週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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<   2005年 01月 ( 22 )   > この月の画像一覧
イラク選挙、日本が一番、お金を出してるって、知ってる?
昨日、行われたイラクの暫定国民議会選挙について。
今日、午前中、BSで海外メディアのニュースをつけて、ちらちら見ていた。
英国・BBC、フランス・F2、スペイン・TVE、米国・ABC、CNN……。
どの国の放送でも、トップニュースだった。

                    ※※

●未来を、選挙に託すしかない――と、投票所に列ができた。

キャスター、レポーターたちは、みな、いつもよりは、
あきらかに高揚して、イラクの選挙、イラクのいまを伝えてきた。

投票に赴く人々のようすを、
投票所の前にできた長蛇の列に何時間も待ち続ける人々のようすを、
投票を終えて拳をふりあげながら出てくる人々のようすを、
輪になり、肩を組んで小躍りして歓声をあげる人々のようすを。

テロに怒りをぶちまける人々を、
恐怖を振り払って、投票した、と胸を張る人々を、
理想を語り、目を潤ませる人々を。

たしかに、1月30日の選挙は、1月30日の”戦争”――でもあった。
車両による移動を禁止されたために、群集に紛れての自爆テロが連続して発生した。
銃声が響き、迫撃砲が打ち込まれた投票所もあった。
結果、報道によってまちまちだが、少なくとも30人のイラク国民が死亡したようだ。

しかし人々は、それがどんなに悪条件であって、
不十分な選挙であったとしても、投票したのであった。
未来をこいねがって……、それを選挙に託すしかないと。

ある町の、投票所に向かう通りが、ヘリからの映像で映った。
ほんとうに町の端から端まで届きそうなほどの、長い列ができていた。
ある町では攻撃があったにもかかわらず、人々は投票所に戻って、
列をつくり直した――と伝える報道もあった。

これらは、みな、海外のニュースでレポートされたことだった。

                    ※※

●日本のメディアは、ちょっと冷めてないかい?

けれども、日本のNHKは豪雪のニュースがトップ。
それはそれで、豪雪の地域には重大なニュースだとは思うのだが……。

NHKでは、正午のニュースでも、そしてニュース10でも、2番目だった。
そしてそれが、他の国の報道にくらべると、なんと言えばよいのだろう、
シニカルと言うか冷静と言うか、淡々とした報道に思えた。
しかも、現場のライブな映像に、極めて乏しかった。

スンニ派のボイコット、テロが止まなかったこと、
選挙後にシーア派とスンニ派の対立が問題になる、
かえってテロが激化するかもしれない………などなど、
冷静な分析もしていただいた。

でも、なあんかなあ……と、思ってしまったのだ。

                    ※※

もちろん、危険を避けるため、どのメディアも
現地取材などが極端に制限されている事情は理解したい。
ただ、BBCにしてもABCにしてもF2にしても、その事情は共通で、
そのために現地取材をイラク人スタッフに託した割合は、
かなりあったのだと、放送の中で言っていたし、
ABCは取材にあたったイラク人スタッフを讃えていた。

                    ※※

●日本は米国と並んで、イラク選挙に4000万ドル拠出。

なぜ、こうした話を書くかと言えば、
今回のイラクの選挙に、一番、資金を提供している国が、米国と並んで日本であるからだ。
米国国務省のブリーフィング(ファクトシート、下記米大使館HPに掲載)によれば、
米国が4000万ドル、日本が同じく4000万ドル、そして次が、
欧州連合(EU)、すなわちヨーロッパの国々が束になっては3800万ドル――なのだ。

・在日米国大使館→ファクトシート・1月30日のイラク選挙(米国国務省)
  →http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20050120-50.html

このことは、もちろんニュースになっていたかもしれない。
(私は「一番出している」――との報道は記憶がないし、探せなかったのだけれど。)

資金面で、とは言え、他国に勝る支援をしている日本において、
私にはイラク選挙を伝えるニュースが、とても迫力に欠けて受け取れた。

                    ※※

●肯定、否定の前に、直視したいと考えてみた……。

今週の日曜日、サンデープロジェクト(テレビ朝日系)に、
民主党のネクストキャビネット(次の内閣)の外務大臣、前原誠司氏が出演し、
そのとき、投票開始が迫っていたイラクの選挙について、次のように話した。
「成功、失敗を言うよりも、その結果を受け入れる」。

日本はイラクを支えるのに、すでに中心的な国のはず。
政府の政策を認めるにせよ、反対するにせよ、
イラクで行われた選挙について、直視しなければならないと思う。

                    ※※

今回のイラク選挙が、日本にとっても極めて重要なこと――と、
日本のメディアはそれを十分、私たちに伝えてくれただろうか?


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by yodaway2 | 2005-01-31 23:54 | 日本とイラク、どうなる
趙紫陽氏の残した言葉。中国の腐敗は抑制できない……と。
17日に死去した、中国の元共産党書記長、趙紫陽氏が、
生前、現在の国家指導者、胡錦濤国家主席らに、
非常に厳しい批判の言葉を残していた――とのニュース。
11時50分現在、日経(北京共同)、読売の2紙が伝えている。
・日経(圧縮)→http://qrl.jp/?175108

                    ※※

●思想も信念もない、どう進めてよいのかもわかっていない……。

趙紫陽氏は89年の天安門事件で、誤った指導を行った、として失脚させられた。
以来、15年間、趙氏は北京市内の自宅に、軟禁状態に置かれてきた。

批判は昨年夏、趙氏の自宅を友人らが訪れた際に話された内容とのことで、
ニューヨークに本部を置く人権団体「中国人権」が発表した。
元記事の著作権を気にしつつも、非常にひっかかるので、
ソースが消えてしまう前に、「」の中の部分(本人の言葉)のみをカットしておきたい。

