週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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ポスト小泉、谷垣氏がさらりと参戦を宣言!―なかなかおもしろそうだ。
ちょっと今日は政局ネタ――。
昨日、首相が主要国首脳会議(サミット、G8)から帰国したが、
政局は郵政民営化法案の参議院審議を縦軸とすれば、
横軸ではポスト小泉の動きが、明らかにからんできそうだ。

昨晩、NHKのニュースで社会経済生産性本部が主催した夏季セミナーにて、
谷垣禎一財務相が、「ポスト小泉」に事実上、名乗りを挙げる発言を行い、
これはこれは……!と、思った。

                    ※※

●そのうち「ポスト小泉」というようななことを……、と!

毎日、朝日などでも記事にしているが、NHKニュースで放映された映像から、
ナマの発言を文字起こししてみる。(その部分に限っては、発言ママ、編集抜き。^^)

「出生率を上げるためにも、もう一回、家庭というのは大事で、
家庭のきずなというのは日本社会にとって不可欠なんだということがなければ、
人のエネルギーも十分、発揮できないんじゃないか。

それから、犯罪がやっぱり多いとかなんとか言っても、
地域社会のきずなというのが、しっかりしていなければ、
いくら警察官を増やしたって、なかなか治安はよくならないのではないか。

それに加えてさらに、国と国民の信頼のきずなというものがなければ、
やっぱりいろんなものがばらばらになって、うまくいかないんじゃないか。

そのうち、ポスト小泉というようなことを考えなければならないときは、
もう少し具体的に肉付けをしてお話を申し上げたいと思っているわけでございます」

                    ※※

●小泉政権の残り時間をにらみ、勝負の始まりを宣言。

発言は非常に早口で、タタッーとした感じ。映像からすると、
講演の最後の部分で、言い終わって頭を下げるしぐさがあった。

NHKのニュースでは「次の自民党総裁選挙に立候補する場合には、
家族や地域社会などの結び付きを強くするような
国家像の実現を掲げて臨みたいという考えを示しました」と伝えた。

毎日は「……『きずな』をキーワードとした政権構想を示唆した。
慎重な谷垣氏がこうした発言をすることは珍しい」と記事に書いた。

谷垣氏自身が、自分で「ポスト小泉」との言葉を使ったことに、
勝負の始まり――を意味したと受け取りたい。
これから、この発言が、そしてポスト小泉をめぐる動きが、
終盤国会の推移を横目ににらみ、さらに政権の残り時間の減少に合わせて、
どんどん、膨らんでいくように思われる。

                    ※※

●解散は、たぶんない、と見る。――ゆえに、これからは「ポスト小泉」。

ちょっとわき道にそれるけれど、郵政民営化法案の参議院審議について、
結論のみ書けば、マスコミは不透明と書くけれど、不成立になるとは考えにくい。

そうなれば、自民党自体が崩壊してしまうからだ。それを、
参議院の個々の議員を含めて、大多数の自民党議員が望むとは、とうてい、思えない。
衆議院でのギリギリの通過は、首相、執行部側の、手順の間違いが原因したと見ている。
逆から言えば、首相はその点を見透かしている。

また、小泉首相の任期は来年9月までで、これも動かしようがない。
仮に解散を行ったとしても、党内、連立相手の公明党、国民のいずれの支持も得にくく、
総裁任期の延長に結びつく可能性は少ない。実質的に、ゼロと見る。
こうした中で、ポスト小泉――こそが、これからの政局の一番のテーマになる。

                    ※※

●財界は安倍、谷垣の2人が競うと見ている?

谷垣氏が講演したのは、財界系シンクタンク、社会経済生産性本部主催の、
夏季セミナー(第50回軽井沢トップ・マネジメントセミナー)の3日目(9日午前)。
初日、7日には自民党幹事長代理の安倍晋三氏が講演しており、
敢えて穿った見方をすれば、財界は次期首相の有力候補として、
この2人を見ている――ということになる。

なお、2日目、8日には駐日中国大使の王毅氏が講演した。

                    ※※

●加藤の乱――。野中広務に切り崩され、わんわん泣いた。

谷垣禎一(たにがき・さだかず)氏とはどんな人なのか――。
・谷垣禎一ホームページ → http://www.tanigaki-s.net/index.html
・ウィキペディア → 日本の政治家 → 谷垣禎一

政治家としては、平成12年(2000年)の加藤の乱のときの姿が印象に強い。
自民党・加藤紘一氏らは野党提出の森内閣不信任案に同調し、
反対票を投じようとしたのだが、旧橋本派、野中広務幹事長(当時)らの
激しい切り崩しにあい、どたん場で欠席戦術に切り替えた。

「あなたが大将なんだから」――。
勝ち目のない形勢に、大将が討ち死にしてはならないと、
谷垣氏は加藤氏にそう言い、押し止めた。
そして、その肩にわんわんと泣き崩れた。

なお、谷垣氏と野中元幹事長は、1983年、
旧京都2区で行われた2人を選ぶ補選において、いっしょに初当選を果たした。
このとき、加藤紘一氏は谷垣氏の選挙に、1カ月間つきっきりだった。
因縁――というより他ない。

                    ※※

●銀行の支店長というイメージ。――60歳に見える?

