週刊!Tomorrow's Way
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テーマはその日の出来事、ニュースから。あと50年経てば、いまの時代、どう語られているのだろうか。
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メッセージ
「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」。学生時代に出会った言葉です。政治をめぐる意見に賛成、反対はつきもの。お互いを尊重しつつ、意見を述べ合いたいものです。 
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「政は正」――。政治の肉声が聞きたい。
昨日(12日)、第2次小泉改造内閣発足後、はじめての臨時国会が開会した。
午後に首相の所信表明演説があった。内容については下記リンクのとおり。
・官邸HP→http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2004/10/12syosin.html

所信表明演説(全文)については、実際、どのようなことを話したのだろうかと思い、
今朝、新聞を開いて、ざっとナナメ読みした。
しかし、どうも正直に言って、響いてこない。なぜだろう……。

                    ※※

●所信表明、変人・コイズミ首相でなくとも話せるのでは……?

新聞に掲載された全文は、ほぼ丸々1ページ。
まるで文字の模様のよう。

冒頭、豪雨災害へのお見舞いを述べたあと、切り出す。
「バブル崩壊後、長期にわたりわが国経済は低迷し、失業や倒産が増える中、
人々は自身を失い、日本の将来について悲観的な見方が強調されてきました。
いままで機能してきた仕組みが……、就任以来、私は……」

このような時代認識は、たしかに前提として述べるべきなのだろうけれど、
それにしても、いったい、何度繰り返せばよいのだろうと思ってしまった。

いいや、繰り返してもよいのかもしれない。
それが、首相本人の歴史観、世界観、政治観につながっているものであれば。

でも、今回聞いた演説では、それがいかにも――の表現であって、
変人・コイズミ首相でなくとも話せる内容にしか思えなかった。

演説では延々、政策課題が接続詞抜きで続くのだが、
それはほんとうに網羅的であって、これもまた、
諸官庁から届いた演説草稿のつなぎ合わせにしか聞こえ(読め)ず、
きっぱりとしたところが、なかなか見つけ出せないのだ。

                    ※※

●諸官庁による草稿のつなぎ合わせ?

わずかに、首相の肉声、らしさ、と思われたのが、
報道されたとおり、論語を引用した「政は正なり」の部分。
これは旧橋本派による献金隠し事件について話した。
そして結びに引用した「『やればできる』は魔法の合ことば」(甲子園優勝校の校歌)、
そしてアテネオリンピック、パラリンピックのエピソード。

首相の所信表明演説づくりでは、各省庁から届く、それぞれの
所管にかかわる草稿を、官邸の秘書官らがひとつにまとめていくらしい。
当然のことながら、首相が書いているわけではない。

それは理解しつつの話だが、すでにコイズミ政権は
戦後歴代5位の長さに達しているのだから、
わかりきったことはくどくど言わず、もっと哲学を語り、
政策では具体を語ってもよいのではないのだろうか。

難しいのだろうか……。
もう少し、血の通った原稿は書けないのだろうか。
官邸でご担当の、秘書官殿に尋ねてみたいほどだ。

                    ※※

●米大統領選の論戦と比べては”酷”だろうか……。

実は、今回の所信表明演説がつまらなく聞こえてしまったのは、いまちょうど、
米大統領選挙の民主党大会、共和党大会での数々のスピーチ、
そしてブッシュ氏、ケリー氏の激烈なテレビ討論をウォッチしているからかもしれない。

米国の政治にもいろいろさまざま、問題はあるわけだけれど、
ブッシュ氏にしてもケリー氏にしても、それぞれ
自分にしか言えないことを探し出して、それをはっきり表現していると思える。

いずれも背後には、腕に覚えのあるスピーチライター、政策顧問が控えており、
政治は言葉による闘争――ともなっている。

それがちょっと、うらやましいと思う。

                    ※※

●「政は正なり」について。

昨日、コイズミ首相が、わずかに内発した言葉、「政は正なり」――について。
これは「論語」のなかで、「顔淵第十二」の節に出てくる。

季康子、政を孔子に問う。孔子、對えて曰く、政は正なり。
子、帥いるに、正しきを以ってすれば、孰か敢えて正しからざらん。
(きこうし、まつりごとをこうしにとう。こうし、こたえていわく、せいはせいなり。
し、ひきいるに、ただしきをもってすれば、たれかあえてただしからざらん)

季康子(魯の大夫)が政治の要諦を孔子に尋ねた。
孔子は「政(まつりごと)は正です」と答えられた。
続けて「あなたが、人々を率いるのに、正しくされたなら、
誰が敢えて不正を働きましょうか」と。(私訳)

「政は正なり」について、諸橋轍次氏(中国文学の碩学、故人)の
「中国古典名言辞典」(講談社学術文庫)を引いてみた。
訳文に「政治の要諦は正しいことを行うことにある」とあった。
読んで字のごとし――ではあるのだけれど。

コイズミ首相は漢籍好きで、けっこう、演説にも引用している。
また、政権発足からまもなく、田中真紀子外相が
外務省事務方ともめて暴走しはじめたときには、
江戸時代の儒学者、佐藤一斎の「重職心得箇条」を手渡した。
(このことはけっこう報道されたので、ご存知の方も多いかと思います。^^)

どなたかの影響ではあるのだろうけれど、
漢籍が、好きは好きであるらしい。

                    ※※

今国会の会期は53日間――。
飛び込む言葉だけでも、注意して受け止めてみたいと思った。



※官邸にてご奮闘の秘書官子を批判してしまったかナ? ^^
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by yodaway2 | 2004-10-13 15:50 | 風雲急!政局と選挙