週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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民主党善戦に、効を奏した”牛歩戦術”
4日午前6時30分。ポストから新聞を取ってきた。
やはり……、だ。共同通信による参議院選挙の世論調査が1面トップ。

「民主、自民上回る勢い――比例第1党は確実。自民、51議席割れも」と見出しで。
さらに、公明については「堅調」、社共は「退潮」と。

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=LATEST

●四方から包囲されつつあるコイズミ政権

予測の内容は記事リンクのとおりだけれど、念のため。
自民は46議席+7、-6、民主は53議席+5、-8、公明は10議席+2、
共産は4議席+3、社民は2、諸派0議席、無所属6議席±3。
以上の予測には、世論調査の数字に取材成果が加味されているとのこと。

世論調査は1-3日に電話調査で行われ、調査の方法は、コンピュータが
無作為に電話を掛ける、ランダム・デジット・ダイヤリング法。
有効サンプル数は4万3605人とのことで、けっこう大掛かりな調査だ。
しかし記事からは、議席数に投票率予測を加味しているかどうかはうかがえない。
(書いていないので、たぶん、していないと思う。)

自民党は世論、マスコミ、野党の3方から攻められ、防戦一方の戦いになった。
また、コイズミ内閣は、――というよりも、コイズミ首相は、それに加えて
実は背後の自民党からも攻められている。
※以前のトピック参照。→民主に投票、自民を逆転――追い詰められるコイズミ

つまりコイズミ首相は、四方から完全に取り囲まれてしまったのだ。

それでも、与党の過半数割れは、非改選議員の貯金が大きく、それはなさそうだ。
だがもし、共同の予測するような選挙結果になるとすれば、選挙後は、
一瞬にしてきな臭いものとなり、コイズミ政権は苦しい政局運営を強いられる。

その先は、イラク情勢など、何かひとつ事件でも起きれば、
存続の危機にさらされることだってあり得る。

                    ※※

●ぬかるみを必死でこらえて歩く、自民党

選挙前のこと、つまり少し前までは、自民党には楽勝ムードさえあった。

民主党には前代表の菅氏の辞任問題、小沢一郎氏の就任辞退などによって
選挙態勢が十分、腰の定まったものになるかどうか、不安視する声があったからだ。

自民党が選挙前に掲げた目標は51議席。だが、それはコイズミ内閣が、
党内の批判勢力を押し込めて政権運営をし続けているため、万一のことを考えて、
ハードルを低く設定したものであった。
また、友党である公明党への配慮もあったと思う。

それが、本来、楽勝のはずの51議席を心配しなくてはならなくなるとは……。
首相にとって、ずぶずぶとしたぬかるみを歩くような選挙になってしまった。

                   ※※

●岡田氏は3党合意を、とても気にしていた

選挙前、民主党も、党内は混乱に混乱を重ねた。
するどく年金問題を追求したはずの菅氏に自らの未納が発覚し、
福田前官房長官の辞任に足をすくわれるように、立ち往生してしまった。

幹事長であった岡田氏は、その時点では代表になることを固辞。
自らは「行事役」に回るとして、小沢氏の代表就任での一本化に動く。

岡田氏は、前回の代表選挙で菅氏と争っていたわけだから、
これはよくよく考えれば、とても不自然なことだった。

なぜだったか――。それは同氏が年金改革法に関して3党合意をした張本人で、
その時点で、すでに3党合意は党内の激しい反発に合い、
雲行きが怪しくなってもいた。彼はこの時点では合意に責任を感じていて、
かつ、その後始末をするためにも、代表は引き受けられないと考えていたのだろう。

岡田氏はいずれにしても、当初、3党合意を守ろうとした……。

●先を読み、布石を放っていた実力者の影

一方、小沢氏は、すでに年金改革法の衆議院本会議での採決を、
執行部方針に反して欠席するという挙に出ていた。

これは、当時の菅―岡田執行部への抵抗姿勢を見せたものでもあったのだが、
同時に、まるで菅代表に何かが起きることを知っていたかのように、
布石を打っていたと振り返ることができる。

つまり、小沢氏は、もともと、年金改革法案についての3党合意など、
民主党の勢力拡大、政権奪取には自殺行為と読み切っていたのだ。

国民にとってそれがよいかどうか、年金改革法案が合理的かどうか、
あるいは消去法の結果として止むを得ないかどうか……などと、
良心的に考えたなどとは、とうてい思えない。