谷垣氏は昭和20年3月7日生まれで、年齢は60歳。
ちょっとその年には見えず、若い印象を受ける。
ほっそりしていて、政治家然としたギラツキが少なく、
大手家電メーカーの営業課長か、銀行の駅前支店長、とでもいったカンジだ。
別の言い方をすれば、フツーのお父さんぽい。

選挙区は京都5区、当選8回。
科学技術庁長官、金融再生委員会委員長、
国家公安委員会委員長・産業再生機構担当大臣・食品安全担当大臣を歴任したあと、
平成15年、小泉改造内閣で塩川財務大臣退任を受け、同大臣に就任した。

衆議院本会議場での議席(閣僚席ではなく議席)は小泉首相の隣。
よって、過日の郵政民営化関連法案解決のあとに、小泉首相が、
まっ先に握手したのが谷垣氏だった。

                    ※※

●「いつも口笛をふいていこう」と、フツーのお父さんぽく。

科学技術庁長官時代の記述によれば、
好きな言葉は「洗心・明徳」、生活信条は「いつも口笛をふいていこう」。
身長176㎝、体重80㎏(意外にあるね?)、血液型O型、家族は妻・佳子さん(1944年生)、
長女・紀子さん(1982年生) 、次女・佐智子さん(1984年生)。

趣味は登山、サイクリング、読書とあり、
サイクリングは、米国ブッシュ大統領のマウンテンバイクと近そう。
ウィキペディアによれば、何度もロードレースに参加していて、
好タイムで完走しているらしい。

政界随一のワイン通としても知られ、こちらでは
京都好きのシラク大統領とも話がはずみそう。

                    ※※

●東大に8年在籍、司法試験合格までも紆余曲折?

東京で育ち、麻布学園高校を卒業し、東大法学部へ。
エリートコースを絵に描いたように進んだようなのだけれど、
その東大では登山に熱中し(スキー山岳部に所属)、
なんと、ギリギリ、8年も在籍したのだという。

昭和47年に東大法学部を卒業し、司法試験に合格。
しかし、その司法試験に合格したのが昭和54年なので、
卒業してから7年も経っているのだ。

早稲田、中央などの私学に比べて、東大の司法試験合格者は
現役(在学中合格)が多い。さらにそのなかにあって、卒業後、7年もかかっている。
ずっと司法試験の勉強をしていたのかどうかは不明ながら、これは、ちょっとおもしろい。

                    ※※

●父の急逝。ホテルに缶詰で出馬を迫られた――、と。

谷垣氏は2世議員――。
父、専一氏も衆議院議員で文部大臣などをつとめた。
その父が昭和58年に急逝し、旧・京都2区の補選で初当選した。
本人は司法試験に合格し、弁護士として将来を描き、
もともとは政治家になろうとは考えていなかった――と述懐している。

このあたりについては、国家公安委員長だったころ、『週刊文春』(2003.9.11)で
阿川佐和子氏と対談した記事(「阿川佐和子のこの人に会いたい」)を見つけたので、
以下に引用したい。(引用はウェブサイト「宇佐美保の世界」から孫引き。恐縮。^^)

>谷垣 私はまったくの二世議員なんです。私が38歳のときに、
>父(谷垣専一・元文相)が死にまして。その頃、私は駆け出しの弁護士で、
>跡を継いで政治家になる気はまったくなかったんです。

>阿川 でも、ご長男ですよね。

>谷垣 はい。しかし、父も「こういう稼業は世襲じゃないから、
>お前は継いじゃいかん」と言って死にましたから。

>阿川 あ、そうだったんですか。

>谷垣 父が死んだのは6月27日で、6月の27、28、29日というのは
>株主総会がたんとありまして、弁護士としては非常に忙しいときなんです。
>ところが、補欠選挙に誰か立てなきゃいけないっていうんで、
>選挙区から父の後援会の方が次々と現れて。

>阿川 立候補しろと。

>谷垣 ホテルに缶詰めになって、まるで警察の取り調べみたいで(笑)。
>やりますと返事したのが7月3日。すぐ補欠選挙で、8月7日には当選しちゃったんです。

                    ※※

「当選しちゃったんです」――とは、本人にその気がなくとも政治家となり、
いつの間にか大臣となりで、恵まれた方だなあ……とも思うのだけれど、
また、2世議員、3世議員は批判的に考えざるを得ないのだけれど、
しかし、恬淡と生きているようにも思われる。

                    ※※

●ポスト小泉の戦い、心中に秘めるものは何か――?

果たして、今回、財界関係者の集うセミナーで、
「ポスト小泉」への参戦を、さらりと言ってのけた谷垣氏の
心中に秘めるものは、なんなのだろうか……。

私見――、加藤政局のリベンジではないのか。
誰に対するリベンジなのかというと、それはまた複雑になってくるのだが、
リベンジを行うとすれば自分以外にない、とでも思っているような気がする。

加藤の乱で、保守本流・宏池会は割れた。
大多数が堀内派(切り崩された側)となり、谷垣氏は少数派の小里グループに残った。
加藤紘一氏が政界復帰後、小里グループの最高顧問に返り咲き、
さらにまた、「大宏池会」として、派閥の修復、再合同についても話が見え隠れし始めている。
それに、先手を打とうとしたのではないか。

                    ※※

●そう言えば、彼の声はけっこう野太い。――「本流」を担えるかどうか?

彼の声をよくよく聞いて見ると、それがけっこう野太い。ギャップがある。
そして、このギャップこそが、この人の政治家としての「本質」になると見たい。

                    ※※

ポスト小泉について、福田康夫氏は当選回数の多い議員を中心に推す声がある。
安倍晋三氏の周りにも若手が派閥横断で勉強会をつくり、虎視眈々と機会を覗っている。
それに保守本流から、いままた谷垣氏が、さらりと参戦の意を表した。

もちろん、これから先、まだまだ名前が挙がってくるはず。
けっこう、おもしろくなるかもしれない。
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by yodaway2 | 2005-07-10 15:58 | 風雲急!政局と選挙