週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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ライス長官。きっぱりとした姿勢に、ちょっと圧倒され気味。
米国の「戦うプリンセス」「大統領の家庭教師」、コンドリーザ・ライス国務長官が
日本、韓国に続いて中国を訪問し、今日、就任後の一連の各国歴訪を終えた。
それで、駆け足で振り返ってみたい。

                    ※※

●欧州に仲直りを呼びかけ、中東和解に存在感を示そうとした。

ライス長官は2月3日から10日までの間にロンドン、ベルリン、ワルシャワ、
アンカラ、テルアビブ、エルサレム、ヨルダン川西岸、ローマ、19にちパリ、
ブリュッセル、ルクセンブルク――の各都市を、
そして3月15日からニューデリー、イスラマバード、カブール、
東京、ソウル、北京――を訪問した。

欧州ではブッシュ大統領の訪欧の露払いをつとめ、
パリ政治大学院で演説、イラク戦争で生じた亀裂の修復を呼びかけつつも、
中国への武器輸出解禁には硬い姿勢を崩さなかった。
しかし、その一方でイランの核開発などには、このときの訪問を契機に、
柔軟な姿勢に転じた印象を与えもし、硬軟使い分けた。 

アラファト後のパレスチナ問題については、
運も味方しているのかもしれないが、
前議長の死去で混乱も心配されていた状況が、
なんと、イスラエルのシャロン首相とパレスチナ暫定自治政府の
アッバス新議長とが、とにかく……握手し、驚いた。

ライス長官はこの機運を逃すまいと、ヨルダン川西岸を訪問し、
米国のプレゼンスについて、印象づけた。
もっとも、その後も自爆テロ(イスラエルから見て)は散発している。


●日本では牛肉が重点テーマとの報道。でも……、その裏では?

日本、東京には18日の夜、到着し、翌19日に町村外相、小泉首相と会談。
また、上智大学でアジア外交全般をテーマに演説した。

日本での報道が牛肉輸入問題一辺倒であったことについては、
前エントリーにて取り上げたとおり。
日米がお芝居をして、グルになって、何か重要な
やりとりを秘匿しているのではないかと、ほんとうに考えているほど。

たとえば北朝鮮問題に対処する、具体的なタイムスケジュールを
話し合っているかもしれない。
後述するけれど、中国では安保理付託にふれる発言をしているが、
しかも期限は設けないとも述べているけれど、それだけとは限らない。

日本が表沙汰にしたくない、対中国政策に関わる話かもしれない。
そんなことが、かなり突っ込んで話し合われている可能性だってある。

イラクの出口戦略、あるいはロシア情勢についてだって、
密かに話し合った方が良さそうなことはありそうだ。

繰り返しになるけれど、日本の報道が、
ほぼ牛肉問題一色になってしまったのには、
いったい、記者さんたちは高い給料をもらって、
何を考えているのだろうと、不可解極まりないのもいいところ。


●韓国、中国では北朝鮮核問題、さらに中国で反国家分裂法について警告。

ライス氏訪問をめぐる報道について、韓国ではやはり北朝鮮の核問題、
6カ国協議再開問題が、中心的に取り上げられた。
なお、盧武鉉大統領が竹島問題についてライス長官に「訴えた」らしいのだが、
これにライス長官は何らの反応も示さなかったらしい。

中国では、胡錦濤主席はじめ歴々が、お互いの肩を抱くようにする、
いわゆる西洋式の挨拶で、派手に出迎えたけれど、
ライス長官の中国に対する言動は揺らがなかった。

北朝鮮に6カ国協議の場に戻るよう、中国は責任を果たすこと。
それができなければ、米国は、日本、韓国と共に、
6カ国協議とは異なる方法を選択する。

台湾海峡に緊張をもたらす国家反分裂法については、
まったく納得していない。中国が国際社会と調和するよう求める。

中国指導部のヘラヘラ顔を凍らせるほどに、
歯に衣着せぬ言い方に感じられた。


●日本は牛肉にゼロ回答――。しかしライス氏はそれほど怒らなかったのでは?

