週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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<   2005年 04月 ( 39 )   > この月の画像一覧
脱線、緊迫の瞬間――。運転士、車掌の心をよぎったのは何か?
(※長くなってしまったので、お急ぎの方は小見出しのみ、どうぞ。)

JR福知山線の脱線事故について、昨晩、NHKスペシャルを見た。
そして、記事もさまざま読んだ。
ありがちな表現だけれど、事故は起こるべくして起こった――と、
そう書くしかないのではないか。そんな気持ちになった。

●あがいても……、抗えない運命に吸い込まれるように。

しかし、その一方で、事故の瞬間に、
こんなことに巻き込まれまいとあがき、うめいた、
人間のドラマもあった――と、感じ始めている。

乗客にあったのはもちろんのことだが、
それは運転士、車掌、指令たちにもあった。

なのに……、人の力ではどうしようもない、抗えない運命が、
ぽっかりと口を開けて待ち構えていて、その中に飲み込まれてしまった。

                    ※※

●運転士。ブレーキレバーを握り締めたまま絶命……。

昨日、29日、事故車両を運転していた運転士、高見隆二郎さんの遺体が収容された。
高見運転士は、ブレーキレバーを握りしめたままの姿で、運転台と壁にはさまれ、
血だらけで息絶えていたのだという。

彼自身の運転の未熟さから、判断の誤りから、
事故の引き金が引かれた責任は否定できないと思われるけれど、
彼もまた、当然のことながら事故に遭いたいなどと考えて、
運転をしていたわけではない。

最後の瞬間、必死に抗ったのだろうが、
彼自身の力では、否、それが誰であろうと、
人の力では、もはやどうすることもできなかった。

                    ※※

●25日、午前9時過ぎ――。通勤・通学の車両。

事故の起きた25日の朝、ピークは過ぎたとはいえ、
その列車にはおよそ580名が乗車していた。
通勤、通学などの客で、かなり混みあった状態だった。

ダイヤも、依然として過密な時間帯で、
運転士、車掌は秒刻みで運行することを強いられていた。

運転士の高見さんは23歳。高校を卒業してJR西日本に入社、
車掌勤務を経て運転士の試験に合格。
運転士としての経験は、その日までで11ヶ月。

その日その日を送るだけで精いっぱいの彼にとって、
通勤時間帯の快速電車の運転は、ひどくプレッシャーのかかるものだった。

                    ※※

●「超マジメ」と、運転士の同級生。誇らしいはずの職場が……。

高校時代の友人の高見さん評は、一致して「超がつくほどマジメ」――。
バスケットボール部に所属し、彼を「ムードメーカーだった」と話す友人の声も聞いた。
また、JR西日本に入社が決まったときには「満足げだった」と話す友人も。
すこし、誇らしい気持ちだったのだと思う。

そんな青年が、プレッシャーに満ちた職場で、
理想と現実の落差に戸惑いながら、生きていくことになった。

                    ※※

●速度競争を組織に強いたJRの幹部たち……。

JR西日本は、民営化後、関西圏における私鉄路線との競合を強いられていた。
かつては親方日の丸で、車両がガラガラでも給料の心配もなければ、
失業の不安もなかった。

それが民営化後、一転して採算性を問われ続け、
スピードで勝ることによって、乗客の確保を考えるようになり、
車両の高速化、ダイヤの過密化に走った。――とは、
さまざまなニュースの報じるとおり。

こうした管理部門の効率性重視の姿勢は、その裏側で
現場に負担を強いることになり、しかもその繰り返しになっていた。

                    ※※

●そして謝罪し、賞与返上を発表したJRの幹部たち……。だが。

事故後、JRの幹部が記者会見や遺体安置所で
お詫びの言葉を述べていたが、そんなのは、笑止――。
また、役員賞与を、たしかこの先1年間、凍結するなどの
措置も発表されたと思うが、それまた笑止の上にも笑止。

彼らは会社のヒエラルキー(権力構造)の頂点に立ち、
貴族然とした身なりに身を包み、下層の社員、現場の社員を、
奴隷のようにこき使ってきただけの存在だったのだ。

                    ※※

●東京都内、踏切事故の会社に似る、JRの空気――。

先ごろ、東京都内で起きた私鉄踏切事故のときに、
その私鉄会社に感じた空気と同じ空気を、今回も、JR西日本に感じている。

                    ※※

●直後に、運転士の処分歴を発表したJR西日本……。

事故後、JR西日本は高見運転士の処分歴について、間に髪入れず発表した。
昨年6月には約100メートルのオーバーランを起こしていた。

また約2年前には、車掌として阪和線の車両に乗務中、
乗客から居眠りを指摘され、厳重処分を受けていた。

非常ベルの作動を怠り、訓戒処分を受けたこともあったという。
その事実は否定しようがないけれど、その背景は、JRから説明がなかった。

また、置き石の可能性についてもJRから発表があったが、その後の検証から、
これは保身の匂いが濃いものであったと、誰しもが感じているとおり。
ばかばかしくも感じられ、このエントリーでは割愛する。

                    ※※

●もうこれ以上、処分は受けられない――と、運転士。

高見運転士は、事故のその日までに、もうこれ以上、
処分を受けることができない心理状態に、追い詰められていた。

処分を受ける――とは、運転士に対する再教育を意味するとのこと。
その内容の苛烈さについても、数多くの報道がある。

この、再教育の苛烈さがもとで、ある運転士は自殺にまで追い込まれ、
遺族が裁判を起こし、判決で、自殺の原因として認定されたケースもあるくらいなのだという。

鉄道会社にあって、運転士は現場の職務担当として、花形なのかもしれない。
どの会社であっても、車掌などの通常勤務経験ののち、
試験を受けて運転士となっていく。
選ばれて、就くことのできる仕事なのだ。

ところが、プライドを持たされた人間が、再教育の名のもとに、
それを一時なりとも剥奪、蹂躙されるのは、逆に耐え難い苦痛――となるのだろう。

再教育は運転士にとって、「懲役刑」にも等しいものだった。

                    ※※

●「再教育」は懲役刑。運転士を運転ロボットに変える場――?

