週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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中国、巧みに、油断しないで付き合いたい相手だ。
昨日の「今回はハメられたかも。日中首脳会談、第二幕」――の補足ですので、
どうぞ合わせてご覧ください。

                    ※※

●円借款、「互恵資金協力」とは何を意味したいのだろう――?

補足したいのは、2日付け、人民日報(ネット版・日本語)による
中国外交部の会見記事について。
内容は、日本からのODA打ち切り(円借款打ち切り)の論議に対するもの。
・ソース→http://j.peopledaily.com.cn/2004/12/03/jp20041203_45699.html

中国側は記者の質問に答えて、日本側からの円借款打ち切り論議について
「難解」とし、次のように述べている。

>世間が知っている通り、対中円借款は特殊な政治的・歴史的背景のある互恵資金協力だ。
>上述のような無責任な議論は、中日関係にとって損害にしかならない。
>中国には自身の力で経済建設を行う能力があり、平等互恵を基礎として
>対外協力を展開していくことも望む。日本が両国関係の大局に
>責任を持つ態度でこの問題を適切に処理するよう望む。

これはコイズミ・温会談にける温首相の発言とほぼ一致している。
中国は「自身の力で経済建設を……」と矜持を見せつつ、
円借款は「平等互恵」――、つまり、双方の利益になっているだろうと主張する。
温首相は首脳会談の席で「先の戦争の賠償を一銭も求めていない」(前エントリー)とも
言っており、円借款は戦争に対する償いなのだし、それを受けてやっているんだ、
という論理と理解できるのだが、どうだろう。

中国は日本からの円借款を受けておきながら、巨額な費用のかかる
宇宙開発、核開発を進め、海軍を増強しており、日本の安全を
脅かしつつあるのは周知のとおり。ここではこれ以上に触れない。

●中国側はNHKに報道させ、封じ手を打ってきた。

温首相は首脳会談で「日本がこの問題を取りあげるならば、
中国から中止を言いだすかもしれず……」と話したことを、
NHKにリーク(たぶん)し、昨夜のニュースで報道された。

日本は日中境界線問題、資源開発問題などで、対中円借款を
外交カードにしようとしたのだが、それに対して封じてを打ってきた。

コイズミ首相からすれば、こうなると、相手の出方も見極めなければならず、
うかつに円借款問題では踏み込めなくなるかもしれない。

なお、この問題について、下記の中国側・関連情報を確認しているので、
ご用とお急ぎでない方はどうぞ。(いずれも、モチ、日本語。^^)
・北京放送「日本の中国への政府開発援助見直しを理性的に見る」
http://qrl.jp/?142737
・北京放送「中国外務省スポークスマン、日本国内における対中円借款に対する
無責任な議論の適切な処理を希望と表明」
http://qrl.jp/?145472

                    ※※

●安保理常任理事国入りでドイツを取り上げ、日本に触れず。

以上の問題とややズレてしまうのだけれど、やはり人民日報(前同)による
「外交部報道官、安保理常任理事国の増加を支持」の記事。
・ソース→http://j.peopledaily.com.cn/2004/12/03/jp20041203_45725.html

日本も安保理・常任理事国入りに手を挙げているので「やや、や?」と思い、読んでみた。
>中国は安保理改革を一貫して支持しており、安保理常任理事国の増加、
>特に発展途上国の代表を常任理事国とすることを支持している。……。
>ドイツの役割に関する中国の認識では、ドイツは欧州で重要な影響力を持つ国であり、
>われわれはドイツが現在の国際政治において積極的役割を果たしてほしいと考えている。

これも記者の質問に答えた形式をとっており、記者は「ドイツの常任理事国入りを
支持するのか」――としたものだったが、「日本」の「に」の字もない。これも、
日本語サイトに掲載した、中国政府の強烈な意図の働いたメッセージと受け取れる。

なお、常任理事国入りについてはインド、ブラジルも手を挙げていて、ドイツも加えて、
日本は相互支持で一致しているのだが、中国は上記「特に発展途上国の代表を
常任理事国とすることを支持している」との表現により、インド、ブラジルにも支持の
意を表している。――つまり、日本のみ触れていないことになる。

                    ※※

●まさか、日本のレジーム・チェンジを目論んでいる?

民主党の「日中交流促進議連」についても、ひと言のみ追加。
初会合の記念講演が、王毅駐日中国大使であったことは、
いまのタイミングを考えれば、それが中国とも十二分に意を通じての動きであったと、
世間から受け取られても、それは仕方ないのではないか。

政治に限ったことではないけれど、同じことをしても
プラスになるときとマイナスになるときがある。
政治では、ことにタイミングの問題であることが際立つと思う。

今回の議連立ち上げは、明らかに後者――。

自民党の安倍幹事長代理が北朝鮮問題に関して
「レジーム・チェンジ」(体制変革)なる聞きなれない言葉を持ち出しているけれど、
今回の議連に中国側の仕掛けが入っているとすれば、真昼に堂々と、
政権の対抗政党を利用して、まるで「レジーム・チェンジ」を目論んできたもの――とは、
考えすぎと思うが、心配になった。

もちろん、心配はコイズミ政権の行方じゃない。
このことで、何よりも、この国が揺さぶられていると感じてしまったのだ。

日本と中国は外交のうえでとはいえ、もはや「戦争状態」に近い。
どなたかが、日本と中国の今の関係を「冷戦」と表現しているのを見かけたが、
私も同じように感じている。

                    ※※

一つ前のエントリーにいただいたコメントへの返信で、
中国側はコイズミ・胡錦濤会談で失ったポイントを一気に回復しようと、
ラオスでの首脳会談を仕掛けてきたのではないか――と書いたけれど、
であるとすれば、温家宝首相はねらい通りの成果を手中にしたのかもしれない。

中国は、もちろん、付き合わないわけにいかない相手――。
しかし気を許してはいけない相手。巧みに、付き合っていくしかない。


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by yodaway2 | 2004-12-04 13:30 | 中国と、どう付き合う