週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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首相、中国、韓国を批判。――天気晴朗なれども波高し。
年頭、のっけからアジア外交に波風が立っている。

ひとつは、今日、首相は年頭会見で、靖国問題にからんで
中国、韓国の外交姿勢を厳しく批判した――とのニュース。
・共同→靖国で中韓の姿勢批判 首相、年頭記者会見(01月04日12時58分)
・毎日→<小泉首相>靖国参拝「外交問題にならない」年頭会見で(01月04日11時32分)

                ※※

内容自体は概ね、これまでの発言を超えるものではないのだが、
それが、繰り返し繰り返し語られてきたこと自体に、
強い意味を帯びてしまっているし、遠慮もなくなってしまった。
以下に官邸HPから飛び飛び引用。

>一国の首相が一政治家として一国民として戦没者に対して感謝と敬意を捧げる。
>哀悼の念を持って靖国神社に参拝する。2度と戦争を起こしてはいけないということが、
>日本人から、おかしいとか、いけないとかいう批判が、私はいまだに理解できません。
>まして外国の政府が一政治家の心の問題に対して、
>靖国参拝はけしからぬということも理解できないんです。

>(一政治家としての参拝は)精神の自由、心の問題、
>これは誰も侵すことのできない憲法に保障されたものであります。

>そういうことから、私は1つの問題が自分たちと意見が違うから外交交渉はしないとか、
>首脳会談を開かないということについては、私はいまだに理解できません。

>そういうことから、日本は1つ、2つ、対立した意見の違いがあっても、
>いつでも話し合いに応じますという場を開いているわけですから、
>あとは先方がどう判断するかであります。

……と、最後の傍線、タンカを切ったかのごとき調子だった。

・首相官邸→小泉総理大臣年頭記者会見(06年1月4日)

                ※※

年末、宮沢喜一元首相がテレビの報道番組に出演し、
小泉首相の対アジア外交、対中外交について、
「使う言葉を間違っているのではないか」と話していた。
そのとき、少し、あるいは、かなりなるほどと思って聞いていた。

何も、中国、韓国に弱腰になってもよし――などと言うつもりはない。
しかし、目的を達成するのに、いまの膠着した局面を、
みすみす継続させていくばかり、というのも「策」がなさ過ぎるように思えてならない。

                ※※

上記、引用部分は、いずれも記者からの質問に答えた部分。
記者の、最初の質問は次のようだった。

>中韓両国首脳の相互訪問が途絶える中、残りの任期中、
>小泉政権として、この両国関係の改善に取り組む考えがあるかどうか、
>一般論としてではなくて、総理として何ができるかという
>具体論としてのお考えがあれば、お聞かせください。


記者氏も、たぶん、首相の「策」を質したかったのだろう。

                ※※

この首相発言に対して、韓国の潘基文外交通商相が早速、反応してきた。
日本の指導者は正しい歴史認識を持ってほしい――と。
・日経→「指導者は正しい歴史認識を」・韓国外相が首相発言を批判

この反応も、すでに定番となっている内容なのだが、それにしても、
その「正しさ」において、日本と韓国は食い違いが目立っている。

中国も、早晩、反応を見せると思うが、すでに3日、ロイターが、
中国人民日報論説委員が、政府関係者向けの雑誌に
「両国対立の火種は過去の問題のみならず将来の両国のあり方にも及んでいる」
とする寄稿を寄せた、とのニュースを伝えた。
少なくとも、日中韓の3国関係は穏やかとは言えない。
・ロイター→中国人民日報論説員、対日強硬姿勢を示す(01月04日 12時49分)

                ※※

なお、ついでに書き留めておけば、昨年、11月に米国のブッシュ大統領が来日したおり、
日米の首脳会談で、ブッシュ大統領は対中、対韓外交の改善を、
直接的な表現ではなかったが、公式の発言のなかで求めた。
・毎日→<米政権>「靖国」に懸念 アジア戦略「日本に見直し要求」 (1月1日3時00分)

しかし、会談後の共同会見、記者レクでは、その部分を伏せてほしいと、
外務省が米側に働きかけていたらしい。後日の報道でこのことを知った。

ブッシュ大統領が対中、対韓外交の改善を求めたのは、
当然のことながら日本の国益を考えてのことではなく、
これ以上、日中韓の関係がこじれると、米国の国益まで損ないかねないと
考えはじめているからなのだという。

いずれにしても、このとき首相は取り合わなかった。
ブッシュ大統領にも、今回の年頭会見とほぼ同じような発言で応じた。
半面で、それはたぶん正しく、半面で、それはたぶん、柔軟性に欠けていた。

