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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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漆黒の海、韓国漁船が逃走――。ぶち切れるほどの緊張。(更新)
2005年 06月 02日
★追記・最新情報/「協議で日本側巡視艇が撤収、韓国側が発表」――の記事。
2日12時44分、毎日が報道。韓国漁船船長、EEZの侵犯と逃走の事実を認める書類。 違反金、50万円を支払うという。こと犯罪――、下記本文のとおり、憤懣の気持ちは残るが、 政府レベルでは外交問題に発展することを嫌い、危機管理を優先させたということ。 日本政府は「大人」として、手堅く、事態の収拾に動いた。2日午後1時35分、追記。 ★コメント欄(返信)に午後7時のNHKニュースを受けて、記述。午後7時12分、追記。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 長崎県対馬沖、日本のEEZ(排他的経済水域)で、海上保安庁の 立ち入り検査を拒否し、逃走を図った韓国漁船の事件について――。 すでに、さまざまなブログにおいて取り上げられていると思うが、ひと言。 ・共同→海保、船長引き渡しを要求 公海上、日韓の協議続く(06月02日09時40分) ・韓国・中央日報→韓日海上警察が公海上で対立(06月01日18時21分) ・韓国・中央日報→「漁民に暴力行使とは…」憤怒するネチズン(06月01日19時03分) ※※ ●海中転落、拘束、荒ぶる波……、保安官たちの闘いの壮絶さ。 まず、これまで伝えられている事件のあらまし。 事件は31日午後11時半ごろ、対馬の北東約50キロ、日本のEEZで起きた。 韓国漁船、シンプン、10人乗り込みが、不法にアナゴ漁をしている疑いがあるとして、 海上保安庁の巡視船、たつぐも、10人乗り込みが接近、韓国漁船に停船を命じた。 ところが、韓国漁船はこれに応じず、逃走――。 10分後に停船させ、海上保安官2人が乗り込んだが、 このとき別の保安官、1人が海に落ちたらしい。 救助に手間取る中、韓国漁船は保安官2人を乗せたまま、またも逃走。 逃げた漁船は午前1時55分ごろ、対馬北東60キロの公海上で、 海上保安庁の要請で出動した韓国の海洋警察庁の警護艦に自ら接げん、停船した。 ※※ ●海上保安官には死の危険すらあった……。韓国世論は本末転倒!<`ヘ´> これらのことが、逃走を企てた韓国漁船、追尾した海上保安庁巡視船、 現場に急行し、日本に漁船を渡すまいと行く手を阻んだ韓国警護艦――の間で、 未明の、漆黒の海で、繰り広げられた。 韓国紙のサイトを開いたところ、漁船の乗組員が、 海上保安官とのもみ合いで怪我をした(※)――などのことが 大きく取り上げられているが、海に落ちた海上保安官には、死の危険すらあった。 (※韓国紙、東亜日報、約5分間、警棒でぶたれたと報道。KBS、甲板長の 証言では、げんこつで殴られた、と。日本側、事実でないと否定。) また、漁船が再度、逃走したときに船内に乗り込んでいた保安官2人は、 いわば捕らわれた形となり、かつ、羽交い絞めにされ、体当たりを受けた。 極限の状況に近く、血管が、ぶち切れるほどの緊張――だったに違いない。 ※※ ●韓国側、引渡しに応ぜず、いまも、にらみあい――。 2日午前11時までに伝えられているニュースでは、 現場では、いまなお、膠着が続いたまま。 韓国漁船には、日本の巡視艇と韓国の警護艦のそれぞれが綱をかけ、 日韓、それぞれのにらみ合いになっている――とのこと。 海上保安官4人が韓国の警護艦に乗り移り、 国際法上の捜査権があるとして船長の現行犯逮捕、引渡しを求めたが、 韓国側は「証拠がない」などとして、拒絶――。 一方、政府レベルでは、折りしも、現在、韓国には相澤外務副大臣が 赴いていたところで、1日に潘外交通商相の会談が行われたが、 韓国側は自国での取調べを主張し、逆に日本側に、 現場海域から離れるよう要請してきたのだという。 ※※ ●韓国ネチズン、またも反日に?――歴史問題とは関係なし、犯罪の話。 現場には他にも国籍不明の船舶、漁船2隻がいたとのことで、 この船舶に限った事件とも受け取れない。 日韓の歴史問題などとは、まったくつながらない、国際法上の問題――。 韓国がもし、船長の引渡しに応じず、こうした態度を貫こうとするなら、 国際社会のルールには従わない国、と解釈されても仕方ない。 いかに、法律に対していいかげんな国か、 ということをさらすだけのこと。 ※※ 韓国紙報道によれば、韓国内のネチズンから、 お定まりの反日的意見が沸き起こっているらしいのだけれど、 これは歴史問題などとは、全く違う。 犯罪の捜査権、それも国際法にのっとる話。 ※※ ●海が荒れていると聞く……、しかし海保よ、動くな。 政治決着――の言葉が、当然にして頭をよぎる。 が、しかし、これは犯罪の捜査の話。 船長の引き渡しについて、安易に妥協しては禍根を残す。 現場は天候が悪化している、とも伝えられている。 危険であるらしいのだが……、海上保安庁には申し訳ない、 いまは、まだ動くな。 ※※ 何よりも、現場での奮闘を祈るのみ――。 ※※ ≪追記≫ ●海上保安庁の人材――、知恵、判断力、そして力。 今回の事件で、現場の巡視艇の乗組員、海上保安官の役割が、 極めて大きいことを、改めて知った。 当然、巡視艇は海保本部と連絡を取り、海保本部は政府と 連絡を取って行動したに違いないが、現場で韓国の警護艦に乗り込み、 交渉するなどのことをしている。 どの言葉を、つまり英語なのか韓国語なのか、日本語なのかしらないが、 国際法に基づく引渡しの要求を、そこでしている。 また、漁船に綱をかけ、韓国側に曳航されるのを阻止している。 さかのぼって、不法漁船の船員とはもみ合い、つまりは格闘に至っている。 こうした事態にも対応のできる、すなわち知恵、判断力と 物理的な力とを兼ね備える人材を、この国は、これからもしっかりと育て、 確保していけるのだろうか……。 いくら法律があっても、それを強制できる力がなければ、それは空文に帰す。 安全保障、領土領海の保持、犯罪の抑止と取り締まりなどでは、 背景に一定の力を準備しておくことは、当然にして必要――と、言わざるを得ない。
by yodaway2
| 2005-06-02 11:08
| 世界のいろいろ、さまざま
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