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「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 ・
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図書館から韓国の歴史教科書を借りてきた。
2005年 04月 06日
日本の歴史教科書検定問題に関連して。
正直に言えば、あまり愉快な話ではないので、 エントリーをためらったのだが、アップすることにした。 というのも最近、たまたま、近くの図書館へ行ったところ、開架の書棚に、 韓国の中学校の歴史教科書(翻訳)があり、思わず借りてしまっていたからだ。 それで昨日からのニュースに、それまで机の上に 置きっ放しだったその教科書をパラパラとめくってみた。 今回の検定について、韓国は日本の教科書が歴史を歪曲していると言う。 そして中国も同様――。 「反日教育」とはよく聞くが、それでは韓国や中国の教科書には、 日本との関係、歴史が、実際、どのように記述されているのだろう。 とりあえず、手元にある韓国の教科書から……と考えた次第。 教科書は明石書店、1998年刊(……ちょっと古い)、 「入門 韓国の歴史――国定韓国中学校国史教科書」。 まず「竹島」→「独島」の記述を探してみた。 「第13章 4義兵戦争」(P319-320)のなかにあったので、下記に引用。 ≪独島と間島≫ 当然のことながら、日本政府による歴史的経緯とは真っ向から対立しているし、 日本に捕らえられただけの安福龍に関する記述も、 およそ日本人(とまで言い切ってよいかとは思いますが)の常識的な認識とは異なる。 また、竹島の編入について「露日戦争中に独島を強制的に 彼らの領土に編入してしまった」などは、最近の韓国政府による見解表明でも 目にしたことがある。――つまり、韓国人にとっては、定着した見方なのだろう。 次に日本統治時代のこと。これは、下記の引用に限らず、さまざま登場しているのだが、 とりあえず、「第14章 5民族文化守護運動」(P355-356)から。 ≪日帝の民族抹殺政策≫ 上記引用部分に記述のある「従軍慰安婦」について、 実際がどうだったか――は、ここでは論議しないことにする。 ただ、多くの日本人にとっても、大きい小さいはさておき、 少しでもこうしたことがあったとするならば、それはやはり「恥部」には違いない。 それが、韓国では「国定」の教科書で、子どもたちに教えられている。 とにかく、こんなふうに学校で教えられては、 日本人と仲良くやっていこう、なんて、なかなか考えなくなるのじゃないか。 と、そう考えれば、明るい気持ちにはなれない。 その図書館の蔵書には、中国の教科書もあるのだが、貸し出し中だった。 でも……、韓国の教科書を見ただけで、もう見る気が失せた思い。 道徳の時間の模範解答のようだけれど、 日本人と韓国人、日本人と中国人が分かり合えない国民になってはいけないと考えるが、 こうも気持ちがすれ違っていては、改めて難しい話に思えてくる。 ※※ 韓国のマスコミ、メディアは、とにかく反日――。 反日でなければ売れない、と誰かからそんな話を聞いた。 それに関連して、少し前だけれど、 高麗大名誉教授の韓昇助(ハン・スンジョ)氏が、 月刊誌「正論」4月号に「日本の植民地支配は不幸中の幸いで、 むしろ祝福すべきことだった」とした寄稿文を掲載したことについて、 韓国でひと悶着起きたことが報じられた。 私は韓国紙サイト(日本語版)でその寄稿の中身を知り、保存していた。 果たして、当時の日本統治が「むしろ祝福すべきこと」だったかどうか、 それはわからないのだけれど、こうした見方もあるのだと知って、 理屈抜きに、少しほっとした気分になった。 以下、韓昇助の主張の部分を、韓国紙・中央日報のサイト記事(保存)から引用してみたい。 「正論」からすれば、孫引きになる。記事は鄭命真(チョン・ミョンジン)記者、 洪周希(ホン・ジュヒ)記者の連名による署名記事、3月4日付。 韓教授は「共産主義・左派思想に根差す親日派断罪の愚かさ:韓日併合を再評価せよ」という寄稿文で、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が今回『親日反民族行為真相究明特別法』を制定した理由は、次期大統領選候補として出てくることが予想される朴槿恵(パク・クンヘ)ハンナラ党代表の政治的土台を崩すためのもの」と主張した。 上記の内容は、私の感覚だと少しこそばがゆいが、しかし、救われる。 この寄稿のことが韓国のマスコミで報じられたあと、 韓昇助氏はさまざまな公職を辞任し、高麗大名誉教授の地位を 返上せざるを得なくなったという。 記事には、韓昇助氏は韓国政治学界の元老的な存在で、 高麗大学総長、平和研究所長などを歴任したほどの人物で、 01年からは自由市民連帯の共同代表をとつめていた、と紹介があった。 こうした意見も、これからは、ますます出てこなくなるだろう。 日本と韓国、日本と中国の気持ちは、離れつつある……、 その心配が押さえきれない。 ※※ 気持ちの晴れないエントリーを書いてしまったけれど、 直視することを避けてもしようがないし、 たまたまではあったが、触れた情報の意義、価値を考え、 ≪送信≫ボタンを押すことにした。 エイッ! ※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
by yodaway2
| 2005-04-06 16:28
| 世界のいろいろ、さまざま
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