人気ブログランキング | 話題のタグを見る
週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。

by yodaway2
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
・→関連エントリー
・→ブロガーズ・マナー
・→ステイタス&プロフィール
◆22万アクセスを突破!記事数644本(2007.3.16現在)

★★人気Blogランキング
よろしければ、ぜひクリックを!
カテゴリはニュース全般です。

・→BlogRanking

★厳選!情報ソース
※ニュースサイト、シンクタンクなどのリンク集。すごく便利ですよ!
(Seesaaに移転しました。)
★ブログ・リンク(excite以外)
※外部の相互リンクのページです。exciteブログはこのフレーム、下の方にあります。  
★中国古典の名言
※生き抜く知恵を古典に学ぶ。
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
横田さん拉致、実行犯が明らかに――。警察庁長官、「今年勝負」と。
昨日から仕事始め――、世の中、動き出したとたん、
気になるニュースがあっちから、こっちから……。
いろいろ書きたいけれど、今日は、北朝鮮拉致問題について。

昨日夕方から、NHKはじめ各局で、横田めぐみさん(当時14歳)を拉致した実行犯として、
日本が旅券法違反で国際指名手配し、北朝鮮に身柄引き渡しを要求している、
辛光洙(シン・グァンス)容疑者だった、と報じられた。

同じ被害者の曽我ひとみさんが、北朝鮮国内で
辛容疑者本人から聞いた話なのだという。

辛容疑者は、今回明らかになった横田めぐみさんを含め、
大阪市の中華料理店員、原敕晁(ただあき)さん(同43歳)ら多数の、
日本人拉致事件に、実行犯として関わっていたことになる。

                ※※

昨日のニュースでも伝えられていたが、
辛容疑者は北朝鮮の工作機関ではトップクラスの地位にあった。
昭和60年に韓国国内でスパイ容疑で逮捕され、死刑判決を受けていたが、
平成12年に恩赦によって帰国、北朝鮮では長い間囚われていたのに、
思想を変えなかったとして、英雄扱いされていた人物。

日本の警察庁による国際指名手配は平成14年で、
辛容疑者帰国の2年あとになってしまった。

今にして振り返れば、この2年間の遅れ、行き違いこそ、
拉致事件解決に、最大に悔やまれる、後手、失策となってしまった。


                ※※

昨日、5日の、首相の日程――、「首相の一日」をみると、次のような部分がある。
「午後3時55分から同4時30分まで、漆間巌警察庁長官」

ちょっと驚くのだが、分刻みの、首相のスケジュールのなかで、
漆間長官と30分以上も打ち合わせしていた。

辛容疑者に関わる情報の流出は、この首相との打ち合わせと、
無関係であるとは、到底、思われない。

ざっとだが、各紙のニュースを読み比べしたところ、
どの記事においても、「……であることが明らかになった」などの表現で、
どこからについては記述がなかった。

家族会、拉致被害者を救う会などが取材に応じたのは、
明らかになったあとのようなので、もともとの、今回の情報の出所は、
政府、たぶん警察庁ということになる。

ニュースでは“新たな情報”として報道されているが、
インタビューに答えていためぐみさんの母親、早紀江さんは、
「曽我さんからこのことを聞いたときにはびっくりしました」(NHK)
と話し、とうの昔に、知っていたことがはっきりわかる。

何よりも、曽我さん自身は最初からわかっていたわけで、
かなり早い段階で、警察庁など捜査当局、政府関係者に
話していたことも、はっきり、推測できる。

                ※※

今回の、マスコミへの情報露出は、当然のことながら、
「拉致問題は解決済み」との姿勢を崩さない北朝鮮に対して、
日本政府としてのメッセージを、強く伝えようとするねらいがある。

北朝鮮の平壌放送のアナウンサーによる発表(あちらは、
ウワァンウワァンと異様な発声の仕方)と同じことなのだ。

拉致問題について、国民からすれば、じれったいことはなはだしいのだが、
政府としては、それでも計算に計算して、情報を、ここで一つ、ここでもう一つと、
ポツン、ポツン、露出させてきている――、ということになる。

それはある意味、こと情報に関する限り、めずらしいことにも、
官邸、関係機関、被害者家族、帰国被害者らの
統制がとれている、と言えることにもなる。

                ※※

漆間長官は5日の定例会見において、
「今回はある意味で北朝鮮にインパクトを与えられるような情報も入ってきている」
と話しており、その後のニュースと一致してくる。

また、漆間長官は「今年勝負に出なければならないのは北朝鮮による拉致問題だ。
残る11人の拉致被害者らの帰国をサポートできるよう捜査に力を入れたい」とも述べており、
首相の在任期間を視野に入れて、舞台裏が緊迫しているようすも、十分にうかがえる。

とにかく、警察庁のトップが発言した。
それも記事になるような形で、さらに、北朝鮮にも伝わるような形で。
「成算」もなしに、勝負――などの言葉を使ったとは思いたくない。

・共同→「拉致被害者帰国へ勝負」 漆間警察庁長官

                ※※

ここへ来て、このほかにも、さまざまな情報の露出を仕掛けているようで、
見出しだけひろえば、次のようなことも明らかにされている。

・共同→めぐみさん元夫は韓国人か 蓮池さんにほのめかす(6日13時2分)
・共同→<韓国拉致家族会>めぐみさんの夫の可能性で
        DNA検査要請(毎日新聞) (6日12時27分)

・共同→拉致実行犯に女工作員 曽我ひとみさん証言(共同通信) (6日13時8分)
・毎日→拉致被害者、地村、蓮池さんが拉致実行犯2人について証言 (12月31日10時40分)

                ※※

日朝の政府間協議は1月下旬に再度、開かれることになっている。

私たち、国民からすればじれったいことはなはだしいが、
舞台裏では激闘――が、繰り広げられているのだろうし、
ありとあらゆる力、智謀の限りが投入されているのだろう。

今回の情報の、意図ある露出はその一端が現れたもの。

が、しかし、あらゆる智謀をこらしているのは、
北朝鮮にしても、同じであると見なければならない。
北朝鮮は北朝鮮で、国家、体制の生き残りを賭けている。


負けるわけにはいかない。



※誤字脱字、打ち間違い、あったらゴメン。^^
よろしければ、今日もクリックを!→人気blogランキング
by yodaway2 | 2006-01-06 15:31 | 北朝鮮問題、どうする