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週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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フィリピン、非常事態が解除。――それでも浮かないアロヨ大統領。(速報)
国家非常事態宣言がなされ、緊迫していたフィリピンで、
日本時間の午後1時前、宣言が解除になった。
午後1時のNHK、BSニュースで「たった今、入ったニュースです」と、
冒頭で事実のみ、短く伝えられた。

                ※※

先月、2月24日、フィリピン国軍の高官が、
アロヨ政権の転覆および軍事政権樹立を狙った一部兵士による、
クーデター計画を阻止した、と述べた。

同日、アロヨ大統領は国家非常事態を宣言し、
テレビで演説、「クーデター計画は失敗に終わった」と述べた。

折りしも、フィリピンではピープルパワー革命(アキノ革命)、20周年の
記念日を目前にしていた。

しかし、アロヨ大統領には、経済改革に成功せず、
大統領選挙における不正に、親族の収賄疑惑が重なり、
国民の不満と批判が募っていた。
・外務省HP→各国・地域情勢→最近のフィリピン情勢と日・フィリピン関係(05年8月更新)

国家非常事態宣言が発令された24日の前日にも、
20年前、ピープルパワー革命で市民があふれたエドサ通りに
市民が集まり、アロヨ大統領の写真などが燃やされた。

いまも、国民的人気の高いアキノ元大統領(暗殺された
ベニグノ・アキノ上院議員夫人)、国軍に強い影響力を持つラモス元大統領の
2人はアロヨ大統領の後見人だったが、今回の非常事態宣言では、
はっきりと、反アロヨの姿勢を見せ、市民の中に立って演説した。

                ※※

アロヨ政権の発足は2001年1月。
2004年5月に再選され、任期は2010年6月までというので、
途中で失脚しなければ、通算9年半、足掛け10年の長期政権となる。

いま、ちょうど折り返しだが、それでも、十分に長い。
長くなれば、注意しても、腐敗は忍び寄る。

だから、権力の保持者は、常に自身の腐敗と戦わなければ、
民衆の支持を得られなくなる。
得られなくなったときには強権政治が行われるか、
権力が倒されるか――の、分かれ道に立たされることになる。

アロヨ政権は、今回の危機は、ひとまず乗り切った形となるかもしれないが、
政治情勢全体としては危機は継続している。

                ※※

20年前、ピープルパワー革命のすぐ後に、
実は筆者、yodaway2はフィリピンを訪れたことがあった。

革命の混乱で、外国のビジネスマン、観光客の足が途絶えていたなか、
フィリピンの新政府がそれを回復させたいと、日本からの民間ミッションを
迎えてくれたのだが、筆者はそれに加わった。

大統領府、マラカニアン宮殿を訪問し、アキノ大統領(当時)の謁見も賜るなど、
破格の接遇に浴することができた。
宮殿のなかは、マルコス元大統領一家が逃げ出した跡が生々しく、
イメルダ夫人の数千足とも言われた靴が散乱したままにされていた。

しかし、革命の熱気は冷めておらず、人々の表情は明るかった。
街に出ると、筆者たちの一団を外国人、日本人と認めてのことだとも思うが、
いたるところで、右手の親指と人差し指でL字をつくり、革命のときの合言葉、
「ラバン!ラバン!(勝利!勝利!)」と言い、国の刷新をアピールしてくれた。

筆者がまだ20代……、ずいぶん前の出来事だ。

                ※※

数十万という人々がエドサ通りを埋め尽くした、
ピープルパワー革命から20年。しかし、人々の思いのなかには、
あのときの熱気が生き続けているはず……。

それゆえ、アロヨ大統領の顔は、ひどく浮かない表情に見えて仕方ない。


                ※※
<追記>

●レイテ島の地滑り被害、なす術なく救出打ち切りに……。

こうした、首都のクーデター騒ぎの一方で、
フィリピンでは先月、2月17日にレイテ島で、大規模な地滑りが起きた。

すさまじい地鳴りと共に土砂がふもとの村を襲い、
数百軒の住宅や小学校が土砂に埋まり、壊滅した。
小学校では授業が始まった時間で、児童、教師、約250名が下敷きになった。

フィリピン国軍、そして、合同演習のためにフィリピンを訪れていた米軍などが
救出活動にあたったが、生存者救出のニュースを大きく聞くことはなかった。

そして先月24日、生存者の捜索、救出活動が打ち切られてしまった。
土砂は数十メートルにも達しており、なす術なしという状況となってしまった……。
不明者はおよそ1600名とも伝えられている。
・毎日→<レイテ島地滑り>捜索打ち切り 被災者の支援活動に重点(2月25日)

首都で起きたクーデター未遂の報せ、そして非常事態宣言……、
同じ国で、同じ時間に起きていることなのかと思わないわけにはいかない。

筆者があれこれ考えても仕方ないのだろうけれど、
政治がしっかりしないと、国は結局、発展しないし、危機にも対応していけない。
政治が不安定であり続けては、人々の暮らしも人生も、さらには命だって危うくなる。


※書き放しにて失礼。いつものとおり、誤字脱字、お許しを。^^
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by yodaway2 | 2006-03-03 14:04 | 世界のいろいろ、さまざま