週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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中国製ギョーザ、困惑のドミノ。――混入毒物、どこまで広がる?
※2/5 19:00、生協商品で新たな毒物、検出のニュース(NHK)。→本文下に追記。

昨年の暮れ、12月27日、大阪府枚方市のスーパー、「ハッピース枚方」。

この日、このスーパーは特売日で、開店と同時に
正月用品、食料を買い求める客で、いつにも増して混みあっていた。
昼に少し客がひいて、また、それが戻ってきた午後1時過ぎ、その事件は起きた。

                ※※

女性の客のバスケットに入れられていた冷凍ギョーザ「中華deごちそう」、
レジ係の店員が手にとったときに、何かぬるっとした感触があった。
客を見ると、こちらをにらんでいる。

「あ、すみません、ちょっと袋、汚れてますわア、…お取替えしますから」
「あかんなア、そうして」

店員はレジを止め、近くにいた別の店員に商品の交換を頼んだ。

商品の交換に走った店員が、同じ商品の棚で、
他にも汚れがついているのを見つけた。

事務室から店長もその場に懸けつけ、商品のひとつを手に取った。
やはり、ぬるっとしたような、あるいはべたべたしたような感触が外袋にあった。
鼻に近づけると、少しすえたような、つんとしたような、そんな匂いもした。

「何やこれ、腐ってんのと、ちゃうか…」

ちょうど、その日、売り出し商品の補充に備えるために、
卸会社の担当が駐車場に待機しており、すぐに呼び出された。

「あかんなあ、うちは信用第一なんや、もし、腐った商品、
平気で並べてるって評判立ったら、どないするんや、
(船場)吉兆サン、他人事って言ってられへんで」

「すンません、すンません、すぐに交換しますよって」

「これもや、これも、これもだめや、みんな交換しといて。
今日は特売日やで、ぎょうさん買い物に来とんのや、はよ、してな…」

しかし、このときには、これらの袋に付着していた汚れが、
殺虫剤として使用される猛毒とは、つゆ、想像もできなかった。

しかも、それがメタミドホス、などという舌をかみそうな
名であることなど、わかるはずもなかった。

※情景は各種記事を再構成しており、細部は保証の限りでありません。
会話はフィクションです。

※注、その2/その後の報道で少し情景に異なる点があるようです。
報道が一巡したタイミングで、できれば加筆修正したいと思います。(2月6日記)


                ※※

中国産、冷凍ギョーザ事件の続報――、どうやら、
毒物、メタミドホスの混入は中国において、それも人為的に
行われたことが、はっきりしてきたようだ。

日本において、中毒を引き起こした商品が、それぞれ別の日にち、
別のルート、別の卸会社、別の運送会社によって流通していること、
中毒の発生が兵庫、千葉と、離れた地域で起きていること、
枚方市の事件では梱包されていたダンボールにも異常が見られなかったこと、
穴のないパッケージでも内側から毒物が検出されたこと……などが理由。

問題の毒物、メタミドホスは日本国内では入手が難しく、
しかも、検出された濃度は基準値の数百倍と分析された。

だいたい、ざっとこのようなことが伝えられており、
中国国内における混入の疑いを強めている。

                ※※

去る2月2日、天洋食品による初めての会見があった。

「誠心誠意、調査に協力するとともに、日本で被害に遭った消費者に
真相を伝えるようにしたい。しかし、厳格に生産管理してり、
過去に農薬事故は一度もない。調査の結果、該当する農薬の検出もなかった」

若く、エリート然とした工場長の眉間には皺(しわ)が寄り、疲労のためか、
目に少し充血があった。そして、用意された原稿を手放さず、
中国側においての毒物混入の可能性を否定した。

天洋食品は国営企業であり、そこでの不祥事は、
中国の信用を著しく傷つける……。だから連日、中国当局による、
原因究明が続けられているとも伝えられるが、
究明にあたる官吏であっても、原因が自分たちの
国にないことを強く願っているに違いない。

                ※※

3日、4日と、来日している中国側調査団と日本側との協議が行われた。
非公開だったが、日本側からの説明に、ほとんどの時間が費やされたらしい。

中国側からの発言で目立った点として、毒物が検出されたサンプルの
提供が求められたが、それには、日本側は、今後の調査にも必要な、
証拠物となるとして断ったのだという。

中国側の調査団は4、5人だっただろうか……、
国の名誉を守るためにも余計なことは言えない、
そんな考えを、固い表情の下に隠しているように見えた。

                ※※

日本の政府は、原因の発生、すなわち毒物の混入が、
日本国内でないとの見方に自信を強めている。
それで、福田首相も4日、参院予算委員会で、
輸入食料品の検疫体制を強化する方針と表明した。

岸田文雄国民生活担当相を中心とする関係閣僚会議も
行われているが、そこでも、水際対策の強化が打ち出されている。

しかし、そんなことよりも、もうすでに、店頭からは天洋食品製造の
品物は消え去っており、検疫体制の強化も何もない。

                ※※

大きな門を構え、長い塀に囲まれた天洋食品――。
国の経済発展を支える優良企業として、地域の
声望を担ってきたに違いない。……それがいま、門を閉ざされ、
材料の搬入や商品輸送の車列も途絶えてしまった。

従業員数は300人から400人くらいらしい。
働く人々の就業環境は厳しいとも伝えられるが、
そうであっても、皆、きっと誇りを持っていただろう。

そして、その人々にも家族があり、生活があり、夢があり、
みな、幸せを願って生きてきたはず。……それが、
いま、不安に変わっているにちがいない。

日本においても、天洋食品の輸入、流通、販売に
関係している会社は数多く、さらに、外国からの輸入食品に
関係する会社となると数えようもない。

今回、渦中のJTフーズや生協は、大企業、大組織ゆえ
耐えられるかもしれないが、それが中小企業となると、どうなのだろう。

故意なのか、事故なのか…… 断定は早いかもしれないが、
仮に、今回の事件が故意に引き起こされたものとしたら、
それを引き起こした何者かの、ほんのひとにぎりの、
ひとさじの毒物が、表現のしようもないほど多くの人々の、
人生にふりかかっていることになる。

中毒被害は日本人がこうむった。

でも、事件の被害は中国の人々も、同じように
こうむっているのだと思われる。


<追記>2/5、20:07記、午後7時のNHKニュース。問題の冷凍ギョーザと
同じ種類の製品から、これまでとは別の有機リン系の農薬の成分が
検出された――と、生協が発表。検出はギョーザの皮と具からで、
成分はジクロルボス。日本でも使われる農薬の成分だが、濃度が
100ppmあり、残留とは考えにくい値とのこと。

これで、ますます、中国産食品への忌避が加速するかもしれない。


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by yodaway2 | 2008-02-05 11:45 | 中国と、どう付き合う