週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
・→関連エントリー
・→ブロガーズ・マナー
・→ステイタス&プロフィール
◆22万アクセスを突破!記事数644本(2007.3.16現在)

★★人気Blogランキング
よろしければ、ぜひクリックを!
カテゴリはニュース全般です。

・→BlogRanking

★厳選!情報ソース
※ニュースサイト、シンクタンクなどのリンク集。すごく便利ですよ!
(Seesaaに移転しました。)
★ブログ・リンク(excite以外)
※外部の相互リンクのページです。exciteブログはこのフレーム、下の方にあります。  
★中国古典の名言
※生き抜く知恵を古典に学ぶ。
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
カテゴリ:米国はどうする、どうなる( 37 )
米大統領選、クリントンVSオバマの死闘――、“READY”か“CHANGE”か?
(※1/10、ほんのちょこっと手直ししました。^^)

混戦が伝えられていた米国大統領選挙、民主党の指名争いで、
ニューハンプシャー州の予備選挙にヒラリー・クリントン上院議員が、
バラク・オバマ上院議員を辛くも振り切り、勝利した、とのニュース。

得票率はクリントン氏、39%に対し、オバマ氏、37%と、
わずか2ポイント差、僅差だった。

・ABC→Clinton Wins in N.H.: I 'Found My Voice'
Clinton Narrowly Beats Obama; Edwards Concedes 3rd Place Defeat
(Jan. 8, 2008)


a0014163_16493253.jpg






※オバマ氏の写真の方が大きいけれど許してネ。同じくらいの大きさに
調整するのが、ちょっと手間で……。^_^;


                ※※

クリントン氏は直近、アイオワ州でオバマ氏に敗れ、
オバマ氏は勢いを増し、連敗すれば本命の座を
追われかねない情勢だった。

クリントン陣営は各種世論調査で劣勢が伝えられ、
メディアもオバマ氏の勝利を予測していたが、
予備選投票日前の24時間、6000人もの運動員を投入、
徹底したローラー作戦を展開した、のだという。

                ※※

投票日の前、テレビでオバマ氏、クリントン氏の
選挙戦のようすを見た。

オバマ氏の演説会場には若者、無党派層が押しかけ、
「CHANGE WE CAN BELIEVE IN」の、
青いプラカードで埋め尽くされ、熱気にあふれていた。

クリントン氏の表情からは余裕が消えうせ、
若者や女性の多いミニ集会で訴え、1軒、1軒、
戸別訪問(――それは明らかに演出だろうけれど)する姿が。

そして、クリントン氏の、ある集会での一コマ、
女性参加者の一人からの質問に「選挙はゲームであり、
ただの勝ち負けと考える人もいるけれど、国のため、
子どもたちのために戦っている」と答え、声を詰まらせた。
・youtube→Hillary Clinton Emotional
(http://jp.youtube.com/watch?v=nee_AFordWE&NR=1)


メディアはそれを見て、クリントン氏が涙ぐんだ、と一斉に伝えた。

クリントン氏の表情、表現は計算されていたものかもしれないが、
たしかに、苦しい戦いとなり、なりふりかまわず、
情けにすがるようにも見えたし、弱気にも受け取れた。

が、冒頭記述のとおり、NHではメディアの予測は覆された。

しかし、それでも、今回の結果によって、
オバマ氏の躍進が止まるかどうかは、まだ、わからない。
それに、今回はクリントン氏の“涙”が引き止めた票もあっただろうけれど、
基本的に、アメリカ、という国の気風を考えれば、
それがこれからも通用するようには思えない。

20州以上が予備選を行う、2月5日の
スーパーチューズデーまで勝敗は
見えないかもしれない。

                ※※

なお…、だいぶ後ろの方になってしまったが、
共和党の、ニューハンプシャー州における予備選は
マケイン上院議員が制した。……が、今回の大統領選では、
民主党が政権を奪還できるかどうかに関心が高いし、
かつ、候補者も女性初対黒人初――と、話題性に富む。
それで共和党の動きは、ややかすんで見えてしまうのだ。

また、米国の大統領選挙は、当然のことながら、
日本の政治、政局に影響する。
(実はこのことこそ、当ブログが米大統領選を取り上げる、一番の理由。)

米国の共和党は日本の自民党に、米国の民主党は
日本の民主党のイメージに重なるようにも見える。
それで、米国での出来事が、日本での出来事を
似せてしまうのではと想像してしまう。

米国大統領選挙は、ひょっとすると、日本の政治地図の、
一歩先を進んでいるかもしれない、……と。



<追記>今回の結果について、夕刊、共同の記事に、
「黒人大統領誕生が現実味を帯びたことに対する抵抗感などが
影響したとみられる」との分析。それは、けっこう、ありそうだ。

黒人女性の、ライス国務長官という存在もあるが、米国では、
パワーエリートの条件として、まだまだWASP(ワスプ=ホワイト、
アングロ・サクソン、プロテスタント)への信仰も強いはず。
さらに白人であるかないかはWASPのWであって、
それらが頭をもたげる可能性は否定できない。

ちなみに、歴代大統領はケネディ、レーガンを除いてWASPであった。

仮にオバマ氏がスーパーチューズデーにも勝利し、
民主党候補となる場合、その非WASP、黒人大統領への抵抗感は
共和党候補との本選で、より強く現れることになる。……よって、
けっこう、まだまだ、わからないのかもしれない。

★★よろしければ、今日もクリックを!→人気Blogランキング
[PR]
by yodaway2 | 2008-01-09 16:27 | 米国はどうする、どうなる
米、ハリケーン被害。ニッポン、早く動け――!
※日本、国際緊急援助隊の派遣を検討――のニュース。3日朝、文末に追記。

米国南部を襲った超大型ハリケーン、「カトリーナ」について――。
今朝、BSでBBC、ABCなどのニュースを見て、驚いた。

家々が水に押し流され、あるいは水没し、街はがれきだらけ。
ビルの壁は爆弾で吹き飛んだかのごとく崩れ落ち、道路は冠水し、橋は水没、寸断。
家の屋根によじのぼって、大きく「HELP US!」と書いた布を広げて救助を待つ人々……。

ルイジアナ州、ニューオリンズ市が避難所に指定した「スーパードーム」には
数万人(2万5000人との報道も)の人々が押し寄せていると言い、
さらに、そこから他の州へ避難するためのバスの周りには、
数えるのも困難なほどの人垣の輪ができ、ひしめき合っていた。

さらに、ニューオリオンズ市内の、スーパーなどの映像。
略奪が横行している――とのレポートで、人々が壊れた扉から中へ入り込み、
商品を両脇に抱え込んだり、カートに山積みにして持ち出そうとしている姿が。

カートを手で囲うようにして、一人の中年の女性がテレビに話した。
「必要なものを手に入れるには、こうするしかないのよ」

BBCのレポーター。
「まるで、(インド洋津波被害の)バンダーチェのようです。
私たちは情報の時代に生きていますが、ここでは生存に必要な情報すら、
まったく途絶えたままになっています。ニューオリンズは、
もう戻ることがないと思っていた時代に、戻ってしまったかのようです」

                    ※※

新しいニュースでは、米国の当局者が犠牲者の数は数千人にのぼる――と発表した。
・日経 → ハリケーン被災、FEMA局長「犠牲者数千人の見通し」

ハリケーンが米国南部のルイジアナ州、ミシシッピ州に上陸したのは、
8月29日朝、日本時間同日夜。もう4日経つのだが、今もって、
犠牲者の数もはっきりしていない。

米国政府は28000人もの州兵と原子力空母の派遣を決定し、
治安の維持、救助、そしてその後の復興に取り組むとしているが、
今現在の時点では治安の悪化には歯止めがかかっていないらしく、
ロイターは、ルイジアナ州のブランコ知事は略奪や暴力に加わった人を
射殺するよう州兵に命じた――とのニュースも伝えている。
・サンケイ → ルイジアナ州知事、略奪犯の射殺命じる 米ハリケーン

上陸がわかっていながら、どうしてこんなことになっているのか、理解しがたい。
これが世界を制しているはずの超大国、米国での出来事なのかどうか、理解しがたい。

                    ※※

日本政府、小泉首相は30日に、犠牲者への弔意と被災者へのお見舞いの手紙を、
ブッシュ大統領宛に送った。また細田官房長官が、2日午前の定例会見で、
日本政府として、50万ドル(――5500万円、ちょっと少なくない?)の
援助を行うとの方針を明らかにした。
・外務省プレスリリース → 小泉総理及び町村外務大臣による書簡の発出について
・朝日 → 最大50万ドルの援助へ ハリケーン被害で日本政府