列車の運転からはずされ、罵声、罵倒、草むしり、トイレ掃除。
同僚の視線にさらされながら、1日に何度もの反省文書き……。
自分を貶めないことには、そこから逃れることができない。

しかも、その間、実質的には給料の一部になっているはずの乗車手当てが、
一切支給されず、経済的にも苦しめられる。
そして……、昇進、賞与、昇給にも響いてくる。
さらに再教育が重なっていけば、最終的に運転士資格の剥奪がある。

組織の側からすれば、再教育への恐怖心によって、
運転士を運転ロボットに変え、効率化、速度アップと
間違いのない運行を両立させようとしているのかもしれない。

                    ※※

●どうして、40メートルもの距離をオーバーランしてしまったのか。

効率化を追求する経営のなかで、運転士、車掌などの現場は、
ふだんから過酷な勤務を、「通常」の状態として強いられていた。
高見運転士も、事故を起こす1日前に宿直勤務があり、
その日はその日で、通常勤務になっていたらしい。

どうして、一つ前の駅で、40メートルもの距離を
オーバーランしてしまったのだろうか……。

解明されていない部分ではあるけれど、
彼の心身の状態は、すでに余裕をなくしていたのだろう。

                    ※※

●車掌室への、運転士からの電話……。「負けてほしい」と。

ホームの、定位置に列車を止めることができなかった。
それどころか、7両編成の前半分ほどの車両が、ホーム自体から外れてしまった。

頬を汗がつたう……。
車内電話で車掌に連絡する。
「(オーバーランが)なかったことにしてくれへんか」
「それはちょっと、無理や」
「そんなら、負けといてよ。お願いや」

車掌は高見運転士が車掌時代、同じ車掌区だったことがあり、
顔見知りだった。車掌はオーバーランが発生した場合、
指令に報告の義務があるが、これまでも過少報告をしたことは、たぶんあった。

高見運転士の人柄、もともとの真面目さも知っていた。
処分を幾度か受け、厳しい立場に立たされていることも知っていた。
温情が沸いた。

「8メートル、オーバーランしました」
彼が指令所に報告した距離だった。

                    ※※

●無謀な運転に追い込まれていく運転士……。

高見運転士は遅れを取り戻そうと、まなじりを決した。
通過駅の戸口を過ぎてからの、直線の4・3キロ。
ここで取り戻すしかない。

速度をめいっぱいに上げるしかない。
彼自身、いままで出したこともないスピード。
車体が風に揺れ、うなるのだが、それを恐怖に思う余裕すらなくしていた。

実はその区間は、運転士仲間では、遅れを取り戻せる唯一の場所として、
半ば「常識」にさえなっていた――。
カーブの手前まで速度超過のまま走り、ブレーキをかけ減速。
1度や2度、程度はともかく、どの運転士も経験していることだった。

                    ※※

●指令所からの、2度の電話に出なかったのはなぜか……?

通過駅を過ぎたところで、運転席に指令所から電話が入っていた。
2度、あった。指令所では車掌からのオーバーランの報告を受け、
列車の遅れ具合などを直接確かめようとしたらしい。

しかし、そのとき、彼はどうだったのか――。
すでに、電話に出るだけの余裕がなかったのかもしれない。
軋む車体に、ハンドルレバーを握り締め、格闘の最中だったのかもしれない。
ブレーキレバーを引き、必死だったのかもしれない。

列車は直線で最高速度の120キロを出していたし、
それをカーブの前に減速しなければならなかったのだ。

また、電話に出ようと思えば出られたのだけれど、
オーバーランについて、運転中にもかかわらず叱責を受けるのは耐え難く、
せめて時間を取り戻してから応答したいと考えたのかもしれない。

とにかく、指令所からの、2度の電話に、彼は出なかった――。

                    ※※

●オーバーランの対応に追われる車掌――。

後部車両にいた車掌は車掌で、
オーバーランのあと、対応に追われていた。
運転席、運転士との連絡、確認。バックの確認。車内放送。乗客の乗降……。
高見運転士からの、報告についての手加減の懇請。
指令所への連絡――。

乗客へのお詫びの車内放送。
そしてざわつく車内――。客からの文句が、車掌室のなかまで
響いてくるような気持ちになっていた。

「阪急より100円も余計払ってんのや。それで電車が遅れたらしょうもないやんか」
「いっそがしいのに、困るなぁ。サギや、こんなン。カネ、返せ」
「たるんどるんとちゃうか、JRは」――。

列車の遅れに、車掌や駅員が、
客からこんな罵声を浴びせられるのは、日常だった。

                    ※※

●事故現場、1キロ手前――。緊急連絡、事故。

列車の速度が上がるのは、オーバーランした場合、
多かれ少なかれ、いつものことだった。

しかし……、どうも、いやな揺れだ。
速すぎるのではないか。

運転席へ電話を入れる……。応答なし。

車掌も異常さに気付きつつあった……。
まずい、と思い始めていた。
不安がこみ上げてきた。

あっ……と、思った。
「カーブにさしかかるのに、こ、この速度では、無理だ……」

事故現場、1キロ手前に迫る中、無意識に電話機を取り上げた。指令所へ。
「こ、この電車、脱線するかもしれませんッ!」
「なにィッ、おいッ、どうしたんだッ!」
「…………あ、ああ、うわあッ」

軋み。揺れ。急ブレーキ。激しい振動。突然の大音響。衝撃――。
悲鳴、焦げる匂い……、サイレンの音。

                    ※※

●「俺の電車、脱線してしもうたんや……」と、車掌。

列車が止まって、車掌は呆然とした。
指令所に緊急連絡をしていた電話器を握り締めたままだった。
「脱線しました」。

少しして、言いようもないほど情けなくなり、悲しくなった。
早く前の車両に行って状況を確認しないと、と考えつつ、
意識してそうしたのか無意識だったのか……、
彼は自分の携帯電話を取り出し、自宅、自分の妻に電話した。

「俺の電車、脱線してもうたんや……」
「え、え、大丈夫なの? ケガは――?帰ってこれるのッ?」
「もう1本、電車に乗らなあかん。帰れんかもしれん……」
ちぐはぐなやりとりだった。

                    ※※

107人の死亡と450名を超える負傷者を出した今回の事故――。
多くの方々の命が、人生が、一瞬にして失われてしまった。

事故を取り巻く状況、背景、さまざなな問題を考えると、
事故は起こるべくして起こった。
でも、その気になって、防ごうと思えば防げた。

会社にも責任があるし、それが公共の輸送機関である限り、
国土交通省の管理にも問題がある。

当事者たちの責任は重いと思うが、私たちの社会、私たち自身にだって、
振り返らなければならないことがある。

きつい話だと思う。


※読売、朝日、毎日、サンケイ、日経、東京新聞、なにわWebの各サイト、
NHKスペシャル、河北新報等を参考に再構成し、筆者自身の推論を加えました。
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by yodaway2 | 2005-04-30 15:34 | 社会の問題、世相さまざま
楽天、やっと勝てた!あー、よかった。(^o^)/
ちと、息抜きに――。11連敗していた楽天イーグルス、
今日の対西武戦に勝利し、ついに、連敗脱出!
テレビのニュースで知った。

