週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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<   2004年 06月 ( 18 )   > この月の画像一覧
学生時代に出会った3つの言葉――権力や思想をめぐって
私事なのだが、2ヶ月ほど前、学生時代からの友人が子息を伴って、
わが町まで遊びに来てくれた。
今年、大学生となった子息が車を購入したと言い、
わが町までの旅行は、その試運転を兼ねてとのことであった。

●朋あり、遠方より来る……

高速道路を飛ばして4時間余り……、彼らが着いたその日の夜は
繁華街に繰り出し、久しぶりに痛飲した。

そして友人氏と、大学に入ったばかりのその子息と話しているうちに、
自分が子息と同じ年齢であった頃、どうだったかと、ふと思い出にひたってしまった。
友人氏もたぶん、同じだったろう。

私が大学を卒業したのは、いまから25年も前になる。
学生運動のピークはすぎていたけれど、キャンパスには、
まだ残り火がくすぶっていたし、司法試験などをめざして6年生、7年生と、
留年を繰り返す学生も、ごくあたり前にあふれていた。

そんな雰囲気だったけれど、私はサークル活動とアルバイトに明け暮れ、
出欠を取られる授業をのぞいて教室には近づきもせず、
試験ともなれば友人たちからノートを借りまくって切り抜けた。
そんな学生時代だった。


●学生時代に出会い、こだわってきた3つの言葉

長々と前置きを書いてしまった。
彼の子息と話しながら、そのときどうも……、今の自分が、
ろくすっぽ勉強などしなかったはずの学生時代から、
あまり変わっていないのではないかと、酩酊しつつ考えていた。

そして、自分自身のこだわりが、どうも学生時代から、ずっと
引きずっているものではないかとも。

そのとき、私は学生時代に出会った3つの言葉を思い出していた。
いずれも、入学して1年目の教養課程で、たまたま出席した、
別々の講義で聞いた言葉だった。

それはそのまま、自分自信のこだわりの大きな部分でもある。
そして、忙しく時を経る中で忘れかかったもいたけれど、でもいつもどこかで、
ひっかかっていた――、そんな言葉なのだ。

その1つめは「少数支配の鉄則」、2つめが「権力は腐敗する」、
そして3つめは「思想は存在に拘束される」――だ。


●その1/少数支配の鉄則

「少数支配の鉄則」――。
少数支配は寡頭支配とも言われるが、それは全く同じ意味。

あらゆる人間の集団は少数の支配に収斂されていく――、
簡単に言えばそういうことになる。聞いたのは政治学原論の講義だった。

政治学では基本的なテーゼのひとつだと思う。
また、これは経験則と言えば経験則なのだろうし、
ひょっとすると人間に限らず、それは言えるかもしれない。

一般の会話で「権力」という言葉が使われるとき、
それはあまりよい響きではないと思う。
「あの人は権力者だ」「権力志向が強いんだよ、彼は」……などなど。
しかし「権力」それ自体に、実は、もとから善悪があるわけではない。

つまり良い権力、悪い権力があるわけで、権力の善悪は
使う人間の問題であり、使われ方の問題なのだ。

なお、ちなみに、政治とは何か――についてだけれど、
純粋に言葉の意味を突き詰めれば、それは、
「人間社会における支配と被支配の関係」――と、
やはり私の大学時代の恩師の一人が語っていた。
それは政治制度の種類を問わず、共通していることなのだろう。

だから、政治の場における「権力」の存在は、ことさらに避けられるものではなく、
それゆえ、いかに正しく、合理的に権力が使われるかこそが、問題の核心になる。

「少数支配の鉄則」……、このことを前提にするなら、
私たちはいかなる少数者、つまりリーダーを望み、そして
いかに政治を託すのかということになると思う。


●その2/権力は腐敗する

2つめの「権力は腐敗する」について。

これはまったく読んで字のごとし。
どこかに出典を求める言葉というより、これも経験則ではないかと思う。
マルクスの資本論のなかに出てきたと、ある人が言っていたが、
私に真偽はわからない。

このことは議会、政治に限った話ではなく、
あらゆる組織、あらゆる制度に共通して、この傾向を明らかに感じる。

それゆえ、権力者は自分自身の腐敗と戦い、自らを刷新し続けなければならなし、
それができなければ、その権力の正統性は失われてしまう。

これは政治の場において、権力交替の可能性を
担保しなければならないことの、裏返しの論理でもあると思う。


●その3/思想は存在によって拘束される

3つめの「思想は存在によって拘束される」――、
短く「思想の存在被拘束性」とも言われる。

F・ベーコンの思想と関係して聞いたように記憶しているけれど、
なにせ四半世紀前のこと。定かではない。もしお詳しい方がいれば、
改めてお教えいただきたいと思う。

この言葉の意味するところは、人の思想は存在の反映であり、
必ずしも普遍的なものではないということ。
別の言い方をすれば、人の考えは、誰しもそれが、自らの存在に
深く関わっているということになる。

だから、いきなり卑近な例になってしまうかもしれないが、
外交官は外務省のキャリア制度をなかなか否定できないし、
建設省の官僚や建設業者は公共事業の縮小になかなか積極的になれない。

少々荒っぽいかもしれないが、そういうことだと思う。

                    ※※

私は社会のさまざまな出来事、政治の動きをみるとき、
いつもこの3つの言葉――それを直接思い浮かべないまでも、
これらの言葉に、心の底のほうでひっかかってきた。

今日もニュースでは、参議院選挙、イラク問題、北朝鮮問題、
三菱自動車問題……と取り上げられるけれど、やはりこの3つの言葉に映して
考えることができるように思うのだ。


