週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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コイズミ首相、なりふり構わなかった反撃の意味
参議院選挙の運動期間が、10日の今日、終わった。明日、投票になる。
いま振り返って、まず、気になるのが、報道各社が5日までに伝えた「中盤の情勢」だ。

※以前のトピック参照
2004,07,05/内閣支持率が急降下。どうするコイズミ――? (速報)


●選挙を左右しそうな「中盤の情勢」報道

これがその後の、残された1週間の戦いに、大きく影響した。
もちろん、有権者も影響を受けている。
その結果が、明日の投票行動に、どう出てくるか――、気になる。

「中盤の情勢」では、各社そろって、コイズミ自民党の苦戦を伝えた。
かねて焦点と見られていた1人区においても、民主党候補の健闘ぶりが、
世論調査と各社取材の結果から浮かび上がってきた。

比例区の民主優位は、さらにはっきりしていた。
それにしても、4日、共同通信は配信する地方紙において
「民主、自民上回る勢い――比例第1党は確実」と伝えた。

確実――とは、けっこうすごい見出しだった。

情報は新聞に出るよりも極めて早く、首相のもとに届いていたはず。
それは民主党など、各党にとっても同じ。
それぞれ報道機関に裏のパイプを持っているからだ。

序盤の情勢についての記事も、自民党にとっては厳しいものだった。
コイズミ首相は、苦い思いにかられていたに違いない。


●最終盤、「1人区で激戦」との新聞報道

しかし、その後の動きについてだけれど、民主党などの「追い込み策」よりも、
やはり自民党の「巻き返し策」ばかりが目立ち、かつ是非が
議論の的になったのではないか。

筆頭は曽我ひとみさんの家族再会。そして社会保険庁の民間からの長官起用。
あるいは高速道路の料金値下げ、マスコミの政権批判への抗議、
さらに民主党へのネガティブCMの実施…………。

自民党は、なりふり構わずの動きを見せた。

当然、こうした空中戦を仕掛ける一方で、
組織戦も立て直しが図られたのは、疑う余地がない。

最終盤の情勢を、今朝の朝刊は「1人区で激戦」と伝えた。


                    ※※

●コイズミ首相、「サプライズは出し惜しみしない方がいい」――にうなずく

まず、終盤、コイズミ首相が切った最大のカードは、なんと言っても
曽我ひとみさんの家族再会だった。

それで少しだけ詳しく書きとめておきたい。

インドネシアでの再会が具体的な話として明るみに出た後も、
細田官房長官は会見で「選挙とは無関係。いろいろ準備がある」と言い、
選挙前は難しい――とのニュアンスも含ませていた。

それは実は外務省当局から、いつものチンタラした仕事ぶりの延長で、
吹き込まれた内容を反映した発言でもあったのだけれど。

ところが選挙の苦戦が明るみに出て、さしものコイズミ首相も
周りの助言に耳を傾けたという。

一人が言った。「もし、サプライズを用意しているのであれば、
出し惜しみしない方がいい」。


●曽我さんの再会、コイズミ首相が直接、国際電話して指示

首相は批判を覚悟し、腹をくくって動き出した。

29日には外務省のヤブナカ氏を官邸に呼びつけ、一喝。
「何をやっている。北朝鮮がいいと言ってるんだぞ。どんどん進めろ」

コイズミ首相は思った。そもそもヤブナカらがちんたらやっているから、
先の訪朝も遅れたし、曽我さんの家族帰国にミステークが起きてしまった。
それで批判は、全部、オレに来る。どやさないと、連中は動かない。

さらに1日、インドネシアでの日朝外相会談に同席したヤブナカ氏に、
直接、国際電話する。「11日の前に、必ず実現させるんだぞ」と。

ヤブナカ氏は首相からの電話に、何を言われても「はい」「はい」と、
返事するしかなかった。受話器を置いて、口を真一文字にし、
北朝鮮と極秘裏に日程調整を進めた。

その結果が、選挙2日前の9日になった。

結果的に、ヤブナカ氏らがちんたらしていたため、
再会はベストタイミングと言ってよい日にちになった。

曽我さんの家族再会については、当初、コイズミ首相にも
選挙後になるのは止むを得ないし、選挙目当てとも言われたくないとの
思いがあったようだ。それが選挙戦を戦うなかで一転し、
投票日前に、力技で持ってきた。

批判は覚悟のうえでの行動だった。


                    ※※

●自民党の巻き返し策は、ターゲットを明確に絞ったものだった

前述の自民党の巻き返し策についてだけれど、たしかに
効果のほどはわからないと言えばわからない。

ただ、これらは、実はいずれも受け手を自民党の支持基盤、支持層に、
絞って打ち出したものであったことに、注意したい。

マーケティングで「ターゲット」という言葉をよく使う。
日本語にすると、ぐっと難しくなり「訴求対象」。
要するに誰に働きかけるのか――ということになる。

「オールターゲット」という言い方がある。
つまり対象をとくに絞り込まない考え方。
日本語にすれば、ふるめかしく「老若男女」、ということ。

政治はできるだけ多くの国民から支持されたいはずだから、
対象など絞り込まないのでは……と考えられがちだし、
実際、各党の公約、マニフェストを見れば、網羅的と言えば網羅的だ。

でも、マーケティングと同じような視点は、当然にしてある。
さらに、CMなどの広報、選挙戦術にだって、それはある。

今回、選挙終盤になって、次々と前倒しされ、打ち出された巻き返し策は、
実は、自民党の支持層にターゲットを絞り込んでのものだったのだ。

だから……、中間層(浮動票)にとっては、疑問視したくなるような策にも、
躊躇がない。マスコミが政治利用と批判しても、動じないのだ。

劣勢を挽回するためには、あてにならないマスコミ対策に走ったり、
浮動票の取り込み策を考えるより、自分たちの本来の
支持層に働きかけよう――と、そう考えたに違いない。

本来の、自民党の支持層にさえ、受け入れられれば、それで十分。

そう腹をくくって、猛然と動いた。

その結果が、どう出るか――。
野党は自民を追い込みきれたのか。
自民は巻き返し、51議席を守れるのか。


たしかに蓋を開けてみなければわからないけれど、
コイズミ首相の前に急に現れ、立ちはだかった壁は、低くないし薄くもなかった。



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by yodaway2 | 2004-07-10 22:01 | 風雲急!政局と選挙