あー、よかった。……ほっとした。

                    ※※

試合のあった本拠地・フルキャストスタジアム宮城は、
15000人の観客でぎっしりだった――とのこと。
GWとは言え、それもよかった。

西武、投手は松坂――。前回も打ち崩していたので、
今日は逆にリベンジの舞台になったりして……と、やきもきしていた。
このままズルズルになって、過去にロッテのつくった18連敗……の記録、
塗り替えになっては大変だ、とも。

なので、あー、よかった。

                    ※※

試合結果、6-4で楽天の勝ち。
ただ、内容的には西武が34打数、9安打、4打点、打率.261。
本塁打、フェルナンデス5号ソロ、赤田2号2ラン。
対して楽天は30打数、6安打、3打点、打率.224、本塁打なし。
西武の2度のエラーに助けられての勝利。

勝ち投手、金田政彦、押さえ、福盛和男。
金田のデータをネットでみたところ、誕生日が1969年4月30日。
36歳の誕生日、目前だったんだネ!(――でも、36歳なんだあ。。。)

                    ※※

それにしても、やっぱり、新球団って、
言うはカッコよく勝つは難し(言うは易く行なうは難し)――だなあ。。

                    ※※

また、29日20:04UP、読売の記事によると、
編成部門を統括してきた、マーティ・キーナート氏職の
GM解任が決まり、まもなく正式発表されるとのこと。

舞台裏、どうなっているんだろう……。

でも、なんかなあ……。
あせっちゃだめだよ、って思うンだけど、ネ。

                    ※※

とにかく今日は勝てた。
明日もがんばってほしいナ♪!

                    ※※

も、1回……。あー、よかった!


                    ※※
≪追記≫
書き終わって「楽天」「連敗」で検索してみたら、
たくさんの方が書いていて、びっくり!
みんな、気になっているんだねー、楽天のこと。^^

                    ◇◆
≪追記、GWの2戦目≫
30日、対西武戦。1-4で楽天の負け。投手、エース・岩隈。
1-4だけど、延長戦の末の惜敗。連勝ならず――。ザンネン。(-_-;)
でも、まあ……、しゃあない。頑張ってくれれば、それでよし。

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by yodaway2 | 2005-04-29 23:27 | 新球団&仙台のいろいろ
拉致、底知れぬ闇を開くには……。田中さんが被害者に認定。
このところ、心ならずもご無沙汰になってしまった、
北朝鮮による拉致問題について。

神戸市の元ラーメン店店員、田中実さん(失跡当時、28歳)が、
新たに、拉致被害者として政府から認定された――とのニュース。
27日付、共同ほか各紙(サイト)が伝えている。

拉致被害の政府認定は田中さんで16人目、事件としては11件目。
田中さんは78年6月、北朝鮮の指示を受けた在日朝鮮人の、
当時のラーメン店店主(64歳)により海外へ連れ出され、
北朝鮮に送り込まれた――とされる。

                    ※※

●ラーメン店店主が手引き。「背乗り」の可能性濃厚――。

田中さんの事件は、別の北朝鮮の元工作員とされる男性(故人)が
96年、月刊誌に「ウィーン経由で連れて行かれた」と告白して明るみに出た。
拉致の目的は、北朝鮮工作員が身分を成りすます、
いわゆる「背乗り(はいのり)」と見られている。

日本政府は北朝鮮側に対して、これまでの日朝間協議の場などで
消息確認を求めたが、北朝鮮側は「入国を確認できなかった」と回答、
田中さんの拉致を認めていない。

拉致問題の、闇の深さを垣間見る事件のひとつであり、
かつ、ひとつに過ぎない事件でもあると思う。

                    ※※

●拉致された日本人は、いったいどれだけいるのだろうか――。

いったい、北朝鮮に拉致された日本人はどれほどいるのだろうか……。
いつから、何の目的で、どうやって……。

この疑問に対して、文藝春秋刊、「日本の論点2005」において、
拓殖大学助教授で特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏が答えている。
この質問に対して結論から書いておこう。
拉致は1950年代以降、つまりこの半世紀の間続いてきた。
そして今後も行われる可能性がある。数はどんなに少なく見積もっても
100人以上、おそらく数百人程度と思われる。拉致の目的は
工作員が成り代わる身分盗用、いわゆる「背乗り」対象者や、
工作員日本人化の教育担当、技術者の獲得など様々で、
場合によっては単に工作員としての成績を上げるための拉致や、
侵入途中に遭遇したことによる拉致などもあると思われる。
(同書P138-、特別寄稿、「拉致被害者は全部で何人いるのか?」から抜粋)

●そうやって被害者を取り戻したらよいのだろうか……。

拉致被害者は、どこをどのように、どこから考えても、どうも、
政府認定の11件、16人では済まなさそうだ。

荒木氏の言うとおり、「数百人程度」とすれば、
その数の落差はあまりに大きい。

いったい、日本は、日本人は、どのようにして
この問題を解決していけばよいのだろうか……。
どのようにして、生存者を取り戻したらよいのだろうか……。

                    ※※

●急激な落ち込みを見せる対北朝鮮貿易……。

いま、被害者家族の会や支援団体、そして国民の間からも、
北朝鮮に対する経済制裁発動の要求がある。
とくに、家族会からの求めは悲痛に聞こえてしようがない。

ところが、今年3月に船主責任保険に未加入の外国船入港を禁止する
改正油濁法(改正油濁損害賠償保障法)が施行され、
事実上の制裁措置は始まっているのと同じ。
とくに、3月のアサリ輸入はゼロだったという。

また、日本国内の厳しい世論の現われとして、
04年度の対北朝鮮貿易は激減し、過去最低を更新、
前年度比7・8%減の263億9600万円に落ち込んでいるらし。
(以上、朝日新聞、読売新聞、28日付等による)

正直に言えば、私としては、経済制裁の効果について、
それが関係国と協調を得られたものでなければ、
少し見通しの弱さを感じてしまうのだ。

結論を急いで書いてしまえば、制裁措置は北朝鮮に対峙する姿勢を
さらに強固に、明らかにするものではあっても、
解決への呼び水となるものなのだろうか……と。

                    ※※

●中国、韓国とはギクシャクしているけれど……。

いま、中国、韓国との関係がギクシャクとしたものになっている。
日本からすれば、いずれも、極めて感情的なものなのだけれど、
北朝鮮問題に対処するうえでは、はやく、態勢を立て直さないといけない。

ギクシャクしている問題と北朝鮮問題とは別――ではあるのだが、
現実には、関係国をうまく巻き込む必要がある。

米国の力を利用するためにも、時を争って、
日本から仕掛けていかなくてはならないことが、
ほんとうは、たくさんある。

国際間の問題はどれ一つ、単独で存在するものはなく、
相互に影響を与え合う、いわば方程式の引き数のようなもの。
その、多元方程式を解かなければならない。

                    ※※

●いまのペースで日朝協議を続けても……。となると?