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by yodaway2 | 2004-06-29 16:18 | 私がこだわる3つの言葉
イラク、主権移譲。軋みながら、動く歴史。
いま28日午後7時15分。NHKのニュースでイラクの主権移譲が、
今日の午後、すでに完了したことを知った。驚いた。

主権移譲の式典はバグダッド中心部、暫定行政当局の施設内で行われたらしく、
出席したのはブレマー行政官、アラウィ首相など米国、イラク双方で6名のみ、
時間も30分足らずで終わったという。

さらに、ブレマー行政官はすでにイラクから出国したとのこと。

式典はもともと今月末、30日に、象徴的に行われる予定だったが、
よほど差し迫った危険があったのだろう。
テロを未然に防ぐために、抜き打ちで行われ、しかもブレマー氏は
式典終了後、ただちに米軍の輸送機でその場を逃れた。

イラク国内では主権移譲が迫るなか、不幸な出来事が相次いでいた。
いまも人質にされている外国人がいるし、ファルージャでは2度にわたって、
米軍の「空爆」があった。

主権移譲が予定されていた30日を、何事もなく乗り切るのは米軍にとって、
極めて困難になりつつあった。
今日の主権移譲にあわせて、米国・ブッシュ大統領、英国・ブレア首相らは
隣国・トルコに集結し、NATO首脳会議を開いていた。

目の前で、歴史が軋みながら動いている。


※この項、短信にて失礼。
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by yodaway2 | 2004-06-28 19:32 | 日本とイラク、どうなる
民主に投票、自民を逆転――追い詰められるコイズミ
いま、27日の朝、7時半少し前。ポストから朝刊を取ってきて、少し驚いた。
「民主、比例で自民逆転――選挙区も追い上げ」とある。
さらに「内閣不支持、支持上回る」と。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=pol&NWID=2004062601003409

●「辞めろと言われれば辞める」……とコイズミ首相。強気が失せた?

共同通信が実施した参院選第2回世論調査の結果。
調査は24、25日の両日に電話で行われた。

「比例で投票する政党」は民主党が22.9%と最も多く、前回の調査を逆転して、
自民党の21.5%を1.4ポイント上回った。
内閣支持率は45.2%、不支持率は48.7%。不支持率は過去最高という。

昨日、コイズミ首相は奈良市での街頭演説で
「国民が『辞めろ』と言えば、私はすぐ辞めますよ」と話したという。
毎日はこれを「珍しく弱気なところを見せた」と報じた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040627k0000m010035000c.html

コイズミ首相のもとには共同の調査結果の数字が、
たぶん、報道前であっても届いていたのだろう。
毎日の見出しは、突いているのではないか。


●自分を棚上げにして首相を責めるアオキ氏の不自然さ

やはりこの選挙、コイズミ首相にとっては雲行きがおかしくなってきた。
それも雨雲が急に広がり始めるような雰囲気で……。

自民党の青木幹雄参院幹事長がやはり昨日、青森市内で演説で
「参院選に負けた総理は完全に『死に体』。万一、敗れれば完全に政局つながる」
と話したようだ。
つまり自民党が勝敗ラインとしている51議席を下回れば、即、退陣――と。

青木氏は24日に熊本市内でも同じように話している。
このあと、細田官房長官が定例の記者会見で「発言は激励』と取りなしたけれど、
あいかわらずのモタモタとした、弱っちいコメントの仕方だった。

青木氏は自分自身が自民党の参議院トップであるにもかかわらず、
選挙前に、そして選挙期間中に、負けの可能性について、
堂々と話すのだから、これはもう、完全に狂い始めている。
首相の責任論を言うなら、自分自身の辞任の可能性についても言うべきだ。

カンタンに断じれば、本末転倒――ということになる。

青木氏の言葉の裏側には、下回らなくても、よっぽどの大勝でなければ、
「政局」にするとの、予告にも似た響きがある。
党内にあって、脅し、あるいは宣戦布告に等しいほどの言葉だ。


●麻生総務相にも不穏な発言……郵政民営化に消極姿勢?

実はもうひとつ、見過ごせない発言があった。
閣僚のひとり、麻生太郎総務相が
「郵政民営化は参議院選挙の争点にならない」としたものだ。

公示前、20日過ぎの発言だったと記憶しているが、ソースは見失った。
麻生氏はかなりのおっちょこちょいで、これまでも問題発言を
繰り返してきた人だけれど、自分自身が所管大臣の一人であるはずの問題を
こうも軽く話したのは、改めて驚きだった。

たしかに、郵政民営化は、人気の出そうにない政策テーマだ。
しかし、コイズミ首相は道路公団問題よりも、はるかにこの問題の方が「専門家」だ。
それはかなわないだろうけれど、年金問題、イラク問題にはまってしまった
今のペースをチェンジするには、やはり浮かび上がらせたい問題なのだ。

それを担当の大臣が「争点にならない」と言ってのけた。


●参謀なく、武将も少なく……孤立深めるコイズミ

自民党内でコイズミ首相は孤立を深めている。
安倍幹事長が年金問題で民主の批判に反論をはじめたことを
共同がニュースにしているけれど、いまさらなので、これもびっくりしたが、
これでは間に合わないのではないか。

第一、安倍幹事長の党内求心力はもともと弱い。
さらに補選での当選者が森派(清和会)に入会したことで、
少し前のことになるけれど、野田聖子氏らが、安倍氏が設置していた
「党改革検証・推進委員会」の委員を辞任したというニュースがあった。

これは要するに、森派だけが党内で伸張していることに対する批判であり、
かつそれが、党全体で取り組んだはずの補選当選を、
お手盛りで自派に入れてしまったことに反発したことによる。

