週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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ハリポタ作者、ローリングさんの”運”の使い方。――魔法の実力?
★2006年2月4日追記/1月14日に開かれた映画、
ハリー・ポッターの次回作、新キャラクター、「ルナ・ラブグッド」役のオーディションに、
多数の少女が押しかけた、とロイター。多くの人々が魔法の杖を探している。


                ◇◆

ちょっと今日は柄(ガラ)にもなく、「ハリー・ポッター」のことなどを。
私が決して、ハリーポッター・シリーズの熱心な読者、というわけではない。
(それは、そう。……なんせ、オジサンですから。笑。)

ただ、たしか2年ほど前、日本におけるハリー・ポッター・シリーズの、
翻訳者、松岡佑子さん(=日本語版出版・静山社の社長)の講演を聞いたことがある。
それで、今日、ヤフーニュースを開いたら、ハリー・ポッターの新作、
第6作の発売(16日、英国午前0時)に合わせて行われた、
作者のJ・K・ローリングさんのインタビュー記事があり、ちょっと、目が止まった。

                    ※※

「最終章、書くのが怖い」「今後は別名で執筆」=ハリポタ作者(時事、18日)

>ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリングさんは、
>第6作発売の翌日に子供のファンのインタビューを受け、
>「最終章を書くのが恐ろしい」「別の名前で新しい作品を書くのが楽しみ」などと語った。
>ハリー・ポッター7部作の最終作には年末に取り掛かるという。
>インタビューの模様が16日夜、英国のテレビで放映された。

>インタビュアーの幸運を引き当てたのはウェールズのカーディフに住む
>オーエン・ジョーンズちゃん(14)。ローリングさんはこのインタビューで、
>ハリー・ポッター物語を終えることへの複雑な心境を吐露。
>「ある意味ではとても恐ろしい。この本を書くのが大好きだったから、
>書き終えることはすごくショックになると思う」と述べる一方、
>「でも達成感もある。だからヒフティーヒフティーかな」と話した。
(※上記記事から抜粋。)

                    ※※

ハリー・ポッター・シリーズは、次の第7作で完結する予定というのだけれど、
ただ……、記事にあるとおり、ローリングさんは、
このハリー・ポッター・シリーズの最終作を書き終えたあとは、
その名で執筆することはしないのだという。

うーん、と唸った。

女史、ローリングさんの、「運」の使い方、にである。

                    ※※

翻訳者、松岡さんの講演で、ローリングさんの、まるで
魔法の力でも借りたかのような、サクセス物語をお聞きした。
そして、松岡さん自身の、不思議ななサクセス物語りについても。

よく知られていることだけれど、ハリー・ポッター・シリーズはローリングさんにとって処女作。
それが世界の出版史に名を残すベストセラーとなった。

ローリングさんは、このハリー・ポッター・シリーズの第1作
「ハリー・ポッターと賢者の石」を、離婚した後、生活保護を受けながら、
ロンドンのカフェに通い、毎日、たった1杯のコーヒーを頼んだだけで
終日粘って、書き続けたのだという。

小さいころから本が好きでしようがなく、ハリー・ポッターの
ストーリーは、ずっとあたためてきていたものだったらしい。

書き終えて、彼女はいくつもの出版社に原稿を見せて歩いた。
しかし、どこも出版に首を縦に振ってくれず、これが最後とたどりついたのが、
いま、シリーズの版元になっているブルームズベリー社だった。

7月5日付のサンケイに、そのブルームズベリー社が出版を決めた際の、
次のようなエピソードが紹介しており、そこにも、不思議な魔法の力を感じる。

                    ※※

「ハリ・ポタ発掘は8歳の女の子 『どの本よりも面白かったわ』」(サンケイ、7月5日)

>世界的なベストセラーとなった「ハリー・ポッター」シリーズは、
>出版社の社長の娘が、第一作の抜粋原稿を読んで感動したことがきっかけで
>出版に至ったことが明らかになった。シリーズの出版元、ブルームズベリー社の
>ナイジェル・ニュートン社長が、英日曜紙インディペンデント・サンデーに
>当時の様子を語った。娘に原稿を手渡さなかったら、
>そのままお蔵入りになっていたかもしれないという。

>ニュートン社長によると、一九九六年にシリーズ第一作「ハリー・ポッターと賢者の石」の
>原稿の抜粋を著者のJ・K・ローリングさんの代理人から受け取り、
>自宅に持ち帰ったものの、読む気はせず、
>そのまま娘のアリスちゃん=当時(8つ)=に手渡した。