まず、日経から。
>(政治腐敗対策や民主化に)思想も信念もない。
>一度天下を取ったらいつまでもそこに居座れると思っている。

>(インドネシアで長期間、独裁政治を続けた)スハルト軍事政権下の
>腐敗よりもさらに深く社会に浸透している。

>胡主席も温家宝首相もどう政治改革を進めていいのか分かっていない。
>西側世界の資本主義も当初はひどかったが、中国が歩んでいる資本主義は最悪だ。

                    ※※

●共産党が、今なお、あらゆる資源を握っている……。

以下は、読売から。
>現職の指導者には(政治の現状を変えようとする)理想や信念がない。
>彼らは中国をどこに導くべきかわかっていない。

>胡錦濤(総書記)と温家宝(首相)に政治体制改革に対する考えがあったとしても、
>多くの既得利益者の恨みを買うことは難しい。どうしようもない。

>共産党があらゆる資源を握っているという基本的事実は(過去と)変わらず、
>腐敗は抑制できない。中国のように深刻な国は世界でもまれだ。

                    ※※

以上の言葉は、趙紫陽氏が不遇の身にあったとは言え、
中国をどう見るか――について、気にとめる意味はありそうだ。


                    ※※

●中国経済、04年に9・5%の成長、対中貿易額は第1位に。

25日、中国国家統計局は、2004年の中国の、
国内総生産(GDP)の伸びは9・5%になったと発表した。
中国政府は経済の過熱を警戒し、引き締めを図ろうとしているが、
投資ブーム、消費ブームにはブレーキがかからない。

日本の高度経済成長時代も、年平均10%という、驚異的な成長率を残したが、
数字だけの比較では、ほとんどいっしょのよう。

また、26日に財務省が発表した2004年の貿易統計によれば、
対中国の貿易額は22兆2500億円(通関ベース、含む対香港)となり、
対米貿易額の20兆4795億円を抜き、第1位になった。
これは、戦後初めてのこと。

                    ※※

●経済の沸騰に、警戒感は薄らいでいる……?

日本の高度経済成長時代も公害問題や首都圏、都市部への人口集中など、
さまざまな問題が生まれた。また、遅れて首相になった田中角栄氏は、
公共事業費をバラマキ、社会保障費を増大させ、その後の日本に、
非常に大きなツケを残した。

しかし、中国のそれは、国が大きいだけに、さらに壮絶――であるのかもしれない。
それを趙紫陽氏は語っていた。

もちろん、中国政府、現在の国家指導者も、そのあたりは
十二分にわかっているとも思われるので、これから先、うまく調整するかもしれない。
それに、ちょっと前までは中国経済の先行きについて、
警戒論が多かったと思うのだが、最近になって、
楽観論が増えているのではないか――との感触が感じられる。

例えて言えば、「バスに乗り遅れるな」――、だ。
そして、その熱気に呑まれるようにして、警戒感は薄らぎつつあるのではないか。

                    ※※

●趙紫陽氏宅の前で慟哭する人々……。

趙紫陽氏が亡くなったことに対する、中国政府の伝え方は、
とくに国内向けではTV報道をほとんど行わなかったなど、極めて制限されたものだった。
中国政府は、天安門事件の記憶がよみがえることを恐れた。

人々の、自宅への弔問は許されることになったが、
これは当然のことながら、当局の監視下に置かれていたはず。
大学なども監視下に置かれていたらしい。
葬儀には、ロイターの報道では約2000人が参列したらしいのだが、
それはすべて、事前に認められた人だけの参列だったのだという。

                    ※※

テレビのニュースで、趙紫陽氏の自宅を弔問する人々の映像を見た。
慟哭する初老の婦人……、うわぁ、と泣き崩れるようにして、
「あなたがいなくなって、誰が導くの」。
同じく初老の男性。「中国で唯一、正しい道を貫いた指導者だ」。

                    ※※

●いまも鮮明な、天安門広場での姿に……。

89年の天安門事件のときの、趙紫陽氏の姿を、はっきりと覚えている。
学生たちの中に分け入って、小さなハンドマイクを握り、話した。
「来るのが遅くなった」……。

そして、ハンストを続ける学生に中止を呼びかけ、泣いた。
立てこもったバスの中から、手を差し出す学生に対し、握手で応えもした。

けれども、趙氏のそうした行動は、鄧小平氏の逆鱗にふれることとなった。
鄧小平氏は、趙氏が民衆の前で泣いた姿を許さず、失脚させた。

                    ※※

すさまじいばかりのエネルギーを孕み、膨張の続く中国のパワー……。
しかし、いつ動揺に見舞われるかも知れず、それはまるで、
巨大なロシアンルーレットかチキンゲームのようにも思えてくるのだ。


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by yodaway2 | 2005-01-30 23:56 | 中国と、どう付き合う
国債残高、08年度に625兆円、120兆円増と。――え?
たまに、経済ネタで……と。
28日に財務省が発表した、国債発行残高の見通しについて。
財政状態が現行のまま推移すると、試算では、
2008年度末の国債残高は625兆円にも達するのだという。
・共同(gooニュース、圧縮)→http://qrl.jp/?172043

                    ※※

え?――と、目をこすった。
08年度とは、すなわち4年後、年度が変われば3年後。
それで、今年度末(04年度末)の国債発行残高の
見通しはいくらかと言えば、505兆円。

ということは……、引き算してみて、なんと、120兆円も多いではないか!
うーmmm。にわかには信じ難し。

ちなみに財務省の予測によれば、
08年度の新規国債発行額は40兆円を突破する――などと言っている。
ひょっとすると、いくらかの、脅しも混じっているのではと、
再び目をこすらずにはいられない。