できるだけのことを、しかも迅速にすべきなのだ。
インド洋津波のときと同じように、国際救助隊の派遣、自衛隊の派遣も
検討、準備されているのだと思われるが、こういうときにこそ、
ニッポンの、本領の発揮のしどころではないのか。

早く動け――、と思う。


                    ※※
<追記、午後10時10分>
いま、NHK、ニュース10を見ている。――被災地のすさまじい光景に驚かされる。
人々が群れ、口々に大統領、政府を非難、「HELP! HELP! HELP!」と叫び続ける。
これはひょっとすると、ブッシュ政権、否、米国そのものを揺るがしかねない。
ひいては、日本を含む世界のありようにまで影響が及ぶことだってありえる。
私なんかがいろいろ考えても仕方ないけれど、果断に動かないと、
取り返しのつかないことになる……と、心配になる。

                    ※※
<追記、その2、3日午前9時36分>
日本政府が国際緊急援助隊の派遣を検討(→つまり、準備に入っている)とのニュース。
町村外相が米国、ライス国務長官と電話会談、「ライス長官は謝意を表明し、
両国で派遣に関し事務的に調整を進めることになった」(毎日)――とのこと。
自衛隊の派遣もメニューに入っているのではないか。
がんばれーッ!ニッポン。……友の困難に、手をこまねくな!

-------------------------------------------------------◇◆-------------------------------------------------------
※思うところあって、ブログランキング、復活してみます。
よろしければクリックしてください。ずいぶん長い間、リンクをはずしていました。
いま、ニュース全般をのぞいてみたら、191位、ですって!スンゴイ、下位ですね。
登録はそのままにしていたので、過去のとおりのスタイルでリンク張ります。^^
(3日朝、ランキングを見たら、38位!――スゴイ、戻りかた。皆さん、アリガト。)

よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-09-02 14:49 | 米国はどうする、どうなる
シーファー大使。ひょっとして、ブッシュ一家のコンシリオーリ?
(※文末に「ライス国務長官、独身でいるわけは――?」を追記。22日18:00up)

NHK、今日午後7時30分から放送の、クローズアップ現代を録画で見た。
新しい駐日米国大使、トーマス・シーファー氏(J. Thomas Schieffer)へのインタビュー。

なんにしても、敵を知り、己を知らば、百戦してあやうからず――。
米国の代貸したる、相手を知らなければならない。


●駐オーストラリア大使からニッポンへ。

シーファー大使は駐オーストラリア米国大使からの着任。
ブッシュ大統領がテキサス州知事となる前、1989年から
大リーグ、テキサス・レンジャーズを共同経営し、そのときからの仲――。
いわゆるテキサス人脈。

25歳でテキサス州議会下院議員に当選、3期つとめた。
一方で弁護士でもあり、いくつかの企業も経営してきた。
1947年10月4日、テキサス州フォートワース生まれ。58歳。

                    ※※

●映画「ゴッド・ファーザー」のトム・ハーゲンを思い出した……。

大柄でがっしりとした体格。ケンタッキー・フライドチキンの、
カーネル・サンダースの人形に似ている。

そして、映画「ゴッド・ファーザー」で
主人公でマフィアのボス、ドン・コルリオーネの、いつも傍らにいた
コンシリオーリ(顧問役)、トム・ハーゲンを思い出した。

コンシリオーリは日本語に当てはめれば、股肱の臣(ここうのしん)。
ボスに忠誠を誓い、その意を受けて、一家に降りかかる、
面倒な問題の解決にあたる。ときには汚れ役も引き受ける。
映画のトム・ハーゲンはそんな役どころだった。

トーマス・シーファー氏のトーマスは、愛称・トム。
ブッシュ大統領からも、たぶん「トム」と呼ばれていると思う。
奇しくも、映画のコンシリオーリと同じ呼び名――。

                    ※※

●ブッシュ氏は”世界一の友人”――と。

彼は、いったいどのような人物なのだろうか。
ブッシュ大統領とのパイプと、彼自身のキャラクターに着眼して、
番組から、いくつかのやりとりを抜き出してみたいと思う。
(NHK音声からタイプ。抜粋、一部編集)

――大使の指名を受けたときの感想は?
「歴代の駐日大使は偉大な人ばかりだったので、当惑しました。
私は大統領に不安を訴えました。大統領は
互いによく知る者を大使にしたいと言いました」

――大統領との関係は?
「私にとって世界一の友人です。長年、いっしょに過ごしてきました。
球団を経営していたときには、毎日、顔を合わせていました。
家族ぐるみで、毎晩、試合を見にいきましたよ。
私たちの友情はこれからも続くでしょう。
彼は固い信念と優れた人格を持つ、すばらしい人物です。

――大統領の別の面をご存知では?
「大統領を批判する人たちが、彼のことを伝えるのに、
ときとして苛立ちます。彼らは、おうおうにして、滑稽に描こうとします。
しかし、ほんとうの大統領は親切で思慮深い人物です。

大統領は人に仕事を任せることを知っています。
任務を与えて責務を果たすことを求めますが、自分のために働く人を、
あとから批判することはありません。

テキサス・レンジャーズを共同経営した時代、
彼といっしょに働くことは、とてもすばらしいことでした。
彼は、基本的に、組織のトップにいて、取り組むべき課題を決めました。
我々はそれを実行したのです。

彼は我々の提案に耳を傾けました。創造的なプロセスが好きなのです。
しっかりした考えの人を集め、意見を聞き、決定します。
いったん決断すると、その責務を負う覚悟を持っています」

――オーストラリアでは大統領の代弁者でしたが、日本では?
「アメリカの政策を代弁するのが私の仕事です。
もし、アメリカの大使がアメリカの政策を語らないとしたら、
それはおかしなことです。

我々は、つねに、自らの行動の根拠を説明できなければなrません。
私の母がよく言ったものです。説明のできないことをやってはいけません、と。
それが我々の取るべき姿勢だと思います」


                    ※※

うーmmm。シーファー氏の、ボス、ブッシュ氏に対する忠誠心は、筋金入り。
加えて、超・強引なブッシュ政権にあって、その行動を説明できる、
稀有の人材――ということなのだろうか。。。

                    ※※

●そういえばイラク、サマワに駐屯するのはオーストラリア軍だけれど……。

シーファー大使は前任地、オーストラリアでは強引さでならした。
とくに、イラクへの軍派遣をしぶるハワード政権を、
内政干渉と批判されながら、説き伏せた。

根拠はないが、いまのイラク、自衛隊が活動しているサマワの警備について、
増派されたオーストラリア軍が担当することになったけれど、
これは、ひょっとすると、ブッシュ氏とのホットラインを持つ、
シーファー氏が関与し、オーストラリア政府を動かしたものかもしれない。

                    ※※

●イラク戦争;同盟の証を求めたアーミテージ氏の圧力、シーファー氏の豪腕。

ちょっと話は飛ぶけれど、ついでに。
イラク戦争にあたって、日本に対しては、前のアーミテージ国務副長官が、
「ブーツ・オン・ザ・グランド」(自分の足でイラクの土を踏め)と言って、
自衛隊の派遣を迫ってきた。

コイズミ内閣が逡巡していたところ、日本に乗り込んできて、
「お茶会じゃない!」と凄んだりもした。

しかし彼は、日本からの閣議決定を聞き、目を潤ませて、
「日本に対する攻撃は米国に対する攻撃と同じ。
日本が攻撃を受ければ、それがいかなる相手からであっても、
米国はただちに、必ず報復する」と言った。

さらに時を違えて、尖閣諸島についても
「日米安保の適用範囲」と言明した。

オーストラリアでは、その役まわりをシーファー氏がつとめた。

テレビでは紳士的に見えたけれど、こうして振り返れば、
シーファー氏からも、けっこうマフィア的な”契り”の匂いがしたりする。

手強い交渉相手でもありそうだし、
反面、無理も聞いてくれる相手なのかもしれない。

                    ※※

日米関係は良好と見られているが、
北朝鮮問題、中国問題、在日米軍再編問題、国連改革の問題、それに
BSE問題などなど、横たわっていることは、いろいろある。

それに、何か変数が一つ違ってくると、
とたんに緊張を帯びて来そうなことも出てきた。
それは反日……などではなく、北朝鮮の「核」の問題。

シーファー氏へのインタビューを聞きながら、
さて、これからどうなるか――と、今日も、ふと思った。

                    ◇◆

・在日米国大使館HP→トーマス・シーファー駐日米国大使略歴
・在日米国大使館HP→トーマス・シーファー新駐日米国大使の到着声明(05年4月8日)

                    ※※
≪オマケの追記≫

●ライス国務長官、独身でいるわけは――?