なお、最終的な……、ほんとうに最終的な解決は、
現在の、北朝鮮における体制が継続する限り、ないのではないか。

被害者、数百人とも見られる拉致問題の全容を解明し、
生存者を取り戻すのは、現実の問題として、ほんとうに難しい。

いまのペースで日朝間の協議を続けても、
それはたぶん、絶望的だと思う。

                    ※※

●ニュースの行間に見え隠れする、米国の視線……。

日本が経済制裁するかしないか――も、解決に、もちろん
影響はすると思うのだけれど、それよりも、もっと、もっとハードなプログラムを
用意しないと、間に合わないのではないかと思う。

このことについて、核問題をからめて、特に日米間では、
水面下で検討を進めていることが、あったりするのではないか。

それに……、このところの北東アジア情勢は、
中国、韓国での反日デモに揺れた観があったのだけれど、
報道の行間からは、なんとなく、米国の視線を感じている。

深海に響く、ピコーン、ピコーンという、
潜水艦のソナーのような音もしている……。


                    ※※
≪追記、備忘録≫

さらに前のニュース。

17日の日曜日、日比谷公園で拉致問題解決を求める集会があった。
当初、屋内の会場を予定したていたが、入りきれず屋外に。
6000人が参加した。

横田めぐみさんのお母さん、早紀江さんが訴えた。
「もし、みなささん、自分にそういうことが起きたらづするでしょうか。
命がけで戦うと思います。ですから、日本政府がこんなことでは困ります」。

……言葉を飲み込む。


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by yodaway2 | 2005-04-29 18:34 | 北朝鮮問題、どうする
「週刊!」とアタマにつけてみようかと、考えてみた。^^
今日はニュース、時事ネタではなく、私の”日記”――。

私のブログ、Tomorrow's Wayを開設して1年が経ったことは、
過日、4月14日付のエントリーに書かせていただいたとおり。
今日までに、387件(非公開除く)のエントリーをUPし、
いまも、まだまだ触れていきたいことがある。

けれども、その裏側で、いつも、ちょっと
立ち止まりたい欲求にかられている。

インターネットにブログが登場し、広がるなかで、
個人の意見発表、情報発信は、とても容易になった。
その便利さを、私も享受し、振り返れば、平均して1日1エントリーの
スピードで、1年間、やってきた。

しかし、これでは不十分……と、思い始めている。

                    ※※

不十分なのは、まず、自分自身の「考え」の磨き方にある。
それで、揺れている。

”十分”などあり得ないので、その時々に、ありのまま書くべし――という呼び掛けと、
いやいや、その考えではまだ視野も狭く、浅はかだ――との、
2つの考えが、いつも綱引きしてしまう。

                    ※※

なあに、そんなに堅苦しく考えずに、とにかく書こう――、
そう思って、エントリーをアップし続けてきたのだけれど、
ここ、数日来、この綱引きは、けっこう、内なるストレスになってしまった。

                    ※※

なぜ、そう考えているのか、それは私の”内心の秘密”として、
具体的には明かせないのだが、ブログを書いているうちに、
つまりエントリーにまとめているうちに、自分の感情が増幅されてしまい、
少し、本来、目指したい方向とズレてしまうことがある――と、気付くことがある。

                    ※※

原点に返りたい――。
そんなふうにも思い始めている。

私のキーワードは、知略、少数精鋭、逆転、
柔よく剛を制す、弱をためて強に勝つ――などなど。

また、当事者意識の欠ける、すなわち
”批判有理主義”(=勝手な言い方です。^^)は、私の趣味じゃない。

逆から言えば、1つでも2つでも、現状を改革しようと、
泥まみれになって奮闘しているのであれば、
それが誰であろうと、共感していきたい。

さらに、他人との争いに発展しそうなことに、
あまりにも安易に組みする考えは持ちたくない。

また、個人であれ、会社であれ、国であれ、
それが政治であれ、ビジネスであれ、友人関係であれ、
自分自身を見失ってはいけないと考えたい。

思慮の少ない考えによって、
自分自身を見失えば、必ず失敗する。

                    ※※

とにかく、少し落ち着きたいなあ……と、考えることも、しばしば。

                    ※※

私は文章を書くことが、すごく好きで、
たとえばバスに乗っても、鞄から紙片を取り出し、
バスに乗り合わせた人々のようすなどを書いたりする。

誰かの話を聞いているときも、いつも、こっそりメモを取ったりしている。
犬の散歩をすれば、街並みのようす、行き交う人々のようすを、
書き留めてみたいと思う。

そのニュース、時事ネタ版が、このブログ。

                    ※※

書くことが好きなので、たぶん、1週間に1度――などは、
約束できようはずもないのだけれど、つまりがまんできないと思うのだけれど、
少し、気持ちの整理をして、自分を振り返りつつ、しっかり発信していきたい――との趣旨で、
当分の間、当ブログの名称に、「週刊!木村剛」に習って、
こちらにも「週刊!」をつけてみることにした。^^

すぐに、また、元に戻してしまうかもしれないけれど、
趣旨は、自分の発信する中身を、今よりいくらかでも、充実させたいから。

ちょっと、これで、しばらくやってみよう。


(と言っても、ほぼ毎日――という、エントリーのペースは、
あまり変わらない恐れはあるのだけれど。^^)


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by yodaway2 | 2005-04-28 19:00 | ブログの気持ち、いろいろ
柔道、内柴の挑戦に、ニッポンの原点あり?――小よく大を制せよ。
●何か、明るいニュースを……と、探した。

朝、いつものように新聞を開き、
何か明るいニュースがないかと、ページをめくった。
そして、コーヒーを点てながら、サイトも。

それが、つらいニュースであっても、
それから目をそらしてはいけないとは思うのだけれど、
今朝は、何か違うニュース……、何か明るい話題を探したかった。

なかなか見つからなかったけれど、
こんなのはどうだろう……。(!)