>だが、「一時間もして娘が部屋から出てきて、『ほかのどの本よりも面白かったわ』と
>目を輝かせながら話しかけてきた。その後も数カ月間、
>娘に続きをせがまれた」とニュートン社長。
>ようやく出版を決意し、ローリングさんと契約を交わすことになったという。
(※上記記事から抜粋)

                    ※※

ところで、このハリー・ポッター・シリーズの、日本における版権を
松岡さんの会社、静山社が獲得したのも、かなり魔法の力に満ちた話だった。
脱線するけれど、ちょっと紹介したい。

松岡さんの会社、静山社はもともとご主人が起こしたもので、
マンションの一室を事務所にしていて、歴史関係の出版物などを地道に出していた。
それが、ご主人が病気(――たしかガン?)でお亡くなりになり、
松岡さんが引き継ぐことになった。

松岡さんは通訳者として活躍してきていて、
ILO総会などでも同時通訳をつとめるなどの実績があったのだけれど、
なにせ、出版の世界は素人そのものだった。

それで、何もかも、一から勉強したらしい。
そして、何か、翻訳したものを出版したいと考えるにいたった。

松岡さんは、旧知の友人夫妻を英国に訪ねた。
その友人夫妻(――ご主人は画家でシリーズ日本語版の挿絵執筆、
夫人は弁護士)から、「この本はおもしろい」と差し出されたのが、
ハリー・ポッターの第1作、「賢者の石」だった。

                    ※※

松岡さんはその晩、ホテルに戻るなり読み始めた。――それがおもしろくて、
もう、ほとんど寝ずにイッキ読み、一晩で読み終えたのだという。

あくる朝、松岡さんは、ほとんど寝ていなかったのだけれど、手紙をしたためた。
「この作品の、日本において出版する権利を当社、静山社に託してください」――と。

当時、日本の大手の出版社数社がすでに版権の獲得に動いていたらしいのだけれど、
松岡さんの手紙、交渉は、たぶん、あきらかに、そられの会社のオファーをはるかにしのぐ、
熱のこもった内容だったのではないか。

出版社と作者のローリングさんは松岡さんの手紙に動かされた。

最初の手紙を出してから何度かの行き来があり、
そして松岡さんのもとに返信が届いた。
「おめでとう。私たちはハリー・ポッターの日本語版を
あなたの会社から出版していただくことに決めました」――。

その後の、松岡さんのサクセスストーリーは、……周知のとおり。
魔法の杖は、松岡さんにも振るわれた。

                    ※※

ローリングさんの話に戻る。
世界的な、出版史に残るベストセラーを生み出しながら、
彼女はその名で執筆するのは、このハリー・ポッター・シリーズのみにすると話した。

このニュースに、「風と共に去りぬ」の作者、マーガレット・ミッチェル女史のことが重なった。
彼女もまた、生涯に発表した作品は「風と……」のただ1作だった。
しかし「風……」は、クラーク・ゲーブル、ビビアン・リー主演の
映画と共に不朽の名作となり、時代を超えて読み継がれている。

ローリングさんの「ハリー・ポッター……」もまた、
こどもたちに夢や勇気の力を教える物語として、
時代を超えて読み継がれていきそうだ。

                    ※※

生活保護を受けながら、明日はいずことも知れぬ境遇で、
カフェの片隅に粘り、初めての小説を書き続けた一人の女性は、
いまや世界の大富豪……。新しいご主人ともめぐり合い、子どもも生まれた。

それにしても、ローリングさんは、自分の人生を変えた魔法の力をよく知っているかのよう。
彼女が再び振るう杖は、自分の姿を消すためと、そんなふうに話している。
それで、ハリー・ポッターの物語とJ・K・ローリングさんの名は
一意対応になり、かえって力が増していくはず。

さすがに魔法の物語の作者……、幸運に足を滑らせず、
うまく自分の「運」を使う術を知っているものだと思った。

                    ※※

ローリングさんほどでなくとも、誰だって、
長い人生のなかでは、必ず幸運と出会っている。
それに気付いて、かつ、多くを望みすぎず、
幸運を大切に使うわなければいけない、――と、ちょっと考えた。
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by yodaway2 | 2005-07-18 20:31 | 社会の問題、世相さまざま