米国、キーマン・シリーズの一環として。
22日夕、毎日のサイトに「ライス国務長官:結婚観を吐露「独身主義じゃないわ」――の記事。
米FOXテレビのインタビューに「結婚したことがない人なら、誰かと結婚したいと思うでしょう。
私にはその機会がなかっただけ。仕事が忙しすぎたとも思わない」――と。
・毎日→ライス国務長官:結婚観を吐露「独身主義じゃないわ」

こちらも、うーmmm。
とにかく、才能と言い経歴と言い、行動力と言い、すごい女性だな、と思う。
同じ毎日の、今日の別の記事では、ライス長官がロシアのラジオ番組で、
ロシア語で「長い間、使っていない」としながらも、流暢に話したとのこと。

芭蕉は置くの細道、松島にて、その美しさに句を詠めず、
「松島や松島や、あゝ松島や」――と唸ったとの説が、
真しやかに伝えられているけれど、このニュースにも、そんな感想を抱いた。
(史実ではないです。^^)

以上、オマケの書き足し。^^


※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-04-21 23:59 | 米国はどうする、どうなる
ライス長官。きっぱりとした姿勢に、ちょっと圧倒され気味。
米国の「戦うプリンセス」「大統領の家庭教師」、コンドリーザ・ライス国務長官が
日本、韓国に続いて中国を訪問し、今日、就任後の一連の各国歴訪を終えた。
それで、駆け足で振り返ってみたい。

                    ※※

●欧州に仲直りを呼びかけ、中東和解に存在感を示そうとした。

ライス長官は2月3日から10日までの間にロンドン、ベルリン、ワルシャワ、
アンカラ、テルアビブ、エルサレム、ヨルダン川西岸、ローマ、19にちパリ、
ブリュッセル、ルクセンブルク――の各都市を、
そして3月15日からニューデリー、イスラマバード、カブール、
東京、ソウル、北京――を訪問した。

欧州ではブッシュ大統領の訪欧の露払いをつとめ、
パリ政治大学院で演説、イラク戦争で生じた亀裂の修復を呼びかけつつも、
中国への武器輸出解禁には硬い姿勢を崩さなかった。
しかし、その一方でイランの核開発などには、このときの訪問を契機に、
柔軟な姿勢に転じた印象を与えもし、硬軟使い分けた。 

アラファト後のパレスチナ問題については、
運も味方しているのかもしれないが、
前議長の死去で混乱も心配されていた状況が、
なんと、イスラエルのシャロン首相とパレスチナ暫定自治政府の
アッバス新議長とが、とにかく……握手し、驚いた。

ライス長官はこの機運を逃すまいと、ヨルダン川西岸を訪問し、
米国のプレゼンスについて、印象づけた。
もっとも、その後も自爆テロ(イスラエルから見て)は散発している。


●日本では牛肉が重点テーマとの報道。でも……、その裏では?

日本、東京には18日の夜、到着し、翌19日に町村外相、小泉首相と会談。
また、上智大学でアジア外交全般をテーマに演説した。

日本での報道が牛肉輸入問題一辺倒であったことについては、
前エントリーにて取り上げたとおり。
日米がお芝居をして、グルになって、何か重要な
やりとりを秘匿しているのではないかと、ほんとうに考えているほど。

たとえば北朝鮮問題に対処する、具体的なタイムスケジュールを
話し合っているかもしれない。
後述するけれど、中国では安保理付託にふれる発言をしているが、
しかも期限は設けないとも述べているけれど、それだけとは限らない。

日本が表沙汰にしたくない、対中国政策に関わる話かもしれない。
そんなことが、かなり突っ込んで話し合われている可能性だってある。

イラクの出口戦略、あるいはロシア情勢についてだって、
密かに話し合った方が良さそうなことはありそうだ。

繰り返しになるけれど、日本の報道が、
ほぼ牛肉問題一色になってしまったのには、
いったい、記者さんたちは高い給料をもらって、
何を考えているのだろうと、不可解極まりないのもいいところ。


●韓国、中国では北朝鮮核問題、さらに中国で反国家分裂法について警告。

ライス氏訪問をめぐる報道について、韓国ではやはり北朝鮮の核問題、
6カ国協議再開問題が、中心的に取り上げられた。
なお、盧武鉉大統領が竹島問題についてライス長官に「訴えた」らしいのだが、
これにライス長官は何らの反応も示さなかったらしい。

中国では、胡錦濤主席はじめ歴々が、お互いの肩を抱くようにする、
いわゆる西洋式の挨拶で、派手に出迎えたけれど、
ライス長官の中国に対する言動は揺らがなかった。

北朝鮮に6カ国協議の場に戻るよう、中国は責任を果たすこと。
それができなければ、米国は、日本、韓国と共に、
6カ国協議とは異なる方法を選択する。

台湾海峡に緊張をもたらす国家反分裂法については、
まったく納得していない。中国が国際社会と調和するよう求める。

中国指導部のヘラヘラ顔を凍らせるほどに、
歯に衣着せぬ言い方に感じられた。


●日本は牛肉にゼロ回答――。しかしライス氏はそれほど怒らなかったのでは?

戻って。――日本では牛肉問題で、米国の要望に表面上、良い回答を与えなかった。
これは、世論が輸入解禁に反対しているだけではなく、
日本の国内政治情勢、政局がするどくからんでいてのこと。

しかし、米国、ライス長官は、私の目からすると、
「ゼロ回答」であったにもかかわらず、色をなしたふうもなかった。
これは話せば長くなりそうなので、機会があれば、いずれまた別項にて。

上智大学でライス長官が行った演説(講演)の全文が、
在日米国大使館の次のページ(英文)で読むことができる。
http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20050321-04.html

このことについて、ワシントンポスト紙は次のように伝えた。(冒頭のみ)

Rice Puts Japan At Center of New U.S. Vision of Asia
China Challenged in Major Speech


TOKYO, March 19 -- Condoleezza Rice, on her first foray into Asia as secretary of state, outlined on Saturday a new U.S. vision of Japan's increasing importance as a global power and challenged China to open its political system and work harder to "embrace some form of genuinely representative government."

In a speech to about 500 professors and students at Sophia University here, Rice offered an expansive view of Japan's role in the world -- including unambiguous support for its campaign to win a permanent seat on the U.N. Security Council -- that suggested the administration viewed the longtime U.S. ally as a counterbalance to the rising regional influence of China. ……以下略。

(By Glenn Kessler Washington Post Staff Writer
Saturday, March 19, 2005; Page A16)

※ワシントンポストの記事閲覧にはメールアドレス等登録、ログインが必要なので
とりあえずトップページをリンク。→ http://www.washingtonpost.com/


●ニッポンは米国のビジョンのセンター???――ちと、コワ。

見出しにおいて、はっきりと、ライス長官の主張を、
「ニッポンはアジアにおける、新しい米国のビジョンのセンター」
と言い切っている。――しかもそれが、増強する中国パワーを牽制するうえでの、と。

リード、記事の冒頭も、そうしたことが中心に記述されていて、
牛肉問題は、実に最後の方でちょこんと顔を出す程度だ。

北朝鮮拉致問題を抱える日本にとって、そして中国、ロシア、韓国と
領土問題を抱える日本にとって、米国との協調は、多少
石ころがまじっているご飯だと思ってもごくんと飲み込まねばならない局面も、
あるにはあるのだが、それにしてもライス長官のニッポン・センター論は、
実はけっこう恐いハナシでもあるのだ。

こだわるわけではないけれど、日本での首相、外相との会談においても、
牛肉問題に終始したわけがない。

もし仮に、そんなだったら、韓国、中国に比べて、
あまりにも寒々しい、見劣りのする会談だった、ということになってしまう。

                    ※※

日本では連日、ライブドアVSニッポン放送-フジサンケイ問題が
中心の報道が続いたけれど、それも大事なハナシだとは思うのだけれど、
けっこう、今回のライス長官の各国歴訪、とりわけ日本、韓国、中国訪問は、
重要な意味があって、ターニングポイントを形成する可能性だってあり得るのではないか。

小さな一つ、一つの出来事が、そしてリーダーたちのひと言ひと言が、
やがて、歴史の川となっていくのだと思う。
浅学を顧みず、気になる以上、ニュースを追跡続行したいと思う次第。

                    ※※

<追記>

ライス長官はなかなかのファッションセンスとみた。
いつもパリッとしたスーツにミニスカート、長い足をひゅっと組んで各国首脳と
にこやかに、そして毅然として話す。非常にカッコいい。
日本の政治指導者にはない雰囲気だ。

北朝鮮などを圧制国家と言ったことに対して、米国内にも批判があるとの記事を読んだ。
それに対して、ライス氏は「正しいことを言って、自分から釈明したり謝ったりした話は、
古来から聞いたことがない」――などと言って一蹴したとのこと。

賛成反対はあるとしても、そのきっぱりとした姿勢には、
ちょっと、圧倒される思いがする。

ライス長官の経歴については、当ブログ、過去にエントリーあり。
よろしければご参照ください。
・闘うプリンセス、ライス氏が国務長官に就任。――ゆえに、戦いは続く?