                    ※※

たしか、コイズミ首相は、政権スタート時に、年度ごとの国債発行額を
30兆円以下に抑制すると公約した。しかし、それを守れず、野党から袋叩きにあった。
首相は首相で居直り、「たいしたことじゃない」と失言、支持率を下げた。

これには、失言当時において、すでに、政策参謀のタケナカ大臣から、
目の前の国債発行額にこだわりすぎるより、
プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を優先させるべきだ――との
助言があって、それが影響したとも思われる。

しかし、国債発行の見通しが、いまなお、
増加すると予測せざるを得ないのは、考え込まずにはいられない。

                    ※※

コイズミ政権は、これでも過去の政権にくらべれば、
極めて抑制的に取り組み、景気対策としての財政出動は、
ほとんど行っていないはず。

にもかかわrず、08年度の見通しでは社会保障費などの増大により、
30兆円に押さえたいはずの国債発行が、40兆円にも膨らむのだという。
また、「大量」の国債の償還も、08年度にピークを迎える。(――だったよね?)

一方で、07年度には、日本はいよいよ人口減少時代に転じる。
つまり、納税には、なかなか期待できない世代が増えていく。
総額1400兆円と言われる、国民の高い貯蓄は頼りにしたいところだけれど、
それも高齢化社会に突入したなかで、急速に減少に向かっているようだ。

                    ※※

政治の場の闘争――には、Tomorrow's Wayとしては寛容でありたいのだけれど、
この国の改革には、もはや政党間の、そして政党内の、
「民族対立」、「宗教対立」、「地域紛争」を続けている余裕がないのではないか。

                    ※※

話は全然べつなのだけれど、インドネシア政府が、被災地からの
外国軍撤退を求めたとのニュースが、頭のなかでこのニュースとクロスした。
被災地における民族紛争への国際社会の介入を嫌ってのことだと言うのだが、
被災した人々のことを思えば、なぜ――と、疑問に思わざるを得なかった。
未曾有の災害に襲われ、国家危急存亡のときに、民族紛争、内戦とは……と。

全然、違うことではあるのだけれど、
この国の将来に、危急存亡のときと考えれば、政治の場にも、
停戦はあってしかるべきだと思う。

リーダーの方々には、座して、この国が沈んでゆくことだけは避けてほしい。
私が言ってどうなるものでもない――、それはわかっているのだけれど、
そう、考えないわけにはいかないのだ。

愚痴っぽいだろうか。
でも、今なら、まだ間に合うはずだ。


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by yodaway2 | 2005-01-29 18:40 | 経済を、ちょっと考えてみる
戦うプリンセス、ライス氏が国務長官に就任。――ゆえに、戦いは続く?
昨日、米国にライス新国務長官が誕生した。
ライス長官は、26日に開かれた上院本会議で、
賛成85、反対13の賛成多数で、指名が承認された。

ライス国務長官には、たぶん、これから度々ご登場いただくことになるので、
今後のことを考えて、Tomorrow's Wayなりにその人となりを、
ちょっとメモっても良いかと考えた。

                    ※※

●大統領の側近中の側近――。家庭教師とも分身とも。

コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)。
1954年11月14日、アラバマ州バーミンハムに生まれる。50歳。独身。
父・トーマスは牧師、母・バーバラは音楽教師。
ファーストネームの「コンドリーザ」は、音楽用語(イタリア語)の
「コン・ドルチェッツァ」から名付けられた。
甘美に柔らかく演奏するという意味だそうだ。

愛称はコンディ(Condi)で、
ブッシュ大統領からも、その名で呼ばれている。

                    ※※

父・ブッシュ元大統領の政権では国家安全保障会議の
ソ連・東欧担当の上級部長をつとめ、ソ連・ロシアの専門家だった。
現・ブッシュ大統領にライス氏を紹介したのは、父・ブッシュ氏であったとも言われている。

2000年の大統領選挙においては、現・ブッシュ大統領、共和党陣営の
外交政策の責任者をつとめ、01年のブッシュ政権発足と共に、
スタンフォード大教授から、国家安全保障担当の大統領補佐官に就任した。

補佐官時代のライス氏は、「大統領の家庭教師」、「オルター・エゴ(分身)」と言われ、
プライベートの時間にまでつき従ったほどの、側近中の側近。
ブッシュ大統領の演説を、自分でもそらんじていると言われるほどだった。

アフリカ系の黒人が国務長長官に就任したのは、ライス氏が初めて。
女性の国務長官としては、クリントン政権(第2期)の
マデレーン・オルブライト元国務長官に次いで2人目。
ちなみに、オルブライト元長官の父、ヨセフ・コルベル氏(デンバー大教授)は、
ライス氏が国際政治を学んだ恩師だった。

                    ※※

●8歳のとき、友だちがKKKのテロに遭い、殺害された。

さかのぼって、子供時代から。
彼女は8歳のときに、白人至上主義団体、
クー・クラックス・クラン(KKK)の爆弾テロで、4人の女の子が
殺害される事件に遭遇している。その中には彼女の、
仲良しの友だちもいたのだという。

「戦うプリンセス」とも呼ばれる、彼女の不屈の人格は、
こうした子供時代の壮絶な体験から形成されたに違いない。

ピアニストになることを目指し、15歳でデンバー大に入学。
それゆえ、当初、音楽専攻であったのだけれど、
前述のとおり、ヨセフ・コルベル教授と出会い、国際政治学に専攻を変えてしまう。
コルベル教授には旧チェコスロヴァキアの亡命外交官の経歴があり、
彼女は同教授に師事し、ソ連・東欧問題の専門家へと歩み始めた。

19歳でデンバー大学を優等で卒業。
1975年ノートルダム大学で政治学修士号を取得、
1981年デンバー大で博士号を取得、そして、1981年に、
27歳にしてスタンフォード大学政治学部教授に就任した。