いまのコイズミ首相には……、やはり軍師も武将も欠けている。

民主党、野党の攻撃にさらされ、効果の期待できる反撃が
うまくできなくなってきている。

そして何よりも、民主党、野党の戦い以上に、党内をにらんだ戦いの方が、
やっかいで重くなりはじめている。

民主への支持が増すなかで、今日午前の報道番組が始まった。
世論の動くきっかけにならないとは限らない。

小泉首相、この選挙、どうやって切り抜けようとするのか…………。
気力を維持してけるのだろうか…………。

                    ※※

民主党の支持が上がっているのは、とくに年金問題で、
出生率を法案成立前には与党が隠していたとして、
批判を浴びていることが影響していると思われる。

どちらに味方しようとも思わないけれど、出生率が厳しい数字になることは、
大方予測されていたわけで、政府案が甘かったとすれば、
それを攻めあぐねた野党、民主党にも責任はあるはず。

それに第一、厚生労働省自体、改革法案がかかっている国会をにらんで、
「例年通り」に発表などして済むと考えていたとしたら、
そこがそもそも問題だったのだ。

ほんとうに、このことではどちらに味方しようとも思わないのだけれど、
出生率をめぐる報道は、一方で、とてもうさん臭いような気がしてきた。

与党側がこの問題を事前に知っていたとすれば、
それは完全に「手」の打ち間違いだった。
こんなところにも、「参謀」の不在を感じて余りある。

この問題、首相に批判の矛先が向くのは仕方ないのかもしれないが、
首相レベルで意図的に隠そうなどと考えた問題だったのだろうか。


                    ※※

いま、午前9時14分。NHKで日曜討論を見ている。
私は天邪鬼(まのじゃく)なのだろうか……不人気度が高まるコイズミ首相の、
ロンリーウルフな姿に何か切なさを感じてしまった。

選挙……どうするかはこれからなのだけれど、
郵政民営化、あれだけ言うんだからちょっとは、せめて端緒は
彼につけてもらいたいところだとも思える。

コイズミさん、フクダさんには家を出て行かれちゃったし、
加藤紘一氏とは、もはや別々の道になってしまったし、
ヤマタフさんも国会のなかにはいないしで、さみしいだろうな。

酒呑んで泣ける相手、いなんだもんなぁ。
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by yodaway2 | 2004-06-27 07:55 | 風雲急!政局と選挙
参議院選挙公示――圧縮される時間
今日、参議院選挙が公示になった。選挙期間は17日間。

でも何か、政治について年金だ自衛隊の多国籍軍参加だと
もめているはずなのに、ささっと始まってしまった印象がある。

たぶん、それは今日が週の半ば、普通の日であることが、
案外いちばんの理由。フツー、私たちには仕事もあるし予定も立っている。

それでも、これからの毎日、政治に関しては、ものすごく圧縮された時間になる。
政党や候補者にとっては、これまでが準備にかけてきた時間に比べ、
格段に短い時間で形勢が変わってしまうことだってある。

この世のなか、民主主義と言っても、それが間接民主主義である以上、
たかが……がなくて、されど……選挙になる。


                      ※※

各メディアのサイトを一巡してみた。

「最大の争点は、年金問題と自衛隊のイラク多国籍軍参加問題である」(毎日)、
「年金制度改革と自衛隊のイラク多国籍軍参加問題の2大争点に対する
有権者の判断が焦点となりそうだ」(朝日)、「3年余にわたる小泉純一郎首相
(自民党総裁)の政権運営の是非が問われる」(サンケイ)、「年金制度改革と
イラクに展開している自衛隊の多国籍軍参加問題が2大争点」(日経)…………。

主要紙の過半が「年金問題」「イラクの多国籍軍参加問題」を争点に指摘している。
結局、私だってそうだけれど、普通の人はメディア、マスコミの報道を通して
ものを見たり考えたりする。これらの報道の影響は小さくない。

もともと、コイズミ首相は人々の人気=議場外の支持を頼りに政権を維持してきた。
それが選挙直前の世論調査では、各社とも内閣支持率が
40%台に急落してしまった。(NHKだけは違っていたかもしれない。)

コイズミ首相はサミットに際しての記者会見で、早々と9月の内閣改造を表明し、
党内の批判勢力をにらんでけん制にかかりはじめた。
政策的には年金、イラク・多国籍軍参加の問題からさっさと逃れて、
中途半端と言われようがなんだろうが、郵政民営化など、早く次の問題を
クローズアップさせたい考えに見える。

今回の選挙は衆議院選挙(総選挙)と違い、政権選択の選挙ではないとする
解説もされてはいるけれど、コイズミ首相……思った以上に
窮地に立ちつつあるのかもしれない。

                      ※※

●各紙:参議院選挙特集ページなど
  →→ 毎日  朝日  読売  サンケイ  日経  共同
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by yodaway2 | 2004-06-24 11:31 | 風雲急!政局と選挙
参議院選挙、明日公示――パチン、パチンと火花散る!一局の碁
参議院選挙の公示が明日に迫ったなか、コイズミ自民党にとっては、
たぶん、嫌な風が吹き始めているのではないか。

コイズミ首相、そして自民党にとっては年金改革も
自衛隊のイラク派遣――とくに政権移譲後の多国籍軍参加も、
止むを得ない政治判断であって、もともと選挙の争点になどしたくなかったはず。

それが21日の5党による党首討論後の報道に見るとおり、
そのどちらも今回の選挙の争点としてクローズアップされそうだ。

コイズミ首相も、ある程度は覚悟していたと思う。
しかしそれにしてもだ、どこか「読み」と違ってきていないか……、
微妙に歯車が噛みあわなくなってきている……と、そう感じているのではないか。


