降ろしが始まる可能性もあり、
やっぱり、ちょっと読みにくくなってきた。
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by yodaway2 | 2005-07-22 17:31 | 風雲急!政局と選挙
ロンドン、同時テロは未遂――?テロに模倣犯が生じる不安。
ロンドン、同時爆破テロ“未遂”……について、続けて。
56名の犠牲者を出した同時爆破テロからちょうど2週間経った21日――、
再び、7日のテロと、ほんとうによく似た状況で、事件が起きた。

昨夜、テレビの映像は、現場にあふれるおびただしい数の
警察官の姿をとらえていた。そして、封鎖された地下鉄駅、道路も。

しかし今回は、いまのところ、犠牲者は確認されていない。
爆破はいずれも小規模で、起爆装置のみが爆破したとか、
中には爆破しなかった爆弾もある、などの情報が伝わっている。

BBCはロンドン警視庁が2名を拘束したとのニュースを伝えている。
乗り合わせた乗客が、逃げた男をつかまえて
袋叩きにした(米国メディア)――などの情報もある。

                    ※※

報道されている内容からは、非常に不確かな印象を受ける。
事件発生から数時間して、ブレア首相が会見したが、
「犯人のねらいは人々をこわがらせ、狼狽させることです」(BBC)
と話したが、断定調ではなかった。

今回も2週間前と同じように、ほぼ同時刻に、地下鉄の3つの箇所が狙われた。
また、2週間前のテロでは、バスの爆破は地下鉄に仕掛けそこねた
結果と見られているが、それが今回もバスで爆発が起きている――。
とすれば、今回は、最初から、犯人たちが意図してのことになるのか?

目撃者の証言として、今回も、前回と同じように、犯人たちがリュックを
背負っていた――との報道もあるが、格好まで似ているとは……。

それにしても、そもそもそれで救われたのだが、
今回は、なぜ、どこも、爆破に失敗してしまったのか。

BBCは、現場からの中継のなかで、爆弾が前回よりも高度な仕掛けであり、
そのために、計画どおり起爆装置が働かなかった――等の見方も
伝えたのだが、何か、合点がいきにくい話だ。

                    ※※

いまの時点で、仮説を立てるとすれば、
テロ行為に、模倣犯が誕生、拡大しているのではないか、ということ。
それはたとえ、犯人が逮捕され、組織が明らかになるとしても、
再生産は容易に止まらない恐れがある。

テロリストたちは、いまのところ、米国主導によるイラク戦争を
テロ行為正当化の理由にしてはいるが、ひょっとすると
テロリストたち自身が、すでに、イラク戦争からテロの論理を
逸脱させつつあるのではないか。

つまり、何かの政治的な要求のためにテロを行うのではなく、
テロ行為自体が目的になっているのではないか。

                    ※※

結果として 今回の事件は、未遂に終わったかのよう。
でも、なにか、ほんとうに、すっきりしない、不安が残る。


                    ※※
≪追記≫

●アルカイダとは……。

今回のテロ未遂事件が、前回のテロ、アルカイダと、
どのように関連しているのか、いないのか、今の時点で、それは
明らかになっていないが、アルカイダについて、少しだけ。

7日のテロが報道されたときに、テレビで専門家の解説があった。
アルカイダはいまや、オサマ・ビンラディンを頂点とした、およそ上意下達の
システムではなく、つかみどころのないアメーバ型の組織になっていて、
いわば「アルカイダ」というブランドが、さまざまな地域、国で、
勝手に使用されているような状態である――と。

それで、ある組織、グループが、仮にアルカイダの”本部”とつながりがなくとも、
アルカイダを名乗り、テロを起こしてしまう。そして、テロを起こして、
初めて資金が“本部”やネットワークからやって来る――らしいのだ。

考えてみれば、アルカイダはもともとは、旧ソ連によるアフガニスタン侵攻に
対抗するため、米国が影で武器、資金を渡して生まれたゲリラ組織。
それがいまや米国に向かう最大の敵に変わってしまい、さらに
世界各地、各国にネットワークを広げ、テロを実行することによって、
メンバーと支援者を再生産、拡大し、かつ資金を集めるようになっている。

それで、テロが連鎖しているという、現実がある。
逆から言えば、テロを実行し続けなければ、組織とブランドを維持できない。
いわば、アルカイダはテロを主力商品に、世界各地でビジネスする、
“多国籍企業”――として成長を遂げてしまったのだ。

戦争もテロも、人間の行っていること……。
なのに、それを止めるのが、ほんとうに、難しいことになってしまった。


                    ※※
≪23日10:40、さらに追記≫
今回の爆破テロに関わったとされる人物が、ロンドン警視庁により射殺された。
戦争――になっている。情報機関、警視庁が激しく犯人たちを追っている。……。

※報道は昨晩のNHK、ニュース10、今朝のNHK・BS1→BBS(英)、ABC(米)などによる。
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by yodaway2 | 2005-07-22 11:23 | 世界のいろいろ、さまざま