※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-03-21 23:51 | 米国はどうする、どうなる
ライス長官来日。牛肉問題ばかりの報道にウンザリ……。
昨夜、国務長官としては、初の来日をしたライス長官――。
今日午前、町村外相と会談した。コイズミ首相とも会談することになっているが、
現在(19日17:25)のところ、まだ、伝えられていない。

町村外相との会談については、各紙(各サイト)、とりあえず記事が揃った。
――のだけれど、見出しを並べて見ると、ちょっとウンザリする。
どれもこれも、どこもかしこも「牛肉輸入再開」。

なんだこりゃあ……、米国の国務長官との会談で、これが中心議題なのかい?

・牛肉輸入 早期再開迫る 米国務長官、町村外相と会談(サンケイ)
・米国産牛肉、米国務長官が早期輸入再開を要求(日経)
・牛肉輸入再開を強く迫る 米国務長官、外相会談で(朝日)
・日米外相会談: 米国産牛肉の輸入再開時期「明示は困難」(毎日)
・ライス国務長官、日本の牛肉輸入の早期再開を要求(CNN)
※まとめて→Googleニュース<CNN記事関連>

                    ※※

記事本文を読めば、それは北朝鮮の核開発問題、拉致問題なども、
それはやはり話し合われたと書いてある。

しかし、たとえば毎日の記事では「会談ではこのほか、北朝鮮の
核開発問題をめぐる6カ国協議への同国の早期・無条件復帰の必要性を確認……」と、
牛肉問題以外が「このほか」の問題扱いになってしまっている。

牛肉問題が取るに足らない問題――とまで言いいはしないけれど、
果たして、このことが日米双方にとって、新聞の見出しを
揃いも揃って躍らせるほどの、トップ・イシューなのだろうか。

6カ国協議再開の問題、拉致問題への協力要請、
台湾問題、在日米軍再編の問題、イラク情勢、テロ対策……。
日米間には、実に話し合うべき、緊張を孕む問題が目白押しではないのか。

もしかしたら、牛肉輸入再開問題は
真に重要な意見交換部分のカモフラージュなのかもしれないけれど。

                    ※※

ひょっとすると、私の方が良識にかけているのかもしれないが、実は、
情報公開を徹底することを前提に、さっさと輸入再開すればよいと考えている。

産地情報を含めて、情報公開が徹底してさえいれば、
あとは消費者が判断することを合意して良いと思うのだが、いかがだろう。
米産牛肉が危ないと思う消費者は、買わなければ良いし、食べなければ良い。

それに、いかに防御策を講じても、この先もBSEの再発は、
あり得るのではないかと考えている。
一つの原因を取り除いても、また別の原因によって、
新たな障害が生まれるかもしれない。

むしろ重要なのは、情報公開と万が一の場合の危機管理ではないのか。
そして消費者それぞれの選択ではないのか――。

                    ※※

少し飛躍してしまうけれど、私自身は地球環境の悪化、
食糧、エネルギーの供給ひっ迫について、けっこう悲観的に見ている。

その中でバイオテクノロジー、原子力エネルギーについては、
冷静にとらえ、可能性があるなら活かす方が良いのではないかと考えている。
あれこれ、紆余曲折してきた結果、現在はそう考えるようになった。

ひところ環境ホルモンが話題になり、コンビニエンスストア、スーパーの棚から、
カップラーメンが消えたことがあった。しかし、しばらく立つうちに、
環境ホルモンの話題は誰も話さなくなった。

それとBSEが同じだとは言わないが、米国だって無策であるとは思えない。
BSE対策を怠れば、政府が輸入を認めようが認めまいが、
それ以前に市場から見放されるだけのこと。

繰り返してしまうが、とにかく情報公開がきちんとしてさえいれば、
消費者が判断して良いと思われる。だから、吉野家の牛丼も、
食べたくない人は食べなければ良いだけの話――。

                    ※※

日米が、いま、話し合わなければならないのは、
まず、北東アジアの安全保障であり、そして日本が米国に協力を求めたいのは、
北朝鮮による拉致事件解決だと思う。国連常人理事国入りの件もある。
米国の京都議定書離脱に対して翻意を促すのも良いと思う。
とにかくいろいろあるはずだ。

食の安全は大切だが、方向もしくは順序、
バランスが違っているように思えるのだが……、どうだろう。

せっかくの日米会談が、何か、
滑稽にさえ見えてしまっているのは、私だけなのだろうか。

ちょっと今日は、米国(→ライス長官)の肩を持ってしまった。
皆さまからは批判の的になるかもしれない……。
でも、そう考えるので、送信ボタンを押すことにしたい。(ヤバっ……かな。^^)


※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-03-19 17:40 | 米国はどうする、どうなる
一般教書演説、どんなことが言われたのか。ちょっと覗いてみた。
さてさて、今日3つ目のエントリー。と言っても、前の前のエントリー
そして一つ前のエントリー「一般教書演説、北朝鮮問題には数秒しかふれず」の続き。

「一般教書(State of the Union)」とはなかなかイメージが湧きにくいのだが、
それは、日本で言えば、ちょうど通常国会の冒頭に行われる、
首相の「施政方針演説」にあたる――ということは、一つ前のエントリーで紹介したとおり。

ちなみに、施政方針演説は、毎年1月に召集される通常国会(会期150日間)での、
首相の演説を言い、臨時国会、特別国会の冒頭に行われる首相演説は
「所信表明演説」と、分けて呼ばれている。所信表明演説の方が、いくぶん、短い。

さて、大統領の一般教書演説に話を戻して。
私は今回の一般教書演説をBSのライブで聞いていた。
そして、つくづく思った。

良くも悪くも、たしかに演説、スピーチに賭けている、と。

                    ※※

大統領選挙では、民主党・ケリー候補の攻勢に、守勢一方だったが、
改めてブッシュ氏の演説、スピーチを聞いてみると、
それがなかなか、行き届いたものなのだ。

もっとも、世界に自由を広め、圧制国家をなくす――と宣言した就任演説にも、
現実味がないなどと批判が生まれたが、今回の一般教書演説にも
楽観的すぎるとの評価が生じているらしい。

                    ※※

しかし先入観を取り払って聞いてみれば、それが「宣教師」の演説であるとしても、
日本の首相演説などに比べれば、はるかに、はるかに表現力豊かで、
聞く立場の人々を意識したものに聞こえる。

ほんとうに欧米の政治リーダーときたら、演説、スピーチに
賭けているようなところがあり、それゆえ、歴代大統領は
政治任用のスピーチライターを抱えてきた。

「華氏911」ではコテンパンにされたブッシュ氏だが、
映画で主演した姿のみを見て、侮っては、
かえって米国を率いるリーダーの人物を見誤ってしまうかもしれない。

前置きばかり書いていても仕方ないので、どんなことを言っているのか、
さっそく一般教書演説から、適当にだけど、いくつか言葉を拾ってみる。
(内容よりも、演説の調子、修辞に着眼しての抜き出し。^^)

                    ※※

>米国は2009年には財政赤字を半分にするという道を歩んでいます。
>納税者のお金は、1ドルたりと言えども、賢明に使っていかなくてはならないのです。

>このままでは年金制度は破綻してしまいます。力を合わせて、
>私たちの公的年金制度を守らなくてはなりません。
>……リーダーの方は、誤ったメッセージを送らないでください。

>あなた方と私は責任を共有しています。公的年金制度を
>存続させるために、私たちは根本から見直さなければならないのです。

>改革は簡単ではありません。しかし、私たちは勇気を持って
>取り組まなければなりません。なぜなら、子供たちの年金制度の問題は、
>党派色、政治色による対立よりも、ずっと重要だからです。