●かつて出会った賭け事好きの先輩

私事ながら、ニュースを聞いていて思い出したことがある。

私のかつての職場の先輩に、無類の賭け事好きがいた。
その先輩氏は、もともと賭けマージャン、賭けゴルフに夢中だったのだけれど、
基本的に賭け事ならなんでも来い――というふうだった。

ところが、あるとき囲碁に目覚めてしまい、明けても暮れても
碁ばかり打つようになった。それで皆から逃げられ、
相手に窮し、ついに私にまで誘いの手を伸ばしてきた。

始業前、昼休み、仕事のあとと、寸暇を惜しむように碁盤を持ち出し、
「な、一局、付き合えよ」と、私をその前に座らせた。

あらゆる賭け事に精通しているような方だったのだが、
それまで夢中だったマージャンと比較して、囲碁についてこんなふうに話した。

「マージャンはずいぶんやった。今も好きだけれど囲碁の方が病みつきになる。
マージャンには偶然があるけれど、囲碁にはそれがない。
しかも、たったの一手で、形勢がまるで変わってしまうんだ」


●好き好んで不興を買いたい政治家はいないはず……

選挙のあることが分かりきったタイミングで、わざわざリスクを冒したり、
有権者の不興を買いたいと思う政治家や政党はいない。

なのに、コイズミ首相、政府、自民党は年金改革法案であれ、
自衛隊の多国籍軍参加であれ、中央突破を試みた。なぜなのだろうか……。

年金改革法案については、結局、改正しなければ、来年度だけでも
4兆7000億円もの財政赤字が出る予測に、
それを少しでも回避しようとだけ考えて、強行したのではないか。
21日の5党の党首討論で、このことは公明党の神崎代表が言ったことだけれど、
聞いていて、そう思えた。

だから「100年大丈夫な制度」なんて、与党の議員だって信じていないはず。

自衛隊のイラク派遣については、日本は自国の安全保障を米国に委ねている以上、
国会や世論に配慮してぐずったところで、これも結局、米国には逆らえない。
言われる前に自分から申し出る方が、ずっといい。そうでも考えたに違いない。

少なくとも、国連で新たな決議がなされるタイミングで、
いま、自衛隊を撤退などさせられない。民主党だって自分が政権を担っていれば、
同じことになるよ――と、そうも言いたいのだろう。

党首討論でコイズミ首相が岡田氏に反撃した場面があった。
「民主党も国連決議があれば自衛隊の多国籍軍参加もあり得ると
言っていたんじゃないですか」「ならばイラク復興に、他にどんなやり方が
あるというんですか」――こんな言い方だったと思う。


●福田氏辞任からあと、緊張感を失くしたコイズミ内閣

コイズミ首相は無類の「政局好き」と言うけれど、実際に賭け事をするかどうか、
囲碁を打つかどうかまでは知らない。
でも、政治、ことに選挙は、ちょっと囲碁に通じていると思う。
どちらも自軍の石の数、陣地の広さで勝敗を決めるからだ

一連の政治判断の是非はさておくとしても、コイズミ首相は碁盤を前にして、
集中力をしっかり働かせているのだろうか。

前の福田官房長官が辞任してから、首相はどこか緊張感を欠いているように見える。
それが一連の政治判断に響いているのではないか。
サミットでの変な浮かれ方を見ていても、そう思った。

政治こそ、たったの一手で、形勢はがらりと変わる。
たった一手で、自分の石、自分の陣地と思っていたのが、
そっくり相手側の石、陣地になってしまったりする。

選挙の結果は予測できないと言う。それはそうなのだけれど……、
決して偶然などない――と、私は考えている。


                    ※※

●各種選挙のなかでもっとも長い17日間の戦い……

参議院選挙は知事選挙と並んで、各種選挙のなかで一番期間が長く17日間もある。

二転三転の末に誕生した民主党の岡田代表は、結果的に
菅直人氏が代表のままであったり、小沢一郎氏がそれに就いたより、
かえって清新な印象を与えている。

コイズミ首相、自民党が勝敗ラインを、公明党への配慮もあってか、
「51議席」などと低く設定しているのに比べて、
岡田氏は「自民党よりも上回るのが目標」と、きっぱり言い切っている。
そして「私は次の衆議院選挙では政権を獲るつもりでいますから」とも。

岡田民主党はけっこう、善戦するかもしれない。

石の打ち合いはは、まだまだこれからが本番。どう変わるかもわからない。
それでも、候補者調整を着々と進め、早くから態勢を整えてきたはずの
自民党にとって、思いのほか難しい選挙になりそうだ。
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by yodaway2 | 2004-06-23 14:10 | 風雲急!政局と選挙
北朝鮮、列車爆発事故は暗殺未遂……の情報
昨日から共同、時事、読売の各社が、13日付英紙・サンデーテレグラフの
報道として、先の北朝鮮、竜川(ミョンチョン)で発生した列車爆発事故が、
金正日総書記の暗殺未遂事件であった可能性があると伝えている。

サンデー……紙の報道は、竜川に派遣されている英国調査団筋の話という。
また、記事では、携帯電話が起爆装置に使われたとの情報にも触れている。

共同(Yahoo)/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040613-00000045-kyodo-int
時事(Yahoo)/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040613-00000739-jij-int
(※サンデーテレグラフ紙のソースは確認できなかった。)

