週刊!Tomorrow's Way
tomorrows.exblog.jp

テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
・→関連エントリー
・→ブロガーズ・マナー
・→ステイタス&プロフィール
◆22万アクセスを突破!記事数644本(2007.3.16現在)

★★人気Blogランキング
よろしければ、ぜひクリックを!
カテゴリはニュース全般です。

・→BlogRanking

★厳選!情報ソース
※ニュースサイト、シンクタンクなどのリンク集。すごく便利ですよ!
(Seesaaに移転しました。)
★ブログ・リンク(excite以外)
※外部の相互リンクのページです。exciteブログはこのフレーム、下の方にあります。  
★中国古典の名言
※生き抜く知恵を古典に学ぶ。
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
お気に入りブログ
検索
タグ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
彼を知り己を知れば危からず――。オマケで「孫子」の言葉付き!
(★末尾にオマケ、「超エッセンス!たった10のフレーズで『孫子』がわかる」があります。)

夕方に犬の散歩を終えて、ようやくコーヒーにありつき、キーを叩ける時間になった。
そこで、今日は気まぐれっぽくもあるのだけれど、
日ごろ、趣味で読んでいる書と、いま、気になっている人物について、
ちょっと書いてみたい――。

●「孫子」とライス氏が、アタマをよぎった。

書は中国の兵法「孫子」、人物は新しく米国の国務長官に
就任が決まったコンドリーザ・ライス氏。

たぶん……、このエントリーでは、ライス氏まで手が回らないかもしれないが、
話したい内容というか、イメージはひと続きになる。

                    ※※

●敵を知る、自分を知る……。

まず中国の兵法「孫子」。その謀攻篇に、
「彼を知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」――という言葉が出てくる。

「孫子」を代表するような言葉なので、
ご存知の方は多いと思われる。

一応、念のためにその意図する意味を述べれば、
「相手を知って自分のこともわかっていれば、百度戦っても危ないことはない。
相手のことはよくわからないとしても、自分のことがわかっていれば、
勝ったり負けたりということになるだろう。相手のこともよく知らない、
そして自分のこともわからないという状態であれば、
戦いの度に、決まって危険な目に陥ってしまう」――ということになる。

この言葉が、ふとアタマの中をよぎった。

                    ※※

●古今のリーダーと「孫子」の啓示。

「孫子」はいまからおよそ2500年前、中国古代(春秋時代)に生まれた
戦いの書、戦争の理論書――。
著者は諸説あったが、最近の研究では孫武に落ち着いている。

当然のことながら、「孫子」が時代を超えて読み継がれ、
さらに西洋など、異なる文化圏にまで支持されているというのは、
その言わんとするところが、いつの時代にも、人間の行いの所産としての
政治、外交、ビジネス、人間関係のすべてに通じているがゆえのこと。

事実、「孫子」から歴史上の、そして現代のリーダーたちが
多くの啓示を受けてきた例は、数多く紹介されている。

●ナポレオン、ヴィルヘルム2世、毛沢東……。

ナポレオンはフランス人宣教師の訳した「孫子」を
多忙な戦陣にあっても片時とも手放そうとしなかった。

独皇帝ヴィルヘルム2世は第1次世界大戦に破れ、亡命先のロンドンで
初めて「孫子」を手にし、次のような悔恨の言葉を残している。
「もし私が、20年前にこの書を得ていたならば、あのような惨敗は
まぬがれていただろう」と。

現代の中国、中華人民共和国を建国した毛沢東もまた、
「孫子」を座右の書とし、抗日戦と国共内戦とに勝利した。

日本において「孫子」を中国から初めて持ち帰ったのは、
8世紀の遣唐使、吉備真備と言われている。
以来……、中国においても
「家ごとに孫呉(孫子と呉子、どちらも兵法書)の書を蔵す」(「韓非子」)と言われ、
もちろんよく読まれてきたのだが、日本においても
本家・中国に遜色ないほど読まれ、例外なく武将の必読書となった。

武田信玄の旗印「風林火山」も「孫子」の一節からとられたもの。
徳川家康が官版「武経七書(代表的な7つの兵法書、全集のようなもの)」を
刊行させたことが契機になって、江戸時代には儒者が競って注釈を書いた。

●父ブッシュ、パウエル、フランクス……。

現代ではどうか……。
先の湾岸戦争において、制服組の最高司令官であったパウエル氏(現国務長官)も
ナポレオンのように「孫子」を愛読し、やはり戦陣に携えていたという。

その湾岸戦争中に、ロサンゼルス・タイムズの記者が
ジョージ・H・ブッシュ大統領(父ブッシュ)にインタビューするため、
ホワイトハウスの執務室を訪れたところ、机の上にあった2冊の書のうち1冊が
「孫子」だった――。ちなみに、もう1冊は「カエサル伝」だったとのこと。

今回のイラク戦争で、最初の指揮官であったフランクス陸軍大将もまた、
「孫子」を愛読していた。(……と言うよりも、実は「孫子」は、米国の
ウエスト・ポイント米陸軍士官学校で長く副読本となっているらしく、
米軍のトップは当然にして身に付けている素養のようなものなのかもしれない。)

……と、まあ、「孫子」がいかに読まれているかの例は、
月並みな表現ながら、文字通り枚挙にいとまがない。

                    ※※

●コイズミ首相は? 子ブッシュ大統領は?