>結婚は聖なる制度であり、社会の基礎です。
>私は結婚制度を守るための、憲法改正を支持します。

>圧制やテロに打ち勝ち、希望に変えるのは、人類の自由の力のなのです。
>自由は圧制を、この世からなくすでしょう。

>イラクにおける自由は、今後数世代にわたって、
>私たちアメリカを、より安全にするのです。

>この国は大きな夢の生まれる国です。
>奴隷制度を廃止し、欧州をファシズムから解放し、共産主義を崩壊させましたが、
>それらは達成されるまで夢でしかありませんでした。

>神の摂理の道は平坦ではありません。
>しかし、行き着く先は決まっています。自由です。
>神のご加護のありますように。

                    ※※

大統領が演説した議場には上下両院の全議員、全閣僚が着席する。
閣僚たちは大統領のすぐ目の前に、向き合って腰掛ける。
ただし、チェイニー副大統領は上院議長を兼ねているので、
大統領の立つ演題の後ろに着席する。

傍聴席には招待者が着席し、今回、その中にイラク戦争で亡くなった兵士の母親がいた。
大統領は演説のなかで、その兵士を讃え、母親を紹介し、満場の拍手を浴びた。

                    ※※

大統領が議場に入場してくると、上下両院の議員たちは、
全員が起立しての拍手、スタンディングオベイションで迎える。

日本とは、まったく異なり、野次などは聞こえない。
その代わりに、度々の拍手が起きる。
スタンディングオベイションも、度々、起きる。

それも与党、共和党の議員だけからではなく、
ときには民主党の議員からも拍手が贈られる。
スタンディング・オベイションも同様。

                    ※※

それは例えば、

>……不正義がまかり通れば、我々の経済は強くなりません。(一斉起立、拍手)

>……イランの人々に申し上げます。あなた方が自由のために立ち上がるのであれば、
>アメリカはあなた方と共にある、と。(一斉起立、拍手)

と、いった具合なのである。

居眠りする議員など、もちろんいない。
気に入らないからと、途中退席する議員も、もちろんいない。
反対であれば、静かに座ったままでいるだけなのだ。

                    ※※

末尾紹介の、在日米国大使館HPで、
演説(全文)に記録されている(Applause.)=拍手の回数を数えてみた。
66回、あった。

拍手の度に、演説は一呼吸、止まり、それがまた、演説の内容を印象づける。
前述、ゲストに戦死した兵士の家族を招いていることなどと合わせて、
一面で演出ではあるのだろうが。

                    ※※

日本は米国の何倍もの歴史がある国――。
そして民族も、概ね一つ。ことさらに大声で主張せずとも、
その意を察し合うという、あうんの呼吸もある。

リーダーシップについても、歴代首相の指南役であったとされる、
漢学者(陽明学者)、安岡正篤氏(故人)は、指導者の資質に
「深沈重厚」であることを挙げたという。

また、かつての名横綱、双葉山には
「これをのぞむに木鶏のごとし」の言葉を授け、
真の強さは、敵を前にしても動ぜず、敵が戦う前に退散するほどの、
徳を充実させることだと説いたという。

ちなみに、ハナシはズレるのだけれど、
双葉山が70連勝まであと1勝という69連勝で敗れたとき、
彼が安岡翁に送った電報には
「ワレイマダモッケイタリエズ フタバヤマ」とあったという。
これを読んで、安岡翁は双葉山の連勝ストップを知った。

しかし現代、リーダーシップについては、
もはや東洋的な理想ばかりでは、意思疎通に不足するかもしれない。
それに、正直に言えば、米国の議会の方が、日本に比べても、
ルールに厳しく、かつお互いにマナーも守ろうとしているような印象を受けてしまい、
党派の別なく拍手するようすを、少しうらやましく思ってしまう。

                    ※※

ブッシュ大統領の演説に、ただならぬ危うさが漂っていることは、
世界の、多くの人々が感じているとおりなのかもしれない。

しかし、ブッシュ氏はブッシュ氏の理想を示し、米国の国益を掲げ、
世界をコントロールしようとしている。

それを嫌に思うとしても、ブッシュ政権と、大きくは米国のチームカラーとを知り、
何をどのように考え、どう動こうとしているかはについて、
聞き耳を立てないわけにはいかないのではないか――などと、ふと考えてしまった。


★一般教書演説・記事と全文(在日米国大使館)
http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20050204-06.html


※今回も時間切れ。まだまだ書き足りないけれど、次の機会にネ。見出しは後ほど追加します。^^
※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-02-05 23:52 | 米国はどうする、どうなる
ブッシュ氏のインタビュー。政治リーダーの人物検証は欠かせないかも。
朝、海外のニュースを見ようとBSをつけたら、今日は土曜日――。
いつもと違ってニュースではなく「世界のリポート」(NHK・BS1)だった。
ちょうど、米国ABCによる、ブッシュ大統領へのインタビュー番組が放送されていた。

                    ※※

●政治は、結局、人間の行い……、ゆえに。

インタビューしているのは、米国では著名な女ジャーナリスト、
バーバラ・ウォーターズさん。ローラ夫人も同席し、
夫人も質問に答えたり、また、ホワイトハウスの中を案内したりもした。

インタビューは就任後ではあったが、イラクの選挙の前に行われたようす。
たぶん冒頭に、いつ行われたかは放送されたと思うのだが、私は途中から見た。

政治は、結局は人間の行うもの。それゆえ、理屈だけではなく、
最後は人間を見て、人々がついていくかどうか、になる。
インタビューでは、もちろん政策的な質問が、短いながらも鋭く繰り出されたが、
以下に、敢えて人間・ブッシュ氏に着眼し、いくつかの言葉を、
備忘録代わりに、さらさらと書き留めてみたい。

                    ※※

●悲観的な人には、誰もついていかない。

――大統領の指導力とはどうあるべきですか。

>大統領は楽観的でないとつとまりません。
>悲観的な人には誰もついていきません。

――2期目の政権についての心境を、3つの言葉で表現してください。

>興奮、希望、感謝です。
>2期目に政権を与えられたことに興奮し、この国を導くことに希望を見出し、
>この機会を与えられたことに感謝しています。

●気を付けたいこと?私の発言です。

――気を付けたいと思うことは。

>私の発言です。発言に気をつけます。
>過去の発言はぶっきらぼうだったかもしれませんね。
>大統領である以上、自分の考えを述べるときには、
>慎重にならなければならないと思います。

映像で9.11テロのあと、ブッシュ氏がテロリストに対して、
米国を攻撃すれば、必ず反撃すると演説した。
それが「かかって来い!かかって来い――!」。
この映像が短く流れた。

この言葉、実は私は大統領選挙で、民主党のケリー氏が、
ブッシュ陣営に挑発的にぶつけた言葉と覚えていて、
それがもともと、ブッシュ氏の言葉だったとは、今日、知った。――恐縮。

>そうした言葉は適切でなかったかもしれない。
>あの言葉は、兵士を鼓舞しようと思って言ったのだけれど。


                    ※※

●バーニー!ほら、いいところ、見せてやるんだ!

ホワイトハウスの庭を散策しながら。
飼い犬がいて、ブッシュ大統領がその犬を呼んだ。

>ハイ、バーニー!カモン!バーニー、バーニー!

――呼んでも来ないじゃないですか。

>来るときもありますよ。

――どんなとき?

>あなたがいないとき。

>いいところ、見せてやれよ、バーニー、カモン!
>ほら、来た。

大統領の飼い犬はスコティッシュ・テリーのよう。色は黒。

                    ※※

●選挙前、国際世論の9割がブッシュ再選を望まなかった……。

昨年の大統領選挙は、第1期、2000年の選挙と違わず、熾烈だった。
国際社会ではイラク戦争のことに関心が集中していたし、
その観点から、ブッシュ氏の再選を望む声は、圧倒的に少数だった。

昨年6月の時点でだが、米国の国際世論調査会社が
主要8カ国(日米英仏独加中ロ)に世論調査したところ、
国内ではブッシュ氏がリードしていたものの、
フランス、ドイツで93%以上もがケリー支持だった。
日本も83.7パーセントがケリー支持だった。

しかし、米国の有権者は、最終的にブッシュ氏を選んだ。

                    ※※

そして、つい最近、英国・BBCが世界21カ国に行った国際世論調査。
ブッシュ氏の再選で、58%もの人々が「世界は一層危険になった」と考えていると。
・AFP=時事(圧縮)→http://qrl.jp/?158064

しかしブッシュ政権は、よほどのことでない限り、2008年まで続く。
心、脅かされようとも……、mmmmmであっても、直視しないわけにはいかない。


●ケリー氏はネクラだった……?