北朝鮮の列車爆発事故は当初から、金総書記の暗殺未遂事件ではないか――との
噂があった。しかし、事故が、金総書記が同駅を通過した9時間後に
起きたこともあり、決め手を欠いていた。
が、その一方で北朝鮮が発表した「列車に積んであった硝酸アンモニウム肥料に
電線が接触して起きた事故」とする当局発表は、全くもって疑わしいものだった。

この事件について、講談社発行、月刊現代7月号にも、非常に気になる
記事が掲載されている。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/mgendai/

「日朝首脳会談を実現させた胡錦濤の圧力~北朝鮮外交の
キーパーソンを直撃」と題する記事で、北朝鮮の内政、外交をよく知る、
現役の外交関連機関の一部門の責任者に対してインタビュー取材した内容という。

月刊現代の記事は次のように伝えている。(抜粋、要旨をリライト)

中国訪問中の金総書記に、中国政府首脳がこう話した。
「今回の中国訪問中に、あなたの暗殺を、ある組織が計画していることが
判明しました。これは我が政府の機関が確実な筋から得た情報です・・・」。

金総書記は仰天し、密かに帰国時間を大幅に早めることにした。
もし当初の予定通り帰国していれば、金総書記を乗せた特別列車は
竜川で木っ端微塵になっていた。

中国のメディアは未遂事件のあと、「竜川で爆発事故が起こった」と
いち早く報道し、事件をカモフラージュした。・・・・・

また、6月3日付けの毎日は、韓国の有力紙、朝鮮日報などの報道をもとに、
北朝鮮が携帯電話の使用を禁止し、回収しているとの情報も伝えていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000037-mai-int

……こうなってくると、暗殺未遂の情報は、急に信憑性が高まってきた。

国際社会、とりわけ日米からは厳しい視線で見られている北朝鮮、金総書記だが、
一方で、意外にも内政は掌握しているのではないか――とする見方もされていた。
が、もし、暗殺未遂がほんとうで、実行犯がかなりの組織力を背景にしていると
すれば、まったく逆になる。

暗殺未遂であったとすれば、その計画立案、爆薬等の手段の調達、諜報、
実行犯(部隊)の編成と遂行、覚悟――と想像すれば、身震いしてしまう。

亡命高官、脱北者などが伝えているとおりということになる。


                    ※※

折りしも、米国は韓国からの兵力削減を決めている。
しかし、北朝鮮では、いつ何が起きてもおかしくない。
そして日朝の首脳会談の「成果」も、10人の安否不明者をめぐって
硬直化に逆戻りするのを心配するどころか、一瞬にして吹き飛びかねない。

将軍様は……、やはり崖っぷちに立っている。


                    ※※

北朝鮮の内政が不安定さを増していくとすれば、歴史に学ぶまでもなく、
対外的な妥協はしにくくなるし、むしろ強硬な姿勢を取ることだってあり得る。

拉致問題についても、少し前に、米国のジャーナリストが
北朝鮮高官に取材した話として、軍などの保守層が、
金総書記の妥協的な姿勢に非常に批判的でいて、金総書記は、
それを十分押さえられないでいると伝えた。

内政が不安定になれば、6カ国協議を再開し、北朝鮮の核放棄を迫ったとしても、
のらりくらりされるだけで、具体の成果は期待できなくなるのではないか。
拉致問題もまた暗礁に乗り上げないか心配せざるを得ない。

拉致問題は言うまでもなく、当然にして即刻解決されるべき問題だが、
北朝鮮からすれば日本の要求に応えては、政権が日本に屈したということになる。
対外的に「妥協的な態度」を取れるのも、権力が安定していればこそ、だ。

それにもともと……、中国も北朝鮮も、時間稼ぎして、
米国大統領選挙の帰趨を見極めようとしているようにしか見えない。
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by yodaway2 | 2004-06-14 12:58 | 北朝鮮問題、どうする
三菱自事件とタイレノール事件
三菱自動車の欠陥隠し事件の報道を見ていて、思い出した別の事件がある。
1980年代に医薬品メーカー、ジョンソン・エンド・ジョンソンが
見舞われた「タイレノール事件」だ。

この事件は、企業倫理(ビジネスエシックス)を考えるときに、
あるいは最近の流行語で言えばコンプライアンス経営を考える際に、
先駆的事例としてよく取り上げられるという。

知っている人は良く知っている……そういう事件らしいのだが、
実は私は、この「タイレノール事件」について、3年ほど前、
仕事関係で参加した講演会ではじめて聞いた。

ちょっと大人のメルヘン……とも思えるのだが、後述する事件の経過、
そしてジョンソン・エンド・ジョンソンの取った対応策は事実らしい。

ググっても、いくつかページが出てくるのだけれど、私なりにまとめてみたいと考えた。
もし、ちょっと前までの私と同様にこの事件をご存じない方で、お時間がれば、
以下にお付き合いいただければと思う。

                     ※※

●1982年、7人がタイレノール服用後に死亡……

ジョンソン・エンド・ジョンソンは周知のとおり、
医薬品メーカーとしてはトップブランドのひとつで、同社製品の
「バンドエイド」は消毒ガーゼ付きの絆創膏の代名詞にもなっている。

その同社の鎮痛薬「タイレノール」についても、その名を知っている方は
多いのではないか。副作用の少ない、とてもポピュラーな家庭薬として、
定着しているようだ。

「タイレノール事件」の発生、あらましはこうだ。

1982年9月30日、米国シカゴ州でタイレノールを服用した少女ら7名が
相次いで死亡した。タイレノールの製造はJ&J社のグループ企業なのだが、
マスコミ、そして米国国民からの問い合わせは、J&J社に殺到した。