                    ※※

日本経済新聞、スポーツ面。
「燃焼誓う小兵・内柴。――無差別の全日本柔道に60キロ台、挑む」

サイトではくまにち・コム(熊本日日新聞)で読める。
こちらの見出しは、こう。
「柔道全日本選手権 内柴が大型選手に挑む 29日、日本武道館」

                    ※※

●軽量、内柴。すべての柔道家にあこがれの大会だから、と。

日経の記事から、一部抜粋。

>29日に行われる柔道の全日本選手権(日本武道館)に、
>アテネ五輪66キロ級金メダリストの内柴正人(旭化成)が出場する。
>体重無差別の同大会に60キロ台の選手が出場するのは、
>南喜陽(現女子強化部長)以来28年ぶりだ。

>内柴は五輪金メダルで推薦資格を得た。
>「すべての柔道家にとってあこがれの大会。今後の柔道人生にも
>いい経験になる」という上村春樹強化委員長らの勧めで出場を決断したという。
(記事冒頭、以下略)

                    ※※

●自分より大きい相手ばかり――。初心に帰る、と。

くまにち・コムでは、次のような内柴の声も紹介されている。

「無謀かもしれない。だからこそやってみたいという気持ちがある」
「『やるか?』と聞かれたら『やる』と答えるのが自分だから」
「正直言うと、怖い気持ちもある。でも子供のころは
自分より大きい相手ばかりだった。初心に帰る」

                    ※※

●嘉納治五郎の説いた「柔よく剛を制す」――。

小さな身体で、大きな相手にぶつかる――。
その意気や、よし!

明治期の日本で生まれた柔道――。
その創始者、嘉納治五郎(かのう・じごろう、1860- 1938)は柔道の極意を、
「柔よく剛を制す」と言い表した。

近代柔道は、ご存知のとおり体重別の階級による試合となったけれど、
もともと、創始者、嘉納は体重無差別による試合としていた。

嘉納自身、小柄な体格であったのだが、それで大きな相手を、
ポンポン投げ飛ばしたのだという。
柔よく剛を制す――、転じて「小よく大を制す」。

その精神が体現されて然るべきなのが、無差別の大会。
しかし、言うは易く、挑むは難し。

体重が勝っている方が、がぜん、
有利であることは、否定しようがない。

                    ※※

●90年、準優勝の古賀は70キロ台だったが……。

軽・中量級選手による無差別大会への挑戦では、
90年の古賀稔彦が記憶に新しい――と日経。
古賀は70キロ余りの体重ながら決勝まで勝ち進み、
当時の最重量級世界王者、小川直也と対戦、一本負けした。

しかしその準優勝は、柔道界における快挙として、
いまなお、賞賛を浴びている。

内柴は、その古賀よりも、さらに小さい。

                    ※※

●周囲はケガを心配するけれど……、「やる」。

周囲はケガを心配するのだが、それに対して、
内柴は次のように話す。

「勝てない戦いでも『やるか』と言われれば、
『やる』と答える教育しか受けていない。
ケガをしたらそれまでの運命」(日経)。

うーん!……サムライだ。

                    ※※

●小柄でもエネルギッシュ。――かつての上司を思い出した。

私事。――ちょっと話がズレルかもしれないのだけれど、
私が若いころに付き従った上司のことを思い出した。

彼はけっこう、かなり小柄だったのだけれど、それが、
まるでマラソン選手のようにタフで、しかも、
曲芸師のごとくすばしっこかった。

彼が、彼自身の人生において、何を理想に描いていたかは、
振り返って、いまも判然としない部分はあるのだけれど、
彼の行動力、発想力にはたびたび驚かされた。

ときに、彼は、意表を突くような指示を放ち、
同僚と共に、私も、幾晩も徹夜続きになったりした。

                    ※※

●知恵、発想力、行動力、そして気分転換の速さ。

彼をさすがだと思ったのに、
気分転換の早さ――もあった。

うまくいかないこと、思い通りにいかないことがあったとしても、
彼は、それを引きずらないのだ。

せいぜい夜まで。カラオケかマージャンで発散して、それでおしまい。
あくる日はケロッとしたもので、前日に諍(いさか)いを起こした相手にも、
なんのてらいもなく、平気のへいで手を差し伸べ、仲直りを求めていた。

トラブルを起こした取引先に対しても、ほとんどそれは同じ。
平気のへいで訪問し、新しいビジネスを持ちかけ、盛り上げてしまう。
その「技」――には、学ぶべきことがたくさんあった。

彼もまた、柔よく剛を制す、少よく大を制す――だった。

                    ※※

●ニッポンも”軽量短躯”の国――。だから……!

さて、Tomorrow's Wayとしては、
最後は時事ネタにひっぱらないといけない。

つまり……、内柴の挑戦に、私たちの社会、ニッポンの国の姿を重ねたいと思うのだ。

なんのかんの言っても、ニッポンは基本的に資源の少ない、国土の狭い国。
しかし、柔よく剛を制す、小よく大を制す――の、知恵と技とを駆使してきた。

いろいろ、この社会、この国を取り巻く問題は尽きない。
しかし、それに堅く構えすぎてはいけない。
軽やかに、しかしひるまず、戦い抜くのがよいと思われる。

                    ※※

内柴の挑戦には、ときとして、日本人が再確認しなければならない、
”原点”が秘められている、とまで見ては大げさ――かナ?

と、まあ、ここまで引っ張って、時事ネタに落とすことが、やっとできた。^^
これにていったんアップ、送信ボタンをポン!