米国内ではイラク問題ももちろん争点になったが、
内政問題に対する関心の方が高いとも言われ、かつ、候補者の”人柄”が問われた。
そして、ブッシュ氏の方が「あたたかみ」があると、有権者に思われた。

翻って、ケリー氏はネクラと受け取られた。
加えて、6ヶ国語を話し、大富豪の未亡人でもあったケリー夫人よりも、
控えめで教育者でもあったブッシュ氏の夫人、ローラさんの方が米国民に好感を持たれた。
(なにせ、ローラ夫人はアル中だった夫を立ち直らせたのだし。)

選挙の要因はさまざまあるのだけれど、指導者の人柄、家族のイメージは、
それが演出されているものだとしても、米国の場合、軽視できない要素だった。

さらに今後についても、ブッシュ氏の「人物」の検証は、
ますます欠かせない視点であると思う。

                    ※※

理屈が良くても、人柄が認められなければ、それはなかなか通らなかったりする。
理屈に無理があっても、人柄に補われることもある。
それは、政治だけでなく、会社やビジネスの場でも全く同じ。

さてさて……、無理のありすぎるイラク戦争のことはひとまず置いて、
ニッポンのリーダーの方々の人柄は、どのように比較すればよいのかナ?


※軽く、今日の1つ目をエントリー。今日はいろいろアップしますよ~!^^
※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-02-05 13:19 | 米国はどうする、どうなる
戦うプリンセス、ライス氏が国務長官に就任。――ゆえに、戦いは続く?
昨日、米国にライス新国務長官が誕生した。
ライス長官は、26日に開かれた上院本会議で、
賛成85、反対13の賛成多数で、指名が承認された。

ライス国務長官には、たぶん、これから度々ご登場いただくことになるので、
今後のことを考えて、Tomorrow's Wayなりにその人となりを、
ちょっとメモっても良いかと考えた。

                    ※※

●大統領の側近中の側近――。家庭教師とも分身とも。

コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)。
1954年11月14日、アラバマ州バーミンハムに生まれる。50歳。独身。
父・トーマスは牧師、母・バーバラは音楽教師。
ファーストネームの「コンドリーザ」は、音楽用語(イタリア語)の
「コン・ドルチェッツァ」から名付けられた。
甘美に柔らかく演奏するという意味だそうだ。

愛称はコンディ(Condi)で、
ブッシュ大統領からも、その名で呼ばれている。

                    ※※

父・ブッシュ元大統領の政権では国家安全保障会議の
ソ連・東欧担当の上級部長をつとめ、ソ連・ロシアの専門家だった。
現・ブッシュ大統領にライス氏を紹介したのは、父・ブッシュ氏であったとも言われている。

2000年の大統領選挙においては、現・ブッシュ大統領、共和党陣営の
外交政策の責任者をつとめ、01年のブッシュ政権発足と共に、
スタンフォード大教授から、国家安全保障担当の大統領補佐官に就任した。

補佐官時代のライス氏は、「大統領の家庭教師」、「オルター・エゴ(分身)」と言われ、
プライベートの時間にまでつき従ったほどの、側近中の側近。
ブッシュ大統領の演説を、自分でもそらんじていると言われるほどだった。

アフリカ系の黒人が国務長長官に就任したのは、ライス氏が初めて。
女性の国務長官としては、クリントン政権(第2期)の
マデレーン・オルブライト元国務長官に次いで2人目。
ちなみに、オルブライト元長官の父、ヨセフ・コルベル氏(デンバー大教授)は、
ライス氏が国際政治を学んだ恩師だった。

                    ※※

●8歳のとき、友だちがKKKのテロに遭い、殺害された。

さかのぼって、子供時代から。
彼女は8歳のときに、白人至上主義団体、
クー・クラックス・クラン(KKK)の爆弾テロで、4人の女の子が
殺害される事件に遭遇している。その中には彼女の、
仲良しの友だちもいたのだという。

「戦うプリンセス」とも呼ばれる、彼女の不屈の人格は、
こうした子供時代の壮絶な体験から形成されたに違いない。

ピアニストになることを目指し、15歳でデンバー大に入学。
それゆえ、当初、音楽専攻であったのだけれど、
前述のとおり、ヨセフ・コルベル教授と出会い、国際政治学に専攻を変えてしまう。
コルベル教授には旧チェコスロヴァキアの亡命外交官の経歴があり、
彼女は同教授に師事し、ソ連・東欧問題の専門家へと歩み始めた。

19歳でデンバー大学を優等で卒業。
1975年ノートルダム大学で政治学修士号を取得、
1981年デンバー大で博士号を取得、そして、1981年に、
27歳にしてスタンフォード大学政治学部教授に就任した。

                    ※※

●大統領の「差別と戦い……」とのスピーチに落涙。

彼女は子供の頃、父親に手を引かれて訪れたホワイトハウスの前で、こう話された。
「アメリカという国は、努力さえすれば、この建物の主、大統領にだってなれる」――と。
また、彼女は両親からいつも、差別を跳ね返すためには勉強するしかない、と
教えられて育ったという。

彼女はIQ200オーバー(パウエル長官もそうだった)らしいのだが、
さらに、そのうえ、努力の人でもあった。

ブッシュ大統領が05年1月16日、ライス氏を国務長官に指名した席で、
「彼女と共に世界の差別と戦い、自由を広める」とスピーチしたときに、
ライス氏は思わず目頭を押さえた。BSのニュースで、それを見ていた。
ライス氏はたぶん、「差別と戦い……」の言葉に、
感動し、感情を抑え切れなかったのだろう。

                    ※※

●「国益第一主義」を掲げる、米国原理主義の信奉者?

第1期ブッシュ政権は、実は発足当初、現実重視の穏健的な政権と見られていた。
ライス氏も、政権内でパウエル国務長官とラムズフェルド国防長官の間に立ち、
うまくバランスを取り、調整する役割を演じていた。
しかし、9.11テロの発生をきっかけに、強硬な姿勢を顕わにするようになる。

もともと彼女は国益第一主義、すなわち、米国の利益は
同盟国と世界の利益につながる――との考えを持論としていた。
いわば、自由、平等に対する疑いの少ない、
「米国原理主義」とでも言える思想の信奉者でもあるのだ。

                    ※※

国務長官は大統領が死亡した場合の、継承順位で4位にあたる。
1位は、当然のことながら副大統領。2位は下院議長、
3位は上院議長代行(上院議長は副大統領なので)、そして次が国務長官。
国務長官は閣僚のなかで、筆頭格のポストなのだ。


(※もう少し書きたいけれど、時間の都合でアップ。 ひょっとしたら、あとで書き足すかも。^^)
※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-01-28 19:10 | 米国はどうする、どうなる
大統領就任式、世界の最も暗い片隅にまで自由の火をともす、と。
第2期ブッシュ政権スタート、のニュースについて。
第43代アメリカ合衆国大統領、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ氏の就任式は、
20日(日本時間、21日未明)に、首都・ワシントンDCで行われた。

ブッシュ大統領は就任演説のなかで「自由」の言葉を45回も繰り返した。
それに、メガチャーチの牧師がお説教するイメージがだぶって見えた。
毎日の記事でも「『宣教師政権』」との言葉が浮かんだ」と記者が感想を述べている。
NHK、BSの解説でも、同様の印象が述べられていた。

                    ※※

「我々の土地で自由の理念が生き残れるかどうかは、
他の土地でも自由の理念が根付くかどうかにかかっている。
自由の理念こそが、世界に平和をもたらすのだ。
アメリカが拠って立つ自由の理念を、
世界にあまねく押し広めることが、アメリカの使命だ」

                    ※※

就任式のようすをテレビで見ていて、
アメリカ合衆国とは、やはり人工的な国家なのだと思った。
だから、これほどまでに「自由」と、人の描く理念、理想を叫ばなければならない。
アメリカとは、阿吽(あうん)のうちに、誰しもが心に抱く国ではないのだ。
アメリカという国を主張し、主張されて、はじめてアメリカが現れてくる。