                    ※※

●大統領の「差別と戦い……」とのスピーチに落涙。

彼女は子供の頃、父親に手を引かれて訪れたホワイトハウスの前で、こう話された。
「アメリカという国は、努力さえすれば、この建物の主、大統領にだってなれる」――と。
また、彼女は両親からいつも、差別を跳ね返すためには勉強するしかない、と
教えられて育ったという。

彼女はIQ200オーバー(パウエル長官もそうだった)らしいのだが、
さらに、そのうえ、努力の人でもあった。

ブッシュ大統領が05年1月16日、ライス氏を国務長官に指名した席で、
「彼女と共に世界の差別と戦い、自由を広める」とスピーチしたときに、
ライス氏は思わず目頭を押さえた。BSのニュースで、それを見ていた。
ライス氏はたぶん、「差別と戦い……」の言葉に、
感動し、感情を抑え切れなかったのだろう。

                    ※※

●「国益第一主義」を掲げる、米国原理主義の信奉者?

第1期ブッシュ政権は、実は発足当初、現実重視の穏健的な政権と見られていた。
ライス氏も、政権内でパウエル国務長官とラムズフェルド国防長官の間に立ち、
うまくバランスを取り、調整する役割を演じていた。
しかし、9.11テロの発生をきっかけに、強硬な姿勢を顕わにするようになる。

もともと彼女は国益第一主義、すなわち、米国の利益は
同盟国と世界の利益につながる――との考えを持論としていた。
いわば、自由、平等に対する疑いの少ない、
「米国原理主義」とでも言える思想の信奉者でもあるのだ。

                    ※※

国務長官は大統領が死亡した場合の、継承順位で4位にあたる。
1位は、当然のことながら副大統領。2位は下院議長、
3位は上院議長代行(上院議長は副大統領なので)、そして次が国務長官。
国務長官は閣僚のなかで、筆頭格のポストなのだ。


(※もう少し書きたいけれど、時間の都合でアップ。 ひょっとしたら、あとで書き足すかも。^^)
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by yodaway2 | 2005-01-28 19:10 | 米国はどうする、どうなる
拉致問題、ホソダ長官の怒りの心。――それでも時間が要る、と。
いつももごもご口調で、真面目そうな細田官房長官の
真の性格の一端がにじみでたような発言があったので、
書き留めておきたい。

北朝鮮による拉致問題で、外交ルートを通じての回答が、
結局は朝鮮中央通信による「備忘録」と全く同じであったことについて、
政府も各党も、そして世論も怒りを募らせているのだけれど、
そのことでの、細田官房長官の斬り捨て方が、けっこう、小気味がよかった。

昨日・27日の記者会見で記者が尋ねた。
「北朝鮮は高温で焼かれた骨のDNA鑑定は無理――としていますが」

細田長官。
「予想されている以上に、日本の科学技術が進んでいるということでしょうね。
ほとんど理解できないのではないでしょうか」

早口に、イラ立ちを隠すように言い終えて、口をちょっとへの字に曲げた。

                    ※※

「ほとんど理解できないのではないでしょうか」。
彼に似合いそうもない、ゴーマンな言い方だが、
それほど頭に来ている――ということ。

政府は鑑定にあたった専門家などを派遣して、
手取り足取り説明することも検討しているという。

それで北朝鮮が態度を翻す――とは、もはや思えないのだが、
制裁発動には、政府はどうしても、
もう少し時間が要ると考えているのだろう。

                    ※※

政府は2007年度から配備するミサイル防衛(MD)で、
弾道ミサイルの発射兆候があれば安全保障会議と閣議を省略して、
首相了承のもとに防衛庁長官が迎撃を命じる、
さらに突発的に発射された場合は防衛庁長官が直ちに迎撃を命じる――との、
新たな運用方針を盛り込んだ自衛隊法の改正案を、
今国会で成立させる方針を明確にしている。

MDの配備は07年度となっているが、法案が通過すれば、
現行法規の中であっても、かなり引き締まった意識になる。
不測の事態への備えの一つではある。

                    ※※

制裁発動には、なおも環境の整備が必要。
核問題をめぐる6カ国協議ともからまざるを得ない。

それらを踏まえて、町村外相は今朝・28日朝、
米国・ライス国務長官に電話し、早期に渡米し、会談したい旨、申し入れた。
さらにライス国務長官の早期の来日についても招請した。

外相が米国の国務長官と会談すること自体は、
日米関係を機軸にする日本の外交にとって当然のことなのだが、
タイミングとしては、北朝鮮問題が中心となる。
これも、備えの一つ。

ちなみにライス氏は国務長官指名承認に関わる上院の公聴会で、
北朝鮮を「圧制国家」と位置づけ、妥協しない姿勢を見せている。

                    ※※

自民党の幹部の一人が、コイズミ首相の靖国参拝について
「国益を考え、今年はしないのではないか」――と発言した。
国益は日中関係全般にわたっての意味で使われていると思うが、
そのなかには北朝鮮問題に対する布石、備えも含まれる。

なお、「国益」――の言葉は、靖国参拝継続に強硬な立場を取る人々には、
サブリミナルメッセージとなって響く言葉ではないかと思われる。

国交省も、中国側が強くのぞんでいる、中国人の、期限なしビザなし渡航について、
再検討すると、姿勢を変えはじめている。

押したり引いたり、駆け引きが始まっている。

                    ※※

韓国とはこれから――のようだけれど、そもそも首脳間の
シャトル外交が開かれていて、おいおい話す、ということなのだろう。

ロシアとは北方領土で膠着した状態が続きそうで、日露間の関係は難しくなってきた。
ウクライナに欧米よりの政権が誕生したことでも、プーチン政権は余裕をなくしている。
はっきり言って、北朝鮮問題まで気が回らないように見える。