J&J社を疑う声も、当初、当然にして生まれたのだ――。


●即座に経営委員会を召集し、全製品回収へ

J&J社の対応は実にすばやく、事件の報道からわずか1時間後には
全米のラジオ・テレビを通じて製品の使用中止を呼びかけているのだ。

このとき、事件の発生を知って経営陣はどのように動いたのか――。

当時、グループ企業の経営最高責任者であったジェームズ・バーク会長は、
マスコミを通じて製品の使用中止を国民に呼びかけると共に、ただちに
経営者会議を招集した。

そして、当時、すでに全米に1万人とも言われたグループ企業傘下の、
全社員に向かって、市場のすべてからタイレノールを引き上げるよう指示を放った。
当然、製造、販売も、ただちに中止された。

さらに、J&J社は自社のタイレノールの開発・製造にかかわるすべての
部門・ラインについて、自ら進んで米国の検査機関に調査を委託し、
情報の提供を申し出た。

経営トップもラインも、全グループが一丸となって、
我が身に降りかかった危機に立ち向かった。


●自ら進んで、検査機関に情報を開示する

この時代……企業が疑わしいというだけの段階で、製品のすべてを市場から
回収するなど、前例のない決断で、誰も考え付かなかったことだった。
J&J社は回収に1億ドルの費用を投じたとも伝えられている。

また、企業秘密ともされていたデータを自ら進んで検査機関に
手渡すなどということも、思い切った処置だった。

このほかにもJ&J社はさまざまな対策を取った。
完全包装の開発(開発後に新品との無料交換)、この事件に関わって
届いたすべての手紙への回答、社員・OBへのメッセージの発信と協力の取り付け、
バーク会長をはじめとする経営幹部の積極的な報道協力、情報の開示……、
考え付くかぎりの対策を取ったようだ。(故・糸瀬茂氏コラム参照)

米国国民は息を呑んで、事件を見守った。

ほどなく……毒物は外部から混入されたものと判明し、
J&J社への米国民の疑念は晴れた。……そればかりか、
疑念から一転、J&J社のすばやく、そして果断な行動に賞賛の声が沸き起こった。


                     ※※

●信頼回復の伏線となった、「我が信条」への誓い

このときのJ&J社――、とりわけグループ企業の最高指導者であった
ジェームズ・バーク会長には、実は伏線となる逸話がのこっている。

バーク氏J&J社の会長に就任したのは、事件発生の3年ほど前だった。
バーク氏は20名ほどの経営幹部を自らの部屋に招き入れ、
J&J社が長く掲げてきた「我が信条」を指差し、

「この『我が信条』とともに生きることができなければ、これを壁から引き剥がそう」

――そう言い、実践を誓い合ったという。(J&J社HPより)

「我が信条」――、どんなことが書いてあるのか。

                    ◇

我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる
医師、看護師、患者、そして母親、父親をはじめとする、
すべての消費者に対するものであると確信する。・・・

我々の第二の責任は全社員 ――世界中で共に働く男性も女性も―― に
対するものである。・・・

我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、
更には全世界の共同社会に対するものである。・・・

我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。
事業は健全な利益を生まなければならない。・・・


バーク会長はタイレノール事件という危機にのぞんで、
経営幹部と共に、この「我が信条」に忠誠を誓ったことを忘れなかった。
バーク会長は言ったはずだ。「いまこそ、我々は、この『我が信条』を守ろう」――と。

J&J社は果断に行動した。その姿勢は米国国民の共感を呼び、
事件の嫌疑が晴れるや否や、またたく間に市場の信頼とシェアを回復した。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの企業ブランドは、揺るがなかった。

                    ※※

――と、まあ、こうまとめてみたところ、やはり大人のメルヘン、美談にも
思えるのだけれど、これがだいたいは事実と離れていないらしく、
私自身、驚いてしまったのだ。

対して、三菱自動車はどうだったか…………。
報道によれば、元社長は幹部のリコール申請の助言を無視し、
むしろ積極的に欠陥隠しに動いたようだ。

三菱自動車には多くの社員が働いている。関係する企業も裾野が広いはずだ。
いま、自治体などの指名停止、購入見合わせなどのニュースも伝えれている。

責めることは易い。だが……、このままでは、
社員の方々も座していては、ひょっとすると再生どころか、
とんでもない事態になりかねない。

どうしたらいいのか――。

事故で亡くなった方もいるのだから、間違っても擁護などできないし、
口を極めた非難を受けるのも当然だと思う。
それでも、その一方で、三菱に生きている方々一人ひとりに、
どうか勇を奮っていただきたいと考えている。


・三菱自動車工業
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/japan/

・ジョンソン・エンド・ジョンソン(HOME)
http://www.jnj.co.jp/entrance/index.html
・「我が信条」
http://www.jnj.co.jp/entrance/credo.html

※タイレノール事件に詳しい方で誤謬など、お気づきの点があればご指摘のほどを。
のちほど加筆修正させていただきます。
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by yodaway2 | 2004-06-12 18:32 | 三菱自とタイレノール事件
岡田氏の兼職違反―これは泥仕合!
毎日、いろいろなことが起きてくるので、ハッと行き過ぎてしまいそうなのだが、
やはりちょっとひっかかったことがある。

民主党の岡田克也代表が、通産官僚時代に家族の経営する不動産会社で、
取締役を兼務して過ごしていた問題だ。
岡田氏はこの問題を、週刊誌の取材を受けて公表に踏み切ったらしい。
これはちょっと、考えものだ。
・時事/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00000752-jij-pol
・毎日/http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20040609k0000m010065000c.html