アメリカは宗教色の極めて強い国家なのだとも、改めて思った。
もともとプロテスタントが新大陸へと渡って建国したわけだし、
いまも国民の8割がプロテスタントで占められているとも言われている。
ブッシュ氏も敬虔なプロテスタントであり、大統領選挙においても
キリスト教右派が集票マシーンとなったのは周知のとおり。

                    ※※

日本時間の午前2時、就任式が始まった。
(実は録画でいま見ながら、このエントリーを書いている。)

ブッシュ氏が最高裁長官に向き合い、宣誓した。
「私は忠実にアメリカ合衆国大統領の職務を遂行するために、
私の能力の限りを尽くし、アメリカ合衆国の憲法の精神を堅持し、
これを擁護し、あくまで守ることを誓います。
神よ、我に力をお貸しください」

終わって演奏が始まり、祝砲が続いた。
この場面だけでも、就任式はまぎれもなく宗教儀式に他ならない――と思えた。

                    ※※

さて、第2期ブッシュ政権は、外交面でどう出ていくのだろう。
今回のブッシュ大統領の演説は宗教演説で、
具体的な政策は一般教書演説に先送りされた。
けれども、たとえば次のようなくだりがある。

「すべての国と文化圏で民主主義の運動と制度の進展を追求し、
支援していくことが米国の政策であり、
最終的な目標は、世界で圧政に終止符を打つことだ

「世界の人々に改めて呼びかける。圧政と絶望に生きる人は誰も、
米国が抑圧を無視したり、圧政者を容赦したりしないと知るだろう。
あなた方が自由のために立ち上がる時、我々も共にある。
弾圧、投獄、亡命を強いられている民主改革者たちよ。
米国は、あなたたちを自由な国の将来の指導者だと考えている」

「我々は人々の心の中に火をともした。いつの日かこの自由の火は、
世界の最も暗い片隅にまで届くだろう」

                    ※※

就任式の前日、新しい国務長官に就任するライス大統領補佐官が、
米国上院の公聴会において、キューバ、ミャンマー、北朝鮮、イラン、
ベラルーシ、ジンバブエ――の6カ国を圧政国家だと名指しで批判、
「その圧政に苦しむ人々の側に米国は立つ」と明言した。

ライス氏はブッシュ氏の2000年の大統領選挙で、
陣営の外交政策をまとめた経緯があり、ブッシュ氏の「家庭教師」とも言われてきた。

20日の就任演説では、ブッシュ氏は具体的な国名を挙げなかったが、
「圧制」の言葉はライス氏とピタリ一致している。
ゆえに「世界の最も暗い片隅」とは、ライス氏の名指しした6カ国に含まれるわけで、
そのまま北朝鮮への対応にも結びついていく可能性がある。

                    ※※

読売新聞が米国の報道機関、世論調査会社の調査結果として伝えている、
第2期ブッシュ政権の支持率は50%前後で、2期目発足時の歴代政権の中では、
ウォーターゲート事件に揺れたニクソン政権と並ぶ低さなのだという。

選挙のときの米国の分断された状況――「2つのアメリカ」は、
いまなお、引きずられているのだろう。

しかし、これから先、よほどのことがなければブッシュ政権は4年間、続く。
米国の大統領制は、短期独裁のシステムに近い。
米国大統領は議会に対して責任を負わず、それは国民に対して直接負う。
議会の採決した法案に対しても拒否権を発動することができる。
世界に展開し、あらゆる国に圧倒的な米国の陸海空軍に指揮権を持つ……。

                    ※※

米国の存在、パワーを例えてみれば、副作用は覚悟しなければならないが、
いざと言うときには服用しなければならない、ツヨーイ、薬のようなもの。
そして、そのための処方箋を、いつも懐にしておかざるを得ないのが、
日本の国情であるのかもしれない。

追伸/処方箋は解毒剤についても必要だろうね……、ふう。。。


※小見出しは後ほど付けます。とりあえずアップします。^^
なお、就任演説は毎日のサイト、NHK・BSの同時翻訳などから引用しています。
---------------------------------------------------------------------
※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2005-01-21 23:20 | 米国はどうする、どうなる
彼を知り己を知れば危からず――。オマケで「孫子」の言葉付き!
(★末尾にオマケ、「超エッセンス!たった10のフレーズで『孫子』がわかる」があります。)

夕方に犬の散歩を終えて、ようやくコーヒーにありつき、キーを叩ける時間になった。
そこで、今日は気まぐれっぽくもあるのだけれど、
日ごろ、趣味で読んでいる書と、いま、気になっている人物について、
ちょっと書いてみたい――。

●「孫子」とライス氏が、アタマをよぎった。

書は中国の兵法「孫子」、人物は新しく米国の国務長官に
就任が決まったコンドリーザ・ライス氏。

たぶん……、このエントリーでは、ライス氏まで手が回らないかもしれないが、
話したい内容というか、イメージはひと続きになる。

                    ※※

●敵を知る、自分を知る……。

まず中国の兵法「孫子」。その謀攻篇に、
「彼を知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」――という言葉が出てくる。

「孫子」を代表するような言葉なので、
ご存知の方は多いと思われる。

一応、念のためにその意図する意味を述べれば、
「相手を知って自分のこともわかっていれば、百度戦っても危ないことはない。
相手のことはよくわからないとしても、自分のことがわかっていれば、
勝ったり負けたりということになるだろう。相手のこともよく知らない、
そして自分のこともわからないという状態であれば、
戦いの度に、決まって危険な目に陥ってしまう」――ということになる。

この言葉が、ふとアタマの中をよぎった。

                    ※※

●古今のリーダーと「孫子」の啓示。

「孫子」はいまからおよそ2500年前、中国古代(春秋時代)に生まれた
戦いの書、戦争の理論書――。
著者は諸説あったが、最近の研究では孫武に落ち着いている。

当然のことながら、「孫子」が時代を超えて読み継がれ、
さらに西洋など、異なる文化圏にまで支持されているというのは、
その言わんとするところが、いつの時代にも、人間の行いの所産としての
政治、外交、ビジネス、人間関係のすべてに通じているがゆえのこと。

事実、「孫子」から歴史上の、そして現代のリーダーたちが
多くの啓示を受けてきた例は、数多く紹介されている。

●ナポレオン、ヴィルヘルム2世、毛沢東……。

ナポレオンはフランス人宣教師の訳した「孫子」を
多忙な戦陣にあっても片時とも手放そうとしなかった。

独皇帝ヴィルヘルム2世は第1次世界大戦に破れ、亡命先のロンドンで
初めて「孫子」を手にし、次のような悔恨の言葉を残している。
「もし私が、20年前にこの書を得ていたならば、あのような惨敗は
まぬがれていただろう」と。

現代の中国、中華人民共和国を建国した毛沢東もまた、
「孫子」を座右の書とし、抗日戦と国共内戦とに勝利した。

日本において「孫子」を中国から初めて持ち帰ったのは、
8世紀の遣唐使、吉備真備と言われている。
以来……、中国においても
「家ごとに孫呉(孫子と呉子、どちらも兵法書)の書を蔵す」(「韓非子」)と言われ、
もちろんよく読まれてきたのだが、日本においても
本家・中国に遜色ないほど読まれ、例外なく武将の必読書となった。

武田信玄の旗印「風林火山」も「孫子」の一節からとられたもの。
徳川家康が官版「武経七書(代表的な7つの兵法書、全集のようなもの)」を
刊行させたことが契機になって、江戸時代には儒者が競って注釈を書いた。

●父ブッシュ、パウエル、フランクス……。

現代ではどうか……。
先の湾岸戦争において、制服組の最高司令官であったパウエル氏(現国務長官)も
ナポレオンのように「孫子」を愛読し、やはり戦陣に携えていたという。

その湾岸戦争中に、ロサンゼルス・タイムズの記者が
ジョージ・H・ブッシュ大統領(父ブッシュ)にインタビューするため、
ホワイトハウスの執務室を訪れたところ、机の上にあった2冊の書のうち1冊が
「孫子」だった――。ちなみに、もう1冊は「カエサル伝」だったとのこと。

今回のイラク戦争で、最初の指揮官であったフランクス陸軍大将もまた、
「孫子」を愛読していた。(……と言うよりも、実は「孫子」は、米国の
ウエスト・ポイント米陸軍士官学校で長く副読本となっているらしく、
米軍のトップは当然にして身に付けている素養のようなものなのかもしれない。)

……と、まあ、「孫子」がいかに読まれているかの例は、
月並みな表現ながら、文字通り枚挙にいとまがない。

                    ※※

●コイズミ首相は? 子ブッシュ大統領は?