                    ※※

政府が再回答を求めたところで、ここまで来ると、
北朝鮮がこれまでの態度を、何か変えるとは、なかなか思えない。

さらに中途半端な制裁発動は、問題解決に交渉の道を閉ざしてしまいかねない。
逆に、制裁がほんとうに効果を現わし、仮にレジーム・チェンジ(体制変革)などに
つながりそうにでもなるとすれば、不測の事態は現実味を帯びる。

いずれにしても仕掛けをつくるのには、まだなお、時間が要る。
再回答を求めながら、粛々と動くのみ――。
ホソダ長官とその上司は、そう考えているのではないだろうか。

                    ※※

<追記>

コイズミ首相は自分の任期中に、日朝国交正常化を成し遂げたいとして、
2002年9月に北朝鮮を訪れた。しかし、いまや、在任中に、
拉致問題を解決できるかどうか――に絞られてしまった。

曽我さん、蓮池さん、地村さんら5人が帰国したあと、
正直に話せば、横田めぐみさんら他の被害者は、
もうほんとうに死亡しているのではないかと考えていた。
それを痛ましいことだと考えていた。

ところが、北朝鮮から提示される証拠のちぐはぐさから、
被害者の多くが生存している――と考えるようになった。
たぶん、多くが捕らわれたままでいる。

いわば、人質にとられているような状態だ。
いかにすべきか、官邸も考え込んでいるのだろうと思う。


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by yodaway2 | 2005-01-28 15:51 | 北朝鮮問題、どうする
民主党、小沢氏の影がまた濃くなっている? (加筆あり)
民主党の小沢一郎氏の主宰する「小沢一郎政治塾」から、
続々と民主党の公認候補が誕生しているのだという。
毎日のサイトで記事を読んでみた。
・毎日→http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050128k0000m010040000c.html

記事には「最近、続々と輩出」――とあるのだが、
「続々」とは、いったい、誰と誰と誰……なのだろう。
補選への立候補が固まった宮城2区の門間由記子氏、
福岡2区の平田正源氏――の2人は現役の塾生とのことなのだが。
続々……とは、ちょっと気になる。

                    ※※

毎日の記事の後段に「24日の衆院本会議で『集団退席』戦術を
鉢呂吉雄国対委員長に指示したのも小沢氏で……」とある。
「集団退席」のWhy?については、当ブログでは2つ前のエントリーで取り上げたとおり。

そう言えば、昨年の夏、オカダ代表が訪米中に、
安全保障問題で発言したところ、それが小沢氏の考えと不一致で、
オカダ代表は釈明に追い込まれた。
その後、小沢氏の副代表就任までにも、紆余曲折を強いられた。

いったい、どちらが代表なのか……?

                    ※※

民主党にも、自民党ほどの結束力はないが「派閥(グループ)」はある。
菅直人グループ(旧・社民連系)、鳩山由紀夫グループ(旧・新党さきがけ系)、
横路孝弘グループ(旧・社会党系)、小沢一郎グループ(旧・自由党系)。
そして若手の枝野幸男・前原誠司グループ(若手)。
さらに野田佳彦グループ(保守系、若手)、羽田孜グループ(旧・新生党系)も。

しかし、「岡田克也グループ」があるとは聞かない。
岡田氏は党内派閥を持たない考え――とも、どこかで聞いた。

それはいい、とも思う。
が……、旧自由党を引き連れての、新参であるはずの小沢氏が、
「豪腕」にもの言わせ、着々と党内において勢力を伸ばし、
つねに顔色をうかがわなければならなくなるとしたら、
それは、何か、イケスカナイのだ。

                    ※※

1991年10月、海部俊樹総裁の任期満了に伴う自民党総裁公選に
宮澤喜一(宮澤派)、渡辺美智雄(渡辺派)、三塚博(安倍派→三塚派)が立候補した。
この時、竹下派会長代行の小沢一郎氏は、3候補を派閥事務所に呼び、個別に面接した。
「小沢面接」、と言われる。

3人とも、小沢氏より年齢も上なら政治経歴ももちろん上だったのだが、
3人はそれぞれに腰を低め、小沢氏に頭を下げた。結果、当時の竹下派は
宮沢喜一氏の支持を決定し、宮沢内閣が誕生することになった。

小沢氏は田中角栄元首相の「秘蔵っ子」と言われながら、頭角を現し、
47歳にして自民党幹事長に就いた。安倍晋三氏が自民党幹事長に就任したときに、
年齢の若さに驚いたが、実は小沢氏には、それよりも若い年齢で、
自民党のナンバー2、幹事長となった経歴がある。

それからの、竹下派の内紛によって離党、新生党を結成するまでの、
自民党の牛耳りかたは、師匠さながらだった。

これは、その後の新生党、新進党、自由党においても繰り返されている。
いわばワンパターンの行動、政治手法なのだけれど、
それが今、民主党でも繰り返されている。

閣僚経験にいたっては、たったの半年、自治相をつとめただけというのに、
この人は、いつも政界を、政治を、陰から操ろうとする。

                    ※※

さて、話を戻して。小沢氏がかつてつかえた田中角栄氏のごとく、
政治が数とカネ――であってはならないと、つくづく思うけれど、
その一方で、自前の勢力を持たなければ、
もしくは無理の言える、後ろ盾となってくれる勢力を持たなければ、
結局は自分の理想を貫けない。

現実と闘うことにおいてすら、最初はともかく、徐々に徐々に、
周囲への気兼ねを強いられてしまう。

それとも、オカダ氏は、オザワイチロー氏の
代役に過ぎないのだろうか。


※小見出しは、あとで付けられたら付けます。^^
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by yodaway2 | 2005-01-27 23:59 | 風雲急!政局と選挙
北朝鮮が「遺骨」で回答。制裁発動に、また一歩近づく……。(速報)
北朝鮮が拉致問題の再調査結果について、
日本側が横田めぐみさんの「遺骨」は偽物とした鑑定結果に対し、
外交ルートを通じて、正式に、回答してきた――とのニュース。
今夜、外務省が記者会見して明らかにした。

