週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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露学校人質事件、テロに立ち上がって抗議した少年は……。
ロシア、北オセチア共和国の学校人質事件は、
どうしても、これからの世界に影を落としていきそうだ。
そして死者の数も、いまなお、報道のたびに増えている。
最終的に500人に達するとの報道がある。――それ以上との報道もある。

                    ※※

●立ち上がって抗議した少年は、その場で銃殺された

今朝、いつものようにポストから朝刊を取ってきた。
中ほど、国際面に共同の配信で、犯人グループに抗議したため、
射殺されてしまった13歳の少年の話が載っていた。(サイトへの掲載なし)

1000人もの人質、子どもたちが押し込められた体育館は、
バスケットコート1面分の広さしかなく、四方、頭上に爆弾が仕掛けられていた。
息もできぬほど、むせかえるような暑さのなかで、
人質たちは拘束からまもなく、水を飲むことも禁じられた。

拘束から2日目。少年はハッサン・ルバエフ君。
一人立ち上がり、犯人グループに向かって、大声で抗議した。
「あなた方の要求には誰も応じない。あなた方は必ず殺される。
われわれを殺しても何の役にも立たない」

犯人グループの一人が応じた。
「言ったことが正しいと確信しているか」

「はい」

次の瞬間……、銃声が響き、ルバエフ君はその場で銃殺されてしまった。

正義について、勇気について、ルバエフ君は
よく学び、よく考えることのできる子であったのだろう……。

                    ※※

●沸点へと向かう、人々の新たな憎悪……

同じ国際面の見出しに、息を詰めた。
「葬儀終われば戦争」――。

共同の記事が伝える。
「町には『葬儀が終われば戦争だ』という空気がみなぎる。
友人を埋葬した中年の男性は、チェチェン独立派を念頭に
『チェチェン人がイングーシ人を使って事件を引き起こした』と憤った」

人々の、新たな憎悪が、沸点へと向かっている。

                    ※※

●校舎に飛び込んだ父親たちも、……還らなかった

ロシア軍特殊部隊などの突入のきっかけは偶発だった――との見方が強まっている。
壁に貼りつけられていた爆弾の粘着テープがはずれ、
落下したとの複数の証言があるようだ。

現地では医薬品の準備も整っていなかったらしい。
ロシアの対策本部は、連邦保安局、地元保安当局、内務省(特殊部隊)の寄り合い所帯で、
統一の指揮系統がなかったともいう。

さらに、子どもたちを人質にとられた父親らが
「義勇兵」となって独自に行動し、混乱がましたようだ。

ただ、誰がこれらの人たち――父親たちを責められよう。
保安当局の突入にあわせて、3人の父親が銃を手に取り、飛び込んだ――との報道もあった。
3人の父親は、交戦のなかで落命したという。

                    ※※

●報道されないチェチェンの人々――

チェチェン独立をめぐるテロ事件が連続して発生してしまった。
今回の事件まで、先の航空機連続爆破、地下鉄入り口自爆が起きてから、
時間がまったく経っていない。

一連の報道のなかで、とても気になることがある。
チェチェン共和国の、多くの人々は、今回の事件にどのように反応しているのだろう。

それが、さっぱり報道されてこない。

チェチェン人がチェチェンの独立を欲するのは、心情としては当然のこと。
しかし、まさか今回のような事件と引き換えにしてまで、
それを手に入れようなどとは、普通のチェチェン人は考えていないはず。

チェチェンの人々は、どう受け止めているのだろうか。
選ばれたチェチェンの大統領(就任していないかもしれない)は――?
独立派の指導者は――?

今回の事件に、独立派が関係していないなら関係していないと、
主張すべきではないのだろうか。
沈黙しているほうが、事態の沈静化に役立つと考えてのことなのだろうか。

                    ※※

●犯人グループの背後は――、目的は――

事件について、新しい報道で、たった一人、捕らわれた犯人が、
「チェチェン独立派のマスハドフ元チェチェン共和国大統領とバサエフ野戦司令官の
指示によるもので、戦争をカフカス全体に拡大することが目的」と供述していると、
ロシア国内の、3局のテレビ報道をもとに伝えている。
・共同→http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KCH&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2004090701001002

共同は、3局とも政権の強い統制下にあるとして、信憑性を疑問視しつつの報道。
マスハドフ元大統領は穏健派、バサエフ司令官は急進派と路線の違いがあったはず、とも。

ただ、「戦争をカフカス全体に拡大することが……」にはひっかかる。

昨晩のクローズアップ現代で、現地で取材している記者が、
事件について「これまでのテロはチェチェンからのロシア軍の撤退など、
政治的な要求を目的にしていた。それが今回は、できるだけ多くの人質を取り、
殺すことを目的にしていたのではないかと考えられる」とレポートした。

毎日新聞が6日夕刊で、犯行グループが麻薬を常用していた可能性が高いと伝えた。
人質の証言とのこと。それで、残虐さをエスカレートさせていった、と。
・毎日→http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/
20040906dde041030060000c.html


記者のレポート、そして麻薬常用の記事……、その通りなのかどうか。

                    ※※

●プーチン政権はいかに対処するのだろうか――

チェチェンにはたしかに、悲惨な歴史がある。
民族独立の悲願は、たえず強国の論理によって打ち砕かれてきたのだろう。
このことについて、私も一連の事件で、はじめて知った部分がある。

しかし、一連のテロ事件は、ことに今回の事件は、
それだからと言って認められるものでは断じてない。

もちろん、テロの連鎖を断ち切るべきだし、テロがおきない世界をつくるべきだが、
ロシア、プーチン政権は妥協するだろうか……。
そして民族の対立を抑制するように、行動を取るだろうか……。

北オセチアの人々の心から、復讐心を取り除けるだろうか……。
せめて抑制することができるだろうか……。

                    ※※

今回の事件について、今日までに新聞各社の社説がひととおり揃った。
「犯人グループに女性が混じっていた」ことをやりきれないとして、
テロの原因をロシア政府の弾圧にあったとする見方もある。
テロを否定し、テロを生み出した背景にもっと目を向けるべきだ――との論点もあった。

社説だけでなく、いろいろ読んでみた。それぞれに、そうだと考えるところもあった。
そして、私自身、この事件は、どうしても書き留めるべきだと思い、エントリーしてきた。

なのにどうしても、希望が書けない。


※抗議した少年の話は共同配信の記事をもとに再構成し、筆者の視点を加えたもの。
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by yodaway2 | 2004-09-07 13:52 | 社会の問題、世相さまざま