日本のコイズミ首相が「孫子」を愛読しているかどうかについては、
はっきりと伝えられた情報は確認していない。
ただし、首相は漢籍を好むらしく、もっぱら「論語」らしいのだが、
「孫子」を知らぬはずがない。

首相に就任して最初の夏休み、休養先に塩野七生氏の「マキアベェッリ語録」を
持っていったことは伝えられているし、司馬遼太郎氏の「国盗物語」なども
影響を受けた書として挙げていた。

なお、漢籍好き……については、歴代首相の多くがそうなのであって、
実はわざわざ改まって言うほどの個性ではないのかもしれない。
これには陽明学者、故・安岡正篤氏が幾人もの歴代首相に、
指南役をつとめたとされるが、それがいまなお、影響しているのかもしれない。

”盟友”、ジョージ・W・ブッシュ大統領が「孫子」を読んでいるかどうかも、
情報に接したことはないが、父の愛読ぶりからすれば、少なくとも内容は知っているはず。
ただし、日夜、座右でひもとくのは「聖書」。キリスト教右派なので。

話がズレタ。もとに戻そう。

                    ※※

●敵を知り、友を知り、そして自分がわかれば殆(あや)からず。

冒頭の言葉「彼を知りて己を知れば……」なのだけれど、
「彼」はもともと敵情の意なのだが、これは、ひとつ意味を広げて「相手」とも言える。

また、友、盟友についても、同じように知らなければ、
やはり百戦を強いられるなかで効率的に戦っていけない。

敢えてもじって言えば、
「友を知りて己を知れば百戦して殆(あや)うからず」――、さらに
「敵を知りて、友を知りて、己を知れば百戦して殆(あや)うからず」となる。

                    ※※

●いずれが彼で、いずれが友か……。しかし、知らねばならない。

いま、コイズミ首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席し、
米国・ブッシュ大統領と会談した。ロシア・プーチン大統領、
中国・胡錦濤国家主席とも会談することになっている。

ロシアが年明けのプーチン大統領の来日に向けて、
北方領土問題を牽制にかかってきている。
台湾が、先の領海侵犯した中国原潜を、最初に発見し、
米国と日本に通報したのは自分だと言った。

東シナ海のガス田開発問題、EEZの線引き問題、尖閣諸島の領土問題……。

そして、膠着を続ける北朝鮮問題、拉致事件……。
コイズミ首相はブッシュ大統領との会談で「6カ国協議が解決のカギ」と
述べたとは言うのだけれど…………。

いずれが敵で、いずれが味方かは、敢えて言わない。
しかし、それが敵であっても、友であっても、敵でありかつ友であっても、
よく知らねばならない。

もちろん、自分も知らなければならないし、また、自分を見失ってもいけない。

                    ※※

●ライス氏を知らば、百戦して殆(あや)うからず?

ところで米国については、日本はよく知っているはずなのだけれど、
それにしても、日本の将来、先々に影響の大きい国務省のトップが、
コリン・パウエル氏からコンドリーザ・ライス氏に交替することになった。
知日派のアーミテージ国務副長官、そしてベーカー駐日大使の退任も決まっている。

2期目のブッシュ政権は、けっこう大幅なメンバーチェンジになりそうで、
顔ぶれが気になるけれど、なかでもライス氏については、
改めて、よく知りたいと思った。

                    ※※

昨日、図書館に行って、ライス氏の論文を探し、一つ、見つかるには見つかった。
ちょっと古いのだけれど、逆にそこから、彼女が、まったくブレないできていることを知った。
9.11を契機に、たしかにライス氏はネオコンの主張に大きく舵を切ったと思うのだけれど、
そもそも根本的な考えは、それ以前から抱いていたものであって、
路線の変更でもなんでもないことを知った。強化ではあっても。

ライス氏の論文を紹介したいのだけれど、
今回はいつになく長くなってしまったし、話が余りにあちこち行ってしまったので、
次回、新しいエントリーに続けていきたいと思う。

                    ※※

まあ、たまには、まとまらないってこともアリマス。
今回は「孫子」の話が中心になったということで、お許しください。^^
お詫びに、下記に「孫子」のサワリ、10+1の言葉を選んでみました。
このエントリーのオマケですが、どうぞ、何かのご参考に。


-------------------------オマケ--------------------------
          
【超エッセンス!たった10+1のフレーズで「孫子」がわかる】

▽兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
(戦争は国家の命運を決める大事な問題。国民の生死が決まり、
国家存亡の分かれ道となる。だから、そこのところをよくよく考えて行わなければならない。
=「孫子」の一番最初に出てくる言葉。)

▽兵は詭道(きどう)なり。
(戦争はだまし合いである。=これこそ、「孫子」の中心的な命題。)

▽算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而(しか)るを況(いわ)んや算なきに於いてをや。
(戦いは勝ち目があるから勝ち、勝ち目が少なければ勝てない。だから、ましていわんや、
勝ち目がまったくないのに戦っても、勝てるはずがない。
=戦争するからには、よく計算してからにせよ、ということ。精神論はダメ。)

▽兵は拙速なるを聞くも、いまだ功の久しきを賭(み)ず。
(古来、戦いはすばやく集中してやるのが良いとは聞いているが、
ぐずぐずだらだらやって、国家国民のためになったなどという例はない。
=長期戦は避けよ、泥沼になっては危険このうえなし。)

▽百戦百勝は善の善なるものにあらず。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。

(百回戦って百回勝ったからといっても、それがベストな戦い方とは言えない。
戦わずして敵の軍隊を降伏させてしまうのが、最もすぐれた戦い方なのだ。
=「孫子」のなかで、私たち日本人が最も愛してきた言葉? 戦わずして勝つ――!)

▽戦勢は奇正に過ぎざるも、奇正の変は勝(あ)げて窮むべからざるなり。
(戦いの形は奇(奇襲戦法)か正(正攻法)かのどちらかに過ぎないのだが、
その奇と正が織りなす変化の形は無限となる。
=千変万化、変幻自在の戦術で戦いに臨め、ということ。)

▽兵の形は実を避けて虚を撃つ。
(戦いの形、作戦は、敵の備えの厚いところを避け、隙のあるところ、手薄なところ、
油断しているところ、すなわち「虚」を衝け。=個人的に「実を避けて虚を撃つ」、
この言葉こそ「孫子」のもっとも重要な言葉と考えている。よって★★★。
この言葉の前に「兵の形は水に象(かた)どる」がある。これも重要。)

▽兵は詐(さ)を以て立ち、利を以て動き、分合(ぶんごう)を以て変を為す者なり。
(戦いでは敵の裏をかくことを中心にすべきだし、有利なところを見極めて動くべきだし、
自在に分散したり集合したりして変化の形をとっていくべきだ。
=繰り返し、繰り返し、「孫子」は”変化せよ”、と説いている。)

▽主は怒りを以て師を興すべからず、将はいきどおりを以て戦いを致すべからず。
(君主は怒りにまかせて軍を動かすべきでないし、将軍も憤りに任せて戦ってはならない。
=冷静であれ、と説く。「孫子」はクールで、物事にとらわれない姿勢を求めている。)

▽先知なる者は鬼神に取るべからず。……必ず人に取りて敵の情を知る者なり。
(あらかじめ戦いの帰趨を知る者は鬼神のおかげではない。必ず人(間諜)に頼ってこそ、
敵の情報を得て先を読むことができるのだ。=「孫子」の最後の章は「用間篇」。
すなわち間諜、スパイの効用、情報の重要性を説いている。これが2500年前の書だ。)

プラスして、冒頭の
「彼を知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」
――で、
10+1の11の言葉を紹介させていただいた。

                    ※※

若い頃(20代の終わり)、全編・13篇を一度、訳したのだけれど、
ワープロの書院で書いたので、それ以降に使用したMac(現在はWinも)で
読めなかった。(変換方法を知らなかった。)ザンネンなことに、そのデータは今はない。

でも、このエントリーを書きながら、非常に短いものなので、
もう一度、最初から訳して注釈を付けてもいいかナ、と思った。

                    ※※

北朝鮮も、中国も、ロシアも知らねばならないけれど、
さし当たって、もう一度米国を知ることも必要……。
そしてライス氏こそ、今後の米国の動向に、キーパーソン中のキーパーソンだ。

「ライス氏を知りて、己を知れば、極東の有事に臨んで危からず」――???


ライス氏のことは次回に。続く。

※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2004-11-21 18:51 | 米国はどうする、どうなる