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週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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拉致は金正日の直接の指示――。元工作員が供述していた!!
★追記、5日21:10/日朝協議、2日目が終わった。拉致問題について、
日本側が生存者の帰国、真相究明、シン・グァンス容疑者らの引き渡し――などで、
「具体的措置」を強く要求した、との報道。しかし、実際の協議において、何をどこまで
やりとりしているのか、明かされていないと見るのが順当。記事になったのは、
あくまで、その場での発表事項に過ぎない。……虚々実々であるはず。

・毎日→<日朝協議>拉致問題の協議会 日本側が具体的措置を要求

★追記、5日23:46/2日目の協議は昼食をはさんで、
9時間にも及んだらしい。激しい応酬があったと、想像に難くない。

・時事→拉致問題、解決を要求=交渉9時間に-日朝協議2日目(2月5日23時0分)

                ◇◆
(本文、ココから)
2月2日までの数日間、北朝鮮による日本人拉致問題について、
いくつかの、極めて重要な情報が、NHK、その他で報道された。

その最大のものは、原敕晁さん、横田めぐみさんらの拉致の実行犯とされ、
日本が引渡しを求めているシン・グァンス元工作員が、
韓国抑留中の取調べにおいて、拉致の実行が、金正日総書記の、
直接の指示だったと供述していた、という事実――。

                ※※

以下、NHKサイトから抜粋。
(すぐに消えてしまうので、ちょっと長めに引用。)

>大阪の原敕晁さんの拉致事件の実行犯とされる北朝鮮の
>シン・グァンス元工作員の取り調べにあたった韓国の元捜査官が、
>NHKのインタビューに応じ、シン元工作員が取り調べの中で
>「キム・ジョンイル総書記から直接、拉致の指示を受けていた」と
>話していたことを初めて明らかにしました。

>インタビューに応じたのは、シン・グァンス元工作員が昭和60年に
>韓国でスパイ容疑で逮捕された際に取り調べにあたった
>当時の国家安全企画部のコ・スギル元捜査官です。(中略)

>コ元捜査官は「シン元工作員は、日本人に完ぺきになりすまし、
>東南アジアを経て北朝鮮に自由自在に入国できた。キム・ジョンイル総書記に
>直接会ったことがある一級の工作員だ」と述べました。そのうえで
>「シン元工作員の供述から、日本人の原さんを拉致した背景には
>キム総書記の指示があったことがわかった」と述べたうえで、
>シン元工作員が取り調べのなかで「キム総書記から直接、
>拉致の指示を受けていた」と話していたことを初めて明らかにしました。(後略)

・NHK→ シン元工作員 総書記から指示
※2日放送のニュース、クローズアップ現代では元捜査官本人の証言映像あり。

                ※※

以上、いままでの、いかなる情報よりも、
はるかに、はるかに、重要なものだと思われる。

このことは、小泉首相が2002年、最初に訪朝し、
日朝平壌宣言をした際の前提となった、
北朝鮮側による、拉致に関わる説明、――すなわち、
拉致は一部の英雄主義者が行ったもの、を、根底から覆すものとなる。

折りしも、日本と北朝鮮との政府間協議が、2月4日から
再開されることになっており、報道された情報は、
明らかに戦略的に漏らされたもの。

当然、北朝鮮は認めるはずもないのだが、
こうした情報が協議再開の直前のタイミングにおいて、
とくにNHKが繰り返し繰り返し報道し、北朝鮮はもちろん、関係国に、
ひいては全世界に、公にされたことの意味は大きい。


これらの動きの舞台裏では、コイズミ政権(――の担当者ら)が、
9月の任期満了に向けて、最大の懸案事項のひとつ、
拉致問題の打開に必死にもなっていることの現れ、と受け取ってよい。
もちろん、打開は容易ではないが、できる限りのことをしようという、
そういうスピリットでいるのだろう。

