週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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福岡、18歳女性、11年間の軟禁は行政の不作為がもたらした。(`´)
★子どもの受難……と、エントリーしたら、今度は京都で小6の女児が学習塾の講師に
刺殺されてしまった。どのように書いても追いつかない。(10日午後2時)


子どもの受難が相次いでいる。

広島の小1女児殺害ではペルー人の犯人が逮捕されたが、
時も経たないうちに栃木でも同じ小1女児が殺害され、犯人はまだ捕まっていない。
2つの事件は、いずれも学校の帰り道で発生した凶悪事件で、
この社会に潜む死角の恐さを、改めて思わないわけにはいかない。

いま、長野県では小5の男の子が行方不明になっているとのことで、
昨日、警察が公開捜査に踏み切った。また、虐待などの事件は、
新聞、ニュースサイトを開けば、そこかしこに見つけることができる。

                ※※

さて、ところでなのだけれど、最近、私自身がひっかかってしまったのに、
タイミングよくエントリーできなかった子どもの事件があった。

それは福岡市博多区の女性(18)が母親(40)から小中学校に全く通わせてもらえず、
少なくとも自宅に11年以上閉じ込められていた――というニュース。
・毎日→<未就学>18歳女性を11年以上、自宅に閉じ込め…(12月06日 11時30分)

母親は自分の子どもであるその女性を殴った傷害容疑で10月に逮捕されていたが、
取調べ、裁判(簡裁)の過程で、女性が未就学であったこと、遅くとも9歳から、
自宅に軟禁状態であったことが明らかになった(公になった)という。

女性には障害があり、発達の遅れた娘を
世間に出すのが恥ずかしかったというのが、母親の釈明らしい。

これだけでも非常に悲惨な事件に思われるのだが、
特異なのは、この女性の存在を、行政、福岡市が把握してということ。

学区の小学校の先生、市教員担当者らが時折、
家庭訪問までしていたというのだ。……にもかかわらず、
先生たち、担当者らは、いつも母親に追い返されてしまい、
女性とは会ったことがなかった。そして、市こども総合相談センターに
引き継がれたが、結果として、なんの対応も取られなかった。

女性はついに学校に通うこともなく、自宅軟禁のまま18歳となり、
母親の折檻(暴行)をきっかけに家を飛び出し、保護された。

                ※※

この女性の家族は5人。――父、母、兄、姉がいる。

身勝手な母親……、それを許した家族、父親の存在、
傍観して育った兄弟たち……。家族の“かたち”がまるで見えない。

逮捕された母親は警察などに「「排泄(はいせつ)がうまくできないなど
発育の遅れがあり、外出させるのが恥ずかしく、周囲への迷惑が気になった」
と弁明し、父親も「反省している」と言ったという。(サンスポ、7日)

                ※※

ひっかかったのは、行政、市側、学校側の対応。
家庭訪問しながらも、母親から「具合が悪い」「親類の家に行っている」
などと言われては、引き返してしまっていたらしい。

また、小学校で兄、姉にようすを尋ねても、口をつぐむばかりだったという。
それで学校側の追求も終わってしまていた。……これでは、
責任感が希薄であったと言われても仕方ないではないか。

                ※※

それについて、市側、学校側は、母親との関係を壊したくなかった――と弁明した。
また、無理に家庭内に入れば不法侵入にあたるとも考えたらしい。

しかし……、おかしい。
とどのつまるところ、行政はただ単に、怠慢であっただけではないのか。
家庭という閉塞した空間にとらわれている女性を救うのに、
それに優先する法令など、めったにあるはずがない。

行政側が、歴代の担当者たちは、ただ単に、
事なかれの日常を続けたがために、この異常な事態が放置された。

                ※※

母親は裁判の結果、罰金10万円の略式命令を受けた。
結局のところ、女性には食事や学習ドリルが与えられていたことなどから、
養育放棄(ネグレクト)での立件は見送られ、10日間のけがを負わせたという、
傷害の罪だけが問われた。

冒頭の子どもたちの事件とは異なり、この、福岡の18歳女性の事件は、
家庭のなかと言う閉ざされた空間で行われたものであり、
かつ、犯意の証明はむずかしそうではある。

さらに、有効な手立てを何一つ講じなかった行政、市側の対応も、
法によって責任を問えるほどではない、ということになってしまった。

                ※※

普通であれば、外で兄弟、友と遊びまわり、
さまざまなことに興味を抱き、感動もするであろう大切なときを、
女性は、母親の「恥ずかしい」という、身勝手な価値観のために、犠牲にされた。

行政は事態が明るみに出て、いろいろ理屈をこね、弁解するが、
とどのつまるところ、面倒な事は避けたいと考え、先送りしてきただけだった。
その不作為によって、女性の、ただ一度の人生から
かけがえのない時間が奪われ続けた。

厳に、断罪されて然るべき事件であると思う。


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by yodaway2 | 2005-12-09 13:02 | 社会の問題、世相さまざま