●北朝鮮大使館に呼び出されて手交された「文書」は……。

北京の北朝鮮大使館から「回答する」と日本大使館に連絡があり、
担当者が赴き(――つまり呼び出して)、文書を手渡してきたのだが、それは
24日に朝鮮中央通信が発表した「備忘録」とまったく同じ内容のものだった。

すなわち鑑定結果は「捏造」であり、真相の究明と責任者の処罰を求める――、と。
「遺骨」を現状のまま返却せよ、と。外務省の藪中三十二アジア大洋州局長(当時)が
「遺骨」の受け渡しに際し、公表しないとの文書に署名したことも、
またも記述されていたという。

・共同(サンケイ)→http://www.sankei.co.jp/news/050126/sei096.htm
・朝日→http://www.asahi.com/national/update/0126/019.html
・日経→http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050126AT1E2600R26012005.html

                    ※※

●制裁発動へと、じりじりと間合いが詰まる……。

外務省は今回の発表に際し、次のように発言した。
「誠に不誠実な対応であり、厳しい対応をより具体的に考えざるを得ない。
小泉純一郎首相とも相談しながら考えていく」(日経)

これで制裁発動へ向かって、また1歩、進んでしまった。

しかし中国は日本に付き合う雰囲気ではなく、
北朝鮮との貿易額を拡大させている。
韓国も北朝鮮の工業団地に企業進出を決めるなど、
まったくあべこべのベクトルで動いている。

米国とだけは、たぶん共同歩調を取れると思われるが、
言ってみればジョーカー・カードだ。

                    ※※

制裁発動に向かう流れが、徐々に固まろうとしている。
……であればこそ、制裁を発動をするならば、制裁が効果のあるように、
そして不測の事態を極力回避できるように、何よりも目的が達せられるように、
周到に仕掛けをつくるしかない。

これ以上、膠着が続くのはがまんならない。
でも、不十分な態勢で動き出せば、取り返しがつかなくなる。

折りしも、通常国会開会中。
外務省は「小泉純一郎首相とも相談しながら考えていく」としているが、
どうするのだろう、コイズミ首相は…………。


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by yodaway2 | 2005-01-26 22:13 | 北朝鮮問題、どうする
国会初日の空転。コイズミVS岡田、攻防の意味は――?
2日遅れになるのだが、今国会(第162通常国会)の第1日(24日)の代表質問で、
民主党の議員らが退席し、冒頭から空転した――とのニュース。
退席は民主党、岡田克也代表がコイズミ首相に対して行った再質問への、
首相の回答をめぐって起きたのは、伝えられているとおり。

                    ※※

それについて、今朝(26日付け)の、私の取っている新聞のコラムに、
次のようなくだりがあった。

>「すべてに明確に答弁した」と再答弁を拒否した小泉さんの切り口上が
>ハプニングを招いた。野党の多くが退席したのである。……与野党を問わず
>対立をあおり存在感を示す小泉流である。(河北新報、河北春秋)

ん? ――この場合、そうなのかな?
他はさておき今回の空転は、民主党からの仕掛けに思えるのだが。

民主党は、確信犯的に論戦第1日での本会議退席、空転という、
憲政史上初(らしい)の奇策を、当初から懐にしのばせ、
首相の答弁を格好の機会ととらえて、実行したのではなかったのか。

                    ※※

逆から考えるとわかりやすい。
つまり、あのとき、民主党が退席しなければ、今国会は
民主党にとって、どういう雰囲気になるのか――ということ。

首相は21日の施政方針演説において、
郵政民営化問題に多くの時間を割き、
今国会を「郵政民営化国会」とまで位置づけようとしている。

新聞で首相の施政方針演説の文字数を計算してみたら、
13701文字(改行空白含む)だった。
このなかで、郵政民営化の部分が1210文字、およそ1割。

これでも、各省庁からあらゆる問題、政策が官邸に届けられ、
10行でも20行でも、いな、3行でも5行でも触れてくださいと、
懇請されるなかで、抜群の占有率、ボリュームとなった。

ちなみに、NHKの報道で、記者が「郵政民営化問題については、
小泉総理自らが書き入れたとあって……」と伝えていた。
案の定、演説が終わって自民党内からは、「もう少しやわらかに
ものが言えなかったのか」(片山参議院会長)などと不満が漏れた。

                    ※※

郵政民営化問題は与党対野党の対決――であるよりも、
政府対与党の対決となっている。それを政府、コイズミ首相は、
今国会の一番の問題に位置づけようとしてきたのだ。

民主党は消極的であるし、明確な対案もまったく持ち合わせていない。
また、この問題に対する国民の関心も非常に低く、
本気にならなくとも傷付かないと、高をくくれる。

しかし、そうした場合、次の選挙で
政権を奪取すると「公約」しているにもかかわらず、
一気に存在感を薄めてしまうかもしれない。
それで序盤において、イニシアチブを確保したいと考えた。

だから、本会議、論戦初日の退席は、
それを具体化した一手であったに過ぎない。

ハプニングなどでは、決してなかった。

                    ※※

空転していたとき、ちょうどテレビをつけていた。
コイズミ首相は両手を机の上に置き、宙をにらんだまま。
隣の谷垣財務相とも話を交わさない。

岡田代表も腕組みして、たぶん、閣僚席をにらんだまま。
周囲と話した場面は、まったくなかった。

岡田代表の隣は小沢一郎氏。体を伸ばして前の席の議員と話したり、
席に訪れる他の議員と話したりと、こちらは忙しい動きに見えた。
「絶好の機会だ」と声をあげていた、とどこかで読んだ。