◆関連エントリー→古いPCから現れたメモ書き。少数精鋭国家の理想――。

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by yodaway2 | 2005-04-27 19:21 | 少数精鋭国家の理想
脱線事故、誰が償えるのだろうか……。(続報)
尼崎市における列車脱線事故の続報。

今朝まで、先頭車両で生存が確認されていた4人のうち、
1人の女性と1人の学生が救出された――との知らせ。
しかし、その一方で、犠牲者の数は増え、
死亡者71人、負傷者441人――に。(サンケイ、26日午前9時7分)

                    ※※

テレビ、新聞……と、ニュースでは、さまざま、
事故の原因が論じられ始めている。

脱線時の速度違反には多くの証言があり、
原因として最も強く疑われている。

置き石を踏んだ跡、破砕痕も残っていたが、事故との因果関係は不明。
通常であれば、よほどの石でない限り、列車が跳ね飛ばすらしい。

また、JR西日本の安全対策として、脱線防止ガードが、
事故現場に設置されていなかった――との指摘もある。

                    ※※

テレビで解説していた専門家によれば、
それはカーブ、勾配などで、レールに並行して、
線路を少し上回る高さのガードを設置していくだけの、
単純な仕掛けらしく、コスト面でも決して高額ではないという。

しかし、この脱線防止ガードさえあれば、それだけで、
車輪の浮き上がりがあっても、めったなことで、
脱線まではしないのだという。

現場はR300のゆるやかなカーブ――、しかし勾配があった。
安全装置(脱線防止ガード)は設置されて然るべき箇所だった。

過去の、事故からの教訓に学んだ先人の知恵、技術が、
いまのJRには、うまく継承されていない――と、その専門家は話していた。

                    ※※

どこがどのように狂って、この事故は起きたのだろうか。
それは、この事故に特異な原因からだったのだろうか。

それとも、私たちが見落としがちの、
共通の何かがあって、事故は起きたのだろうか。

失われた人々の命を、誰が償えるのだろうか……。


                    ※※
≪追記≫
28日午後7時のニュースにて。事故の死亡者が106人に達した――とのこと。
原因究明は、当然にして徹底的に行われて然るべき。
加えて、私たちの社会が問われていることもあるのではないか、と考える。


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by yodaway2 | 2005-04-26 10:14 | 社会の問題、世相さまざま
尼崎市で列車事故。救出続くも、最悪の大惨事に――。
午前9時18分。兵庫県尼崎市、JR福知山線、
尼崎-塚口間の踏切付近で、乗客約580人を乗せた、
快速電車に急ブレーキがかかった。

軋む音、轟音。
電車は脱線し、線路脇のマンションに激突――。

先頭から5両が脱線し、とくに前2両は大破。
先頭車両はマンション1階にのめりこんでいて、
形をとどめないほどの惨状に。

                    ※※

先ほどから、午後7時のNHKニュースを見ている。
現場から、いまも救出活動が続いている映像が――。

これまでのニュースでは50人が死亡。
まだ、増える可能性がある。
負傷者は400人以上とのこと。(20:00現在)

原因については調査中――。
一つ前の駅で8メートル、オーバーランし、
それを取り戻そうとしたのか、ふだんよりスピードが出ていて、
荒い運転に感じた――との、乗客の証言がある。

現場は半径300メートルの弧を描くカーブで、
時速70キロに制限された地点だった。

また、JR西日本は会見で、事故との因果関係は
不明としつつ、事故発生直後に、現場に急行した同社社員が、
レール上に「破砕痕(はさいこん、石などが砕けた跡)」を確認した、と述べた。

                    ※※

政府は官邸危機管理センターに官邸対策室を設置。
北側国土交通相は午前中の閣議を途中退席し、現場へ。
天皇陛下も会見でお見舞いの言葉を述べられた。

                    ※※

朝、いつもの月曜と同じように起きて、会社へ通勤する途中だった乗客。
学校へ向かおうとしていた学生、そして何かの用で乗り合わせた人たち――。

みんな、1週間が始まる――、そんな思いを胸にしていたと思う。
事故は一瞬にして、人々の命を奪い、思いを呑みこんだ。

                    ※※

JR発足後、最悪の大惨事になってしまった。
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしたいと思う。



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by yodaway2 | 2005-04-25 20:12 | 社会の問題、世相さまざま
補選、自民2勝。民主党は立て直し急務に――。(速報)
福岡2区、宮城2区の衆院補選で結果が出た。
福岡は首相の盟友、山崎拓氏が返り咲き。
宮城は公募候補、42歳の秋葉賢也氏(前県議)がせり勝ち――。

報道では「首相に追い風」「首相、政権運営に強気」などの
見出しが多いけれど、むしろ、今回の結果は
民主党に対する影響から見るべき。

                    ※※

共同の見出し。
「岡田代表の求心力低下、民主、戦略抜本見直しへ」。
こちらの側面の方が気がかり。

同記事にあるとおり、福岡、宮城の候補者は、
民主党の影の代表、小沢一郎氏の主宰する「小沢塾」の塾生だった。

岡田氏の求心力云々もさることながら、
小沢氏その人も責任が問われる事態――のはず。

                    ※※

山崎氏については、もともと、”実力者”ゆえ割愛。
山崎派出身のタケベ幹事長は、さぞやホッとしていると思われる。

秋葉賢也氏は県議3期、松下政経塾の出身。
非・2世議員。この補選を千載一遇のチャンスとみて、
公募による候補者選考に手を挙げ、出馬した。

選挙では自民党・安倍幹事長代理が、
何度も仙台入りし、ほとんど付っきりの状態に見えたほど。
それで、補選での当選ではあるけれど、
ひょっとすると、たぶん、ゆくゆく森派入り――ではと思う。

                    ※※

民主党、岡田氏は「立て直し」を余儀なくされる。
個人的には、小沢氏から離れる方が、
民主党は健全になる――との感想を抱く。


                    ◇◆
≪資料編≫

◇衆院宮城2区補選開票結果(選管最終)
当 58,023 秋葉賢也(自新)
  52,381 門間由記子(民新) 
  22,702 菊地文博(無新) 
   8,358 五島平(共新) 
   6,808 田山英次(社新) 

※投票率は36.75%(03年11月=前回衆院選;54.87%、▲18.12ポイント)
宮城県内において投票率は戦後最低。当日の有権者数、40万7903人。

※山崎拓氏についてはこちらで。→自民・山崎拓氏が復活 衆院補選福岡2区(朝日)

※この項、短信にて失礼。
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by yodaway2 | 2005-04-25 01:47 | 風雲急!政局と選挙
日中会談。”トリックアート”のような危機管理。――けっこう微妙?
日中首脳会談から一夜明けて、さまざま、ニュースを読んでみた。
まとまるかどうかわからないけれど、多くの報道とは、
少し異なる気持ちになっているので、エントリーを書きはじめてみたい。

                    ※※

●川中島の決戦に、切り結んだ信玄と謙信――?