このこと自体には……とても、がっかりした。

●わかっていたのにナイショ……うーむmmm。

わかっていたのに、ナイショにしていた――というのは、やはりいただけない。
しかも……岡田氏が取締役だったのは、記事によると通産官僚であった期間の
ほとんどにあたってしまう。辞職は、公務員の兼職禁止に触れることを知って、
自分の意思でそうした、と読める。

いまサミットが開かれているし、拉致問題、曽我さんの再会問題もあれば、
イラク問題もある、年金問題のその後もある……ということで、
目に止まるとも限らないほど小さなことなのだが、私にはひっかかった。

まず、この問題の情報元を想像してしまった。
政治的背景――背後関係がないわけ、ないだろうと思った。
週刊誌記者の熱心な取材努力でこの問題が発掘されたなんて、考えにくい。

だれかが週刊誌に情報を渡したのでは……と自然に、そう考える。

それが仮に、与党サイドからの情報リークとすれば、これはもう、
終盤国会を乗り切るために打ち込んだ一手のつもりなのだろう。

でも――、こんなこと、泥仕合そのものだ。


●人を責めたことで自分が責められる――の繰り返しになった

首相の予備校時代の国民年金未加入、落選中の厚生年金加入を攻める、
それに対して岡田氏の通産官僚時代の兼職規定違反で反撃する……など、
見たくない構図の争いだ。

たしかに岡田氏の問題はイタダケナイ。
週刊誌の取材を受けなければ、このことを、少なくとも本人は
知っていたのに黙り続けたのだから。

取締役辞任は、自分で法違反を知ったためと記事は読めるけれど、
それはつまり、法に触れることしたことを、自分でちゃんと知っていたことになる。
これも輪をかけてイタダケナイ。
国会でコイズミ首相の違法性を、まがいなりにも追求したのだから。

とにかく、いまの国会、振り返ってみると、ほんとうにひどい。

閣僚の未納発覚から始まって、民主党の菅全代表の未納も発覚、
福田前官房長官が辞任して、そのあおりで民主党の代表選びが混迷……、
小沢一郎氏が就任するかと思いきや、またも未納発覚……。

政治家が聖人君子だなんて幼稚園児でも考えないだろうけれど、それにしたって、
他人を責めたそのことで自分が責められる、――その繰り返しばかり見せられた。

                 ※※

もう、叩いてホコリの出ない人など一人もいないってことはわかったから、
国会の残り少ない時間、どうか実のある話をしてくださいね。
――と、声を届けたいけれど、


やっぱりブログからでは、ぜんぜん弱いよネ。
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by yodaway2 | 2004-06-09 18:13 | 風雲急!政局と選挙
長崎事件、2人の子どもの間で何が……
長崎の女児殺害事件について、続報に接するたびに重くなる。

ネットへの「いい子ぶっている」に殺意、、、ネット上で加害女児、「やめて」と、、、
加害女児は犯行を数日前から計画、、、犯行の日、2人でカーテンを締めた、、、
絶命までの15分、加害女児、部屋にとどまる、、、
加害女児、「神様はいるのですか」と詩、、加害女児、親を亡くした子の架空の詩、、、
担任教諭、体調不良訴え欠勤、、、父、3分前も思い出せず、、、、、
そして父親の現在の心境を綴る手記、、、、、

●「親を亡くした子の詩」にひっかかる

加害女児の親をなくした子の感情を表現した詩に、ひっかっかっている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040607dde041040028000c.html

私に心理学の知識はない。だから言葉は知らないのだが、
この子、加害女児は殺害した、被害者の怜美(さとみ)さんに、ふだんから
かなり強く自分を映していたのではないか。

加害女児は自らの自己同一性、アイデンティティを、被害女児の玲美さんに
託していたのではないか。

玲美さんは転校生だったが、頭もよく、クラスの中心的な存在だったという。
母親を数年前に亡くしていたけれど、とても明るい子どもだったようだ。
その玲美さんと加害女児は大の仲良しだったが、それだけではなく、
加害女児は玲美さんにあこがれていたのではないか。そして、クラスで
中心になっている玲美さんに、ひそかな絆のあることを信じていた。

だから彼女は、玲美さんから攻撃を受けることなど、考えてもいなかった。

●加害女児はアイデンティティを託していた

加害女児の家庭環境について、いまの段階で報道からうかがえることは
少ないように思われる。けれども、加害女児が家庭においても、
何かストレスを感じていたのは、これはたぶん 間違いない。

でも、だからと言って、それが今回の事件に結びつくほどのものだったかどうか、
そして加害女児に特別と言えるほどのものだったかどうかは、わからない。

親との葛藤、姉妹間におけるコンプレックス……、
そんな、どこの家庭にでもあるようなものだったかもしれない。

しかし彼女は過敏だった。微妙な年齢でもあったし、
ちょっとオマセであっただけに、その分、際立ち、ストレスに苦しんでいた。
それがHPへの別の詩「神様は……」から、少しうかがえるような気がする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040605-00000130-kyodo-soci

また、バトルロワイヤルを隠れて見ていたというけれど、
それもそんな心理状態から惹かれていたような気もする。でもこのくらいのこと、
そもそもふつう、誰だって多かれ少なかれ体験しているかもしれない。
加害女児は、きっと、少し過敏だっただけだ。

それで、冒頭の加害女児が書いた、親を亡くした子どもの詩に戻りたい。
この詩について、毎日の記事は「彼女への思いからか、自分の親への
複雑な感情を表現したのか」としているが、私はこの詩は、
加害女児が玲美さんにアイデンティティを託していたがゆえの感情と読んでみた。