NHKのニュースで、マイクを向けられた自民党の国会議員の一人が
「最初からね、噂は流れていましたからね。退場する、退場すると。
まさかね、ほんとうにやるとはね」(小阪憲次氏)――と話すのが映った。

噂がほんとうにあったとしたら、それはたぶん、
首相の耳にも届いていたのではないかと考えられる。

                    ※※

なお、岡田代表が再質問で質した9項目は次のようなもの。
①被災者生活再建支援法の問題 ②年金改革の問題 ③公共事業見直しの問題
④公務員の人件費、定員の問題 ⑤三位一体の改革の問題 
⑥郵政民営化後の国債処分に関する問題 ⑦イラク問題
⑧国連改革と常任理事国入りの問題 ⑨政治資金規正法の問題

これらに対して、首相は「すべて明確に答えております」と言い放ったのだが、
これに、当然のように岡田代表、民主党は納得しなかった。

                    ※※

明確に答えていたかどうか――については、
大変ありがたいことに、下記の「衆議院TV」で、まんまの録画を見ることができる。
ご用とお急ぎでないときなどに、気まぐれでもおこしたならば、
ご覧のほど、おすすめする次第。

ビデオに録画しなくとも、いつでも見ることができる。議事録も同様。
ネットのおかげで、時間さえあれば――だけれど、便利な時代になったもんだ。^^

・衆議院TV → http://www.shugiintv.go.jp/
・参議院インターネット審議中継 → http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
※衆参とも審議の同時放映あり。ライブラリにて過去の審議も見ることができる。
※議事録は衆議院参議院のそれぞれのページにリンクあり。


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by yodaway2 | 2005-01-26 18:22 | 風雲急!政局と選挙
拉致問題、このままでは悲しすぎる。――横田さん、田口さんのこと。
北朝鮮による拉致問題について。
いくつかのことを書き留めたいが、今日はつれづれに。

まず、先に、外務省の藪中局長ら日本側代表団が持ち帰った、
横田めぐみさんの「遺骨」とされた骨について、
先方から提供を受ける際に、日本側が公表しないとの文書に、
署名していた――とのニュース。

最初、このことは、朝鮮中央通信が
日本側を非難する論評(「備忘録」)のなかで言及してきた。

                    ※※

●「遺骨」を公表しない――との文書は避けられなかったのだろうか。

そもそも、日本人を拉致し、連れ去り、事実を虚偽で固め、多くの被害者を
いまだに帰そうともしない国が何を言いやがる――という気持ちなのだが、
しかし、敢えて厳しく言えば、そもそも、そんな文書に署名しなければ、
「遺骨」とされた骨を向こうから奪取できなかったのだろうか。

藪中氏は何食わぬ顔で攻める、
斎木氏(審議官)はまるで検察官よろしく、相手の矛盾を突いていく、
警視庁などからは捜査の専門家も加わっている――という陣容でのぞんだはずだが、
それでも敵陣に乗り込んでの戦いとなると、結局、止むを得なかったのだろうか。

かつて、このブログでは外務官僚氏らを、国内にあっての敵役に見立て、
こっぴどく書いてしまったが、なぜか、最近は物悲しく、切なく感じてしまう。
今回の「遺骨」奪取に、代表団は滞在期間を延長し、
必死の攻防を繰り広げたのだろうと、振り返ることができる。

                    ※※

●「ただし……」のひと言は、したたかではあった。

そう言えばたしかに、代表団が帰国してすぐには、持ち帰った証拠に
「横田めぐみさんの遺骨が含まれている」と発表されなかったかもしれない。

代表団は文書に署名し、遺骨を手にしたあとで「横田さんの家族の了承があれば
公表する可能性がある」と断り、北朝鮮側も異議を唱えなかったという。
ゆえに問題なし――と、今日、町村外相、杉浦官房副長官が同じコメントをした。

つまりきっと、代表団が帰国し、横田さんのご家族――というよりも、
文書に署名した経緯を報告しつつ、内閣の判断を仰いだのではないか。
で、横田さんご家族の意思に基づきつつ、
もちろん、それは公表せよ、となったということなのだろう。

それは当然のことであるし、藪中氏らもこうした展開を読んで、
したたかに、「ただし」と、お断りのひと言をその場で残したのだろう。

                    ※※

●「一番腹立たしい思いをしているのはコイズミ首相」――と外相。

さて、今週日曜以来の、町村外相の発言が、少しハードになってきている。
北海道で行われた講演で次のように述べ、政府として
制裁発動に踏み切る可能性があり得ることを示唆した。

「小泉さんとしても、いつまでも何もしないで相手側の不誠実な対応が続けば、
それはどこかの時点できちっとした対応を取らざるを得なくなるということです」
「北朝鮮に対して、一番腹立たしい思いでいるのは、
2度訪問した小泉さんかもしれない」

また、コイズミ首相と会食したときに、次のような発言があったと紹介した。
「首脳外交で言いたいことは山ほどあるが、国と国との関係が
壊れてしまうかもしれない場合は、そこをのみ込んで1にも2にも忍耐だ」。
コイズミ首相も、それはやはり、こらえているのだろうに。

何をしでかすかわからない、非常識な国家ゆえ、
慎重であるべきだが、キレるときにはキレざるを得ない。
舞台裏では、もうすでに、粛々と備えを固めはじめているにちがいない……。

                    ※※

●田口八重子さん、妊娠線を見せての必死の訴えに。

そして、田口八重子さんが拉致されたあと、
北朝鮮の工作員に「お腹の妊娠線を見せて『幼い子供がいるから帰して』と
嘆願したけど駄目だった」――と話していたとのニュース。
兄の飯塚繁雄さんが、いっしょに暮らした地村富貴恵さんから
聞いた話として、公表された。

