週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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霞ヶ関、更迭のバラード……!郵政民営化、憤怒の舞台裏。
郵政民営化法案の国会審議を前に、総務省で突然の更迭人事――。
松井浩総務審議官を郵政行政担当から外し、
清水英雄郵政行政局長を政策統括官に降格した。

今日午前に開かれた閣議で正式に了承され、発令となった。
国会会期中の省庁幹部の異動は極めて異例、とのこと。
・共同→郵政担当の2幹部更迭 首相の意向受け総務相発表(05月17日10時10分)

                    ※※

●反対派は粛清人事と騒ぐけれど。

人事には官邸――というよりも、コイズミ首相その人の意向が強く働いたとのこと。
この人事が表面化した先週末、自民党の反対派、郵政事業懇話会などからは、
「権力乱用の恐怖政治だ」「粛清人事以外の何ものでもない」などと、強い反発が出たが、
コイズミ首相からすれば、そんなのは当然にして、織り込み済みだったと思われる。

                    ※※

●2月、官邸から密かに呼び出された2人……。

具体的な日にちはつかめなかったが、今年2月から、この2人は、
通常の会議とは別に官邸から密かに呼ばれていたらしい。
ワタヌキ・タヌキ氏らが、反民営化の議員らを盛んに集め、
気勢を挙げている最中の出来事……。

新官邸5階、総理執務室――。
2人の前に現れたのは、コイズミ首相その人だった。

                    ※※

●内通者はあなたたちだ――と、首相の詰問。

舞台裏を伝える記事があるが、ネットには掲載されていないので、
一部引用のうえ紹介したい。河北新報5月14日付、通信社の配信と思われる。
「郵政法案、反対派官僚を異例の更迭。――首相、主導権確保へ躍起」の見出し。

>関係者によると、首相は2月から松井、清水両氏をひそかに首相官邸に呼び付け、
>反対派との関係を直接詰問した。テーブルの上には2人と反対派議員との交友関係、
>自民党部会で2人が行った反対派寄りの説明内容など
>首相から見た「罪状」が列挙されたメモ。
>「メモは竹中平蔵郵政民営化担当相が指揮する郵政民営化準備室の
>情報を基に作成された可能性が高い」「反対派の仮面をかぶった議員が
>官邸に密告した」などの憶測が乱れ飛ぶ。

>インドなど4カ国歴訪を控えた先月26日朝、国会内の大臣室。
>「気分を変えて国会審議に臨みたい」。首相は人事権を持つ麻生太郎総務相に
>こう切り出し、松井、清水両氏を退職させるよう要求。松井氏らは辞職も覚悟したが、
>麻生氏がとりなし異動で折り合った。

                    ※※

●法案成立妨害に、霞ヶ関がつくった役割分担表――!?

13日付、サンケイの記事は、こうも伝えた。

>政府関係者によると、同法案の策定に当たって首相は松井、清水両氏に
>法案成立への協力を直接要請した。しかし、両氏は
>同法案の国会提出に向けた与党内手続きの際、
>一部の自民党議員に反対を働き掛けたという。
>首相官邸は、働き掛けを裏付ける同省職員の「役割分担表」を入手したため、
>人事を刷新することにした。総務省は一時難色を示したが、最終的に受け入れた。
・サンケイ→総務審議官ら更迭「郵政民営化で首相に反抗」(05月13日16時02分)

「役割分担表」……とはすごい。
平氏打倒を企てた鹿ケ谷の陰謀のごとし、だ。

●獅子身中の虫を斬り捨てる――。

2人は、首相からすれば獅子身中の虫。あるいは、
面従腹背の輩(やから)、不逞の輩――。

閣僚にさえ、血判を押せと迫る首相からすれば、官吏の分際で、
ヘラヘラ口の陰で、”敵方”に通じ、”機密”を漏らした、さらに
妨害まで仕掛けた疑いもあるとあっては、言語道断、不倶戴天(ふぐたいてん)、
決して許すことのできない存在となったのだろう。

弁明を試みる2人に、鈍く言い放ったのだと思われる。
進退を考えよ――と。そういう意味のことを。

2人は凍りつき、押し黙るしかなかった。

                    ※※

世が世ならば、「罪状は明らか。よって切腹を申し付ける」――というような場面。

それを、アソウ家老がとりなした。
「それも忍びなし。また、情勢は不穏。不逞の輩を勢いづける恐れもあり……。
2名の沙汰、隠居にてご容赦賜りたく候(そうろう)」。

                    ※※

●審議拒否をチラつかせる野党、民主党だが……?

いま、国会審議については、政府、自民党が衆院特別委員会の
設置を求めているが、野党側が反対し、決まっていない。
とくに最大野党、民主党は「欠陥法案であり、修正を前提としている」などとして、
法案審議拒否もチラつかせ、徹底抗戦の構え。

が、しかし、これも振り返ってみれば、まことに奇々怪々な話で、
民主党のなかにも郵政民営化に賛成する議員はいるはずなのに、
それも民主党の次を担うネオ・リーダー、ネクスト・キャビネットの
「閣僚」のなかにもいるはずなのに、その声が、ようとして出てこない。

ダンマリを決め込んでいるようで、
これで次期政権を奪取する――などと、一方で騒いでみたりしている。

                    ※※

●国民の無関心を”演出”したりしていないか……?