つまり……彼女は玲美さんになり代わって、玲美さんの気持ちになって、
そのとき、この詩を読んだような気がする。どうだろうか…………。

●被害女児は窮屈さを感じていた

ところで、玲美さんは彼女からのこうした想いにどう反応したのだろうか。

私にはほんとうに心理学の知識もないし、また年齢も性別も違うので、
そうじゃないと言われそうなのだけれど、こう考えた。

玲美さんは加害女児のこうした想いの吐露に少し戸惑い、窮屈さを感じてしまった。
そして、加害女児となる友を試してみたい気持ちに駆られただろうし、
傷つけてみたい衝動も湧いたかもしれない。

その意味では、きっと微妙な感情を抱く年齢なのだろう。
それが――、ネット上での、加害女児の容姿や態度に対する書き込みにつながった。

このことは、2人の人間関係を、一挙に危うくしていった。
加害女児からは自分を映し、あこがれ、絶対に裏切るはずのない存在であった、
大の仲良しの友人から攻撃を受けてしまった。

自己同一性への攻撃……それに、加害女児は耐えることができなかった。
彼女は悲鳴を挙げたが聞き入れてもらえず、
やがて……自分のストレスを抑えきれなくなり、暴発した。

●誰を責めたらよいのだろう……

報道で伝えられることに接しているだけなのだが、こんなふうに、少し思えてきた。
違うかもしれないけれど、私にはこんなふうに思えてきた。

普通ならこんな事件にならない。ケンカやいじめにはなっても、
こんな殺害事件にはならない。


この事件……誰を責めたらいいのだろう。

加害女児を擁護することはできないかもしれない。
未成年であるだけに、その両親の責任は免れはしないだろう。
でも、どれほど両親を責めることができるのだろうか。
学校、教育関係者も同様で、どれだけ責めることができるのだろうかと思う。


……誰を責めたらいいのだろう。
ここまで書いても、私にはそれがよくわからない。
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by yodaway2 | 2004-06-08 12:25 | 社会の問題、世相さまざま
必見!情報感度を高めるナレッジ・サイト(その4)
連載4回目は人物データベース編です。ニュースを見たり読んだり、
何かまとめたりするときに、人物のプロフィールが気になることはよくあります。
そこで今回は、無料で使える人物データベース――著名人、政治・経済分野を
ご紹介します。では、今回もさっそく行きましょう!

■People Chase
http://www.php.co.jp/fun/people/index.html
PHP研究所のサイトの中にあります。数は調べていませんが、かつて
「論壇501人」というタイトルでしたので、たぶん今は600人か700人はゆうに
登録されていると思います。紹介文執筆はたぶん、PHPの編集者などでしょう、
それぞれに思い入れを汲み取ることができます。日本人だけではなく、
たとえば日米関係のキーパーソンの一人、R・アーミテージ氏(国務副長官)なども
掲載されていて、調べるためのデータベースというだけでなく、
読み物としてのおもしろさがあります。オススメ★★★★★です!

■経済傑物列伝
http://www.sanbou.net/retsuden/
これもわけがわからないほど、すごいデータベースです。
よくつくったなァ――と、思います。おまけに参考文献検索機能もついていて、
脱帽するより他ありません。データ数もかなりのものです。運営は
「じゃびら総合研究所」となっているのですが、私はこの研究所のことがよく
わかりません。たぶん、経営コンサルタントらのネットワークのような
気がするのですが、どなたかご存じないですか?

なお、このサイトに関連して「上場企業の沿革」
「FC(フランチャイズ)データベース」が同じところからリンクしています。
こちらも、企業なら「UFJホールディングス」など、カシャカシャっと出てきます。

▽企業沿革
http://www.sanbou.net/enkaku/index.htm

▽FCデータベース
http://www.sanbou.net/fc/

■人名辞典・人名録「KEY PERSON」
http://www.person.cbr-j.com/person/main4.shtml
収録登録者数8,900名とのことです!これでたいがいの人物には
行き当たるかもしれません。トップページにTRENDがあって、
その中に見つけた「福島瑞穂」さん。……「崩壊前夜のような社民党の党首を
引受けることになってしまった土井ファミリーの優等生政治家。……」と。うーむ。
いずれにしても作った方の底知れぬ執念がにじみ出ていますね。
なお、こちらには「公式サイトリンク集―ひとびと」も、別ページで用意されています。

▽公式サイトリンク集―ひとびと
http://www.cbr-j.com/official/index.shtml

■人間図書館
http://www.tfcc.or.jp/index.html
それでは――、と、もうひとつ。ここは異業種交流会のHPのようにも見えますが、
会長が経済産業大臣の中川昭一氏。明らかに、傾向はあると思いますので、
どうぞそのおつもりで。数は多くないのですが、著名人の講演録が公開されています。
政治分野であれば、たとえば後藤田正晴氏、中曽根康弘氏、小泉純一郎氏……。
読みにくいと言えば読みにくいのですが、肉声をもとにした考えを知るとすれば、
ここしかないかナ、と思っています。ただ、相当、根気、いります。
知っておいて損はない――というところでしょうか。

実は無料で公開されている人物データベース(リンク集をのぞく)は、
それほど多くないと言われています。
よいサイトをご存知でしたら、ぜひお教えください。

                    ※※

また、ブログサイトにも現在進行形のページがあります。下記のとおりです。

■ブログサイト「ヒトのことをとやかく」
http://miisan555.exblog.jp/
発信者のmiisan555さんからは「愛情いっぱい書いています」とのコメントを
いただきました。まだ登録データ数は少ないのですが、期待できそうですよ!
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by yodaway2 | 2004-06-06 16:08 | 厳選!ナレッジ・リンク