日本のコイズミ首相が「孫子」を愛読しているかどうかについては、
はっきりと伝えられた情報は確認していない。
ただし、首相は漢籍を好むらしく、もっぱら「論語」らしいのだが、
「孫子」を知らぬはずがない。

首相に就任して最初の夏休み、休養先に塩野七生氏の「マキアベェッリ語録」を
持っていったことは伝えられているし、司馬遼太郎氏の「国盗物語」なども
影響を受けた書として挙げていた。

なお、漢籍好き……については、歴代首相の多くがそうなのであって、
実はわざわざ改まって言うほどの個性ではないのかもしれない。
これには陽明学者、故・安岡正篤氏が幾人もの歴代首相に、
指南役をつとめたとされるが、それがいまなお、影響しているのかもしれない。

”盟友”、ジョージ・W・ブッシュ大統領が「孫子」を読んでいるかどうかも、
情報に接したことはないが、父の愛読ぶりからすれば、少なくとも内容は知っているはず。
ただし、日夜、座右でひもとくのは「聖書」。キリスト教右派なので。

話がズレタ。もとに戻そう。

                    ※※

●敵を知り、友を知り、そして自分がわかれば殆(あや)からず。

冒頭の言葉「彼を知りて己を知れば……」なのだけれど、
「彼」はもともと敵情の意なのだが、これは、ひとつ意味を広げて「相手」とも言える。

また、友、盟友についても、同じように知らなければ、
やはり百戦を強いられるなかで効率的に戦っていけない。

敢えてもじって言えば、
「友を知りて己を知れば百戦して殆(あや)うからず」――、さらに
「敵を知りて、友を知りて、己を知れば百戦して殆(あや)うからず」となる。

                    ※※

●いずれが彼で、いずれが友か……。しかし、知らねばならない。

いま、コイズミ首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席し、
米国・ブッシュ大統領と会談した。ロシア・プーチン大統領、
中国・胡錦濤国家主席とも会談することになっている。

ロシアが年明けのプーチン大統領の来日に向けて、
北方領土問題を牽制にかかってきている。
台湾が、先の領海侵犯した中国原潜を、最初に発見し、
米国と日本に通報したのは自分だと言った。

東シナ海のガス田開発問題、EEZの線引き問題、尖閣諸島の領土問題……。

そして、膠着を続ける北朝鮮問題、拉致事件……。
コイズミ首相はブッシュ大統領との会談で「6カ国協議が解決のカギ」と
述べたとは言うのだけれど…………。

いずれが敵で、いずれが味方かは、敢えて言わない。
しかし、それが敵であっても、友であっても、敵でありかつ友であっても、
よく知らねばならない。

もちろん、自分も知らなければならないし、また、自分を見失ってもいけない。

                    ※※

●ライス氏を知らば、百戦して殆(あや)うからず?

ところで米国については、日本はよく知っているはずなのだけれど、
それにしても、日本の将来、先々に影響の大きい国務省のトップが、
コリン・パウエル氏からコンドリーザ・ライス氏に交替することになった。
知日派のアーミテージ国務副長官、そしてベーカー駐日大使の退任も決まっている。

2期目のブッシュ政権は、けっこう大幅なメンバーチェンジになりそうで、
顔ぶれが気になるけれど、なかでもライス氏については、
改めて、よく知りたいと思った。

                    ※※

昨日、図書館に行って、ライス氏の論文を探し、一つ、見つかるには見つかった。
ちょっと古いのだけれど、逆にそこから、彼女が、まったくブレないできていることを知った。
9.11を契機に、たしかにライス氏はネオコンの主張に大きく舵を切ったと思うのだけれど、
そもそも根本的な考えは、それ以前から抱いていたものであって、
路線の変更でもなんでもないことを知った。強化ではあっても。

ライス氏の論文を紹介したいのだけれど、
今回はいつになく長くなってしまったし、話が余りにあちこち行ってしまったので、
次回、新しいエントリーに続けていきたいと思う。