民主党は対案をつくり、論戦に応じれば良いのだ。
実に明快なことではないのか。
なのに、非常にフシギな思考、行動をとろうとしている。
さらに、国民の無関心を演出している張本人のようにも見える。

                    ※※

私自身の立場は、郵政民営化法案の帰趨は、これからの、この国の、
政治的な気力、体力を占う試金石の一つになると考えている。
はっきり言って、ぜひ、チャレンジしてほしい。

現・コイズミ政権の外交政策については、嫌だナ――と思うことも、
かなりある。ただ、郵政民営化を含めて、構造改革については、
与えられている条件を思えば、耐えるしかないというのが、私のスタンス。

話がズレたけれど、一応のお断りまで。

                    ※※

●官僚、特定郵便局、労組、族議員……。与党、野党もがんじがらめ。

そもそも郵政事業は百年以上の長きに渡り国営で行われ続けてきた巨大事業。
そこには官僚、特定郵便局局長、労働組合等の既得権グループが複雑に絡み合い、
分離不能とさえ言えるほどのシステムとなって、
それがこの国の隅々まで行き渡り、埋め尽くしている。

その背後には与党の族議員が巣くい、財政投融資事業に影響力を、
陰に陽に行使してきたのが、これまでの構図。また、全国特定郵便局長会は、
いわゆる集票マシーンとして機能してきたのも、周知の事実。

一方、野党はどうかと言えば、労働組合、官公労に民主党はじめ野党の族議員がつき、
自民党の族議員とも、お互いに持ちつ持たれつの関係になっている。
つまり、民主党ら野党もまた、既得権の一端を担い、
そこから逃れ得ない状況にはまっている。

それにしても、自民党の議員団体「郵政事業懇話会」こそは、
郵政民営化反対の牙城――。歴代会長を旧橋本派が独占してきており、
現在はワタヌキ・タヌキ氏。

が、党所属議員の9割がこの会員というので、集会に、
90人集めた、110人を超えた――とニュースになったが、
それも当然といえば当然の数になる。

とにかく、郵政民営化は、与党、野党の別なく、サンクチュアリ(聖域)にして、
タブーなテーマだった。

                    ※※

このテーマに、一心不乱に挑んできたのがコイズミ首相……。
この姿勢を、まったく顧みる意義のないものと言いたくない。

                    ※※

●超党派の民営化勉強会。実は民主党の方が多かった!?

ところで、1999年5月、コイズミ氏が首相となる以前の話――。
コイズミ氏を会長に、超党派で「郵政民営化研究会」がつくられた。
メンバーは次の17人。

▽会長・小泉純一郎(衆・自民) ▽事務局長・松沢しげふみ(衆・民主) 
▽石井一二(衆・自由連合) ▽上田清司(衆・民主) ▽海野徹(参・民主) 
▽奥田健(衆・民主) ▽島さとし(衆・民主) ▽末松義規(衆・民主) ▽田中甲(衆・民主)
▽堂本暁子(参・参議院の会) ▽冨沢あつひろ(衆・改革クラブ) ▽中田ひろし(衆・無所属)
▽並木正芳(衆・改革クラブ) ▽樽床伸二(衆・民主党) ▽蓮見進(衆・自民) 
▽藤村修(衆・民主) ▽前原誠司(衆・民主)
(「郵政民営化でこう変わる」松原聡著、2001年8月、角川書店刊より)

この研究会はその年の11月に報告書をまとめ、以後、休止した。
また、メンバーも今日、多くに異動があり、知事となった者、市長となった者、
党を除名された者、落選した者――とさまざま。

●「会長」、コイズミ氏が総理になったのは、もしかして誤算だった??

しかし、このときの構成割合をご覧いただきたい。
自民党議員はコイズミ氏、蓮見氏の2人のみ。
比較して民主党からの参加が10人。その他が5人。

ところが、その後、あろうことか、まさかのまさかで、
異端児であったはずのコイズミ氏が自民党総裁となり、首相となってしまった。
そして、郵政民営化を政権公約(――のちの”マニフェスト”)とするのだが、
こうした研究会のメンバーから、その後に、民営化についての、
あの当時の”志”に立ち返るコトバが、私には、とんと聞こえて来ない。

民主党も沈黙し、そして沈黙を破ったかと思えば、反対――なのだと。

                    ※※

改革と法案の中身については、ちょっと息切れしてしまい、今回はご勘弁いただきたい。
内容としては、党側に妥協を強いられ厳しいものとなっているが、
だからと言って、葬ってよい――というものではない。

オール・オア・ナッシングではなく、一つでも二つでも、
先につながる何かを、もしくは過去のしがらみを振り切る何かが拾えれば、
それでも十分に意義も意味もあると考える。

そもそも政治のテーマで、それがベストであることは難しい。
次善の策をいかに見つけ出すか――こそ、政治ではないかと思う。


                    ◇◆

郵政改革、民営化法案の中身については、下記サイトなどをご参考に。^^
▽いい国作ろう!「怒りのブログ」(by まさくにさん)→郵政民営化まとめ編2
▽同→財政改革の道は……平ちゃんの立ち往生ほか
▽「思いつきブログ」hit on!(by hiroさん)→郵政民営化の利点
▽同→郵政民営化の利点2郵政民営化の利点3

※河北新報、ニュースサイトのほか、下記資料を参考にしています。
▽「郵政民営化でこう変わる」(松原聡著、2001年8月、角川書店刊)
▽「官僚王国解体論―日本の危機を救う法」(小泉純一郎著、1996年6月、光文社刊)
▽「日本の論点2005」(文藝春秋編、2004年11月、文藝春秋刊) 他

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by yodaway2 | 2005-05-17 22:23 | 風雲急!政局と選挙