もっとも、政治の世界では、そんなことは織り込み済みのことで、
それゆえ、政治リーダーは知謀の限りを尽くして闘うのだ。
全然、悪いことではない。

小沢氏にとって、自身の未納問題が、あわやというタイミングで明るみに出たのは、
いまのところ説明しきれない部分ものこっている。
本人がまったく知らなかったとは思えないが、それにしては一度、
代表を受託したりと、どうもよく説明がつかない。

わからないでそんなことをしていたとしたら、プロにはあるまじき凡ミスだった。

●あっという間に求心力をつけた岡田代表

しかし、政治の世界はわからない。
小沢氏の辞退によって、代表選びは振り出しに戻る――、というよりも、
かねて切り札であった岡田氏が再浮上し、派閥間の諍いを一気に沈静化、
党内が引き締まることになった。

また、国民の目にも、新世代の登場と受け取られ、清新さに期待を呼び起こした。

同時に小沢氏は、党幹事長に元自由党幹事長だった藤井元蔵相の
起用を働きかけ、成功する。言うまでもなく、藤井氏は小沢氏の片腕であり、
これが今の民主党の党内力学の変化を如実に物語る。

その藤井氏。ちょっとだけふれておきたい。
この方、お年は召していらっしゃるが、ちょっとやそっとでは
太刀打ちできないほどの論客である。幹事長となってからも、
パッとしない印象かもしれないが、実は、すさまじく頭脳明晰なのだ。

なんでもかんでも、つらつらと頭に入っていく、そういう人物だ。

民主党の政権奪取には、若手のパワーも必要だが、もともと
生かされなければならない人物であった。

                     ※※

●もし、あのとき「牛歩戦術」を取っていなければ……。

先の国会の終盤、民主党は、歴史の遺物のように思われていた牛歩戦術を取った。
これは民主党支持者にとっても、きっと首を傾げたい光景だったと思う。

岡田氏は代表となってからは、自身が幹事長として合意したはずの3党合意を
翻す行動に傾いていく。これは……当然のことながら、陰の実力者の影響を
もろに受けてのことだった。

岡田氏は理由はうまくつけたけれど、冷静に見れば、
やはり、3党合意を反古にしたのだ。
それは、まっすぐでひたむきな――、岡田氏ではとうてい
考え付かなかったし、もともとできないことだった。

しかし、もし、民主党があのとき、菅代表の辞任の遅れによって、
マスコミ、世論から指弾を浴びたまま、それでも「まっすぐに、ひたむきに」、
3党合意を守りぬいたらどうなったか……。

いまの選挙戦は、まるで違った様相になっていたはずだ。

どこの社が世論調査しようと、自民党の優位は揺るがず、
1人区は全国的に苦戦、複数区も取りこぼし、さらに
前回の衆議院選挙でも比例代表の得票数は自民を上回っていたというのに、
それも苦戦――ということだってあり得た。

●碁盤に続く、プロの打ち合い

いまの民主党の善戦ぶりは、ひとえに党代表を土壇場で辞退した人物の
戦術に乗っている割合が極めて大きい。

岡田氏が代表となってから、「年金改革法案を廃案に追い込む」と言を翻したが、
そのとき、どうせ無理だと、多くの人が考えたではないか。
事実、先の国会では廃案にまでは追い込めなかった。

が――、旧態依然などと批判を浴びても、それしかできないと開き直って取った、
数々の戦術は、思いのほか効を奏したのかもしれない。

牛歩をやったからこそ、民主党は存在の証明を、かろうじて有権者に出せた。
あとは自民党の敵失である。

牛歩を、もしやっていなければ、民主党はいま、コイズミ自民党とは
攻守まったく逆になり、大苦戦を強いられていたに違いないのだ。

まだ1週間ある。――それゆえ、まだ、わからない。
一手で形勢が逆転するのが政治の世界。

守勢に立たされた自民党だが、危機とわかったときからが強い。
政治権力を簡単に手放すほど、恬淡としてはいない。

民主党もいまの形勢を守り抜けるかどうか……。


いま、碁盤に向かって石を打ち合っているのは、
攻める側も守る側も、それぞれ、プロの棋士なのだ。



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by yodaway2 | 2004-07-04 07:12 | 風雲急!政局と選挙