                ※※

次に、もうひとつ。
年末に、昨年4月に上海の日本総領事館員が自殺した背景に、
中国情報機関員(公安当局関係者)による不当な脅しがあった――と伝えられた。
・当ブログ→中国の領事館員、情報提供で強請られて自殺。(12月28日up)

年末年始に入ったタイミングでの報道であったので、
うやむやになってしまうかな、とも思ったのだが、それが、
日中間で、けっこう激しい応酬となり、今後も引きずりそうだ。

こんなニュースを聞けば、日本人であるかぎり、苛立つ。
筆者だって例外ではない。

しかし、厳しい言い方かもしれないが、外交官、外交に携わる職員が、
他国の情報活動の標的にさらされるのは、必ずしも
中国に限った特殊事情とばかりは言えないはずで、
そのことは直視したほうが良いとも思う。

自殺した領事館員は電信員であったとのことで、機密文書の
暗号化を担当していたとのこと。であれば、日本側の
暗号解読システムそのものが狙われた可能性もあることになり、
この問題は、案外、尾を引きそうな情勢に変わってきている。

                ※※

もうひとつ。サンケイのみが報じていることだが、防衛庁が、
東シナ海における戦闘機の交戦規則(ROE、部隊行動基準)に、
武器使用を明確に「任務」と明記し、指揮官の命令などに
基づき応戦できる状況や手順を規定――するのだという。
・サンケイ→東シナ海領空侵犯 
武器使用の「任務」明記 防衛庁、戦闘機応戦を強化(1月 4日 04:54)


これまでは、戦闘機の武器使用は「正当防衛」に限定されていた。
防衛庁の規定の変更は、中国軍用機の防空識別圏への侵入が
急増していることに、一歩、踏み込む対応であるらしい。

つまり、正当防衛では対処しきれない事態も、
現実に想定されるようになった、ということなのだ。

東シナ海は対立の色合いを強めつつあるように見えても、
なかなか、「協力の海」(小泉首相)に変わりそうな気配がない。

                ※※

このほか、東シナ海ガス田開発では、すでに中国側による、
事実上の生産が開始されているとの報道もあるし、
領土問題では中国とだけでなく韓国とも厳しく対立している。

これら一つひとつの現象について、
日本人としてのアイデンティティに素直であればあるほど、
中国や韓国を快く思えないことも出てくるわけなのだが、
しかし、大局的に見れば、日本は、中国、韓国のどちらの国とも、
とてつもなく長い歴史の時間を交流してきているわけだし、
それに、だいいち、お互いがいくら諍いしようとも、
地図のうえでの位置をかえることなどできない。

言葉の使い方が良いか悪いかはともかく、
工夫は、やはり必要なのではないか。

                ※※

最後に話はちょっと飛ぶが、筆者は子どもの頃、学校の先生から、
「日本が太平洋戦争に負けたのは世界を知らなかったからだ」――と教わった。
しかし、実際には、戦前においても、かなりの人々が世界の情勢に通暁していた。

軍部、軍人であっても、よく世界の情勢を知る人々はいた。
山本五十六が短期であれば戦える――としたのも、
周知のとおり、そうした認識からだった。

しかし、歴史の歯車は一方向にしか動かず、
結果として、人々からは多様な視点、思考が奪われ、
戦争へと押し流されていった。

史実ではないだろうが、かなり以前、山本五十六が主人公のドラマを見た。
そのドラマは、必ずしも山本五十六に好意的とばかりも言えず、
けっこう、優柔不断なところも性格として与えていた。

山本自身は戦争回避を考えていたのだが、一つひとつの現象を前にして、
「やむを得ない」「やむを得ない」を連発した。
結果、山本自身が真珠湾攻撃を立案、開戦の火蓋を切り、
全体として、国民が戦争に巻き込まれた。

                ※※

個人として何をどのように、どれだけ発言できるかは、
非常に心細い限りだが、今年一年、自分のブログにおいては、
願わくば、できれば、そしてできるだけ、
「やむを得ない」――とは、書きたくないものだと思う。


                ◇◆
<追記>
今日は、発達した冬型の低気圧の影響で、
日本海側では広い地域で暴風雪に見舞われたとのこと。

私の住んでいる街、仙台では空はからりと晴れ、雪は降らなかったが、
終日、強い風が吹き荒れた。昼過ぎには、人が立っていられないほどの、
32.7メートルという強風が吹き、観測史上3番目の風速を記録した。

年明け早々、天気晴朗なれども波高し――だったと思う。


※誤字脱字あるかも。あとで読み返してみます。打ち間違いあったら、ごめんね。^^
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by yodaway2 | 2006-01-04 18:59 | 中国と、どう付き合う