国家間の諍いにかかわらず、それが企業間であっても、個人間であっても、
お互いの利益、主張、信条などが対立し、その溝を埋め難い場合、
双方、メンツを立てあいながら、いったん兵を引く――ということはあり得ると思う。

川中島から兵を引く信玄と謙信――。
どちらが信玄で、どちらが謙信かはともかく、ちょうど、そんなふうにも思えてきた。

また、会談の結果については、こんなイメージがわいた。
トリックアート……。

横からみると長靴の形をしているのに、正面から見れば女性の立像――。
私の街にそういうオブジェ(彫刻)がある。
トリックアートの、ひとつの典型的な作品らしい。

会談の結果について、日本、コイズミ首相が、
中国、胡錦濤主席がそれぞれ会見した。
当然のことながら、温度差のある会見の内容。

問題を、いわば棚上げにした格好なのだが、ただ、双方は、
事態を沈静化させることが、「共通の利益」とだけは確認した。

                    ※※

●「危機管理」に動いた、2つの国のトップ――。

今回の首脳会談は、コイズミ首相と胡錦濤主席の、
日本、中国双方のトップによる、「危機管理」を目的に絞った会談だった。

何かを生み出そうという、建設的、創造的な会談ではなく、
いかに、日本、中国の双方が、持てるものを失わないか――が目的にされた。
経済的な問題としても、政権の威信の問題としても、
そして国家のイメージの問題としても……。

中国は首脳会談に向けて、反日デモの押さえ込みに、
4週目にして始めて本気で取り組み、ほぼ、押さえ込んだ。

まだ、今後については懸念があるが、中国政府はすでに、
デモを徹底的に規制する方針を明らかにしていて、
この先も、これが緩むことはなさそうだ。

会談では、コイズミ首相が一歩引いた姿勢を示した。
胡錦濤主席も、国内世論、政権周辺のタカ派の視線を気にしつつ、
応じる姿勢を見せた。

「危機管理」に絞って見れば、これはやはり、
微妙なところにボールを落とした、しぶいヒットで、
成功であったと思う。

                    ※※

●ニッポン;相手の重心を吊り込もうと、引き技で仕掛ける――。

昨日の会談の場面を、ちょっと振り返ってみたい。

会場は胡錦濤主席が宿泊していたホテル。
そこにコイズミ首相が訪ねる形を取った。
ここで、もうすでに、日本側の意図が働きはじめている。

日本側の宿泊ホテルに招くことができないとしても、
双方に関係のない、別のホテルを選ぶことだってできる。
それをせず、ちゃっちゃと、相手のホテルに乗り込んだ。

政権内からも反対があったのに、
北朝鮮を2度も訪朝したのを思い出す。

ただ、引き下がって、相手への配慮を見せよう、
そう、日本側は考えて臨んだ。

                    ※※

●握手;どーんと飛び込んできた、コイズミから差し出された手に――。

会談の会場となった部屋――。
足早に入っていく首相……。胡錦濤主席が突っ立つようにして、待っていた。
首相は大きく笑顔をつくり、ザザッと手を差し伸べ、半ば、強引に握手。
胡錦濤主席の表情は硬く、笑顔なし。引きつり気味にさえ見えた。

カメラの前を誰か(記者には見えず)が横切ったりしたので、
会場でそれぞれがピシッと立ち位置につかないうちの、
首脳同士の再会、握手になった。

胡錦濤主席の後ろにいた通訳の女性も、
カメラのアングルのなかに入ってくる気配が残っていたので、
不意打ち同然のスピードで、コイズミ首相が部屋に現れた雰囲気があった。

                    ※※

●冒頭;津波被害の話題、チグハグなやりとりに――。

冒頭の発言が、また、おもしろい。
最初にコイズミ首相が切り出すが、日中間の問題ではなく、
津波の被災地、アチェ視察の印象を話題に振った。

それがまた、よくよく振り返ると、とても
チグハグなやり取りだった。

コイズミ首相。大きく、身振りを交えて。
「今日ね、津波被害の大きかったアチェに行ってきたんですよ。
いやあ、ひどい惨状でねえ……。まだ9万人も行方不明だそうですよ」

胡錦濤主席。
「インドネシア国民が必ず困難を克服すると信じています」

おかしくないかナ? ――このやりとり。
「おお、そうですか。よく時間が作れましたね。私も行くんだったなあ。
中国と日本で、ぜひ、復興支援に力を合わせましょう」――くらいの
返事がほしかったところ。

ゴチゴチ、ガチガチに堅い返事になった。

「カレー食べに行きませんか?」
「ソフトクリームって身体にいいのかなあ」
――みたいな、関係はしているけれど、なんかちょっと、
フィット感のないやりとりだった。

                    ※※

●謝罪や補償に言及せず――の計算式。

コイズミ首相は会談において、謝罪や補償を求めなかった。

中国側は今回の会談を受ける条件として、
テレビカメラの入る冒頭で、コイズミ首相が謝罪や補償に言及しないことを、
求めていた――とされるが、コイズミ首相は、それどころか、
報道陣を追い出したあとのやりとりでも、それを言わなかったようだ。

これは、先に”恩”を売ったカタチ。

中国側は、日本に責任がある――なんて言っているが、
大使館の安寧(あんねい)の確保に義務を負う、
国際法を理解していないわけではない。

本質的には、負い目がある。
そこを、日本側は、敢えてはずした。

                    ※※

●5つの要求項目;まあ、いいや、こンくらい――と。

会談で胡錦濤主席が示した5点については、
日本側はたぶん、事前にはつかんでいなかったと思われる。

これはた中国外交部、中国共産党の裏方たちが、
必死になってまとめたもの。孔泉報道官は前日もこの日も、
目を真っ赤にしていたので、たぶん、首脳会談を前に、
何日も徹夜続きになっていたのではないかと思われる。

それは明らかにウサギの目になっていて、
睡眠不足が見て取れた。(花粉症でなければ、ね。)

首相は会談でこれを聞き、問題はあるが、
しかし、まあ外交文書でもなし、これも目を瞑る――とした。

                    ※※

●反日デモ防止;うんうんと、大きく首をタテに……。

ヤマ場はコイズミ首相の切り出した再発防止要求――。
胡錦濤主席は、言葉にはせず、大きく首を縦に振ってうなずいた、という。
それが、精いっぱいだった。

コイズミ首相は、これでよし、とした。
あとのことは、外相、事務方に任せればよい、とした。
首脳会談のレベルでは、相手に大きく首を振らせただけで、十分と考えた。

よくよく考えると、日本側の要求に、
国内事情から声も出せず、ただ、首を振って答えた――とは、
ちょっとおもしろいシーンだった。

                    ※※

●歴史問題;”返礼”に、中国尊重のシグナル送る――。

一方、胡錦濤主席は靖国問題、歴史認識問題については、
どうしても成果を挙げたかった。が、実際の、攻・守の関係については、
内心、理解していただけに、直接的な表現を避けた。

