週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
・→関連エントリー
・→ブロガーズ・マナー
・→ステイタス&プロフィール
◆22万アクセスを突破!記事数644本(2007.3.16現在)

★★人気Blogランキング
よろしければ、ぜひクリックを!
カテゴリはニュース全般です。

・→BlogRanking

★厳選!情報ソース
※ニュースサイト、シンクタンクなどのリンク集。すごく便利ですよ!
(Seesaaに移転しました。)
★ブログ・リンク(excite以外)
※外部の相互リンクのページです。exciteブログはこのフレーム、下の方にあります。  
★中国古典の名言
※生き抜く知恵を古典に学ぶ。
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
平和ボケは国民なのか、自衛隊の側なのか?――イージス艦事故で考えるべきこと。
※文末に追記あり。

イージス艦事故について、その後の報道をもとに。
海上保安庁による事故調査が進むなか、
専門家の間では原因に対するだいたいの見方、方向が
固まってきたとの印象を受ける。

たとえば、下記の毎日の記事――。
・毎日→<イージス艦事故>「常識外」自動航行 悪条件重なり衝突か
[ 02月22日 12時03分 ]


見出し、「悪条件重なり……」が、今回の事故の実情なのだろう。
往々にして、この世で起こる事故、事件では、
突然の自然災害を除き、いくつかの不運が重なっておきるもの。
個人の人生においても、そう。

                ※※

今回、衝突を起こしたあたごは、イージス艦の中でも最新鋭で、
昨年3月に就航したばかり。今回、ハワイ沖での対空ミサイルの試験を終えて、
4ヶ月ぶりに帰国、母港舞鶴基地への途中、横須賀基地に寄港する直前だった。

事故がなければ、おそらく、横須賀では、大役を終えての帰還に、
賞賛を以って迎えられるはずだった。

午前4時7分……、事態は一転、、、ずしん、、、
漁船と衝突した衝撃が、艦内に、にぶく伝わった。

緊急事態、非常召集、強いサーチライトでの洋上照射、救難艇の出動、
艦橋に集まる幹部たち、本省、海上幕僚監部とのやりとり……。

衝突した漁船は二つに割れた、無残な姿を浮かび上がらせ、
生存者らしき影を見つけることができない。……焦り、おののき、動転し、
艦内には怒声が飛び交ったのではないか。

                ※※

なぜ事故が起きたのか、避けることができなかったのか……。
筆者の見方は、報道直後の記述ながら、
前のエントリーに述べたとおり。

付け加える代わりに、毎日の記事から下記の部分を引用したい。

>海保関係者は「一般的に漁場に向かう漁船は準備などで忙しく、
>乗組員の注意が行き届かなくなることもある。
>大型船の方が接近しないように気を付けるものだ」と話す。

前のエントリーに対して、自分から避けるべきなのは、
小回りの効く小さな船――とする見方をいただいたが、
筆者としては、上記の引用と同じ感想を持つ。

                ※※

あたごは、ミサイル試射という重大任務を無事に成功させた。
イージスシステムの運用なども、選ばれた隊員によって、
プロフェッショナルとして挑み、成果を挙げて帰国の途についたはずだった。

しかし、通常の、海の航行については、
およそ、プロフェッショナルとしてのレベルからは程遠い、
むごい姿をさらしてしまった。

結果として、最新鋭イージス艦の弱点をさらし、さらには、
自衛隊組織の欠陥、情報伝達における、幹部自衛官の、
通達を理解していないなどの怠慢――などなどをあからさまにしてしまった。

ちまたには、マスコミや国民が自衛隊叩きをしているとして、
国民の平和ボケを指摘する意見もあるが、
平和ボケなのは、自衛隊組織そのものではないか。

結果の結果として、イージス艦事故は、
この国の安全保障にも、危うさを招いてしまったのだ。

                ※※

沈没した清徳丸にも、不運が重なった。
仲間の船が、巨大船の影に気付き、大慌てで対処するなか、
遅れを取ったと思われる。僚船が無線で交信するなか、
清徳丸は加わってこなかったという。