戻って。――日本では牛肉問題で、米国の要望に表面上、良い回答を与えなかった。
これは、世論が輸入解禁に反対しているだけではなく、
日本の国内政治情勢、政局がするどくからんでいてのこと。

しかし、米国、ライス長官は、私の目からすると、
「ゼロ回答」であったにもかかわらず、色をなしたふうもなかった。
これは話せば長くなりそうなので、機会があれば、いずれまた別項にて。

上智大学でライス長官が行った演説(講演)の全文が、
在日米国大使館の次のページ(英文)で読むことができる。
http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20050321-04.html

このことについて、ワシントンポスト紙は次のように伝えた。(冒頭のみ)

Rice Puts Japan At Center of New U.S. Vision of Asia
China Challenged in Major Speech


TOKYO, March 19 -- Condoleezza Rice, on her first foray into Asia as secretary of state, outlined on Saturday a new U.S. vision of Japan's increasing importance as a global power and challenged China to open its political system and work harder to "embrace some form of genuinely representative government."

In a speech to about 500 professors and students at Sophia University here, Rice offered an expansive view of Japan's role in the world -- including unambiguous support for its campaign to win a permanent seat on the U.N. Security Council -- that suggested the administration viewed the longtime U.S. ally as a counterbalance to the rising regional influence of China. ……以下略。

(By Glenn Kessler Washington Post Staff Writer
Saturday, March 19, 2005; Page A16)

※ワシントンポストの記事閲覧にはメールアドレス等登録、ログインが必要なので
とりあえずトップページをリンク。→ http://www.washingtonpost.com/


●ニッポンは米国のビジョンのセンター???――ちと、コワ。

見出しにおいて、はっきりと、ライス長官の主張を、
「ニッポンはアジアにおける、新しい米国のビジョンのセンター」
と言い切っている。――しかもそれが、増強する中国パワーを牽制するうえでの、と。

リード、記事の冒頭も、そうしたことが中心に記述されていて、
牛肉問題は、実に最後の方でちょこんと顔を出す程度だ。

北朝鮮拉致問題を抱える日本にとって、そして中国、ロシア、韓国と
領土問題を抱える日本にとって、米国との協調は、多少
石ころがまじっているご飯だと思ってもごくんと飲み込まねばならない局面も、
あるにはあるのだが、それにしてもライス長官のニッポン・センター論は、
実はけっこう恐いハナシでもあるのだ。

こだわるわけではないけれど、日本での首相、外相との会談においても、
牛肉問題に終始したわけがない。

もし仮に、そんなだったら、韓国、中国に比べて、
あまりにも寒々しい、見劣りのする会談だった、ということになってしまう。

                    ※※

日本では連日、ライブドアVSニッポン放送-フジサンケイ問題が
中心の報道が続いたけれど、それも大事なハナシだとは思うのだけれど、
けっこう、今回のライス長官の各国歴訪、とりわけ日本、韓国、中国訪問は、
重要な意味があって、ターニングポイントを形成する可能性だってあり得るのではないか。

小さな一つ、一つの出来事が、そしてリーダーたちのひと言ひと言が、
やがて、歴史の川となっていくのだと思う。
浅学を顧みず、気になる以上、ニュースを追跡続行したいと思う次第。

                    ※※

<追記>

ライス長官はなかなかのファッションセンスとみた。
いつもパリッとしたスーツにミニスカート、長い足をひゅっと組んで各国首脳と
にこやかに、そして毅然として話す。非常にカッコいい。
日本の政治指導者にはない雰囲気だ。

北朝鮮などを圧制国家と言ったことに対して、米国内にも批判があるとの記事を読んだ。
それに対して、ライス氏は「正しいことを言って、自分から釈明したり謝ったりした話は、
古来から聞いたことがない」――などと言って一蹴したとのこと。

賛成反対はあるとしても、そのきっぱりとした姿勢には、
ちょっと、圧倒される思いがする。

ライス長官の経歴については、当ブログ、過去にエントリーあり。
よろしければご参照ください。
・闘うプリンセス、ライス氏が国務長官に就任。――ゆえに、戦いは続く?


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by yodaway2 | 2005-03-21 23:51 | 米国はどうする、どうなる