田口八重子さんは、大韓航空機爆破事件を起こした金賢姫・元死刑囚の、
日本語教師であったことが明らかになっている。
田口さんは金賢姫・元死刑囚に「私も工作員になれないか」と聞いたが、
「絶対に無理だ」と言われたらしい。工作員になって外国に出、
日本大使館に駆け込むことを考えたのだという。

想像するしかないが、想像もできないほどに痛ましい。
なんとかしてあげたいではないか。

                    ※※

実は私は、経済制裁については疑問を払拭できないのだが、
相手がこちらの要求に応じないなら、それももう、止むを得ない――。

それに、日本人が思ってもいない展開になることは十分にあり得る。
米国次第……、ではあるのだけれど。


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by yodaway2 | 2005-01-25 23:12 | 北朝鮮問題、どうする
山形知事選、票差わずか4500。選挙はオール・オア・ナッシング。(続報)
朝、山形県の知事選について、各紙のサイトで解説記事を読んでみた。

当選したのは無所属新人、元日銀マンの斎藤弘氏、47歳。
現職で無所属、社民推薦の高橋和雄氏、74歳を、
斎藤氏が苦戦の下馬評を覆して、5000票に満たない僅差で振り切った。

中央政界における「加藤の乱」のあと、議員辞職から返り咲いた、
自民党元幹事長、加藤紘一氏は、終始、斎藤氏を支えた。

                    ※※

毎日。
>斎藤氏は加藤氏らの組織に加え、若さを武器に都市部の無党派層にアピール。
>知名度の低さで序盤は苦戦を強いられたが、
>県政刷新や広域経済圏確立を訴え、終盤に逆転した。

朝日。
>斎藤氏の陣営は、現役最年長知事の高橋氏との年齢差を強調。
>全国の知事を年齢順に並べたチラシを作ったり、
>集会に若者のバンド演奏を取り入れたりした。
>長野県の田中康夫知事を応援に招くなど、無党派層への浸透も心掛けた。
>加藤氏も斎藤氏の演説会に頻繁に顔を出し、自身の選挙のような力の入れ方だった。

サンケイ。
>(高橋氏は)民主県連の支持や、自主投票の自民党を含む大半の県議、
>市町村長のほか連合や医師連盟など約500団体の支援を得て組織戦で臨み、
>郡部で着実に得票したものの競り負けた。

                    ※※

年齢が若い――というのは、それだけでも期待を抱かせる。
とくに、膠着を感じている世相のもとでは、いつの時代にも共通の強み。
あやゆる選挙で「刷新」の言葉は有利に働く。

今回の知事選は、加藤氏に取っては失地回復の戦いでもあったのだろうが、
全体としては、選挙の定石のとおりに結果が出た。

                    ※※

朝日の記事で紹介されている「全国の知事を年齢順に並べたチラシ」は、
全国知事のなかで現職最高齢の高橋氏にとっては、キツイものとなった。

現職は旧態依然とした組織型選挙を繰り広げてしまった。
たぶん、高橋氏の選挙事務所には、サンケイはその数「500」と書いているが、
小さな団体まで含めれば何千という推薦状が壁に張り出され、
「祈必勝」の筆文字の躍る激励のビラで埋め尽くされていたはず。

毎日、県議団などの選対会議がにぎにぎしく開かれ、
陣中見舞いの客でごったがえしていたはず。
「選挙のプロ」 、「選挙の神様」たちも多数、顔を揃えていたのではないか。

高橋氏の陣営は逃げ切れる――と踏んでいた。
しかし、結果は逆になってしまった。

                    ※※

一方、加藤氏率いた斎藤陣営――。
苦戦の下馬評にめげず、必死の戦いを繰り広げた。
加藤氏も自身の選挙とみまごうほどの熱の入れ方だったよう。

加藤氏の後援会組織、そして行動を共にした国会議員にも分派はあったはずだが、
それでも「背水の陣」――で、「殿」を支えたとは、あっぱれ!

当選した斎藤氏、そして、それを支えた加藤氏の前途は、もちろん、
厳しいには違いない。それを地元の新聞(東北地方のブロック紙)、河北新報は
やや冷ややかに、次のように書いている。

>選挙には勝ったものの、新人擁立の過程で自民党県連や
>自らの後援会組織の分裂を招き、「後遺症」が残るのは必至。
>県政界で今後、影響力を維持することができるかどうかは不透明だ。

それはそうだろう。
しかし、これもまた、いつの時代にも言われてきたことなのだが、
選挙は「勝てば官軍」――。

加藤氏は、賭けに勝った。


                    ※※

<選挙結果のメモ>

◇山形県知事選開票結果(選管最終)
  275,455票  斎藤  弘 (さいとう・ひろし)   無新
  270,978票  高橋和雄 (たかはし・かずお) 無現 
   30,877票  本間和也 (ほんま・かずや)  無新

  ※票差は、わずか5000票に満たない。4477票の差。
   知事選という、地方にとっては最大規模の選挙では、まさに僅差。
   しかし、勝てば100%、負ければ0%。選挙はオール・オア・ナッシングの世界だ。

   よく政治家の言動、行動が「選挙目当て」などと、批判的な意味合いで
   書かれるけれど、選挙こそが政治の基本であることは、動かすことのできない事実だ。

◇投票率/59.32%
  ※過去最低だった前回を10.51ポイント上回った。

◇斎藤弘氏のホームページ→http://www.hkysaito.jp/
  ※斎藤氏の詳しい来歴については書かれていない。
   どのようなお育ちなのか、ご両親のことなどを含めて興味のあるところ。^^


※岐阜知事選は、あまりにあたり前の結果なので、前回のエントリーでお終いです。^^
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by yodaway2 | 2005-01-24 10:39 | 風雲急!政局と選挙