                ※※

北朝鮮をめぐる情勢は混沌としており、核開発の開発に象徴される軍事面の問題、
日本人拉致問題(他国も被害を受けている)をはじめとする人権問題に、
北朝鮮の麻薬輸出、偽札(偽ドルなど)などの非合法ビジネス問題が縦糸になり、
中国と米国の地政学的な位置関係が横糸となって、からまりあっている。

しかし、この拉致問題は、そうした複雑な情勢のなかにあっても、
実は北朝鮮の保護国(PTA)、中国ですら、タテマエとしては
事実を否定しにくい状況になっている。

おまけに最近は、日本人以外が被害にあった事実も、
おそらくは日本政府が陰でシナリオを描いてのリークだろうが、
びしびし明らかにされている。

                ※※

4日からの協議で、どれほど、その内容が明らかにされるかわからないが、
日本政府、政府代表団は、ギリギリの圧力をかけるに違いない。

もし……、決裂すれば、北朝鮮は、この問題によって、
拉致問題をめぐる日本政府の動きいかんでは、崩●いに
追い込まれる可能性が、けっこう、低くないのではないのかと思われる。

もちろん、時間はなおもかかるだろうが、北朝鮮が大幅に譲歩でもしないかぎり、
日朝は決定的に対立し、日本は他の関係国を力づくで巻き込みに図ることになる。
たぶん、日本政府は目立つような動きは避けると思うし、
表面上、国交正常化ののぞみを捨てていない、などの表明を
続けると思われるが、それは枕詞ほどの意味もなくなるだろう。

米国は和戦両構えだが、もともとが戦争ビジネスで成り立っている国であり、
中東に比べれば、宗教がからまない分、いざとなれば、き●体制の排除など、
赤子の手をひねるようなもの
、と、内心は考えているに違いない。

国民が考えているよりも、事態は切迫しつつあるように思われてならない。

                ※※

なお、北朝鮮の権力中枢も、おそらくはこれらの情勢を、
案外、的確に把握しており、それゆえ、先ごろ、金正日総書記が、
中国を訪問、胡錦濤国家主席との会談を願い出た。

金正日が経済改革のモデルを学ぶために中国を10日間近く訪問した、
などと、多くのマスコミが報道したが、ほんとうは、そんな甘い目的で、
暗殺の危険もかえりみず、平壌を留守にしたのではない。


中国沿岸部の深センなどを視察した金総書記が、
改革解放経済の成果に驚嘆した、金総書記は経済政策の
転換を図ろうとしている――、などの報道は、マジレンジャーか何かの、
子どものお菓子のオマケほどの意味しかなかった。

国内、国外を問わず、厳しさを増す情勢のなかで、
金体制の健在ぶりをなんとかアピールし、
中国指導部から、金体制へのお墨付きを、改めて得る
――それが最大の動機であり、目的だった。

・当ブログ→金正日、ついに姿を現す!――その背後で動くパワーバランス(06年1月14日)

                ※※

明日からの協議ですべてが終わる可能性は、それはやはり、ほとんどないが、
明日からの協議こそが、拉致問題はもちろん、それをとりまく条件にも、
大きな変化を招くきっかけになるかもしれない。

ここへ来て、日本政府は、むしろ、
それらを仕掛けようとしているようにさえ見える。


                ※※
<追記、16:48>
韓国の金大中前大統領の訪朝が検討されているらしい。
必死の外交戦が繰り広げられているのだと思われる。
・ロイター→韓国・北朝鮮、金大中・前大統領の北朝鮮訪問について協議中(02月02日)

<追記、4日16:30>
2月4日午後、日朝政府間協議が始まった。
日本、北朝鮮とも、協議再開を前に、それぞれNHK、朝鮮中央通信などを使い、
激しく応酬。日本は拉致実行犯、シン・グァンス元工作員の供述などを暴露、
北朝鮮は年明けから金正日総書記が中国を訪問し、体制の健在ぶりを誇示した。
協議は5日間にわたる予定で、けっこう、長丁場になる。
・共同→拉致問題の進展迫る=日朝政府間協議 [ 02月04日 16時12分 ]


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by yodaway2 | 2006-02-03 16:34 | 北朝鮮問題、どうする