週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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中国製ギョーザ事件;会見の裏に交錯する思惑……、ニッポンは追い詰めることができるか?
中国製冷凍ギョーザへの毒物混入事件で、
昨日、中国政府、検疫部門の副総局長が会見した件について、手短に。

ブログを一覧したところ、全体に反発、怒り、疑問が渦巻いている印象だけれど、
会見は途中経過での、ひとつのエポックにすぎず、水面下では
むしろニッポンが追い詰めつつあるかもしれない――との視点から。

・毎日→<中国製ギョーザ>人為的混入を否定、共同捜査提案…中国
[ 02月13日 19時47分 ]

・サーチナ中国情報局→ギョーザ工場への不満が動機? 中国当局「憶測だ」
(2月13日18時54分配信)


会見したのは中国国家品質監督検査検疫総局と非常に長い、
ぎょうぎょうしい名前の役所、その副総局長、魏伝忠氏。
毎日の記事では「次官級」と括弧書きがついていた。

副総局長は会見の席で次のように話した。
「生産から輸出までの各段階で異常はなく、
人為的な破壊の可能性はほぼ存在していない」――と。

また、日本のメディア、共同、読売などが、
「待遇に不満を持つ工場作業員が事件を引き起こしたと
地元警察の専従チームが分析している」
と報道していることついては次のように述べた。

「我々や警察の発表した見解には
依拠しておらず、主観的で憶測に基づく報道だ」

これらの発言に、日本のメディアは
「中国、改めて人為的混入を否定」などの見出しをつけた。

                ※※

まず、昨日の中国側政府会見の段階で、
何か爆弾発言が飛び出すものと期待していたとすれば、
それは甘かったかもしれない。

所管官庁が、自分たちの手落ちによるもの、などと
直截に認めるのは、非常に可能性が低い。
日本以上に、中国は官僚制度がガチガチであり、
日本以上にエリート主義であり、かつ、無謬性を変えない。


ただ……、会見の内容を細かに見ると、否定の前に、
「ほぼ」「ほとんど」などの修辞が付いている。

さらに、捜査当局による捜査も認めており、
「憶測」「主観」としながらも、調子に弱さがある。

さらに共同の記事によれば、今後の展開についても、
次のように話している。
>副総局長は中国公安当局が専門家を動員し、工場の各生産過程を
>捜査中だと説明。事件解明へ日中共同調査チームをつくりたいとの意向を表明した。

つまり、終わりでないと話している。

                ※※

これらの発言から、中国側が自分たちに責任なしと
主張だけしているのとは、少し違うと見ることができる。
ぐらつき、処置に迷っている部分がありそうだ。

また一方で、中国は、この問題に限らずだけれど、
三国志の国でもあり、交渉は日本より老練であるかもしれず、
とにかく、彼らにとっては、これまでの主張をいきなり変えることなど
もってのほかとして、今回の発言で日本側の反応を見ている、ということになる。

中国からすれば、こうした品質の問題、類似事件は相次いでおり、
今回の事件が中国の制度的な問題として世界に受け取られ、
広まることだけは避けたいに違いない。

もちろん、あわよくば、責任逃れをしたいとも考えているだろう。

                ※※

日本側は、中国側が否定し得ないように科学的に、かつ、
論理的に捜査を詰めていく必要がある。
「毒物の指紋」(――成分の不純物分析)なども焦点になりそう。
「指紋」がわかれば、その毒物の使われている地域が、
かなりの確率で限定できるのだという。

日本政府、日本の警察が、毒物混入は中国で行われた、
とする見かたにたっていることは、すでに、
中国へも明らかに伝えられている。

それを否定するなら、ふだんの中国であれば、
大騒ぎするはずだが、今回は、ひたすら国民に隠している。

また、昨日の午前中、福田総理が横浜検疫所を視察した。
急遽であったのか、ある程度前から計画されたのか…と、
ちょっと疑問があるが、タイミングとしては、中国側の会見に、
政治的なメッセージを送り、プレッシャーをかけたことになる。

・共同→首相、検疫態勢の強化表明 ギョーザ中毒で検疫所視察
[ 02月13日 12時37分 ]


記事では、視察が国内向けのメッセージとして書かれてあるが、
国のトップによる、対中国を意識した行動でもあるのだ。

このようなやり方は、政治の場におけるメッセージの伝え方として、
ひとつの、わかりやすい方法論として定着しており、
中国側もそれを当然、受け取ったはず。

付け加えて書けば、こうしたことには、中国側がほんとうに、
自分たちに落ち度がないと考えているのであれば、
猛反発してくるに決まっている。

失礼な態度であるとして、中国の信用を貶める行為だとして。

                ※※

かくして、今回の事件は、すでに、きわめて政治的な
レベルの問題となっている。

胡錦濤国家主席来日のスケジュールに変更がないとすれば、
中国からしても日本からしても、日本の世論の熱がさめなければの
条件はつくが、どちらの国からしても解決の必要性が明らかに高い。

国民が中毒を起こしたという、本来であれば、政治とは
距離のありそうな、暮らしの中で起きた健康被害だが、
こうしたことも、政治の場での行動いかんで、結果に差が生じる。

日本は、中国側の、あわよくば責任逃れをしたい――、との思惑を封じ、
相手に有無を言わせないように、突き崩していかないといけない。

水面下、すでに、激しい戦いになっている。

ニッポンは、気迫をこめ、かつ、
静かに相手に迫っていくしかないと考えている。



<追記>中国側は、胡錦濤訪日のスケジュールをにらみつつ、
その範囲内としても、できるだけ事実の公表を先送りしたいと考えているのだろう。
いま、日本の世論が沸騰しているところでそれを行うと、みすみす、
日本のメディアの餌食となり、中国国内に撥ね返る不安を抱えている。
それを、日本側がどのように考えるか…、ボールはむしろこちらにあるかもしれない。

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by yodaway2 | 2008-02-14 08:08 | 中国と、どう付き合う