清徳丸は自動操舵で運航し、乗組員の親子は
漁具の点検などで操舵室を離れていたのかもしれない。

鳴り響くエンジン音、そして波濤の響きにかき消され、
無線の交信は2人に届かなかったのだろう。

ただ、他の僚船に促されて気付いたとしても、
すぐ後ろを進んでいた船が、右、左と急舵を切って、寸前のところで
難を逃れた状況からすれば、あたご側からの対処がない以上、
先行していた清徳丸が衝突をまぬがれたとは限らない。

それほどまで、現場は切羽詰っていたのではないか。

                ※※

事故の数分前……、巨大な自衛艦の接近に気付いた清徳丸の2人、
操舵室で舵にしがみつき、おそらく父親の側が叫んだ!

右だ、右、面舵(おもかじ)に切るんだッ!
ぶつかる、ぶつかる……!馬鹿!右に決まってるんだ、
右に切るしかないんだッ、右、右だ!わああ…、うわああ……。


清徳丸は自衛艦も自分たちの船に気付いていて、
右に、面舵に切ると信じて、自分たちも右に切れば
ぶつからないと考えたに違いない。

それで、必死に右に舵を切った。

ところが、あたごは直前で、後進をかけたものの、
進行方向は変えず、あるいは変えようがなく、
結果として、清徳丸は、まさにあたごの、
進行方向のどまん前に、直角に入ってしまった。

それも、あろうことか、ちょうど船体のど真ん中……、
だるまお落としで間のコマを抜くように、左舷側から、
清徳丸の操舵室の部分がまるごとくり抜かれ、飛ばされた。

あたご側からすれば、衝突の直前、もはや、
その時に至ってしまっては、どうすることもできなかった。

                ※※

不明のお2人の、一刻もも早い発見を願いたいと思う。


<追記、23日20:41>直近の報道によれば、あたごは見張り員が清徳丸の
灯火を視認しても、衝突の危険なしと思い込んでいた。
すなわち判断ミスがあり、漫然と引継ぎを行ってしまった。

当直仕官は当直仕官でレーダーによる追跡をまったく怠り、船影特定作業も
行っていなかった。衝突直前、安全確認を決定的に怠った状態で、
当直全員の交替が行われ、交替した当直仕官、当直員たちは危険が
迫っているとは、つゆ、考えていなかった。

このようなことが、あたご乗組員からの事情聴取で
はっきりしてきたとのこと。

見張り員は、本来、人形やかかしではなく、
レーダーはアクセサリーでもおもちゃでもないはず。

このようなていたらくの末に、今回の事故が起きた。非常にむごい。


<追記、24日11:17>ネット上で目立つととらえているのだけれど、
漁船側の過失に言及しないのは片手落ち、そもそも漁船側が的確に
回避すれば今回の事故はなかった――との意見が、けっこうある。

このブログにもコメント、TBで入っている。筆者の意見はすでに
述べているとおりだが、結論として、イージス艦側の見張り員がきちんと見張り、
レーダー員がきちんとレーダーを見ていただけでも、今回の事故は防げたはず。

また、漁船側に瑕疵があったとしても、海上衝突予防法の
定めからすれば、直前の回避行動は法に則していたとしか受け取れない。
イージス艦、自衛艦だからと言って、それらの法律を守らなくて
よいとする根拠、法令は、いかに探しても見つかりそうにない。

やはり、2人乗りの漁船が沈没した――という、小さな事件ではなさそうだ。

なお、あたごの、この国の防衛、ミサイル防衛に果たすべき使命は、
今回の事故と切り離して考えるべきであり、事故原因の究明を急いだうえで、
体制が刷新され、任務に復帰するのは当然と考えてもいる。
 

※一部の記述は報道記事をもとにしての、筆者の構成による記述です。
★★よろしければ、今日もクリックを!→人気Blogランキング
 



 
※資料/面舵と取り舵について(「左右の理屈」より)

a0014163_15545790.jpg















★★よろしければ、今日もクリックを!→人気Blogランキング
  
  
[PR]
by yodaway2 | 2008-02-22 15:45 | 社会の問題、世相さまざま