                    ※※

まあ、たまには、まとまらないってこともアリマス。
今回は「孫子」の話が中心になったということで、お許しください。^^
お詫びに、下記に「孫子」のサワリ、10+1の言葉を選んでみました。
このエントリーのオマケですが、どうぞ、何かのご参考に。


-------------------------オマケ--------------------------
          
【超エッセンス!たった10+1のフレーズで「孫子」がわかる】

▽兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
(戦争は国家の命運を決める大事な問題。国民の生死が決まり、
国家存亡の分かれ道となる。だから、そこのところをよくよく考えて行わなければならない。
=「孫子」の一番最初に出てくる言葉。)

▽兵は詭道(きどう)なり。
(戦争はだまし合いである。=これこそ、「孫子」の中心的な命題。)

▽算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而(しか)るを況(いわ)んや算なきに於いてをや。
(戦いは勝ち目があるから勝ち、勝ち目が少なければ勝てない。だから、ましていわんや、
勝ち目がまったくないのに戦っても、勝てるはずがない。
=戦争するからには、よく計算してからにせよ、ということ。精神論はダメ。)

▽兵は拙速なるを聞くも、いまだ功の久しきを賭(み)ず。
(古来、戦いはすばやく集中してやるのが良いとは聞いているが、
ぐずぐずだらだらやって、国家国民のためになったなどという例はない。
=長期戦は避けよ、泥沼になっては危険このうえなし。)

▽百戦百勝は善の善なるものにあらず。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。

(百回戦って百回勝ったからといっても、それがベストな戦い方とは言えない。
戦わずして敵の軍隊を降伏させてしまうのが、最もすぐれた戦い方なのだ。
=「孫子」のなかで、私たち日本人が最も愛してきた言葉? 戦わずして勝つ――!)

▽戦勢は奇正に過ぎざるも、奇正の変は勝(あ)げて窮むべからざるなり。
(戦いの形は奇(奇襲戦法)か正(正攻法)かのどちらかに過ぎないのだが、
その奇と正が織りなす変化の形は無限となる。
=千変万化、変幻自在の戦術で戦いに臨め、ということ。)

▽兵の形は実を避けて虚を撃つ。
(戦いの形、作戦は、敵の備えの厚いところを避け、隙のあるところ、手薄なところ、
油断しているところ、すなわち「虚」を衝け。=個人的に「実を避けて虚を撃つ」、
この言葉こそ「孫子」のもっとも重要な言葉と考えている。よって★★★。
この言葉の前に「兵の形は水に象(かた)どる」がある。これも重要。)

▽兵は詐(さ)を以て立ち、利を以て動き、分合(ぶんごう)を以て変を為す者なり。
(戦いでは敵の裏をかくことを中心にすべきだし、有利なところを見極めて動くべきだし、
自在に分散したり集合したりして変化の形をとっていくべきだ。
=繰り返し、繰り返し、「孫子」は”変化せよ”、と説いている。)

▽主は怒りを以て師を興すべからず、将はいきどおりを以て戦いを致すべからず。
(君主は怒りにまかせて軍を動かすべきでないし、将軍も憤りに任せて戦ってはならない。
=冷静であれ、と説く。「孫子」はクールで、物事にとらわれない姿勢を求めている。)

▽先知なる者は鬼神に取るべからず。……必ず人に取りて敵の情を知る者なり。
(あらかじめ戦いの帰趨を知る者は鬼神のおかげではない。必ず人(間諜)に頼ってこそ、
敵の情報を得て先を読むことができるのだ。=「孫子」の最後の章は「用間篇」。
すなわち間諜、スパイの効用、情報の重要性を説いている。これが2500年前の書だ。)

プラスして、冒頭の
「彼を知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」
――で、
10+1の11の言葉を紹介させていただいた。

                    ※※

若い頃(20代の終わり)、全編・13篇を一度、訳したのだけれど、
ワープロの書院で書いたので、それ以降に使用したMac(現在はWinも)で
読めなかった。(変換方法を知らなかった。)ザンネンなことに、そのデータは今はない。

でも、このエントリーを書きながら、非常に短いものなので、
もう一度、最初から訳して注釈を付けてもいいかナ、と思った。

                    ※※

北朝鮮も、中国も、ロシアも知らねばならないけれど、
さし当たって、もう一度米国を知ることも必要……。
そしてライス氏こそ、今後の米国の動向に、キーパーソン中のキーパーソンだ。

「ライス氏を知りて、己を知れば、極東の有事に臨んで危からず」――???


ライス氏のことは次回に。続く。

※よろしければ、今日もクリックを!→ Blog Ranking
[PR]
by yodaway2 | 2004-11-21 18:51 | 米国はどうする、どうなる