週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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香田さんの死に。すべての、無力を思う。
日本時間の今日(31日)未明、イラクで拘束されていた香田証生さんらしい遺体が
バグダッド市内出発見された。今日午前、外務大臣による記者会見があり、
その遺体が香田さんであると、政府によって正式に確認された。

ご冥福を祈りたい。
そして、どうしようもない怒りを感じる。

出会った人々の制止を振り切って危険な国へと入ってしまった、
一人の青年の死――ではあるかもしれない。

しかし、その一人の青年の死に、
人類の、どうしようもない愚かさまで感じる。

                    ※※

今朝は午前中から予定があった。
新聞をポストから抜き取り、
「遺体は香田さんと別人」――と、一日遅れの見出しを読んだ。
そのまま新聞をかばんに突っ込み、出掛けた。

NHKの日曜討論をラジオで聞きながら、車を運転していた。
終わって午前10時のニュース。
そこで初めて、香田さんの遺体発見のニュースを知った。

ニュースに続いて、外務省で開かれた外務大臣の記者会見も聞いた。
「身体的特徴、指紋などから、発見された遺体は、
香田さんであると確認いたしました」

車を止め、携帯から予定を変更し、自宅に戻ってきた。
いま、こうしてキーをたたきはじめた。

                    ※※

私がいろいろ考えても、どうなるものでもない。
でも、キーをたたかずにはいられない。

ザルカウィの一派は、イラクに迷い込んでしまった青年を拘束――。
これまでの誘拐と同じく犯行声明を出した。
条件はただ一つ。自衛隊の48時間以内の撤退――。

でも、それは日本政府が呑めるはずのない条件。
各国も同様の事件で、フィリピン政府を除けば、拒否している。
犯行グループ、すなわちテロリストたちからしても、
日本政府が応じるはずのないことは、当然にして承知していたこと。

であれば……、青年の拘束は、
拘束の時点で殺害以外に目的がなかった。

                    ※※

今回のテロリストたちはイラク人ではなく、
イラクにとっても「外国人グループ」と見られている。

そのグループに標的にされた数多くの外国人が犠牲になっている。
また、イラクの人々も、そのテロに翻弄されている。

                    ※※

香田さんは地元の高校を中退し、NHKの通信制高校に学んだ。
職業訓練校を修了し、塗装工として働きながら、英語学校にも通ったという。
そして今年になってニュージーランドへ渡り、ヨルダンからイラクへ入った。

ヨルダン、アンマンではホテルの従業員、出会った日本人・映画監督らが
引き止めるのも聞かず、「危険であることはわかっています」と振り切って、
バグダッド行きのバスに乗った。

「どうにかなりますよ」――とも、言っていたらしい。
しかし……、現実には、今度だけはどうにもならなかった。

                    ※※

香田さんの行動は、やはり軽率には違いがなかった。
そしてその行動は、たしかに、自分探しの旅……であったのかもしれない。

いま、彼の人生を振り返ってみる。

普通なら、高校は卒業する。大学にも進みたいと考える。
しかし、彼は高校を中退してしまった。そして通信制の高校に学ぶ。
職業訓練を受けて、手に職をつけようとする。
塗装工として働きながら、英語を学んだ……。
そして、やりたいことがある――と、ニュージーランドへ。
さらに、自分の目で見てみたい――と、イラクへ。

                    ※※

切ないではないか。

うまく生きている人間なんて、この世のなかあふれかえっていて、
それでいて、そのレールを踏み外しさえしなければ、
フツーに、最後まで、うまく生きていける。

でも、彼は、むしろ生きる意味を探したがゆえに、
道に迷ってしまい、あちこち、つまずいたのかもしれない。

拘束された香田さんは、ウェブに流された映像のなかで、
「小泉さん、すいませんでした。また、日本に帰りたいです」――と訴えた。
その話しぶりには、背後に立つテロリストたちへの怯えも混じっていたが、
むしろ落ち着きを失おうとせずに、しっかりとしているようにも聞こえた。

母親は会見のときに、祖母の看病にあたった香田さんの姿を訴えていた。
「やさしい子なんです」と。

彼は軽率ではあったし、幼稚でもあったのだろうが、
同時にとてもとても純粋で、損得を度外視していたようなところもあり、
そして、迷いながら生きていたようにも思われてならない。


                    ※※

この、アルカイダとのつながりを標榜しているグループ、ザルカウィの組織については、
今のイラク国内には交渉ルートを持つ組織がまったくない、という。
それどころか、接触すらできないという。
これまでも、いったん人質になれば、無事に解放された例はないのだという。

結果的に、政府は無力だった。
戦争という歴史の波がいったん起きてしまえば、
とても小さな力でしかないような気がしてくる。

私なんかがいろいろ考えたって仕方ないのかもしれなが、
それでも、戦争はいつまで続くのだろうか………。


たぶん、私もその一人に含まれているのだろうが、
すべてが、とても愚かだ。



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by yodaway2 | 2004-10-31 11:50 | 社会の問題、世相さまざま