もちろん、コイズミ首相の出方が読みきれず、
主張を応酬するような展開には、決してしたくないと考えていた面はあった。

コイズミ首相は会見で明言を避けたが、
胡錦濤主席が反日デモ防止で首を縦に振ったのと裏返しになり、
中国政府の立場を尊重するとの感触は与えたのだろう。

                    ※※

●「いちいち討論……」の、言葉のしっぽをポーンと踏んだ。

コイズミ首相は会談後の会見で、靖国問題、歴史問題について、
「胡錦濤主席は靖国の問題、歴史の問題には触れましたが、
同時にいちいち討論する気はないと話されましたので、
私も話しませんでした」と述べた。

この「いちいち討論する気はない」とは、実に微妙な部分を、
ペロリと紹介してしまったもんだ、と思った。

胡錦濤主席の真意は、ひょっとすると、少し違うものだったのではないかと
なんとなく思うのだが、この言葉のしっぽを、ポンと踏んだところで、
コイズミ首相は窮地に立つことなく、一番のハードルをあっさりクリアした。

                    ※※

●トリックアートの如く、見る方向で異なるカタチに。

会談が終わったあと、外国の報道陣から「どうだったか?」と聞かれ、
首相は上機嫌に、英語で「ベリィ・グッド・ミーティング!」とやった。

一方、胡錦濤主席は、いぜん表情も硬いまま(ひきつり気味、顔に汗)、
会場の部屋の外で立ったままで、会見に応じた。
それは、中国の国家主席としては異例のことなのだという。

軍配は敢えて挙げず。
しかし、冒頭で述べたように、この会談は「危機管理」を目的にしたもの。
成果は、トリックアートのように、見方によって違ってくるのかもしれない。

しかし、2人は、それでよし――とした。

                    ※※

●日中の大将戦;引き分けにこそ「利」あり……?

報道のうち、解説記事や社説では、首相が
謝罪や補償を求めなかったのは、失敗だった――との評価が見られる。
結局、謝罪外交に戻った――とするような解説もあったと思う。

しかし、そんなことはない。
微妙なところで、けっこう、よい引き分けを演じた。

                    ※※

日本、コイズミ首相にせよ、中国、胡錦濤主席にせよ、
どちらも傷を深めずに、いま目の前にある危機から脱しようと、
水面下では必死に水を掻いた。

心のうちは、双方、知恵の限りを尽くして戦ったのではないかと思う。

どちらの国にあっても批判は尽きないと思われるが、
yodaway2としては、今回の会談、
そうそう捨てたものじゃない――などと考えてみた。^^


                    ◇◆

≪Tomorrow's Way 関連エントリー≫
・日中会談。共に勝者にも、共に敗者にもなり得る――と。(速報)〔4月23日〕
・戒厳令の上海。早く”大人の対立”になると、いい。〔4月23日〕
★「負けて勝つ」の思想こそ、日本独自の強み。――中国問題。〔4月22日〕

                    ◇◆
≪資料編≫
・中国大使館→胡錦涛主席、小泉日本首相と会見(新華社)〔2005/04/24〕
・中国大使館→胡錦涛中国主席、中日関係について重要談話(新華社)〔2005/04/24〕
・人民網日文版→胡錦濤国家主席、日本の小泉首相と会見
※日本;外務省HPの発表資料は未掲載。掲載確認後、追記します。(25日14:00)


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by yodaway2 | 2005-04-24 21:44 | 中国と、どう付き合う
日中会談。共に勝者にも、共に敗者にもなり得る――と。(速報)
今夜、行われた日中首脳会談について、いくつか、内容が伝わってきた。
報道機関も、先を争ってのことで、断片的でしかない。

帰宅してテレビをつけたところ、TBS系、ブロードキャスターが終わりかけていたが、
ちょうど、「いま、日中首脳会談のようすが入ってきました」と。

続けて次のように。
「胡錦濤主席が記者会見での話です。胡錦濤主席は、
歴史問題や台湾問題をめぐる日本の対応に、日本は深く反省すべきだ。
両国の取り組みいかんで、 両国は共に勝者にもなり得るし、共に敗者にもなり得る」

                    ※※

NHKのサイトではやや詳しく。
「最近、歴史問題や台湾問題をめぐる日本側の対応は、
自らの約束に反している。中国やアジアの人々の感情を傷つけ、
強烈な反応を引き起こしたことを日本は深く反省すべきだ」

その上で日中関係改善に▽過去の侵略の歴史を反省するという言葉を
行動の上で表し、二度と中国人民の感情を傷つるようなことをしないこと
▽台湾問題を正しく処理し、「ひとつの中国」の政策を守り
台湾独立を支持しないという約束を実際の行動で示すこと
▽両国の協力と交流を一層拡大することなどの、”5点”について求めたとのこと。

                    ※※

詳しい内容が伝わらない状態で、いろいろ考えても、
それが当を得た意見、感想になるかどうか、私自身疑わしいが、
ちょっと、中国側の対応を甘く読みすぎていたかもしれない。

報道では「……と述べ、中国側も日中関係の改善に意欲を示しました」などと、
お決まりの語尾で締めくくっているが、NHKのサイトで(――したがってニュースで)
伝えられている「5点」というのが、ひっかかる。

もっと、あけすけに言えば、気にくわない。

中国の国内事情によって、謝罪に応じないのはわかるが、
あべこべに、日本側からこそ問題にしていることも含めて、
5項目にまとめて要求してきているのが、ひっかかる。

でも、気持ちは、大きく持たなければならない――とは思う。

                    ※※

NHKがサイトで示しているのは”5点”のうちの3点だけ。
まさか、のこり2点に、東シナ海ガス田にからむ項目はないだろうね。

また、靖国問題が入っていないが、これは言及を避けたのだろうか……。
中国側が、表面上は、一番問題にしてきたことだから、
このことをもし、意図的に触れてこなかったつぃたら、
それはそれで、非常に重要なメッセージになる。

国連問題について、触れたのか、触れなかったのかも気になる。

                    ※※

――というわけで、いまはまだ、情報不足。
ただ、それでも、第一報に接した瞬間の、私自身のとまどいと、
疑問と、かすかな期待について、書き留めてみた次第。

願わくば、「カタチだけの会談」以上であったことを祈りたい。
さらに、この会談が、これまでの混乱の出口となるよう、それでも期待したい。


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by yodaway2 | 2005-04-23 23:48 | 中国と、どう付き合う